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横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその取水源を探訪します。

其の501 境川の今田遊水地を訪ねる・神奈川県藤沢市

 7月16日(月)海の日、俣野堰の堰上げを見学したあと3年ぶりに今田遊水地を訪ねました。

境川の今田遊水地
俣野堰から歩いて15分位の今飯橋から見た今田遊水地。
3年前に来たときは工事中でした。

境川遊水地は三つの遊水地から成っています。
俣野遊水地(貯留量:15万㎥)、下飯田遊水地(貯留量:57万㎥)、そして最後に完成した今田遊水地(貯留量:32万㎥)です。

境川の今田遊水地
今飯橋西、遊水地西南角から見た今田遊水地。3年前とは違い遊水地は完成し機能しています。正面は境川右岸堤防(囲繞堤)、手前は一次池でビオトープとなっています。ビオトープと左側の二次池を分ける堤防は中央越流堤です。

境川の今田遊水地
西側外周道路(周囲堤)から見ました。一次池の排水ゲート、中央越流堤、二次池排水ゲート、沈砂池などが見えます。手前の管理用道路は出入口が閉まっていて、一般は通行不可です。

今田遊水地の越流堤、今田越流堤橋
西側外周道路をそのまま進むと対岸の越流堤が見えてきます。境川右岸堤防が一段低くなっています。越流堤の上には橋が架かっています。その名も「今田越流堤橋」。境川右岸堤防は藤沢大和自転車道となっているのでサイクリストがしょっちゅう行き交います。手前の広場(二次池)は現在立入禁止となっています。

今田遊水地・越流堤から越流の様子
実際に洪水が越流する様子です。(今田管理センター展示パネルより)
一度その様子を見たいのですが、まず無理でしょうね・・・。

今田遊水地
今田管理センターから見た今田遊水地北方向。横浜市営地下鉄、相鉄いずみ野線が見えます。

今田遊水地・今田管理センター
遊水地西側の今田遊水地を管理する今田管理センターです。
3年前にはなかった施設です。休憩スペース、トイレ、展示コーナー、駐車場あり。

鯖神社・藤沢市湘南台
おしまいに鯖神社の紹介です。今田管理センター玄関の真ん前にある鯖神社参道の鳥居を潜り、坂道を上ったところに鎮座しています。海から離れているのに鯖神社とはなんでしょうかね。

鯖神社の由来
鯖神社由来です。「祭神源義朝が佐馬頭であったことから鯖神社と称する」だそうです。

鯖神社の遊水池
鯖神社境内の広場が遊水池になっています。広大な今田遊水地を見学したあと、すぐ近くでミニ遊水池(貯留量:22.9㎥)を発見しましたよ!(^σ^)

このあと地下に潜った横浜市営地下鉄、相鉄いずみ野線の地上部(台地へ上る坂道)を歩き小田急湘南台駅へ向かいました。先日見学した古淵の露頭付近とよく似た地形(境川右岸側が台地)なので、この辺りは相模原台地の延長なんでしょうね・・・。

なお、この日は岐阜県揖斐川町で今夏最高の39.3度を記録した日です。翌日の読売朝刊一面トップ記事を記念に貼っておきます。一週間後の23日には埼玉県熊谷市で史上最高41.4度を記録しました。
2018.07.17読売朝刊

3年前の探訪記はこちらです。
「其の229 境川遊水地を訪ねる」 (2015/07投稿)


今田遊水地(中央十字線)の位置です。

(地理院地図陰影起伏図より)情報ボタンで一般図に切替え可能です。

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其の500 境川のゴム堰・俣野堰の堰上げを見学しました

 7月16日(月)海の日、毎年恒例の「俣野ゴム堰と川の生き物観察会」が今年も行われ、3年ぶりに俣野堰の堰上げを見てきました。何回見ても面白いですね~。

俣野ゴム堰と川の生き物観察会
10時半頃、堰上げが終わったゴム堰・俣野堰と川の生き物観察会の様子です。

俣野ゴム堰と川の生き物観察会
会場付近に掲示の「俣野ゴム堰と川の生き物観察会 開催中!」の案内板です。10時から始まりました。一般人は立ち入り制限あり。

境川の俣野堰・倒伏中
10:00頃の俣野堰の様子。ゴム堰の中の空気が抜かれ倒伏しています。これから空気を入れ膨らませます。3年前と全く変わらぬ展開で、探訪記も同内容となるので今回は管理橋の遊水地橋たもとに陣取りその一部始終を観察しました。写真を順に並べレポに代えます。どの写真もクリックすると拡大します。

