横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を探訪します。横須賀水道みち、県営水道、企業団、東京水道みちなども。

其の455 鳩川源流を訪ねる⑥・鳩川隧道分水路の巻

 鳩川源流を訪ねる旅の6回目です。1月14日(日)に探訪しました。前回は鳩川の源流は道保川という話をしました。初めて知った方が多いと思います。今回もそんな話をしますので驚いてください。もっとも驚くのは変人の私くらいで多くの人は何も感じないと思いますが・・・。(^σ^)

三段の滝展望広場より相模川を望む
JR相模線下溝駅付近、三段の滝展望広場から見た相模川です。神奈川県の母なる川の雄大な眺めです。昨年は山中湖、忍野八海、河口湖など相模川源流を探訪しましたが、源流は元はと言えばすべて富士山の恵みなんですよね・・・。今年も相模川本川のどこか別の源流を訪ねたいと思っています。

鳩川分水路・新三段の滝
県道46号線新相陽橋から見た鳩川分水路「新三段の滝」です。鳩川分水路は昭和63年に完成した現役の分水路です。

鳩川分水路・新三段の滝
相模川から見た新三段の滝です。

相模川に合流する鳩川隧道分水路
さて、今日のテーマ鳩川隧道分水路(昭和8年完成)ですが、これがその河口です。鳩川分水路新三段の滝の南側にあります。大山の方に向かって相模川に合流しています。

鳩川分水路・新三段の滝
上流側を見ると河岸段丘崖を下る三つの滝があります。

鳩川隧道分水路・三段の滝
鳩川「三段の滝」と言います。

鳩川隧道分水路・鳩川隧道
右岸の散策路伝いに歩くと隧道(トンネル)出口に至ります。
隧道の名前は右書きで「鳩川隧道」。左側に「昭和7年2月着工 昭和7年6月竣工」と刻まれています。

鳩川隧道分水路・鳩川隧道
前面道路から見た鳩川隧道と一段目の滝。高さがぴったりで隧道の向こう側が見えます。数年前に磯部頭首工へ行く途中ここへ寄ったのですがその時は通水がなく滝は見られなかったです。今日は通水があり良かったです。そうでないと話が進みません。

鳩川隧道分水路
鳩川隧道の上から見た下流方向。今は使われていない分水路ですが維持水を流すことで川は生かされています。この水はどこから来ているのでしょう。私的にはその謎を解くのが今回の最大のテーマです。

鳩川隧道分水路・鳩川隧道
前面道路から見た鳩川隧道。隧道の上の台地を県道46号線、相模線が走っています。

鳩川隧道分水路・鳩川隧道
県道46号線、相模線の向こう側、隧道の入口側です。出口側と同様右書きの「鳩川隧道」の銘板が埋めこんであります。

鳩川隧道分水路
上の写真の階段の上、鳩川隧道分水路の隧道の上に立ちました。左右にコンクリートの柱が立っています。

鳩川放水路コンクリート標柱  鳩川放水路
右側には「鳩川放水路」と刻まれています。今は鳩川放水路ではなく鳩川隧道分水路と呼ばれています。左側は「昭和八年三月成」。

鳩川隧道分水路
階段途中から見た鳩川隧道分水路。Tの字型に分水していました。写真の左が旧鳩川上流、右側に前回紹介した制水門があります。

鳩川隧道分水路
上の写真のアップです。Tの字型に分水。突き当り藪の向こう側は道保川緑地公園です。

鳩川隧道分水路の制水門
右奥の制水門です。前回述べたようにゲートは閉じたままで下流への通水は止まっています。上流から来た水は100%鳩川隧道へ流れて行きます。

旧鳩川最北端(鳩川隧道分水路の上流)
写真① 地図でもわかるように鳩川隧道分水路(旧鳩川)の上流は昭和63年完成の鳩川分水路により分断されています。この写真はT字型分水路から70mほど上流のところですが、分断されたにもかかわらず、さらさらと流れがあります。左側護岸は鳩川分水路へ流れ込む雨水下水道左岸です。何もない突き当りから川の流れが始まっています。不思議ですね・・・。その行き先は今見てきたように鳩川隧道から相模川です。

鳩川隧道分水路の上流
ズームアップしました。水中に鉄製の桟がありその下から吹き上っています。この場所は10年ほど前から知っているのですが、私の中ではこの水がどこから来ているのかずうっと謎でした。

