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横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその取水源を探訪します。

其の58 横須賀水道みち14・深沢から逗子へ

横須賀水道みちを巡る探索探訪記の14回目です。
前回は湘南モノレール線下まで歩きました。12月5日(水)晴れ、そこからJR横須賀線逗子駅まで横須賀水道みちを辿りました。

横須賀水道みち・県道32号線バス停梶原口付近
横須賀水道みちは湘南モノレール線を潜り深沢の交差点で県道32号線になります。水道みちの延長線上の32号線左側歩道上を歩きました。バス停梶原口付近の水道みちです。上流の藤沢・綾瀬方面を望む。今までの住宅街の水道みちが交通量の多いこんな道に変わります。

横須賀水道みち・殿入川
バス停火の見下付近で小河川(殿入川)を渡ります。
いつものように橋の下を覗いてみました。Φ500の導水鉄管が見えません。伏越で潜っているのでしょうか。

大仏隧道(トンネル)
上り坂を大仏隧道までやって来ました。右側(南側)の隧道は案内看板によると藤沢方面行で昭和32年完成。左側は明治40年頃素掘り隧道として掘られ、大正10年煉瓦積覆工。平成21年道幅拡幅と煉瓦覆工からコンクリート覆工へ改修。
横須賀水道みちのΦ500導水管は左側の隧道を通っていることになります。

国宝 鎌倉大仏
水道みち沿いの国宝鎌倉の大仏さまにお参りしました。

国宝 鎌倉大仏 高徳院山門前の庚申塔 高徳院山門前庚申供養塔クリックで拡大
中と右の写真は庚申塔です。鎌倉大仏殿高徳院山門前に祀ってありました。

横須賀水道みち県道311号線文学館入口信号前
大仏前の長谷通りを南下し長谷観音前の信号を左折し県道311号線に入りました。横須賀水道みちで直角に左折したのは初めてです。水道みちは文学館前信号を斜めに右折し写真中央の細い道になります。

横須賀水道みち・江ノ電由比ヶ浜駅
江ノ電由比ヶ浜駅前の踏切を潜り抜けます。

由比ヶ浜3、4丁目の街並み
由比ヶ浜3、4丁目の街並みです。今日は不思議なことに海の杭(海軍境界杭)を一本も見ていません。スタート地点の深沢から3、4kmは歩いているはずなのに・・・。

海の杭(海軍境界杭・波入り)海岸橋信号付近
などと思いながら海岸橋の信号を渡った若宮大路沿いのマンションの塀際で見つけました。海の杭(海軍境界杭・波入り)です。この付近で5本見つけました。

海の杭(海軍境界杭・波入り)海岸橋 海の杭(海軍境界杭・波入り)海岸橋 海の杭(海軍境界杭・波入り)海岸橋

海の杭(海軍境界杭・波入り)海岸橋 海の杭(海軍境界杭・波入り)海岸橋クリックで拡大

横須賀水道・滑川水管橋
すぐ先の滑川水管橋です。左側(北側)にも似たサイズの水管橋があります。

横須賀水道・滑川水管橋 鎌倉市材木座
海岸橋から見た滑川水管橋。

横須賀水道・滑川水管橋
滑川左岸から見た北側の水管橋です。南側より古びています。

赤い郵便ポスト・鎌倉市材木座
水道みちの北側にあった珍しい赤い郵便ポスト。懐かしい!
集配時刻表が貼ってあります。現役のポストです。
電柱にあるようにここは鎌倉市材木座一丁目12です。

水道みち交差点信号
「水道みち」の交差点です。ここで再び画面左(北側)から来た有馬系Φ1000導水管が加わり半原系のΦ500と並行して2条の導水管が逗子方面へ向かいます。

海の杭と道標・鎌倉市材木座2
道標と隣り合わせに並んだ海の杭(海軍境界杭・波入り)。
道標には「右大師道」側面には「大正二年四月吉日」。
半原系統の工事着工は明治45年ですから年代は近いです。
材木座2丁目にて。

以下の海の杭(海軍境界杭・波入り)は滑川左岸から県道311号線長勝寺交差点(材木座1、2、3丁目)間で見つけた海の杭です。
海の杭(海軍境界杭・波入り)材木座 海の杭(海軍境界杭・波入り)鎌倉市材木座 海の杭(海軍境界杭・波入り)鎌倉市材木座

