
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
栗原遊水地A池前の記念碑です。平成三年十一月吉日建立。

栗原遊水地はこんな遊水地です。
栗原遊水地
目久尻川流域は、開発と人口の集中が進んだため水田が減少し地域の自然調節能力が低下して、降雨のたびに中小河川の増水や氾濫が生じています。1級河川 目久尻川は、その源を相模原市相武台付近に発し、座間市、海老名市、綾瀬市、藤沢市、寒川町を南下して相模川に注いでいます。
この遊水地は、目久尻川の氾濫を防ぐため昭和56年に着手し以来、10年の歳月をかけて完成しました。3つの池で構成され その面積5.5ヘクタール、洪水貯留量約10万立方メートルの能力があります。
降雨状況によりポンプで排水する仕組になっており、モニターテレビによる遠方からの監視や遠隔操作などができます。
神奈川県厚木土木事務所 東部センター
(栗原遊水地B池前の案内板より)
今昔マップです。(今昔マップon the webより)
栗原遊水地は三つの池から構成されています。池の配置はこのようになっています。目久尻川は、北から南へ流れています。
以下、各池を順に見て回ります。

初めに目久尻川北側右岸のB池(上)です。掘込式の池で平常時はスポーツ広場になっています。

栗原遊水地を東西に跨ぐ小池大橋の影に入り分かりづらいですが、画像右奥の白いガードレールが目久尻川右岸です。この池の不思議な点は目久尻川に越流堤がないことです。洪水はどこからこの池に入って来るのでしょう。

B池(上)の北西隅です。池斜面に湧水用の溝が設置してあり、グランド周りに敷設した溝に流れ込んでいます。斜面の溝はここだけでなく池の周り各所に設置してあります。目久尻川の洪水とは関係のない排水施設です。

B池(上)の南側に柵で囲った施設を見つけました。「危ないから入っていけません!」の警告看板がかかっています。

接近するとこのようになっています。右手からグランド周りに敷かれた溝から湧水が流れ込んでいます。湧水は直径1m位の水路トンネルへ入っていきます。ふむふむ、これで読めましたね。これは連通管って言うやつですね。隣接のB池(下)に繋がっていると思います。洪水でB池(下)が満たされるとこの連通管を通してB池(上)に貯留する仕組みですね。

これはB池(上)北西側隅に流れ込んでいるように見える小河川です。私の足元からトンネルに入っています。B池(上)に流れ込まず目久尻川右岸に合流していると思われます。

続いて隣接のB池(下)を探訪します。これはB池(下)の北端です。こちらは水辺のある散策広場として利用されています。

ヘラブナ狙いの釣り人がいました。前方の橋は目久尻川や遊水地を渡る小池大橋です。

北側の隅で先ほど見た連通管(水路トンネル)の出口を発見しました。水位目盛りがあり深さ4mまで刻んであります。

B池(下)に流れ込む湧水。湧水なのできれいですね。右側コンクリート法面は目久尻川右岸の越流堤下部です。前述のように越流堤から入った洪水はここからB池(上)へ流れていきます。

目久尻川右岸越流堤です。

地上から見た目久尻川右岸越流堤。左側はB池(下)。

同、地上から見た目久尻川越流堤。右側はB池(下)。

B池(下)の畔、南端から見ました。越流堤のコンクリートが見えます。

ここでカワセミちゃん(♂)が飛来。ポーズを取ってくれたので慌ててシャッターを切りました。

B池(下)南端、囲繞堤下より北方向を見たところです。池の水は左手前の大きなコンクリート桝に流入しています。前方のスクリーン付き桝のような施設の中で東側に隣接するA池から来た連通管が接続されていると思います。三つの池は連通管で繋がっていることが分かりました。

上の画像を逆方向から見ました。左手の排水ゲートは自然流下で、それより低水位の貯留水は大型桝を経由してポンプ排水すると思われます。排水ゲート奥の建物は施設管理者の神奈川県厚木土木事務所 東部センターです。

地上から見たB池(下)南端と神奈川県厚木土木事務所 東部センター。
途中ですが残る栗原遊水地A池は次回に投稿します。
栗原遊水地の位置です。
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