横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を探訪します。横須賀水道みち、県営水道、企業団、東京水道みちなども。

其の407 西天竜幹線水路円筒分水工巡り①・長野県岡谷市

  西天竜頭首工を見学したあとそこから始まる西天竜幹線水路を下流へたどりました。タイトルは円筒分水工巡りとしましたが、幹線水路そのものに興味があるので伏越や水路橋などの施設、沿線の風景などもあわせて取り上げていきます。

西天竜幹線水路・排水ゲート
西天竜幹線水路は天竜川左岸沿いを暗渠水路で流れています。排水用でしょうか水路側壁に水色のゲートがあります。運行本数が少ない飯田線の電車がちょうど通過しました。ここは天白橋上流です。

西天竜幹線水路・天白橋上流
天白橋から見た暗渠の西天竜幹線水路。上流に頭首工が見えます。

旧天白橋と西天竜幹線水路
これは廃橋になった旧天白橋の親柱です。左側の親柱に「天白橋」、右側の親柱に「天竜川」。左岸にも親柱や橋台が残っています。暗渠の西天竜幹線水路が見えます。

西天竜幹線水路
天竜川右岸から西天竜幹線水路を眺めました。右側半分、フェンスで囲ってあるところから開渠です。地図で計測すると頭首工から660m地点です。

西天竜幹線水路・岡谷市川岸東
左岸に渡り西天竜幹線水路上流を見ました。5.54㎥/秒の用水がとうとうと流れています。

西天竜幹線水路・岡谷市川岸東
右岸に取水ゲートがあります。このゲートの有無を確認したかったんですよね・・・。

西天竜幹線水路
西天竜幹線水路と西側を流れる天竜川の間に広がる田んぼ。上記取水ゲートからこの田んぼに用水を送っています。
西天竜幹線水路は天竜川右岸の田んぼに用水を送る用水路です。ならば初めから西天竜頭首工右岸取水にすれば良いものを何故左岸取水にしたのか?探訪前から気になっていました。これで理由のひとつが分かりました。

西天竜幹線水路伏越呑口・岡谷市川岸東
およそ400m続いた開渠はここで地下に潜ります。天竜川右岸へ渡る伏越(ふせこし・サイフォン)の呑口です。
天竜川右岸へ渡った西天竜幹線水路は前方の山裾沿い地下を辰野町へ向かっています。

西天竜幹線水路伏越呑口・岡谷市川岸東
伏越フェンスに掲示の上伊那郡西天竜土地改良区の注意看板。

天竜川・岡谷市川岸
天竜川を右岸に渡り伏越の吐口探索です。右岸から上流を見ました。前方の波しぶきが立っている辺りは床固めブロックが敷き詰めてあります。その辺りの川底を伏越管が横断していると思われます。道路左側のコンクリート壁に注目。

西天竜幹線水路遺構
コンクリート壁の先にこのような構造物があります。伏越の吐口と直感したのですが吹き上がる凄まじい水音が全く聞こえません。

西天竜幹線水路遺構
中の様子は?と覗くとコンクリート造りのトンネルです。今は使われていないようです。左側に黒いパイプが敷設してあります。驚いたことに入り口付近に水溜りがありメダカくらいの稚魚の群れが泳いでいます。微かに流れがあります。どこから来たんでしょうかね。
状況からここはかつて伏越の吐口で、トンネルは西天竜幹線水路であったと推測します。

西天竜幹線水路遺構・岡谷市川岸
コンクリートトンネル側壁は下流へ続いています。

西天竜幹線水路遺構・岡谷市川岸
側壁(トンネル上部)に上り下流へ少したどると開渠になりました。草が茫々で全く使われていない廃水路です。地理院地図、グーグルマップにもこの開渠は表示されています。300mほど先で再びトンネルとなり地図上から消えます。地理院地図には青色破線の水路表示が続いています。青色破線をたどるとトンネル出口は辰野町の辰野高校付近です。

西天竜幹線水路遺構・岡谷市川岸
開渠からトンネル出口を振り返りました。ここまで見たところで伏越吐口探索に見切りをつけ天白橋へ引き返しました。

それにしても5.54㎥/秒もの用水はどこへ消えたのでしょう。
伏越の吐口、吐口以下のトンネル(暗渠)、開渠を廃止し、その下に新トンネルを築造して下流の既設トンネルに直結したとしか考えられないですね。
廃止トンネル内に敷設された黒いパイプはトンネル化により開渠から取水不能になった一部の田んぼ向け送水管と思います。

このあとは西天竜幹線水路の辰野高校付近のトンネル出口を見に行きました。西天竜幹線水路円筒分水工は次回から登場します。

西天竜頭首工取水ゲートの位置です。


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コメント

凄いなぁー

毎回の事ですが、いつも、この探求心が凄いなぁーっと思っています。きっと何か判りませんが、凄いものに?憑りつかれてしまったんでしょうねぇ。

  • 2017/07/25(火) 17:10:51 |
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  • 地元ティー #-
  • [ 編集 ]

Re: 凄いなぁー

いつも応援コメントありがとうございます。それはあると思いますがただ本当のことを知りたいだけです。拙ブログタイトルの下に小さな文字でブログの説明文「横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人が・・・ときには独りよがりな感想・・・」と書いてあります。ブログを立ち上げた時からそのまま変えていません。近頃は横浜水道みちからかけ離れた中身になっていますが、用水路歩きでも「何でも知りたがり屋」です。思い込みで間違ったことをかく事もありますが気づいた時は大きな間違いに限りあとで追記訂正しています。最近では「其の385牧野取水堰」「其の356秋ヶ瀬取水堰」で追記をやりました。指摘をくださる方はあまりいませんがお気づきの際はよろしくお願いします。昭和用水の流れの件で干無川水路橋のグレーチングフタを教えていただきましたね。

  • 2017/07/26(水) 07:59:43 |
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  • doushigawa #-
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