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横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその取水源を探訪します。

其の725 上鶴間道正山雨水調整池・神奈川県相模原市南区

 前回の鶴金橋上流の遊水地を見た後、下流の雨水調整池を訪ねました。

境川に合流する深堀川
金山橋下流、境川右岸に合流する深堀川です。上鶴間道正山雨水調整池は深堀川河口、左岸側にあります。


上鶴間道正山雨水調整池
雨水調整池は境川と深堀川に面した角地にあります。構造は地下式で地上部は公園になっています。


上鶴間道正山雨水調整池・空気吸排気管
深堀川に近いところに逆J字型の吸排気管が2本立ち上がっています。大気に開放されていない地下構造式なので雨水の流入、排水時に必須の装置ですね。神田川・環状七号線地下調節池や、鶴見川の御廻公園地下調節池には大規模な換気塔が設置してありました。


上鶴間道正山雨水調整池
深堀川の道正橋から見た調整池。標識がかかっています。


上鶴間道正山雨水調整池・施設標識
調整池フェンスに掲げられた標識です。
上鶴間道正山雨水調整池
容量は815㎥と小型です。管理者は相模原市。

相模原市HPによると
深さは1.9m 排水方式は自然とあります。
地下構造式調整池ですがポンプを使わない自然流下排水の意と思います。


上鶴間道正山雨水調整池前の雨水下水管マンホールフタ
調整池前、路上の相模原市の雨水マンホールフタ。公園内道路沿いに同じマンホールフタがありました。近辺の雨水下水管が調整池に集まっています。


上鶴間道正山雨水調整池・フラップゲート
上鶴間道正山雨水調整池・フラップゲート
調整池に溜めた水はどこから排水するか確かめました。分かりづらいところですが深堀川へ放流しています。冒頭写真の深堀川河口に架かる橋の上流側で丸型フラップゲートを見つけました。「アサヒPG-AA600」とあるのでオリフィスは口径600と思われます。下の写真のように現状の深堀川水面より高位置にあるので大雨の後、自然流下で排水されます。オリフィスで貯留・排水しフラップゲートにより逆流を防止する仕組みは鶴金橋上流の遊水地と全く同じですね。


ここで調整池の貯留方式について調べたので記しておきます。

●相模原市の雨水調整池はオフサイト貯留方式
オフサイト貯留方式とは、下水道等によって雨水を集水した後でこれを貯留し、河川への流出を抑制するものです。相模原市の雨水調整池はオフサイト貯留方式が多く採用されています。
上鶴間道正山雨水調整池はこの方式です。今までに見たあざみがや・新戸・陽光台雨水調整池などもこれに該当します。
雨水は町中の道路側溝から道路地下に敷設した雨水下水管を通って雨水調整池へと流れるので日常生活の中では身近な治水施設です。集中豪雨が一気に流れ込むと河川が溢れるのでオフサイト貯留方式により一時的に調整池に溜めて徐々に河川に排水し洪水を抑制しているわけです。

●オンサイト貯留方式
一方、降った雨をその場で貯める方式はオンサイト貯留方式と呼ばれています。降雨後、学校の校庭が全面池になっているのは何故だろうと不思議に思っていました。ちゃんとした理由があったんですね。オンサイト貯留方式の好事例です。


ここは以前に深堀川源流探訪したさいに通り簡単に触れました。相模原市内の地下構造式雨水調整池はじっくり見たことがないので改めて探訪しました。


深堀川
おしまいに道正橋から見た深堀川上流です。上流はトンネル出口で自然な川ではありえない変わった風景です。この辺りの深堀川は相模原台地を貫いた人工河川(新河道)です。トンネルの反対側に深堀川右岸越流堤から洪水を取り入れる調節池があります。下に載せた地理院地図を動かすと出てきます。


参考記事 其の482 深堀川源流を訪ねる①



上鶴間道正山雨水調整池の位置です。(地理院地図より)


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