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横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその取水源を探訪します。

其の585 せせらぎ公園雨水調整池を訪ねる・東京都町田市

 7月25日(木)梅雨明けはまだです。ちょっと日が差したので相模原市のお隣、町田市のせせらぎ公園雨水調整池へ行ってきました。

せせらぎ公園雨水調整池・東京都町田市
鶴見川右岸沿いのせせらぎ公園雨水調整池です。左側調整池側壁下の方にでっぱりがあります。これは調整池南側の住宅団地「はなみずきの丘」から流れ込む雨水下水管の吐口です。対面奥に雨水を貯留排水する施設が見えます。


せせらぎ公園雨水調整池・東京都町田市
調整池維持管理用の通路。池の中は草木が繁茂しています。


せせらぎ公園雨水調整池・東京都町田市
せせらぎ公園雨水調整池・東京都町田市
雨水を貯留排水するための施設です。鶴見川右岸に接しています。


せせらぎ公園雨水調整池・東京都町田市
貯留排水施設から見た南方向です。丘陵の北斜面に開けたはなみずきの丘住宅団地が見えます。


せせらぎ公園雨水調整池放流口・東京都町田市
鶴見川左岸から見た調整池の吐口(貯留雨水の放流口)です。写真右側に暗渠の鶴見川の出口があります。調整池の吐口は新戸雨水調整池に似ていますね。


ここは以前、鶴見川旧河道を探訪「其の437」した時に来たことがあります。先日来、あざみがや雨水調整池、新戸雨水調整池を訪ね、雨水調整池について少しばかり勉強したのであらためて訪ねました。一通り調整池を観ましたが以下の点については即座に分りますね・・・。(^σ^)

(1) 雨水下水管で調整池に導き貯留するのでオフサイト貯留方式の調整池であること。
(2) 雨水の貯留排水の仕組みは側壁部にあるオリフィスによること。排水ゲートがないのでそれと分かります。
(3) 大雨の後はオリフィスにより徐々に排水します。

前回新戸雨水調整池で述べましたが、ちょっとした本降りの雨くらいでは調整池が満タンになることは有りません。スカスカの素通りです。町田市に照会したところ、せせらぎ公園雨水調整池は1時間当たりの降雨量60mmに対応した調整池だそうです。


せせらぎ公園雨水調整池の位置(中央十字線)です。


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其の584 新戸雨水調整池を訪ねる・相模原市南区新戸

 前回、あざみがや雨水調整池を訪ね、雨水調整池の貯留排水の仕組みについて学びました。今回は貯留排水の仕組みが少し異なる新戸雨水調整池を訪ねました。

新戸雨水調整池標識
新戸雨水調整池の標識です。相模原市が管理する貯留容量11,000㎥の雨水調整池です。(あざみがや雨水調整池は5,906㎥でした)


新戸雨水調整池・相模原市南区新戸
北側から見た新戸雨水調整池。左側の方から伸びているコンクリートは雨水下水道の吐口(出口)でここから雨水が調整池に流入します。右側コンクリート壁は鳩川左岸堤防です。


新戸雨水調整池
調整池東側、雨水下水道の上から見ました。吐口から先は開渠となり鳩川左岸の放流口(排水樋門)の方へ向かっています。


新戸雨水調整池
新戸雨水調整池
雑草が繁っているので冬場に撮った写真を載せます。大雨で流入量が増えると開渠から溢れた雨水が両側の池に溜るようになっています。


新戸雨水調整池・放流口
開渠の末端、鳩川左岸の放流口(排水樋門)を拡大しました。(横長の開口部の寸法は600×1500mm)
あざみがや雨水調整池にはコンクリートの塔(雨水調整池の側壁部)がありましたが、ここには該当する施設がありません。


新戸雨水調整池・放流口
新戸雨水調整池・放流口
鳩川右岸から排水樋門を観察するとこのようになっています。
横長の開口部の寸法は反対側と同寸法600×1500mmと思われます。鳩川洪水時の逆流防止フラップ弁は付いていないです。