境川のゴム堰・俣野堰の堰上げ  境川のゴム堰・俣野堰の堰上げ
写真左10:09頃 気付いたら少し膨らんでました。
写真右10:13頃 はっきりと分かります。

境川のゴム堰・俣野堰の堰上げ  境川のゴム堰・俣野堰が膨らむ様子
左10:15頃 見る見るうちに膨らみます。
右10:16頃 少し越流しています。

境川のゴム堰・俣野堰が膨らむ様子  境川のゴム堰・俣野堰が膨らむ様子
左10:19頃 越流が完全に止まりました。
右10:22頃 中央にしわが残っています。

境川のゴム堰・俣野堰が膨らむ様子  境川のゴム堰・俣野堰が膨らむ様子
左10:26頃 まだわずかにしわが残っています。
右10:28頃 堰上げ完了です。子供たちが遊び始めました。

俣野堰の川の生き物観察会
堰上げした俣野堰と川の生き物観察会の様子。水色の施設は境川・和泉川合流地点に設置された遊水地排水ゲートです。

境川の俣野堰・銘板
管理橋左岸たもとにある堰操作室に掲示の俣野堰銘板。ここから空気を送っています。
規模:高さ2.35m×川床幅13.5m
形式:空気膨張式
設置年月:2001年3月
施主:神奈川県 藤沢土木事務所
施工:住友電気工業株式会社

先月投稿した鳩川取水堰ファブリダムと同じメーカーですね。

境川遊水地センターと除塵機
おしまいに、3年前に比べ変わった点を。
俣野堰近くの境川遊水地情報センターです。ビオトープの端に除塵機が設置されました。3年前に来たときは無かったですね。

俣野遊水地ビオトープと除塵機
境川遊水地情報センターから見た俣野遊水地ビオトープ。手前の施設が除塵機です。遊水地の排水路トンネル入口にあり、排水時にゴミを除く施設です。境川と和泉川の合流地点に排水ゲートがあります。

3年前の記事です。
「其の231 境川のゴム堰・俣野堰の堰上げを見学しました」
(2015/07投稿)

参考までに水式のゴム堰の堰上げの様子はこちらです。
「其の224 酒匂堰のゴム堰の堰上げを見学しました」
(2015/05投稿)

俣野堰の位置(中央十字線)です。(地理院地図より)


其の499 薬師池公園を訪ねる②・東京都町田市野津田町

 連日の猛暑、体温より高い37、38、39度の予想最高気温が出るのは異常事態ですね。テレビが「危険な暑さ」と言ってました。皆さまどうかご自愛ください。↓は17日の読売朝刊です。

2018.07.17読売朝刊


さて、前回の続きです。薬師池公園から用水路を下流へたどり田んぼを目指します。

薬師公園の蓮田
薬師池の北側にある蓮田です。

薬師池の蓮田
蓮田南側に薬師池から取り入れた用水が流れ込んでいます。蓮田として利用される前は昔ながらの田んぼだったと思います。

薬師池から始まる用水路・東京都町田市
蓮田の東側、都道沿いで薬師池から来た用水路トンネルの出口を見つけました。径は1m位ありそうです。わずかに流れがあります。

薬師池から始まる用水路・東京都町田市
用水路下流方向です。右側斜面上は鎌倉街道(都道18号線)です。

薬師池から始まる用水路
途中で蓮田からの排水が用水路に流れ込んでいました。

薬師池から始まる用水路・エビ
合流点にエビがいましたよ。川エビの仲間でしょうか。メダカくらいの大きさで薬師池にも群れていました。

薬師池から始まる用水路
蓮見橋手前です。用水路はトンネルに入ります。数年前に来たときこの辺りに錆びついたスライドゲートがあったと記憶しているのですが、撤去されたみたいです。

