
牛倉神社の先はこれまでと同じように幹線用水路と歩道下の暗渠水路が並行して流れています。

道なりにまっすぐ進んでいくと、左手山側から暗渠水路が合流しています。上野原用水案内マップによると月見が池経由の用水がこの辺りで合流しています。これより東の田んぼへ配るためと思われます。

その先です。矢竹、塚場下の田んぼへ分水しています。

やがて水路はススキが繁るフェンスに突き当たり左折します。フェンスの向こう側は中央道です。今日は9月8日(火)、今年初めてススキの穂を見ました。武漢ウイルス禍に加え残暑が厳しいですが季節は確実に移り変わっているんですね・・・。

その先で中央道を渡ります。やっぱりね・・・。想像通り水路橋で高速道路を渡っていました。

中央道に架かる旧甲州街道の橋と並行する上野原用水水路橋。

南側から見た中央道を渡る上野原用水水路橋。

中央道を渡り終えた上野原用水。

その下流は暗渠となり旧甲州街道を東側へ潜り抜けます。

その先で開渠になった上野原用水。

流下する上野原用水。前方に田んぼが見えます。

東側の田んぼへ分水しています。

旧甲州街道に戻り南下しました。地図を見るとこの辺り東側で上野原用水はJR中央本線と交差しています。しかし惜しいことに中央線はこの真下をトンネルで通過しています。沢のようにレンガさんのアーチトンネルを潜り抜ける上野原用水を想像していたのですが残念です。

旧甲州街道東側、上野原台地を流れる上野原用水。東側は深い谷で甲斐国と相模国を分ける境川が流れています。遠くに先ほど跨いだ中央道が走っています。こんな風景を眺めるとなぜ台地の上を用水路が流れているか不思議な気分になりますね。明治時代に計画し大正初めに完成させた明治の人たちはとんでもない偉業をやり遂げたんですね・・・凄いことをやりました。あらためて感嘆します。

同下流方向です。


上野原台地を下段の台地めがけて急降下する上野原用水。

旧甲州街道の坂道を下り追いかけました。坂下で街道沿いに姿を現した上野原用水です。この道の正式名は県道520号線(吉野上野原線)と言います。

上記地点から上流方向の眺めです。

旧甲州街道を潜り抜け南へ向かう上野原用水。

コの字型迂回して追いかけました。さらにその下流です。前方の森は桂川左岸段丘崖に繁る原生林です。いよいよ終点間近です。

桂川左岸崖上に面した道路です。左側フェンスは上野原用水上流方向、右側が段丘崖の縁で下流方向です。

右側は深い原生林で谷を流れる桂川の眺望はちょっと叶わなかったですね・・・。

右側フェンス越しに下流側を見るとこのようになっています。左右のコンクリート護岸は4、5m先でなくなり空中に放流しているように見えました。対岸から観察すると滝のように落下していると思います。ここが棡原三二山の取入口から始まる水の旅の終点です。地理院地図ではこの先50m位まで水色の水路が描かれ桂川に合流しています。

段丘崖の曲がりくねった旧甲州街道を下り桂川を見に行きました。桂川右岸神奈川県相模原市側から見た境橋です。桂川は神奈川県に入ると呼称が相模川に変わります。

境橋より桂川上流の眺めです。左岸崖上にある上野原用水終点の滝はこんな状況で見られなかったですね。
このあと旧甲州街道河岸段丘崖の坂道を上り上野原ICへ向かいました。
上野原用水案内マップ

おしまいに上野原用水シリーズ全編で参考にした「上野原用水案内マップ」です。クリックすると拡大します。
上野原用水終点の位置です。(地理院地図より)
水色の水路を上流へたどると中央道の水路橋、さらにたどると牛倉神社に至ります。
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