新戸雨水調整池
参考までに昨年4月25日に撮影した雨水が流れる様子です。この日は午前中本降りの雨が続いたので満タンになった調整池が見られると期待しながら訪ねました。結果はご覧の通りで調整池に溜ることなく素通りでした。昨年発表した「大雨の鳩川分水路」 「大雨の海老名分水路」と同じ日の撮影です。

この日の経験で調整池は集中豪雨を想定した造りになっていることが分りました。


新戸雨水調整池
新戸雨水調整池
これは鳩川右岸から見た雨水下水道吐口の様子です。雨水下水道の内径は□3,400mmもあります。


鳩川と新戸雨水調整池
調整池の側壁、鳩川左岸堤防です。一段低くなっています。これは越流堤と言い調整池に溜めた水が満タンを越えると上縁部から溢れ出ます。越流堤とは河川が洪水になり堤内に溢れそうになった時、あらかじめ低く設定した堤防(越流堤)から調節池・遊水地に導き一時的に貯留し水害を防ぐ働きをしますが、ここの越流堤はまったく逆で余水吐ですね。

以上新戸雨水調整池の状況をレポしました。
あざみがや雨水調整池と同じオフサイト貯留式の調整池であることが分りました。コンクリートの塔(雨水調整池の側壁部)や、逆流防止のフラップゲートがないのが異なる点です。

では、どのような仕組みで雨水を貯留排水するか?前回あざみがや雨水調整池で学習したので賢明な読者の方はもうお分かりと思いますが、私の考え方を述べてみたいと思います。
新戸調整池に初めて出遭ったのは昨年1月に鳩川河口から源流まで探訪した時でした。
排水樋門にフラップゲートが付いていないのでどのようにして溜めるか不思議に思っていました。排水樋門開口の表からは見えないところにゲートが納まっていて増水時にセンサーか何かで感知するとゲートが閉まり流入する雨水を溜めると想像していました。
あざみがや雨水調整池のようにコンクリートの四角い塔の中のオリフィスで貯留排水していると学んだ後も、新戸調整池はそれに該当せず私の中では謎だったんですよね・・・。(^σ^)

再度管理者に照会し雨水下水道、排水樋門の寸法を教わり納得した次第。レポに記載した□3400mmと600×1500mmの対比で結局は流出量を大きく絞ることになるわけです。600×1500mmの大きなサイズであってもオリフィスの働きをしていると言うことです。

フラップゲートを設置していない理由についても教えてもらいました。大きなサイズのためかなりの重量となるので通常時の排水ができなくなるので設置していないそうです。


この広い調整池に雨水が満タンになるってどんだけの雨だよーと思うのですが集中豪雨(局地的短時間の強い雨)しかありえないですね。国県市町村は普段から万が一を想定した治水事業を行い住民の生命財産を守ってくれているんですね・・・。


新戸雨水調整池の位置(中央十字線)です。


其の583 あざみがや雨水調整池を訪ねる・相模原市南区当麻

 梅雨時に青空を求めても仕方がないので、今回は季節に合わせて雨水調整池について考えてみたいと思います。

薊ヶ谷橋より鳩川上流を望む
7月14日(日)曇り、JR相模線原当麻駅近く、鳩川に架かる薊ヶ谷橋(あざみがやばし)にやって来ました。薊ヶ谷橋から見た鳩川上流方向です。右岸の施設はあざみがや雨水調整池です。


あざみがや雨水調整池・相模原市南区当麻
相模原市が管理する「あざみがや雨水調整池」です。雨水が底の方に少し溜っています。


あざみがや雨水調整池・相模原市南区当麻
反対側から見るとこのようになっています。


あざみがや雨水調整池・相模原市南区当麻
池のコーナー部分を拡大しました。丸い開口は雨水下水管の吐口です。直径は1,000mm位ありそうです。鳩川右岸、この近辺の住宅街に降った雨が道路側溝経由雨水下水管に流れ込み最終的にこの池に流入します。
左側のコンクリートの四角い塔は調整池に溜めた雨水の出口です。塔の下部に小さな角穴があり入口のスクリーンに引っ掛かったゴミが付いています。