蓮見橋
蓮見橋です。街路灯付きのしゃれた橋です。

薬師池から始まる用水路
蓮見橋より用水路下流を望む。鎌倉街道薬師ヶ丘バス停前です。
用水路西側は薬師池公園駐車場です。土日祝日は有料。平日は無料です。大賀ハス観賞は混雑しない平日がおすすめです。

薬師池から始まる用水路
駐車場に沿って西に曲がった用水路。突き当りを右に曲がります。

薬師池から始まる用水路
右折し北側駐車場沿いに北へ向かう用水路。水路沿いに道はなく迂回します。

薬師池から始まる用水路
その下流、住宅街を流れる用水路の上流方向です。

薬師池から始まる用水路
その下流です。鎌倉街道の信号から50mほど西へ入ったところです。交差点手前で開渠用水路は終わりその先は地下水路となり真っ直ぐ北へ向かっています。この辺り一帯はかつて用水路沿いの田んぼだったと想像します。

野津田たなかまえ公園
そのまま直進すると野津田たなかまえ公園に突き当たります。
公園面積2,887.81㎡(約874坪)とあります。

野津田薬師池下土地区画整理事業 竣工記念碑
有り触れた公園ですがこのような立派な記念碑が立っています。「野津田薬師池下土地区画整理事業 竣工記念」と刻まれています。記念碑は平成11年6月土地改良整理組合により建てられました。
碑文によると水田・畑35,108㎡を市街化し公共施設、道路、公園、調整池、防火水槽に区画整理したそうです。

薬師池からここまでに田んぼは一枚もなかったのですが、これでその訳が分りましたね・・・。(^σ^)
たどってきた用水路は雨水排水路に変わったようですね。

前回載せた薬師池の由来によると江戸期には7町歩の田んぼに水を送っていました。区画整理した水田・畑35,108㎡は=3.54町歩です。平成の初めまで7町歩の半分が薬師池から水を引き、この辺り一帯に田園風景が広がっていたんですね・・・。

野津田たなかまえ公園の吸排気施設
公園の一角にこんな施設があります。何でしょうかね・・・。
碑文に調整池に区画整理したとあるので、多分公園地下に雨水調整池が設置してありその空気抜き(吸排気)施設ではないかと思います。

鶴見川・東京都町田市野津田町
公園北側には鶴見川が流れています。薬師池を発した用水は雨水と共に最後は鶴見川から東京湾へと流れて行きます。

薬師池の位置です。1画面に切替え可能です。(今昔マップon the webより)


其の498 薬師池公園を訪ねる①・東京都町田市野津田町

 7月10日(火)、相模原市のお隣、町田市の薬師池公園を探訪しました。公園を探訪するってなんか変ですね・・・。
管理人ならではの探訪です。変人ですからね。(^σ^)

薬師池の蓮田
酷暑の中、車で出かけました。薬師池公園と言えば今の時期は大賀ハスです。蓮田はこんな状況でちょっと早かったみたいです。ちなみにこの日の外気温は34℃でした。

薬師池の大賀ハス  薬師池の大賀ハス
つぼみは大きく膨らんでいるものの開花一歩手前です。残念!

薬師池公園の大賀ハス
代わりに四年前の7月9日に訪ねたときの大賀ハスです。
案内板によると見頃は7月中旬から8月中旬です。

薬師公園の蓮田
南側から見た蓮田全景。蓮田は東西が丘陵で北に開けた谷戸にあります。

薬師池・東京都町田市
蓮田の南側、谷頭に位置する薬師池です。新東京百景選定の景勝地です。案内板の薬師池の由来によると戦国時代北條氏輝が支配していた頃に農民が開拓した農業用水池です。薬師池は400年以上の歴史がある溜め池だったんですね・・・。(驚)

「薬師池の由来」案内板
「薬師池の由来」案内板です。

大賀ハス観賞はいずれ出直すとして、今日は薬師池を農業用水の観点から眺めてみたいと思います。今昔マップで明治時代の薬師池や用水路を見ることが出来ます。

1896~1909年にセットした今昔マップです。1画面に切り替えが出来ます。(今昔マップon the webより) 
薬師池から北の鶴見川に向けて用水路が描かれています。かつて用水路沿い七町歩の田んぼに水を送っていました。