海の杭(海軍境界杭・波入り)鎌倉市材木座 海の杭(海軍境界杭・波入り)鎌倉市材木座 海の杭(海軍境界杭・波入り)鎌倉市材木座

海の杭(海軍境界杭・波入り)鎌倉市材木座 海の杭(海軍境界杭・波入り)鎌倉市材木座クリックで拡大

県道311号線長勝寺前交差点
文学館前で分かれた県道311号線と再びここで合流です。
右側が長勝寺、左折すると横須賀線の踏切です。水道みちはこのまま直進し311号線に沿って逗子方面へ向かいます。

海軍用地の杭

海軍用地の杭・鎌倉市大町5丁目クリックで拡大
名越切通へ向かう上り坂の途中で見つけた海軍用地の杭。
16.5cm角で御影石製。背面、右側面とも文字は無し。左側面は板が貼ってあり判読できず。前回に続いて二つ目の発見です。

名越隧道
県道311号線名越隧道入口まで上ってきました。
左端が横須賀水道みちです。駐車場として貸し出しているようです。

名越送水管路隧道・横須賀市水道局
駐車場の奥、横須賀市水道局 名越送水管路隧道の上流側入口です。

名越送水管路隧道 横須賀市水道局
内部はこんな風になっています。出口が白い点となって見えます。敷設の管は有馬系統のΦ1000管のようです。半原系統のΦ500は見えません。

海の杭(海軍境界杭・波入り)鎌倉市大町5 海の杭(海軍境界杭・波入り)鎌倉市大町5 海の杭(海軍境界杭・波入り)鎌倉市大町5
上り坂の途中、名越隧道までの間にあった海の杭(海軍境界杭・波入り)です。クリックで拡大します。

県道311号線小坪隧道
名越切通しには三つの隧道が連なっています。名越、逗子、小坪の順です。これは三つ目の小坪隧道です。隧道の出口に土木学会選奨土木遺産認定銘板が掲示してありました。↓
小坪隧道・土木学会選奨土木遺産認定証 小坪隧道土木学会選奨土木遺産認定証 小坪隧道土木学会選奨土木遺産認定証クリックで拡大

受賞理由 小坪隧道・名越隧道 
明治16年地元の有志により掘られて以来、大正年間の拡幅・煉瓦巻を経て現在に至る。優美な意匠の坑門がその歴史の重さを伝える。竣工:大正年間   平成21年(2009)認定

土木学会選奨土木遺産選考委員会HPより

横浜水道・川尻隧道
いきなりで大変申し訳ありません。これは横浜水道道志川系の遺構、川尻隧道です。小坪隧道とは異なり管路隧道ですが明治45年完成で時代は近くほぼ同年代です。煉瓦巻、坑口の両脇にピラスターと呼ばれる飾り柱など共通点があります。管理人はこれが明治末から大正期の隧道の標準的意匠ではないかと想像しております。

横須賀水道みち上流方面を望む・逗子市久木5
さて、話が脇道へそれそうです。小坪隧道の出口付近に横須賀水道名越送水管路隧道の出口らしきフェンス囲いがありましたが注意看板を見ながら通過。表から中の様子を窺い知ることは全くできません。坂を下って逗子市久木まで来ました。久木5丁目付近の水道みちです。上流の鎌倉・藤沢方面を望む。

横須賀水道みち・川間川と交差
その先で川間川と交差します。例によって橋の下を観察しました。Φ1000管もΦ500管も見当たりません。この深い堀のような川を伏越で潜っているのでしょうか?

横須賀水道空気弁マンホール・川間川付近 横須賀水道空気弁マンホール・川間川付近クリックで拡大
川間川を渡ったところにあったマンホール2枚。Φ500と1000用でしょうか。小坪隧道からここまで横須賀水道みちを示すものが
何もなく少し不安でした。これで一安心。

海の杭(海軍境界杭・波入り)池田通り信号
JR横須賀線逗子駅近くの池田通りの信号で見つけた海の杭(海軍境界杭・波入り)。逗子市に入って初めての海の杭です。これでさらに一安心です。

JR横須賀線逗子駅前
JR横須賀線逗子駅前に到着しました。この左側の歩道か右側の車道の下を導水管は通っています。今日の探索はここまでです。次回は終点の逸見浄水場まで行けそうです。

今日のスタート地点深沢付近の地図です。

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