思いがけず今まで見たことがない利水放流を見ることが出来ましたよ。(^σ^♪

中津川左岸、愛川町田代の「宮ヶ瀬ダム放流中注意」の電光掲示板です。この辺り上流の石ころ河原にカワラノギクの自生地があります。河川敷に下り、藪の小道を進んだのですが途中で行き止まりでした。自生地の石ころ河原は水に浸かったみたいです。
渡りに船の電光掲示板情報。この上流、すぐ近くなので宮ヶ瀬ダムの放流を見に行くことにしました。

今日、10月23日の宮ヶ瀬ダムです。台風19号の影響で宮ヶ瀬湖は茶色に濁っています。

ダム堤体天端から下流方向の眺めです。下から放流水音が轟轟と沸き上がってきます。

お天気は快晴、約40㎞先のランドマークタワーが見えました。

ダム直下の管理橋から見た宮ヶ瀬ダム堤体。
ここから三種類の放流設備が見られます。
●一番上の三つの開口部は非常用洪水吐(自由越流提)
●その下に二条の流水跡があります。高位常用洪水吐です。
観光放流の際はここから二条が同時に放流されます。
●その下左岸寄り白い建物が低位常用洪水吐です。
低位常用洪水吐の右側に堤体天端に通じる階段があります。残念ながら管理橋より先は通行止めのため近づけません。

これは右岸階段上り口の案内板です。498段ありますよ。こちらは入り口の柵が施錠され入れなかったです。階段開放日は下記HPを参照ください。洪水吐施設の解説もあります。
宮ヶ瀬ダム・国土交通省相模川水系広域ダム管理事務所
利水放流設備です。


とどろきわたる流水音は管理橋のすぐ下、右岸で発生しています。選択取水設備から取り入れた利水放流設備です。放流設備上の護岸に青色のリングが展示してあります。実際に使われている口径3mの鋼管カットモデルです。

鋼管カットモデルと案内板。
口径:3,000mm 板厚:20mm 流量:50㎥/秒(鋼管銘板より)

管理橋から下流の眺め。右岸は愛川第一発電所です。利水放流設備同様、選択取水設備から取り入れた水で只今発電中です。最大使用水量22㎥/秒。利水放流設備と合わせると72㎥/秒を放流していることになります。

新石小屋橋下の洲と流木。今まで見たこともない洲があり、丸太が漂着しています。どこから来たのでしょう。もしかして非常用洪水吐(自由越流提)を越えたのでしょうか。上記HPによると、かつて非常用洪水吐放流が行われたのは試験放流時の一回のみで、非常用洪水吐からではないと思います。
新石小屋橋を渡り、石小屋ダムを見に行きました。

石小屋ダムです。利水放流で水かさが増し只今満水位です。

石小屋ダムと石小屋橋。ゲートがない自由越流提ダムです。

石小屋橋より中津川下流の眺め。左岸の利水放流設備から放流中です。その下流側に愛川第二発電所があります。

利水放流設備を拡大しました。ここへは何回か来ていますが、今日初めて利水放流を見ました。

茶色に濁った石小屋湖。左岸の施設は津久井導水路取水口です。城山ダム(津久井湖)が水不足になるとここから道志川経由津久井湖に送水し補給します。

おしまいに水とエネルギー館でお決まりの定番ダムカレーを頂きました。今年3月にも食したのですが辛口になっていましたね・・・。辛れー。
宮ヶ瀬ダムの位置です。
スポンサーサイト