鳩川隧道分水路・道保川合流
上記を反対側の鳩川分水路側から見ました。階段状の流れは道保川、右が雨水下水道の出口。旧鳩川への分水施設は見当たりません。

鳩川分水路
これは大下橋から見た鳩川分水路です。左から鳩川、道保川、雨水下水道が合流しています。旧鳩川へ送る分水施設はどこにも見当たりません。

鳩川と大盛橋
これは上の写真の鳩川左岸先端から見た鳩川上流方向です。上流の橋は大盛橋と言います。大盛橋付近で段差が付いています。

大盛橋上流の取水施設
大盛橋より鳩川上流を望む。眼下に右岸から左岸にかけてコンクリートの固定堰が伸びています。左岸寄りで途切れており、そこから下流の鳩川分水路へ流れて行きます。
何のために堰を設置したのか?左岸に細長い取水ゲート(分水施設)が見えます。
さり気なく存在していますが下流に田んぼはなくそれ以外の目的があるはずです。この水色のゲートを見て閃きました。取水した水は地下水路で写真①へ送られ鳩川隧道から相模川へ流れて行きます。維持水を流してやらないと鳩川隧道分水路が死んでしまいますからね・・・。
以上述べたことが今回のテーマの回答です。ようやくもやもやは晴れ気分すっきりですね・・・。10年かかりました。(^σ^)

今回の私なりの究明はネットを見る限りどなたも言及していないので、素人探訪家では私が一番乗りのような気がします。そうであれば舞い上がるほど嬉しいですね・・・。(^σ^)/
当然のことながら河川管理者の神奈川県や相模原市は知っています。設計施工者ですからね。

この度の鳩川源流探訪で鳩川分水路より上流の鳩川の水は推定99%が鳩川分水路から相模川に放流され、残りの推定1%が河川維持水として鳩川隧道分水路経由相模川に放流されていることが分かりました。(推定%は比喩です)
従って鳩川隧道分水路・制水門以下海老名市の河口までの鳩川とは全く縁がないと言うことです。江戸の昔から名前が同じ一本の川も河川改修により現在は北と南の鳩川は源流が異なる全く別の川になっています。


アオサギ・鳩川隧道分水路上流にて
今日の探訪記念はアオサギです。写真①にいました。

鳩川隧道分水路の防空壕?  鳩川隧道分水路の防空壕?
おしまいに戦時中の遺跡と思われる防空壕?を見つけたので発表します。表と中の様子です。見当違いかもしれません。防空壕は昔懐かしいので。

次回は大盛橋から相模原市緑区の鳩川源流を目指します。

鳩川隧道分水路の位置です。


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コメント

良かったですね。

10年越しのモヤモヤとした霧が晴れて良かったですね。30年ほど昔、下溝の駅近くにいたハム仲間の家を訪ねた際、近くに「三段の滝」なるものがあると言うことで、以前より気にはなっていたのですが、なるほどこんな風になっていたのですね。今年、磯部の芝桜を見学した帰りにでも寄り道をして鳩川隧道分水路の付近を巡ってみようと思います。それでは引き続き鳩川源流への旅よろしくお願います。

  • 2018/01/23(火) 10:32:43 |
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  • 地元ティー! #-
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Re: 良かったですね。


いつも応援のコメントありがとうございます。
この辺りは水辺歩きが趣味の小生にとっては謎めいたところが多く興味深いところでした。政界の黒い霧ではないのですが、もやもやとしたものが晴れて良かったと思っています。
下溝へお出かけの際はぜひ新旧の三段の滝を楽しんでください。

投稿後に気づいたのでブログに書ききれなかったのですが、ここは東京の丸子川と矢沢川の交差点とそっくりですね。丸子川が谷沢川経由多摩川へ、谷沢川は丸子川へ流れる不思議な交差点です。

探訪記後半の鳩川北流の源流到達はあと2、3日かかりそうです。

  • 2018/01/23(火) 13:49:23 |
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  • doushigawa #-
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面白そう!

谷沢川は10数年前、家内と等々力渓谷を歩きましたが、ここの下流もこんなにややこしくなっているんですね。何処かのページで紹介しているのでしょうか。いちど見てみたいですね。三段の滝は下溝辺りの河岸段丘を鳩川がただ流れ下っている場所かと思ったのですが、新・旧二ヶ所もあるのですか。楽しみです。

  • 2018/01/23(火) 15:49:50 |
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  • 地元ティー! #-
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Re: 面白そう!

連続のコメントありがとうございます。谷沢川と丸子川立体交差は二年前に探訪し「其の296」で発表しました。
新旧三段の滝は鳩川隧道分水路が「三段の滝」、鳩川分水路が「新三段の滝」という意味です。紛らわしい表現ですみません。
大盛橋上流の鳩川は大雪前に番田駅付近まで探訪済です。あちこち興味があるのでゆっくり進んでいきます。

  • 2018/01/23(火) 16:28:49 |
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  • doushigawa #-
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