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横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその取水源を探訪します。

其の697 城山隧道と第一接合井・相模原市緑区太井

 城山ダムのあと城山隧道下口と第一接合井を訪ねました。
ここは以前にも訪ね詳細にレポしましたが、城山ダムの近所なのでついつい足が向いてしまいましたよ・・・。(^σ^)

横浜水道道志川系・城山隧道
横浜水道道志川系の管路隧道・城山隧道下口(下流側の入口)です。懐かしいなあ~何年ぶりだろう。表面がレンガ張りでピラスターと呼ばれる石造りの飾り柱が特徴です。完成は大正3(1914)年4月。ピラスター付きは当時の流行りだったようで川尻隧道、太井隧道でも見られます。


城山隧道の銘板
正面の「城山隧道」銘板です。


横浜水道道志川系・第一接合井
隧道の下流側にある第一接合井です。城山ダム築造により従来の導水路線が水没するため新たにこの施設が設置されました。その働きは後述します。


横浜水道道志川系・第一接合井
第一接合井の上流側です。


横浜水道道志川系・城山隧道
その上流側にある城山隧道下口です。


横浜水道道志川系・第一接合井
城山隧道下口から見た第一接合井です。コンクリート製の大気開放された大きな水槽です(HWL130.50m)。柵に囲われ中には入れません。道志川で取り入れた水道原水2.0㎥/秒が流れているので当然ですね。


横浜水道道志川系・城山隧道
カメラが見た隧道の中の様子です。向かって左側にドイツマンネスマン社製の42吋(Φ1050)鍛接鋼管、右側にΦ900鋼管が敷設してあります。42吋鍛接鋼管は106年経った現在も水を送り続けています。凄いことですね~ドイツの技術恐るべし。当時は第一次世界大戦中でドイツは敵国でした。敵国から良く入手できましたね。鍛接鋼管の現物は西谷の水道記念館に展示してあります。

隧道の寸法形状です。
内法拱径間10尺(3.03m)、中央高さ8尺(2.42m)の馬蹄型。
厚さ46㎝のコンクリート製、内面はレンガ張り。


横浜水道道志川系・第一接合井
これは第一接合井の出口側です。扉の前に立つと流水音が聞こえるので城山水路隧道(内径1.9mの馬蹄型水路隧道)の入口と思われます。水路隧道は城山ダム右岸の第二接合井(HWL128.20m)に向かっています。


ざっと施設を見ました。以前と同じところへ来ているので探訪記は同じ内容になります。今回は当時書けなかったことを書きます。それは水道みちを歩くとよく見かける接合井(せつごうせい)についてです。接合井とは?ネットで調べても答えはどこにも書いてないので第一接合井を観察し、私なりに感じたことを書き記します。

接合井とは
読んで字の如し。接合するための井戸の意ですね。接合とは「つなぎ合わせる」の意、井戸は第一接合井を例にとるとコンクリート製の大きな水槽になります。何を接続するか?水道原水を通す管(鋼管や水路隧道)です。
第一接合井の流入側は口径の異なる二本の(Φ1050、Φ900)鋼管です。流出側は城山水路隧道(径1.9mの馬蹄型水路隧道)です。このように異なる口径の鋼管を一本の管(水路隧道)にまとめるには接合井しか方法がないですね。接合井はある意味継手のような働きをしています。

城山隧道の上口は青山沈殿池構内にあるのですが、隧道入口直前に接合井(HWL142.825m)があり(流入側Φ1500から流出側Φ1050、Φ900の鋼管)に分岐しています。ここでは大口径から小口径に分岐する継手の働きをしています。

接合井のもう一つの働きは水圧調整(減圧)です。
上記接合井のHWLを標高の高い順に並べます。
・青山沈殿池接合井(HWL142.825m)
・第一接合井(HWL130.50m)
・第二接合井(HWL128.20m)
道志川系終点の川井浄水場着水井のELは(HWL93.75m)です。青山沈殿池から約29km、高低差を利用して延々と自然流下で送っているところが凄いですね・・・。


横浜水道道志川系・太井隧道の遺構
横浜水道道志川系・太井隧道の遺構
これは第一接合井から見た太井隧道(城山ダムと同じ管路隧道)の遺構です。昭和40年城山ダム完成により水没しました。現在は第一接合井→第二接合井→城山ダム水管橋に路線変更されています。太井隧道の全貌は異常渇水期に見ることが出来ます。あるいは予備放流水位まで水位を下げたときが全体像を見るチャンスとなります。


冒頭で述べた詳細探訪記はこちらです。
「其の98 太井隧道・城山隧道を訪ねる」
異常渇水期で姿を見せた太井隧道が登場します。


第一接合井の位置です。(地理院地図より)


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