あざみがや雨水調整池・相模原市南区当麻
鳩川左岸から見た鳩川への放流口です。四角い塔から放流管で繋がっています。


あざみがや雨水調整池・放流口フラップゲート
上記を拡大しました。鳩川増水時に逆流を防止するためのフラップゲート付き放流口です。ゲートの径は300mm位でしょうか。少量ですが溜めた雨水が流れ出ています。


あざみがや雨水調整池の標識
相模原市下水道保全課のあざみがや雨水調整池の標識です。
池の容量は5,906㎥です。

以上周りから観察したあざみがや雨水調整池の状況です。

河川沿いを歩くと色々な治水利水施設があり大変興味深いのですが、私的にはどのような仕組みで雨水を溜め、排水するかに関心と興味があります。

鳩川に限らず鶴見川や境川などを歩くと川沿いに遊水地(鶴見川多目的遊水地・境川遊水地など)や調節池が設置してあります。雨水調整池とは違い河川が増水したときに洪水を越流堤から遊水地・調節池に取入れ河川の氾濫を防ぐための施設で、雨水調整池と比べ大規模です。遊水地の排水はスライドゲートを開けることで貯留した水を排水しています。あざみがや雨水調整池にはスライドゲートがありません。どのような仕組みで貯留排水するのか私の中では以前から引っかかっていました。


雨水を溜める仕組みですが、私は当初上述の口径300mm位のフラップゲートで放流管路を締切り貯留するものと思い込んでいました。鳩川が増水すれば水圧で自動的に閉まりますからね。しかしこれは素人考えで大間違いと言うことが調べた結果分かりました。

ほんとうのことが知りたくなり管理者に照会し、教えてもらいましたよ。(^σ^)
相模原市が設置している雨水調整池の多くはオフサイト貯留方式を採用しているそうです。オフサイト貯留とは、下水道等によって雨水を集水した後でこれを貯留し、河川への流出を抑制するもの。
雨水調整池における貯留の仕組みは、調整池内にあるコンクリートの塔(雨水調整池の側壁部)の中にオリフィスと言う小穴が設けてあり、オリフィスにより流出を抑制することで雨水を貯留し河川への放流を抑制しているそうです。

オリフィスの形状寸法等は分りませんが要は口径1,000mmの雨水下水管から流入する雨水が小口径のオリフィス(仮に口径300mmとします)を通過することで流出量を絞ることが出来ます。絞ることで調整池に雨水を貯留するんですね。そんな次第でコンクリートの塔の中にその仕掛けがあることが分りました。

大雨が収まると鳩川に徐々に排水するわけですが、満タン容量5,906㎥を早めに空っぽにしておかないと次に集中豪雨が来た時に対応できなくなります。その制限時間は二日です。根拠は二日以内に再度集中豪雨が来ることはないからです。この話は環七の地下調節池を見学した時に学びました。ここは調整池ですが調節池に準じた扱いをしているのではないかと想像します。また素人考えですがオリフィスの口径は鳩川へ排水に要する時間によって決まるかも知れませんね。

この近辺には東側を流れる姥川を含めて数か所の雨水調整池があります。今回は、あざみがや雨水調整池を取り上げましたがいずれも同じ方式の雨水調整池(オフサイト貯留方式)です。満タンになった雨水調整池をまだ見たことがないのですが、一度は見たいと思っています。調整池は集中豪雨のような大雨を想定して設置されています。豪雨の最中は家にこもっているので、豪雨が収まった直後に駆けつければ安全に見られるかもしれませんね。(^σ^)


あざみがや雨水調整池の位置(中央十字線)です。


其の582 鳩川源流を訪ねる二題・相模原市南区磯部

 毎日毎日、曇天小雨模様の日が続いています。7月10日(水)朝、天気予報のお姉さんが「午後からお日さまが出る・・・」の朗報。早速近場の田んぼへ行ってきました。

鳩川沿いの田んぼ・相模原市南区磯部
JR相模線下溝駅からほど近い鳩川沿いの田んぼにやって来ました。恋しい青空がちょっとだけ顔を出してくれました。この田んぼは昨年1月に鳩川河口から源流まで探訪した時に目を付けました。「其の454 鳩川源流を訪ねる⑤」


