横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を探訪します。横須賀水道みち、県営水道、企業団、東京水道みちなども。

其の435 鶴見川旧河道を歩く②・東京都町田市山崎町 野津田町

 前回「其の434」に続いて鶴見川の旧河道を探訪しました。地図を見ると新鎧橋の上下流にも旧河道が描かれています。その様子を確かめるため11月16日(木)晴れの日に歩いてきました。思わぬ新しい発見もありました。

鶴見川・新鎧橋上流
前回の鶴見橋・新鎧橋間の旧河道合流点より下流方向を見ました。河道内に小山のような島があり気になっていました。流れを妨げる中洲のような島を河川改修の際なぜ除かなかったのでしょう。島を挟んで流れは二分されています。島の北側、左岸に階段があり親水護岸になっています。


新鎧橋を中心にした地図です。東流する直線的な川が河川改修後の鶴見川です。新鎧橋上流から北方に蛇行する旧河道が描かれています。旧河道は新鎧橋の200mほど下流で新河道へ合流しています。

鶴見川の新鎧橋
島の下流、直線化した新しい鶴見川に架かる新鎧橋です。

新鎧橋より鶴見川下流を望む
新鎧橋より鶴見川下流を望む。旧河道は新鎧橋の200mほど下流で新河道へ合流しています。旧河道左岸をたどったのであとで詳しく触れます。

鶴見川親水護岸・新鎧橋上流
新鎧橋を渡り左岸の親水護岸下に下りました。島の北側の流れです。この流れの途中から旧河道に分岐します。たどってみました。

鶴見川旧河道入口の越流堤
親水護岸下流です。上流を見ましたが右側の開口部が旧河道に繋がるトンネル入り口です。コノ字型のコンクリートの堰を越えて流入します。現在は越流することなくすべて新鎧橋下へ流れて行きます。コノ字型のコンクリートにはH型の鉄骨が7本立っています。角落しで堰高調節をするみたいですね。

鶴見川の鎧堰跡・町田市野津田町
親水護岸上の広場に東京都南多摩東部建設事務所の「鎧堰跡」の案内板が立っています。それによると北へ大きく蛇行するこの位置に鎧堰と言う農業用取水堰があったそうです。永禄8年(1565)に築造され以来400年以上にわたって野津田地区の田んぼ八町八反歩(8.7ha)へ用水を送り続けたが河川整備により堰は撤去されたそうです。
これは案内板の中の鎧堰の新旧図です。河道内の島は昔と変わらず残してあります。変わった点は堰が撤去され北向きの流れが東向きになったことです。

鶴見川旧河道・新鎧橋付近
トンネル出口から見た旧河道下流方向です。水の流れはありません。前方の橋は鎧橋。

鶴見川旧河道沿いの用水路・新鎧橋付近
鶴見川旧河道沿いの用水路。河川改修により堰が撤去された鎧堰用水路かも知れません。幅は1mほどで流れはありません。

鶴見川の旧河道・鎧橋付近
鎧橋下から旧河道上流を見ました。前方の森は河道内の島です。大雨が降るとトンネル入り口の堰を越えた濁流で満たされると思います。旧河道は調節池として利用されていることが分かります。

鶴見川旧河道・鎧橋下流
左岸沿いに下流へたどりました。今の時期の探訪で良かったです。草刈りが終わった直後なので心配なく歩けます。湧水の流れが出現。

鶴見川旧河道・鎧橋下流
前方に直線化した新しい鶴見川左岸の護岸が見えてきました。

鶴見川旧河道合流点・新鎧橋下流
ここが合流点です。地図では合流の様子が分りませんが、実際はこのような形の合流です。
細い湧水の流れは下部のスクリーンを通過して鶴見川へ合流。上部は大きなボックスカルバートの開口です。この開口は調節池としての旧河道が満水になった後、沿川の大雨が収まり鶴見川の水位が下がった際の排水用と思われますが越流堤も兼ねていると思います。大雨で増水した際ここからも旧河道内に流入させ一時的に貯留する調節池機能を持たせていると思います。上流のトンネル入り口からも越流するので越流堤は2か所になります。

鶴見川旧河道合流点・新鎧橋下流
排水兼越流堤のアップです。スクリーンにゴミが引っかかっています。

鶴見川旧河道合流点・新鎧橋下流
鶴見川右岸から見た合流点。こちらから眺めるとまさしく越流堤ですね。鶴見川側にもスクリーンがあります。細い湧水の流れの出口はフラップゲートなので一方通行です。逆流はありません。調節池として貯留した大量の水も鶴見川の水位が下がれば徐々にフラップゲートから排水されます。自然排水なので手間がかからず良いですね。

鶴見川左岸に開口(越流堤)があって増水時にはそこから逆流させ旧河道を調節池として生かす。大水が収まれば本川へ自然排水をする。左岸護岸は本川と旧河道の二重(堤防)です。形は違えど霞堤と共通点がありますね・・・。(^σ^)

鶴見川旧河道
その下流にも旧河道があるので歩きました。下流の鶴見川の分岐。左側が現在の本流、右側が旧河道です。旧河道はカワセミの撮影スポットです。超望遠レンズカメラの放列を見ました。

鶴見橋旧河道・郷見橋付近
蛇行する旧河道。郷見橋南付近。この先で新河道に合流しています。新旧2水路にすることで河道断面を確保し調節池機能も持たせているのでしょうかね。

鶴見川左岸の護岸・丸山橋上流
合流点から左岸護岸を見ると石積みが台形状に色違いです。旧河道の塞ぎ工事跡のように見えます。

鎧堰用水路?町田市野津田町
これは郷見橋丸山橋間で見た用水路です。鎧橋で見た鎧堰用水路の下流かも知れません。ここは町田市野津田町です。

鶴見川旧河道・丸山橋下流
丸山橋下流で分岐しています。左が本流、右が旧河道です。

鶴見川旧河道・丸山橋下流
その先の旧河道です。右岸の護岸は石積みがなく自然のままです。今日は11月16日、右側の田んぼでゆっくり目の稲刈り作業をやっていました。

鶴見川旧河道・本村橋付近
本村橋下流で鶴見川に合流します。右岸の護岸は自然のままで川幅が狭いです。

参道橋より鶴見川下流を望む
その下流、参道橋まで下ってきました。参道橋より鶴見川下流を望む。広々とした河川改修後の鶴見川です。

今日は鶴見川の旧河道3カ所を探訪しました。思いがけず鎧堰跡を発見し良かったです。鶴見川の利水施設は珍しいです。以前上流の桜ヶ谷堰(現役の農業用取水施設)を訪ねたことがあります。 「其の168」。

今回の探訪記念は大小の野鳥と花です。

アオサギ カワセミ・鶴見川鶴見橋下流にて
アオサギとカワセミです。アオサギは新鎧橋上流魚道沿いにて。カワセミはあちこちで結構見ました。これは鶴見橋下流にて。

皇帝ダリア
皇帝ダリアの花。郷見橋付近にて。

次回も鶴見川の旧河道を訪ねる予定です。
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