横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を目指して探索探訪をします。時には独りよがりな感想意見を述べます。

其の467 八ツ沢発電所を訪ねる・山梨県上野原市八ツ沢

 前回の続きです。猿橋の水路橋から始めた八ツ沢発電所施設巡りの最終回です。

東京電力八ツ沢発電所
大野調整池から約4km離れた八ツ沢発電所へやってきました。
変電施設の向こう側、山の斜面に水圧鉄管が見えます。

東京電力八ツ沢発電所
ズームアップすると4本の水圧鉄管のほかに細い管が並行して下っています。上にある水槽の余水路かも知れません。間近で水圧鉄管を見るためフェンスに沿って歩きました。

八ツ沢発電所と中央本線
ちょうどJR中央本線の特急列車が通過。水圧鉄管の下を潜り抜けています。電車に乗っても気付く人はまずいないでしょう。

東京電力八ツ沢発電所
東側フェンス隙間から見た水圧鉄管と発電所建屋。堀のような道が発電所建屋に下っています。水力発電所の立地は険しい地形のところが多く重量物搬出入のためインクラインが敷設してあるのですが、こちらは車で直接搬出入するみたいですね。

東京電力八ツ沢発電所
東南の角を回り段々と水圧鉄管に近づいてきました。行けるところまで行ってみます。

東京電力八ツ沢発電所
水圧鉄管と発電所建屋が見るところまで来ました。発電機や水車が回る唸り音が聞こえてきます。只今発電中です。
運転中の発電所内部は中々見る機会がないのですが、一度だけ津久井発電所を見学した時に主軸の回転を目の前で見たことがあります。

東京電力八ツ沢発電所・水圧鉄管
通行禁止柵前まで来ました。眼前の水圧鉄管の威容!凄い迫力ですね・・・。しかしこれ以上先には行けません。この上には前回見学した大野調整池制水門から導水路隧道(第12号~18号隧道・国指定重要文化財)を流れてきた発電用水を貯める水槽があります。

八ツ沢発電所水槽
見上げると水槽(国指定重要文化財)はこんな感じです。水槽余水路も国の重要文化財に指定されていますがどれが該当するのかここからははっきり分りません。


上空から見た八ツ沢発電所水槽です。ズームアップしてください。

東京電力八ツ沢発電所
下方を見れば発電所建屋に入る4本の水圧鉄管が。今日は見学会ではなくひとりだけの探訪なので表から眺めるだけです。

八ツ沢発電所の概要を東京電力HPから引用します。
(1) 所在地:山梨県上野原市
(2) 河川名:相模川水系桂川
(3) 出力:4.2万kw(2~5号機、1.05万kw×4機)
(4) 営業運転開始:明治45年7月(全号機運転開始は大正2年9月)
(5) 有効落差:116.29m
(6) 最大使用水量:41.74㎥/秒
*重要文化財として指定されたものは、発電所の関連施設であり、上記発電設備は含まれない。


大野調整池に掲示の水利使用標識には取水量:27.83㎥/秒とありました。最大使用水量:41.74㎥/秒と差があります。駒橋発電所放流水を合せて利用しているためと思います。

八ツ沢発電所水圧鉄管と中央本線トンネル
左上を見ると中央本線のトンネルが水圧鉄管の下を潜り抜けています。

中央本線と八ツ沢発電所水圧鉄管
これは中央本線に架かるR20・甲州街道の橋から見た八ツ沢発電所水圧鉄管です。下り列車一両目の電車に乗ればこんな風景が見えるはずです。


発電機水車を回した用水は地下放水路で桂川支流の鶴川へ放流されます。最後に1kmほど先の放流口を見に行きました。

松留橋
鶴川河口近くの松留橋です。地下放水路はここで開渠になります。

東京電力松留発電所
松留橋より放水路下流を望む。二股に分かれています。左が東京電力松留発電所、右は放水路の終点で鶴川右岸へ向かっています。水を湛えているので放水路末端の制水門は閉じています。つまり松留発電所へ放水量(41.74㎥/秒)すべてを送水していることになります。

東京電力松留発電所
県道506号線鶴川に架かる橋から見た松留発電所と鶴川に合流する放流水。左側は放水路出口です。制水門が閉じているので流れはありません。当然ながら発電機水車を止めると制水門を開け放流されます。
水資源の有効活用でしょうがそれにしてもしっかりしています。「一粒で二度美味しい」をやっていますね・・・。(^σ^)
松留発電所の出力は1440kwだそうです。落差を得られないせいでしょうね。

桂川、鶴川合流点付近・上野原市
おしまいに桂川左岸沿いを走る県道506号線から見た桂川です。正面が上流で左手の方へ流れています。右側から鶴川が合流しています。

日本三奇橋・猿橋上流の桂川に設けた取水堰堤及び取水口制水門から取り入れた発電用水は延々と14kmを流れ下り発電機水車を回し電気を発生させた後、鶴川を経由して桂川へ戻って行きます。長い水の旅の終わりです。お疲れさまでした(水に対して)。
それにしても明治45年完成以来100年以上にわたって現役であり続けるのは凄いことですね・・・。私もあやかりたいです。
念願であった猿橋の水路橋の一から十までを私なりに探訪できほっとしました。

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