鳩川沿いの田んぼ・相模原市南区磯部
この田んぼの水はどこから来るのだろう。鳩川から取っているのでしょうか?これより上流に農業用取水堰はなくそうではありません。畦道沿いに上流へ進み、右手(東側)丘の方を見ると小さな水路がこちらへ向かっています。写真中央に白いガードレールが見えます。


鳩川沿いの田んぼ・相模原市南区磯部
大きく迂回して東側の白いガードレール側から田んぼを見下ろしました。用水路が田んぼへ向かっています。


鳩川沿いの田んぼ東側市道
白いガードレールは用水路に架かる橋の柵(欄干)でした。


鳩川沿いの田んぼへ向かう水路・相模原市南区磯部
道路から丘陵側を見ました。用水路右岸沿いに道が通じています。どこから流れてくるのかちょっとたどってみます。


鳩川沿いの田んぼへ向かう水路・相模原市南区磯部
用水路と言うかこれは山から流れてくる沢ですね。


鳩川沿いの田んぼへ向かう水路・相模原市南区磯部
その上流です。湧水を集めた沢の流れです。


鳩川沿いの田んぼへ向かう水路・相模原市南区磯部
まだ奥へ続いていますが、今日一つ目の源流探訪は、猪や細長いヤツが出そうな雰囲気なのでこの辺で止めておきます。ここは地形的に相模原段丘崖西斜面に当たるところです。湧水は相模原台地の恵みでした~。(^σ^)


第一鳩川橋より鳩川下流を望む
これは先ほど見た田んぼの下流、第一鳩川橋から見た鳩川の下流方向です。下流に今年1月に訪ねた有鹿谷の田んぼがあります。近くなので見に行きました。


有鹿谷の田んぼ・相模原市南区磯部
これが有鹿谷の田んぼです。有鹿の泉の湧水を利用しています。鳩川は右側丘陵の裾沿いを流れています。


有鹿谷の木道
有鹿谷を南下するとやがて木道が現れます。木道は東側丘陵のいたる所から湧き出す泉が西側の鳩川に流れ込むので、その細流や湿地を渡るためにかけられています。


有鹿谷の木道・相模原市南区磯部
南へ続く木道。この先東側に有鹿神社奥宮があるので足を延ばしました。


有鹿神社奥宮・相模原市南区磯部
木道が途切れたところ、東側段丘崖の縁に鎮座する有鹿神社奥宮です。本宮は鳩川が相模川に合流する河口近く海老名市上郷にあります。


有鹿神社前・有鹿の泉からの流れ
有鹿神社奥宮前を流れる湧水のせせらぎ。


有鹿の泉・相模原市南区磯部  有鹿の泉・相模原市南区磯部

有鹿の泉・相模原市南区磯部
せせらぎをたどるとその源流に到達します。鳩川源流の一つ相模原台地の恵み有鹿の泉です。鳥居は前回訪ねた時と変わっていないような気がします。毎年恒例の水引祭(有鹿神社のお水もらい)は4月から6月にかけて執り行なわれたはずです。

有鹿の泉は今年1月に探訪しました。 「其の539 有鹿の泉」


一つ目の田んぼの位置(中央十字線)です。


其の581 渋田川の菖蒲田堰を訪ねる・神奈川県伊勢原市下糟屋

 小川堰に続いてその下流にある菖蒲田堰を訪ねました。

渋田川・伊勢原市下糟屋
道灌橋から渋田川左岸沿いの小径に入り下って行きます。


渋田川の菖蒲田堰・伊勢原市下糟屋
小田急線の手前で通行不可になりますが、柏尾通り大山道に出て踏切を渡ります。大山道南側のこれが菖蒲田堰です。油圧シリンダー式の転倒堰ですね。このタイプは厚木の荻野川取水堰巡りで飽きるほど見ました。魚道が見当たらないので古いタイプの堰と思われます。対岸に堰操作室があります。

