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横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその取水源を探訪します。

其の679 根がらみ前水田の羽用水路を歩く②・東京都羽村市

 根がらみ前水田の用水はどこから来るのか?羽用水路の水源探訪に行ってきました。

羽用水路・阿蘇神社参道付近
阿蘇神社参道東側を流れる羽用水路です。


阿蘇神社参道の石造物
参道脇に集められた江戸時代の石像物。五輪塔2基は江戸初期の三田雅楽之助平将定の墓。中央の宝篋印塔は江戸中期の作。左端は八幡祠、右端の石塔は龍蛟社と刻まれた水神です。
(案内板より抜粋)


羽用水に架かる橋・阿蘇神社参道脇
石造物付近、羽用水路に架かる橋。羽村市羽用水組合の注意看板がかかっています。


多摩川左岸堤防(阿蘇神社参道)
森の中の参道を抜けると自然に多摩川左岸の堤防上へ出てきます。海から55km。左側は多摩川河川敷です。


羽用水路・阿蘇神社参道東側
多摩川左岸堤防(阿蘇神社参道)東側を流れる羽用水路の下流方向です。橋のたもとにホタルの養殖地があり、敷地内に細い水路を張り巡らせています。細い水路に流す水を羽用水路から取水しコンクリート製タンクに貯めています。ここは羽村市羽加美(はねかみ)4丁目16


ここで根がらみ前水田へ戻り、支線用水路を簡単に上流へたどってみます。
羽村市根がらみ前水田
根がらみ前水田中央を南北に走る農道です。足元の支線用水路は北の方からこちらに向かって流れています。


根がらみ前水田北側の池
上流へたどっていくと東西に走る外周道に突き当たります。支線用水路は西から来ているので左折し追っかけます。T字路角の鯉が放たれた池の前に出てきました。


羽用水支線用水路
右折し水路沿いに北方向に歩いていくと突き当りです。なぜか上から水が落ちています。


青梅・羽村地区工業用水企業団
青梅・羽村地区工業用水企業団
その向こう側はレンガ造りの煙突?付きの建物や池がある施設の正門でした。表札を見ると「青梅・羽村地区工業用水企業団」。羽村市水道のように地下水を汲み上げているのでしょうかね。


羽用水路
青梅・羽村地区工業用水企業団を通り過ぎ、羽用水路支線用水路に再会で~す。鯉が泳いでいた池とどのように繋がっているかは不明です。


羽用水路
南方向を振り返るとこんな感じです。道路左側が青梅・羽村地区工業用水企業団です。


羽用水路
右岸沿いに上流へ進むと分岐点へ出ました。分岐点から見た上流方向です。ここは阿蘇神社参道の森の東側です。上流へは道がなく進めませんが、先ほど見たホタルの養殖地の下流地点に当たります。


羽用水路・支流との分岐点
目線を下げ足元を見ると支流との分岐はこのようになっています。右上上流はホタルの養殖地方向、左が阿蘇神社参道入口方向。手前右は支線用水路で今たどってきた根がらみ前水田方向です。


さて、支線用水路を見たのでホタルの養殖地前の橋に戻ります。
羽用水路の石橋
ホタルの養殖地前の橋から上流を見ると石橋が架かっています。多摩川左岸堤防(阿蘇神社参道)は石橋手前で右カーブし用水路を渡ったところで左カーブし阿蘇神社へ向かっています。つまり堤防の途切れた部分に石橋が架かりその下を羽用水路が潜り抜けていることになります。


羽用水路の石橋
拡大しました。アーチ型の石橋です。羽用水路が堤防の不連続部を通過しているので、玉石を高く積み上げ堤防の役割を持たせています。結果的に羽用水路は樋管で堤防を貫通しています。羽用水路の終点・那賀樋管には樋管ゲートがありました。見たところここにはゲート巻上機のような施設がないですね。石橋アーチの上流側に柱のようなものが見えますが正体不明です。多摩川が洪水になったら樋管ゲートで閉じるべきと思うのですが・・・堤防に穴が開いたままで大丈夫なんでしょうかね。


