横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を目指して探索探訪をします。時には独りよがりな感想意見を述べます。

其の357 荒川右岸の朝霞水門を訪ねる・埼玉県朝霞市

 前回「其の356」で訪ねた秋ヶ瀬取水堰の下流約4km地点に新河岸川と荒川が接近し、合流しているかのように見えるところがあります。大きな水門(朝霞水門)があり、その機能、働きに興味を持ちました。隅田川浄化用水がどのようなところを流れ下るかも気になるところです。

1月14日(金)晴れ雲多し。今日はJR武蔵野線北朝霞駅からの歩きです。駅南を流れる黒目川沿いに下流へたどると道なりで目的地に到達します。

黒目川
駅近くの水道橋から黒目川に入り右岸を歩きました。笹橋付近の黒目川です。傾斜付き護岸で遊歩道が設置してあります。散策がてらの探訪なので車に注意不用はありがたいです。途中排水樋管ゲートを多数見かけました。雨水を受け入れる施設と思います。

黒目川のヒドリガモ
食事中のカモの群れ。黒目川のきれいな流れに冬鳥のヒドリガモ。豊かな自然です。

黒目川・笹橋上流
笹橋から黒目川上流を見ました。

三園浄水場・黒目川水管橋
東橋に並んで黒目川を渡る水管橋です。てっきり近くにある朝霞浄水場から給水所へ向かう送水管と思ったのですが・・・。
水管橋中央に空気弁が見えます。その注意看板に三園浄水場とあり三園浄水場へ向かう導水管と分かりました。管の径は私より高く2m位ありそうです。それにしてもこんなところで三園浄水場へ向かう導水管に遇えるとは嬉しいですね。利根大堰から都市用水の流れを追っかけてきたのでなおさらです。

前回訪ねた秋ヶ瀬取水堰→朝霞水路→沈砂池→新河岸川右岸の東京都水道局ポンプ場→黒目川水管橋(ここ)→三園浄水場の流れです。工業用水0.98㎥/秒は三園浄水場へ流れて行きます。

三園導水管空気弁の注意看板
三園導水管空気弁の看板。時々水が出ると書いてあります。偶然ですが水が出るのを水管橋の真下から見ました。ちょろちょろと一瞬でしたが・・・初めて見ました。

黒目川・新河岸川合流点
黒目川と新河岸川合流点までやってきました。奥の大きい川が新河岸川、左手前が黒目川。合流後の新河岸川はゆったりとした流れです。地理院地図で河道の標高を測るとわずか3mしかありません。

新河岸川終点の標識
黒目川・新河岸川合流点の御影石製の標柱。「新河岸川終点」と刻まれています。設置者は不明です。後掲の朝霞水門の案内板には「新河岸川は東京都北区岩淵水門付近で隅田川に合流」とあり、諸説ありですね。

朝霞水門
巨大な朝霞水門が遠くから見え隠れしていました。新河岸川が荒川へ合流しているかのように見える地点に来ました。新河岸川に架かる仮設橋のような橋・内間木橋から見た朝霞水門です。朝霞水門は荒川右岸堤防に築かれています。今は平常時、ゲートは閉じています。

朝霞水門
その巨大さは車や人と比較するとよく分かります。幅が52mもある水門です。

朝霞水門について書かれた案内板を見つけたので記します。

朝霞水門について
●新河岸川は川越市西部に源を発し武蔵野台地を流れる十数本の支流を集め、台地の裾の低平地を荒川とほぼ平行に南東に流下しながら東京都北区岩淵水門付近で隅田川に合流している。
●新河岸川流域は宅地開発が急激に進行している。このため流域に降った雨は河川に出やすく、新河岸川の治水の安全性は低下する傾向にある。
●建設省として昭和55年より総合治水対策事業として河川改修を進めている。朝霞市下内間木地先に水門、排水機場、調節池を計画。まず朝霞水門の工事に着手し平成7年度に完成した。
●水門地点において、新河岸川と荒川では、流域の規模、流出の特性などが異なるため、一般的に新河岸川の洪水ピークが荒川よりも早く到達します。そのため、この水門により新河岸川の洪水を荒川へ分流し、浸水被害の軽減を図ることができます。
(建設省・現国土交通省が立てた現地案内板より要旨抜粋)

私が知りたかったことは四つ目に書いてありました。朝霞水門築造の背景がよく分かりました。

朝霞水門より内間木橋・新河岸川を望む
朝霞水門から見た新河岸川と内間木橋。その奥の橋はR254朝霞大橋。眼前の内間木橋より手前の新河岸川は朝霞水門ができる以前にはなかった川です。荒川へ分流するための放水路です。


朝霞水門が完成する前の(1992~1995)に設定した今昔マップです。(今昔マップon the webより)

放水路は影も形もありません。左側の昔マップを動かすと右側の今マップが連動します。大きな地図はページ右欄サイドバーからリンクできます。検索窓に「武蔵野線 北朝霞駅」で開きます。黒目川をたどってください。

朝霞水門
西側から見た朝霞水門。
水門幅:52m ゲート幅20m×2門
ゲート規格:
幅20m×高さ16.725×1門/幅20m×高さ17.472×1門
ゲート種類:プレートガーター ローラーゲート
(現地案内板より)
ゲート高さが左右で0.747m差があります。敷高の差です。

朝霞水門の碑
朝霞水門の碑。「朝霞水門 平成7(1995)年6月竣工」。

朝霞水門
東側(荒川)から見た朝霞水門。ゲート表面に絵が描いてあります。これが水門の表面(表側)のようです。釣り人がいます。仕掛けからヘラブナ釣りですね。

朝霞水門
南側から見た朝霞水門。

朝霞水門より荒川を望む
朝霞水門ゲート越しに荒川を望む。頑丈そうな造りのゲートです。荒川が洪水になると堤防の役目をするので頷けます。

ところで、現地案内板に「水門、排水機場、調節池を計画。まず朝霞水門の工事に着手し平成7年度に完成した。」とありましたが、ただ今現在排水機場が見当たりません。朝霞水門完成から20年以上経っているのにどうしたんでしょかね? 排水機場を設けるほど新河岸川が洪水を起こさなくなった? 調節池をその後完成させたのでそれで治まっているということでしょうか。

ちなみに、この上流にも荒川への排水施設があります。ちょうど一年前に上流約11kmにある渋井水門、新河岸川放水路、びん沼調節池、南畑排水機場を探訪しました。(「其の268」で投稿)。完成年を調べると意外に早く昭和61年(1986)で朝霞水門より9年前に完成しています。南畑排水機場が機能を発揮し洪水を軽減していれば、下流の朝霞水門付近放水路の流量が減ることになります。

新河岸川放水路入口・渋井水門
新河岸川左岸の洪水取入れ口、渋井水門です。洪水は渋井水門→新河岸川放水路→びん沼調節池→南畑排水機場→荒川の順に排水されます。

次回も新河岸川・荒川に関する記事を発表する予定です。

朝霞水門の位置です。

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