今年三月に柏尾通り大山道を歩いた時に操作室の存在に気づき、取水堰があると直感しました。予想通りでしたね!(^σ^)


菖蒲田堰銘板
護岸壁に貼り付けた「菖蒲田堰」銘板を見つけました。


渋田川・菖蒲田堰下流
菖蒲田堰下流の渋田川。前方の橋は菖蒲田橋です。


渋田川の菖蒲田堰
菖蒲田橋を渡り右岸から見た菖蒲田堰。突っ張っているシリンダーが見えないですね。


菖蒲田堰操作室
菖蒲田堰操作室
堰操作室と隣接のフェンスに囲われた設備類。取水ゲート以外は複雑でなにがなんだかさっぱりわかりません。


菖蒲田堰から始まる用水路
堰操作室下から始まる用水路です。


菖蒲田堰から始まる用水路
渋田川右岸土手沿いを田んぼへ向かう用水路。


伊勢原市下糟屋の田んぼ
菖蒲田橋より下糟屋地区の田んぼの眺めです。あと半月もすれば真っ青な緑のじゅうたんに変わると思います。
しかし、この日以来半月ほど連日曇天小雨模様で青空にお目にかかっていません。あちこち訪ねたいところがいっぱいあるのに困ったもんです。>_<


菖蒲田堰の位置(中央十字線)です。


其の580 渋田川の小川堰を訪ねる・神奈川県伊勢原市下糟屋

 西部用水の伏越2か所を見たあと本来の目的地である農業用取水堰を見に行きました。

渋田川の小川堰
バス通りに戻り道なりに進むと渋田川に架かる道灌橋に出ます。橋のたもとを左折した所に農業用取水堰の小川堰があります。

※各画像は、クリックすると拡大します。


渋田川の小川堰
転倒堰で堰上げしています。
なお堰の名称、小川堰は推定です。資料によると下糟屋には二つの堰・菖蒲田堰と小川堰があります。次回訪ねる菖蒲田堰は銘板があり確定しています。


渋田川・太田道灌墓所付近
渋田川の小川堰
この写真は今年3月に柏尾通り大山道を歩いた時のものです。田んぼへ水を送らない時期なので堰は倒伏しています。事情を知らない人はただの段差としか感じないと思います。左岸護岸壁に扇形の跡が付いています。


渋田川の小川堰
左岸から見ました。スクリーン付き取水ゲートがあり、転倒堰真横に水色の堰操作設備が見えます。細い管が見えるので油圧式シリンダーで起立倒伏させていますね。


小川堰より用水路下流を望む
転倒堰操作設備下流方向です。草茫々ですが土手沿いに用水路が通じています。どこの田んぼへ行くか少しだけ追っかけてみます。


太田道灌の墓(首塚)伊勢原市下糟屋
太田道灌の墓(首塚)案内板・伊勢原市下糟屋
その前に小川堰のすぐ近くにある伊勢原市指定史跡・太田道灌の墓(首塚)と案内板です。


渋田川の道灌橋
渋田川に架かる道灌橋です。バス通りの北方向です。小川堰を出た用水路は逆の南方向へ向かっています。


小川堰から始まる用水路
バス通り南方向です。用水路は歩道下の暗渠です。


小川堰から始まる用水路
バス通り沿いの暗渠の用水路。グレーチンが続いています。


中沢中学から来る排水路
暗渠をたどって行くと右手から大きな水路がバス通りの方へ向かって流れています。水路奥は中沢中学の校庭で、田んぼの排水を集めた排水路が校庭を潜り抜けてきたようです。


小川堰用水路が排水路に合流
たどってきた暗渠は歩道上で排水路に合流していました。
この桝が合流地点の桝です。


中沢中学前の取水堰・伊勢原市下糟屋
排水路がバス通りを横断したところに取水堰がありましたよ。
排水路を堰き止めています。右側が排水路で左側の細い水路は取水してここから始まる用水路です。