羽用水路・多摩川河川敷内
石橋から見た羽用水路の上流方向。用水路は多摩川の河川敷(高水敷)に敷設されています。


羽村市羽用水組合・水利使用標識
石橋のたもとに立つ水利使用標識です。
水利使用者:羽村市羽用水組合
水利使用目的:かんがい用水
取水量:0.432㎥/秒  かんがい面積:8ha

この標識の裏側がちょうどアーチ石橋の上流側になります。うっかり上流側からのアーチ石橋撮影を忘れてしまいました。


羽用水路・土砂吐け角落しゲート
その上流です。高水敷に敷設されているので多摩川本流は下の方を流れています。開渠がカーブしています。右岸側に何か仕掛けがありますよ!土砂吐角落しゲートみたいですね。


羽用水路・土砂吐け角落しゲート
右岸側下方から見上げるとこんな感じです。土砂吐は2門。羽用水路は高い位置を流れています。


羽用水路・土砂吐け角落しゲート
上流側から見て左カーブ地点に土砂吐があるので、普段は余水吐機能も兼ねていると思います。大雨で多摩川の洪水が予想されるときは、予め角落しゲートを外しておけば用水はそのまま多摩川へ戻っていきますね。石橋に樋門ゲートがなかった理由が何となく解るような気がします。


羽用水路・多摩川河川敷内
その上流です。阿蘇神社参道は用水路の右側を通っています。


羽用水路・多摩川河川敷内
阿蘇神社参道下で曲尺のように2回曲がる羽用水路。どうして真っすぐ通さないのだろう。ピコッ!(ブラタモリ風に)
タモリさんのようにその場で理解できなかったんですが、これは通水量を調節する余水吐ではないか?そんな気がしてきました。多摩川が大雨で増水すると上流の取水口で取水量が増えます。用水路上流から見ると初めの曲がりで直角に右折させ、直後に左折させ、意図的に水路から水を溢れさせることで下流の通水量低減を図っているのでは・・・。と考えたのですが、皆さまはどう思われますか?そうであれば今私が立っているところはヤバいことになりますね。


羽用水路・多摩川河川敷内
阿蘇神社崖下の羽用水路。流れがないですね~。


羽用水路取水口付近
その上流で何やら工事をやっています。重機が入り土嚢を積んで用水路を堰き止めています。用水路の補修工事かなんかやっているんでしょうか。青色のホースが土嚢を跨いでいます。サイフォン通水ですね。多摩川本流が左下の方に写っています。羽用水路が高位置を流れていることが分かりますね。取水口の状況を見たかったのですが、これ以上近づけないのでここで撤収です。



取水口の様子はグーグルマップ写真が鮮明に捉えています。多摩川の広い河道内の左岸寄りの細い川筋から取水していることが分かります。取水ゲートはないですね。その細い川筋を上流へたどるとなんと小作取水堰の土砂吐ゲート直下に至ります。地図を動かして試してみてください。私は以前、小作取水堰を一人見学したことがあるのでよく承知しています。いやあ驚きましたね~。


帰りに阿蘇神社に参拝しました。
阿蘇神社
阿蘇神社本殿

阿蘇神社案内板
参道と阿蘇神社本殿です。東京都指定有形文化財。
推古天皇九年(601年)創建と伝えられる。おみくじを引き、お参りしたところ大吉でしたよ!帰りに羽村取水堰の珍しい投渡堰を見ることができ早速御利益がありました~。(^σ^)


阿蘇神社のシイ
おしまいに東京都指定天然記念物「阿蘇神社のシイ」です。
案内板によると藤原秀郷が天慶3年(940年)に社殿を造営したときに手植えしたとの言い伝えがあるそうです。樹齢は千年以上? 樹高18.0m 幹周り6.2m

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