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横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を探訪します。横須賀水道みち、県営水道、企業団、東京水道みちなども。

其の402 荻野川の農業用取水堰巡り③・神奈川県厚木市

 前回「其の401」の続きで、荻野川の農業用取水堰巡りの最終回です。6月20日(火)に探訪しました。

荻野川・松葉橋付近
床固工(落差工)で徐々に標高を下げ流下する荻野川。前方の橋は松葉橋です。

荻野川・松葉橋下流左岸の田んぼ
松葉橋下流左岸の田んぼの風景。

荻野川・荻野橋上流のゴム堰
その下流で右岸取水の堰がありました。県道63号線荻野橋より上流、下荻野地区にある取水堰です。

荻野川・荻野橋上流のゴム堰
ゴム堰です。ゴム堰はゴム引布製起伏堰またはラバーダムとも呼ばれ空気式と水式があります。水式はまれで空気式がほとんどです。こちらは空気式と思われます。

参考までに水式の堰上げ(ゴム堰の中に水を入れて膨らませ堰として使えるようにする)は酒匂堰の川久保堰「其の224」を、空気式の堰上げは境川の俣野堰「其の231」を見学し投稿しました。自分で言うのもあれなんですが堰上げの様子は中々見られないので得難い記録と思っています。

荻野川・荻野橋上流のゴム堰魚道
左岸に魚道が設置されています。

荻野川・及川金谷堰(ゴム堰)
県道63号線荻野橋下流で比較的新しそうな堰に出合いました。左岸取水で魚道もあります。ここは厚木市下荻野です。

荻野川・及川金谷堰(ゴム堰)
こちらもゴム堰でした。右岸からゴム堰、魚道、土砂吐ゲート、取水ゲートの順に並んでいます。

荻野川・及川金谷堰(ゴム堰)
施設の全体です。右端に操作室、送風機からの配管も見えます。この堰は読者の地元ティーさんが左岸を散歩中に見つけた堰です。名称は「及川金谷堰」、「空気式ゴム引布製起伏堰」、1995.3月のプレートあり、などの情報をいただきました。

荻野川・及川金谷堰(ゴム堰)注意看板
豊国工業のゴム堰注意看板です。これでは遊び方を教えているようなもんですがフェンスでガードされているので中には入れません。

荻野川・及川金谷堰付近
及川金谷堰付近より荻野川下流を望む。

荻野川左岸及川地区の田んぼ
下流の及川地区に入り上使橋付近から見た及川地区の田んぼ。用水路には及川金谷堰で取り入れた用水が流れています。左側の水路は低い位置にあり流れがないです。排水路かも知れません。

荻野川・及川球技場付近
及川球技場付近を流れる荻野川。排水フラップゲートから排水しています。及川地区の田んぼの余水排水かもしれません。

荻野川・及川団地前
県営及川団地前を流れる荻野川。手前に固定堰か落差工のような段差があり水しぶきが立っています。なんでしょうかね?

及川団地前の取水口?排水口?
上流にすこし戻ると左岸にスクリーン付きの取水口らしき施設がありました。使われているようには見えないです。取水口のスクリーンでなければ侵入防止用の柵かも知れません。そうであれば排水口になります。

荻野川・白根堰
妻田用水の取入れ口、御存じ白根堰まで下ってきました。

神奈川県厚木土木事務所の看板
白根橋の神奈川県厚木土木事務所の河川法に関する案内看板。
意識しないで歩きましたが、荻野川は神奈川県が管理する相模川水系の一級河川です。

下小鮎橋より小鮎川上流を望む
下小鮎橋より小鮎川上流を望む。ここで荻野川(右側の川)は小鮎川(左側の川)に合流し小鮎川となって流下し厚木市妻田で相模川に合流しています。

今日の探訪はここまでです。狙い通り多数且つ多様な取水堰を見られて大満足です。いつになるかは分かりませんが今回見つけた取水堰のうち1、2か所の取水堰から始まる用水路を終点まで歩いてみたいですね。
橋のたもとの双体道祖神やとうとうと流れる西部用水の流れを眺めながら帰路につきました。

余談です。今昔マップを眺めていてわかったのですが、かつて二つの川の合流点は現在より300mほど北に位置していました。戦前に小鮎川の筋替えが行われ現在の形になりました。探訪すれば旧河道の痕跡が残っているかも知れないですね。

今回のスタート松葉橋の位置です。


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コメント

楽しかったです。

荻野川の取水堰巡り、思いのほか楽しく自分も一緒に歩いているような気分になりました。ゴム堰ってこうやって膨らんで取水するのですね。(勉強になりました)ところで小鮎川ですが、今昔マップの1927~で見る様に下流の吾妻団地がある辺りで大きく蛇行しているのが、1944~では下流の林妻橋(りんさいばし)から下流が直線的に改修されています。吾妻団地の前を西部用水が分流し小川沿いに用水路がある流れが以前の小鮎川の痕跡で、ちょうど吾妻団地を囲む堀の様に80%方残っていますので、今度こちらにおいでの時にでも散歩してみて下さい。(上流部は林地区の遊水地で終わり?見たいですが)

  • 2017/07/05(水) 18:07:36 |
  • URL |
  • 地元ティー #-
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Re: 楽しかったです。

早速のご来訪&コメントありがとうございます。過分な評価をいただき及第点に達したようでほっとしています。吾妻団地周りの川が旧小鮎川の跡とは・・・西部用水の大口分水工から昭和用水へ向かう連絡水路が流れているヘンな川ですよね。西部用水が水路橋で渡る特異な大口分水工周りの景色、ヘンな川筋など貴兄の解説でその訳が解りました。境川の旧河道を何か所か探訪したことがあるので蛇行する旧河道には興味があります。いつか歩いてみたいです。

  • 2017/07/05(水) 21:36:01 |
  • URL |
  • doushigawa #-
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今頃になって

私が厚木に来た頃は今昔マップの1975年~でも判るように、吾妻団地から現在のR412ヤマダ電機辺りまでは広大な水田が広がり、中央に小川が一本流れており、蛍の飛び交う頃は、よく子供を連れて蛍を見に行ったものですが、今日、この広大な水田を潤す水を何処から得ていたのか衛星画像で見てみたところ、千頭橋下流に左岸の取水口が、そして上流の久保橋上手に右岸の取水口らしき物がありました。これより上流には水田らしきものがありませんので、きっとこの辺りから農業用水を取水していたのでしょうね。現在この林地区辺りは水田は一つもありませんので、ご貴殿の用水路探索には向いておりませんが、事によると千頭橋下流の取水口でしたら、まだ若干下流側に水田が残っているので、水辺歩きが出来るかも知れません。

  • 2017/07/06(木) 17:01:49 |
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  • 地元ティー #-
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Re: 今頃になって

情報ありがとうございます。衛星画像ではヤマダ電機から西の方、久保橋あたりまでは田園地帯が残っていますね。蛍が飛び交う場所は相模原でもあまり残っていませんが、近所の望地河原の相模原幹線用水路沿いでは毎年6月初めにゲンジボタルが飛び交います。

  • 2017/07/06(木) 19:06:57 |
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  • doushigawa #-
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