中沢中学前の取水堰・伊勢原市下糟屋
堰の開閉はシリンダー式です。小川堰がそうでしたがシリンダーは地下に設置し伸縮により堰を起立倒伏するものと思っていましたがこんなタイプもあるんですね~。転倒堰の一種なんでしょうか。


伊勢原市下糟屋の田んぼへ向かう用水路、排水路
取水堰から見た排水路と用水路下流の様子。
農道沿いに下糟屋の田んぼへ向っています。はるか遠くを小田急線の電車が走っています。

今回はここまでです。次回はもう一か所の農業用取水堰・菖蒲田堰を訪ねます。

小川堰の位置(中央十字線)です。


其の579 相模川右岸幹線用水路の伏越・伊勢原市池端

 6月26日(水)、梅雨の晴れ間、神奈川県伊勢原市を流れる渋田川の農業用取水堰を見に行きました。小田急線伊勢原駅からひとりてくてく現地へ向かったのですが、途中で西部用水(相模川右岸幹線用水路)の伏越に7年ぶりに再会しました。嬉しくもあり懐かしくもあり改めて見てきました。ちっとも変っていなかったです~。

相模川右岸幹線用水路・池端の伏越
伊勢原駅から糟谷上宿を経由し愛甲石田駅行のバスが通る大通りです。カーブ標識の左側グレーの鉄板が伏越の呑口、道路右側フェンスで囲った中が伏越の吐口です。
伏越(ふせこし・サイフォン、逆サイフォンとも言います)は用水路が河川を横断する時に良く見かけますが、こちらは道路を伏越で横断しています。道路地下に敷設した重要な施設(地上からは窺い知れないですが、上水道の大口径送水管、ガス管、下水管等)を避けるためでしょうか、伏越が採用されています。


相模川右岸幹線用水路・池端の伏越
伏越の呑口桝です。3m角位の鉄板でフタがしてあります。


相模川右岸幹線用水路(西部用水)
その上流の様子。丘の縁に沿ってこちらへ流下しています。この水は相模川から来た水です。相模原市の相模川左岸・磯部頭首工で取り入れ、伏越で相模川を潜り延々と伊勢原市のここまで流れてきました。


相模川右岸幹線用水路(西部用水)
バス通りから見た西部用水下流方向です。


相模川右岸幹線用水路(西部用水)伏越吐口
伏越の吐口桝です。鉄板製フタの下で吹き上がっています。


相模川右岸幹線用水路(西部用水)伏越吐口
下流側から見た吐口桝。吹き上がる水音は迫力があります。
すぐ下流にも伏越があるので見に行きました。


相模川右岸幹線用水路(西部用水)伏越呑口
西部用水左岸沿いに100mほど下ると水路はアパートの下で隧道(水路トンネル)に入ります。雑草などのゴミを引っかける粗目のスクリーンがあり、左岸側にスライドゲートがあります。
この隧道入り口はアパートの向こう側の小田急線の土手を潜る伏越の呑口施設です。立て続けに伏越は珍しいと思います。


相模川右岸幹線用水路・支線用水路取水ゲート
左岸のスライドゲートです。珍しい木製の門扉です。このゲートは小田急線を潜り線路南側の池端、下糟屋の田んぼへ行く支線用水路の取水口です。


小田急線・伊勢原市池端
小田急線のガードを潜り南側に来ました。西部用水は小田急線地下を伏越で潜っています。


西部用水伏越吐口・小田急線南側
上記地点から右を向くと、道路沿いに車止めでガードされた鉄板のフタがあり、脇に立つと鉄板越しに吹き上がる水音が聞こえるので伏越吐口と分ります。
用水路は地上に姿を現すことなくこのまま隧道でおよそ1.2km進み沼目信号付近にて開渠となりその姿を現します。

今回は飛び入りで相模川右岸幹線用水路(西部用水)が道路及び小田急線と伏越で立体交差する話でした。

7年前の探訪記はこちらです。
「其の28 東海大学からすのこ橋へ①」 (2012.07投稿)

