横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を探訪します。横須賀水道みち、県営水道、企業団、東京水道みちなども。

其の416 千葉県鴨川市の円筒分水工群巡り①

 8月30日(水)晴れ、拙ブログ読者情報により鴨川市の円筒分水工群を探訪しました。探訪後改めて地図を眺めると半径1kmの範囲に5基の円筒分水工が散在しています。
読者は今年7月、東京駅から特急わかしお3号に乗り安房鴨川駅からタクシーで効率的に円筒分水工巡りをしたそうです。私は他にも見たいところ(金山ダム、東西分水工)があり相模原から車で出かけました。

東京湾フェリー久里浜港
東京湾フェリー久里浜港を後にしました。
空いていたので9時25分発にぎりぎり乗船できました。

東京湾フェリー
40分間の船旅で金谷港に到着。下船待機中です。船首から乗船したので船尾を前に接岸。一発で決めました。操船技術は大したもんです。車列は6車線のうち2車線だけです。

金山ダムへの道・金山隧道
鴨川円筒分水工群の水源は金山ダムです。水源から順に施設を追っていきます。始めに県道24号線から逸れ金山ダムを目指します。一つ目のトンネル(金山隧道)手前で道が分岐します。左が金山城址方面。右の金山隧道へ。

金山城址道標・鴨川市
金山城址の道標です。

金山ダムへの道・船石隧道
二つ目のトンネル(船石隧道)手前でまた分岐です。左は金山ダム管理室方面ですが管理者の鴨川市加茂川沿岸土地改良区の看板がかけてあり係員以外進入禁止です。残念ですね・・・。

金山ダム船代橋
船石隧道を抜けたところに赤い吊橋が架かっています。金山ダムに到着です。

金山ダム・金山城址案内板
吊橋たもとの金山ダムと金山城跡の案内板です。
金山川を堰き止めて造ったアースダム。昭和41年完成。
堤高:28.281m 堤長:110m 総貯水量:180万t

(案内板より抜粋)

金山ダム
吊橋(金山ダム船代橋)より左手方向を望む。

金山ダム管理室
金山ダム管理室が見えます。金山川を堰き止めているダム堤体は山の向こう側にありここからは見えません。
金山ダム管理室と吊橋の間は水位が下がり草地になっています。草地の左側に洪水吐施設があります。

金山ダム洪水吐
洪水吐です。ダムの水位が上がると越流し金山川へ放流します。

金山ダムと取水施設
吊橋から右手方向を望む。黄色の八角形の筒が取水施設です。だいぶ水位が下がっています。地理院地図で標高を測ると63.0mでした。

金山ダムの取水施設
金山ダム操作室前から見た取水施設。貯水した水の出口はこの施設と洪水吐の2か所のみと思われます。
取水した用水は農業用水と金山川維持水に分水されるはずです。維持水を流さないと金山川が死んでしまいますからね・・・。土地改良区で頂いたパンフに打墨用水路分水工の写真が載っています。この分水工がその役割を担っているようです。分水の様子を見たかったのですが船石隧道手前の管理室方面への道が進入禁止のため実現せず。進入路の下の方にあると思われます。

東西分水工
分水された農業用水は本幹線用水路で約1.2km下流の東西分水工へ送られます。これが道路際の東西分水工です。県道24号線美の口バス停から右斜めの細い道に入り道なりに北方向へ進むと分水工前に着きます。

鴨川市加茂川沿岸土地改良区・東西分水工
フェンスの隙間から見ました。斜流式分水工です。ここで東幹線と西幹線に分水しています。私が今立っている足元は道路です。分水工より下流はそれぞれパイプライン化されているので地上から用水路は見られません。ポンプ等の施設はなく自然流下で送水しています。

鴨川市加茂川沿岸土地改良区・東西分水工
本幹線用水路の末端=東西分水工入口のアップです。打墨用水路分水工からここまでパイプラインで送水されました。


さて、ここから円筒分水工群巡り本題に入ります。東幹線路上に3カ所、西幹線路上に2か所、計5基の円筒分水工があります。

一つ目の円筒分水工は東西分水工から分岐した東幹線路上の分水施設・大日分水工です。東西分水工から約2.2km南にあります。場所は県道の大日交差点そばの金乗院本堂裏墓地の奥です。

鴨川市・金乗院
金乗院本堂です。真言宗智山派の寺院です。

鴨川市加茂川沿岸土地改良区東幹線・大日分水工
墓地を通り抜けるとフェンスで囲われた大日分水工が目の前に現れます。山の中の寂しいところです。

鴨川市加茂川沿岸土地改良区東幹線・大日分水工
3方向に分水しています。円筒周りからの越流式です。
左手前に「大日分水工」の銘板が見えます。

鴨川市加茂川沿岸土地改良区東幹線・大日分水工
鴨川市加茂川沿岸土地改良区東幹線・大日分水工
別角度から見ました。水量はそれほどでもなく静かです。
地理院地図で大日分水工の標高を調べると39.5mです。東西分水工はEL50.6mなので自然流下で送水していることが分かります。

長くなるので今回はここまでです。残る4基は次回発表します。

参考資料:鴨川市加茂川沿岸土地改良区パンフレット
「鴨川市加茂川沿岸土地改良区概要書」及び「金山ダム関連現況施設図」

金山ダムの位置です。


[追記] (2017/09/11)
金山ダムから東西分水工に至る施設図です。東西分水工の位置が分からず当日はまず一番に土地改良区を訪ねました。
丁寧な説明を頂き迷うことなく到達しました。資料提供ありがとうございました。
金山ダム関連現況施設図
鴨川市加茂川沿岸土地改良区概要書
「金山ダム関連現況施設図」より(部分図)。クリックで拡大。

個々の円筒分水工の位置はグーグルマップ検索窓に施設名を入力すると表示されます。(東幹線=大日分水工・八色分水工・高溝分水工、西幹線=坂東分水工・滝山分水工)

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://doushigawa.blog.fc2.com/tb.php/421-97b75e70
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad