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横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその取水源を探訪します。

其の249 蛇行する旧境川河道跡・鶴金橋付近

 境川の上流部は東京都町田市と神奈川県相模原市の境界を流れています。名前の通り武蔵野国南多摩郡、相模国高座郡と呼ばれた昔から国の境を流れる川でした。
気ままに蛇行して流れていた昔の境川と違い、今は河川改修により川幅が広がり直線化が進み河川水は速やかに流下するようになりました。
そんな中、昔の蛇行していた旧境川河道跡が鶴金橋付近に現在も残っていることを知り、早速見に行ってきました。

加えて興味深いのは左岸の町田市側に相模原市が食い込んでいることです。普通に境川左岸は町田市、右岸は相模原市と思いがちですが、河川改修によりこのような実態があります。そんな様子も合せて眺めてみたいと思います。

10月12日(月)晴れの日に探訪しました。JR町田駅から片道2kmほどの歩きでしたが、境川沿いは両岸とも遊歩道として整備されており自動車に注意することなく安心して歩けます。(左岸は境川自転車歩行者専用道路です。)

境川・鶴金橋
境川右岸から見た鶴金橋です。この先に旧境川河道に架かるもう一つの鶴金橋があります。橋名の由来は相模原市側の上鶴間、町田市側の金森から一文字ずつ取ったと思います。

境川・鶴金橋
境川右岸下流側から見た鶴金橋です。橋桁に口径10cm位の水道管が添架されています。

鶴金橋より境川上流を望む
鶴金橋より境川上流を望む。この辺りは北から南に流れています。

境川旧河道・鶴金橋下流
まず初めに旧境川河道を探します。
これは鶴金橋から20m位下流左岸の旧境川河道放流口です。少し水が流れています。

境川旧河道・鶴金橋付近
鶴金橋を渡り、左岸の放流口辺りから東の方を見ました。お堀のような旧河道の護岸が見えます。

境川旧河道・鶴金橋
旧河道沿いの道がないので大回りをして、東側から見た旧河道に架かる鶴金橋です。橋の長さ9.18m、鉄筋コンクリート(RC)桁橋です。

境川旧河道・鶴金橋
西側から見た鶴金橋。前方は都道56号線鶴金橋の信号です。
親柱表記は右岸上流側に「昭和六年三月竣成」、下流側「鶴金橋」。左岸上流側は表記なし、下流側に「昭和六年三月竣成」とありました。
出来てから84年も経っています。RC桁橋は丈夫ですね~。

境川旧河道・鶴金橋付近
鶴金橋より旧境川河道下流を望む。川底はコンクリートで固めてあり、中央の溝にわずかに流れがあります。旧河道右岸側が相模原市です。旧河道と行政境界は一致しています。

上鶴間一番地之碑
鶴金橋西詰めの「上鶴間一番地之碑」相模原市長 川津勝書。
昭和48年8月 中和田自治会が建立しました。碑文が刻まれてなく建立の経緯は不明です。

境川旧河道・鶴金橋付近
鶴金橋より旧河道上流を望む。西へ大きく蛇行しています。

境川旧河道・鶴金橋付近
その上流です。旧河道の東(左岸側)が東京都町田市。西(右岸側)が相模原市です。

境川旧河道・鶴金橋付近
その上流はなく、この空き地で終わっています。空き地の管理者は東京都南多摩東部建設事務所です。

境川の遊水池・鶴金橋上流
空き地上流に遊水池がありました。看板には親水広場とありますが、歩くとじめじめとした湿地帯です。車止めには東京都南多摩東部建設事務所とあり管理者は東京都です。

境川の遊水池・鶴金橋上流
遊水池の周りはこのように石垣の擁壁で囲われています。石垣は古そうで旧境川河道護岸のように見えます。手元の一万分の一の地図には今たどってきた旧河道の延長線上にこの石垣があり、石垣に沿って水色の水路表示まであります。
末尾に載せた明治時代の地図を見るとこのような急な蛇行はなく後から作った遊水池の護岸のようにも見えます。しかし新しい遊水池なら方形でブロック護岸にするはずです。はたして真相はどうなんでしょうか?気になります。

境川の遊水池排水ゲート・鶴金橋上流
遊水池南隅の排水ゲート。ゴミ除けスクリーンが見えます。

境川の遊水池越流堤・鶴金橋上流
右岸から見た遊水池越流堤です。

境川の遊水池越流堤・鶴金橋上流
越流堤のアップです。水位目盛りによると3.5m超で遊水池に越流です。ボックスカルバートを30個ほど並べた越流堤です。こんな越流堤もあるのですね。勉強になります。

境川の遊水池越流堤と排水ゲート・鶴金橋上流
これは下流側の排水ゲートです。フラップゲートが使われています。

さて、旧境川右岸は「上鶴間一番地之碑」が立てられているように元々相模原市です。河川改修により新しくできた境川と旧境川に挟まれた狭い地域が境川左岸にあるのに、町田市に編入されることなく相模原市のまま残りました。
このような地域の電気、ガス、上下水道などいわゆるライフラインはどのようになっているのか?気になるところです。
電気は東京電力、ガスは東京ガスまたは民間のLPガス業者があり供給に何ら問題ないと思いますが、公営の上下水道はなんか面倒な感じがします。

相模原市汚水マンホールフタ
相模原市の汚水下水道マンホールフタ。

神奈川県営水道仕切弁マンホールフタ 神奈川県営水道消火栓マンホールフタ 神奈川県営水道・空気弁マンホールフタ
左は神奈川県営水道の仕切弁。100とあるので100mmの管が敷設されていると思います。
中央は神奈川県営水道の消火栓マンホールフタ。
右は神奈川県営水道の空気弁マンホールフタ。

以上は境川左岸の相模原市地域内で見つけた上下水道関連マンホールフタです。
このように汚水下水道は相模原市によって敷設され、上水道は神奈川県企業庁(県営水道)が境川を越えて敷設、給水していることが分かります。

問題は汚水下水道です。相模原市の汚水下水道は相模川流域下水道左岸幹線に接続され最後は茅ヶ崎市の柳島にある終末処理場へ送られそこで処理されます。
境川左岸の狭い地域の汚水下水を集め境川を越えて相模原市側に持ってくることは設備にかかる費用から見ても大変なことと想像がつきます。

じゃあどうするか。相模原市役所に確認した結果を記します。
相模原市と町田市が協定を結び、
境川左岸の相模原市から出る汚水下水は町田市の処理場(成瀬クリーンセンター)で処理。こことは反対のケース、境川右岸の町田市から出る汚水下水は相模原市の下水道から相模川流域下水道を経て柳島の左岸処理場で処理。
と言うことできわめて合理的なやり方で処理されています。

なお上水道については神奈川県企業庁に確認したところ、行政境界通りに供給しているそうです。逆のケース、境川右岸に町田市の一部地域がある場合に神奈川県営水道からは供給しないということです。
そのほか消防や救急車、ごみ回収などは行政境界通りです。

鶴金橋の位置です。
鶴金橋緯度経度 35.527281,139.457614
蛇行する昔の境川と現在の境川を比べるためいつもとは違った地図です。(時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」より)

もっと大きな地図を見たい方は面倒ですが上記緯度経度をコピーしてから「今昔マップ on the web」を開き検索窓に貼り付けてください。まだ私自身がこの地図を呑み込めていないので今時点での方法です。


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