一つ目の伏越の位置(中央十字線)です。


其の578 榎戸支線用水路を歩く②・神奈川県海老名市

 「其の577」の続きです。相模川左岸幹線用水路・榎戸制水門から始まる支線用水路を終点目指して歩いています。

榎戸支線用水路
海老名市上郷の榎戸支線用水路に設置した取水堰と分水し田んぼへ向かう小支線用水路。角落し堰上げは前回見たものと同じです。

※各画像は、クリックすると拡大します。


榎戸支線用水路
その下流にも同様の取水堰がありました。県道を車で通過するだけではこの様子は見られないので、歩き探訪だからこその利点ですね・・・。(^σ^)


榎戸支線用水路の分水用取水ゲート
榎戸支線用水路の分水用ゲート
上郷信号付近ではスライドゲート取水口もありました。


榎戸支線用水路
その先で水路の改修工事をやっていました。土嚢を積み、流れを堰き止めています。


榎戸支線用水路・排水路
青いホースは仮設の迂回水路ですね。三面をコンクリートで固め、上流とは様相が一変しています。


榎戸支線用水路・排水路
改修工事中の水路。水路壁に青いホースが添わせてあります。


海老名市上郷の田んぼ
その先の上郷の田んぼ。改修工事現場より下流に取水堰はなく田んぼに張った水は上流で分水した水です。


榎戸支線用水路・排水路
左岸に田んぼからの排水が流れ込んでいます。この辺りでは水路の機能が用水路から排水路に変わっています。

前方の橋は横須賀水道みちです。右が半原水源地方面、左は横須賀市逸見浄水場方面。径500mmの導水管が渡っているはずですが、半原系統の廃止決定により撤去したようで橋の下に見当たりません。近くの相模川を渡る上郷水管橋のたもとへ行けば径500mm鋳鉄管遺構が今でも見られますよ。


榎戸支線用水路・排水路
その先の河原口交差点信号付近で向きを変えた排水路。真南に向かっています。


榎戸支線用水路・排水路
その先でJR相模線を潜り団地の中を流れる排水路。


榎戸支線用水路・排水路
団地を抜けると今度は小田急線を潜ります。


榎戸支線用水路・排水路
小田急線南側では田んぼから排水を受け入れています。


榎戸支線用水路・西部排水路
北西の方から来た別の排水路と合流します。ここは海老名市中新田2丁目です。合流した流れは西部排水路と言います。


アカバナユウゲショウ  アカバナユウゲショウ
護岸沿いの道のアカバナユウゲショウの群生です。


西部排水路・海老名市中新田
局南交差点付近から見た西部排水路下流方向。


西部排水路上一ツ橋
前方の橋は上一ツ橋です。トンネルのような橋を潜ります。


上一ツ橋より西部排水路下流を望む
上一ツ橋から見た西部排水路下流方向です。


西部排水路・貫抜川放水路合流点
上一ツ橋(左側上流の橋)の下流で北東側から来た貫抜川放水路と合流し貫抜川となります。ここが榎戸支線用水路をたどる水の旅の終点です。


貫抜川
貫抜川の下流方向です。貫抜川は下流の海老名運動公園南側で相模川に合流します。以前、貫抜川放水路から貫抜川河口までたどったことがあります。
「其の266冬みず田んぼ」

たどってきた水の流れを整理すると、
相模川・磯部頭首工→相模川左岸幹線用水路→榎戸制水門→榎戸支線用水路→西部排水路→貫抜川→相模川となり、
結局相模川から用水を取入れ田んぼを潤した後、その排水を集め相模川へ戻って行くことになりますね。上手に水を利用しました。

このあと貫抜川放水路を遡り相模川左岸幹線用水路・貫抜制水門を見たあと海老名駅に向かいました。途中でコウホネ(河骨)の花に再会し「其の576」で発表しました。


今回のスタート県道51号線上郷交差点(中央十字線)です。