
南光寺参道です。ここは相模原市中央区田名陽原(みなばら)。

参道に入ってすぐ左手の石像物です。独特の書体が特徴の徳本念仏塔なんですが、この像は案内板がなければそうとは気づかないですね。緑区太井の大蔵寺には書体が明瞭な念仏塔がありましたね。
相模原市登録有形民俗文化財
田名南光寺の徳本念仏塔(文政五年)
徳本は江戸時代後期に念仏を広めて歩いた僧で、村の念仏講中は徳本の書を求め、念仏塔を建てました。元は500m東、望地先の県道沿いにありました。 相模原市教育委員会
(案内板より)

徳本念仏塔の隣に立つ出羽三山供養塔です。 月山 湯殿山 羽黒山と読み取れます。造立年は不明ですが、相模原市史によると出羽三山供養塔は安永五年(1776年)を初出として近世末まで造立があったので、その頃の村人が講を組み出羽三山参拝記念として造立したことが窺えます。

参道突き当りの石像物群です。

そのうちの一体、不動明王立像です。火焔を背に右手に剣、左手に索を持つ代表的な不動明王像です。

突き当りを左へ曲がると正面に山門です。

別角度から見た山門。切妻造りの四ツ足門です。


南光寺本堂と正面に掲げられた大額。

参道にあった南光寺の案内板です。
●本尊は釈迦如来
●臨済宗建長寺の末寺
●文和三年(1354年)仏寿(ぶつじゅ)師によって開山
今から656年前、将軍足利尊氏の時代です。いやあ~歴史のあるお寺さんですね。

鐘楼です。近頃除夜の鐘の音をきかないですね。この辺はどうか知らないですが、鐘の音をうるさいという人がいるそうです。日本の伝統文化に文句をつけるとは・・・変な世の中になったもんです。


南光寺の東側、県道48号線の道端に庚申塔が祀ってあります。庚申塔の前には一升瓶が供えてあります。後で分かったのですがこの日は田名陽原地区のどんと焼の日で庚申塔の前に地区役員が集まり南光寺の僧が読経を行っていました。14:00から行われるどんと焼前の儀式と思われます。庚申塔左側の大きな石は地神塔です。

正面に六臂の青面金剛像と側面には「奉彫刻庚申塔」。お猿さんは正面と両側面に一匹ずつ。

造立年は正徳元年辛卯歳十月五日と日にちまで刻まれています。西暦1711年、今から310年前です。
南光寺の位置です。(地理院地図より)
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