まず始めに、池に溜めた水の出口(用水路取水口)を探したところ、以下の3か所が見つかりました。

薬師池の取水口
東側から見た北側堰堤。「新東京百景薬師池公園」の地名標柱が立っています。右手前木の根元に取水口があります。

薬師池の取水口
西側から見た上記取水口。水流があり音を立てて流れていました。下流の蓮田の方へ流れて行くと思います。

薬師池の取水口
北側堰堤西端の用水路取水口。取水中で水流あり。北側の蓮田へ流れて行くと思います。

薬師池の取水口
太鼓橋東側の取水口。取水ゲートを閉めているようで、水流はなし。行き先は不明です。

薬師池・東京都町田市
太鼓橋から見た南側の薬師池。池の水はどこら来るのでしょうか。谷頭にある池なので水源は周りの丘からの湧水が石積み護岸の隙間から流入していると思われます。

薬師池・東京都町田市
一か所だけ池の南側に小川が流れ込んでいました。

薬医門前を流れる小川
薬医門わきを流れる一本の小川がそれです。

薬師池・薬医門
薬医門を潜り小川を上流へたどります。どこから来ているんでしょうかね・・・。

旧荻野家前を流れる小川
旧荻野家住宅前を流れる小川。

薬師池公園の板倉
旧荻野家付近に展示の板倉(いたくら)。米や雑穀を籾のまま保存するための倉庫。ネズミ返しが付いています。

薬師池公園の石段
その上流、小川は石の階段わきを流れ下っています。石段を上って追っかけます。

薬師池公園の滝
階段の上にたどり着いたら小さな滝があります。滝の上まで追いかけます。外気温は34℃です。やれやれ。

薬師堂東斜面・小川源流
薬師堂東斜面から湧き出していました。これが薬師池へ流れ込む小川の源流です。

源流を究めたので今回はここまでです。次回は薬師池下流を探訪します。

中央十字線が薬師池の位置です。

(地理院地図陰影起伏図より)情報ボタンで一般図に切り替え可能です。

其の497 古淵の露頭を見学しました・相模原市南区古淵

 7月1日(日)、相模原市立博物館のフィールドワークに参加し、古淵駅近くの露頭(ろとう)を見学しました。

古淵の露頭・相模原市南区
今回は相模原台地の露頭の話です。これが今回見学した露頭です。露頭とは「路頭に迷う」の路頭ではなく、手元の国語辞典によると「岩石・鉱脈が地表に現れている所」だそうです。

鎌倉道陸橋から町田方面を望む
JR横浜線古淵駅からスタートしました。周辺の地形を観察しながら露頭へ向かいます。途中通った鎌倉道陸橋から見た北東の町田方面です。相模原台地東縁の切り通し道です。坂道を下ったところに境川が南へ流れています。境川の左岸は東京都町田市になり上り坂になります。

急傾斜地崩壊危険区域看板
相模原台地東縁沿いの道を南下しました。途中の「急傾斜地崩壊危険区域」の看板。土地の形状変更をする場合は知事の許可がいるそうです。

相模原台地東縁・相模原市中央区古淵4
台地の縁の見晴らしの良いところへ出てきました。台地崖下に神奈川県相模原市・東京都町田市を分ける境川が流れています。町田市の家並が見えます。

相模原台地と横浜線
上の写真の中央部を拡大。台地の縁を横浜線が走っています。

横浜線ひのき陸橋
進行方向右側にJR横浜線が走っています。これは横浜線に架かるひのき陸橋です。

ひのき陸橋から見た横浜線
ひのき陸橋から見た北西の古淵駅、橋本駅方面。相模原台地を削った切通しの線路で緩い上り勾配です。

ひのき陸橋から見た横浜線
ひのき陸橋から見た南東の町田駅方面。緩い下りです。右側の森は相模原台地東縁の崖です。露頭はこの崖で見られます。

横浜線は驚くほど真っ直ぐですね・・・。
あらためて地図を見ると町田駅の南~橋本駅の先まで約12.6kmの区間が一直線です。地理院地図で調べると標高は町田駅南82m~橋本駅の先が144mの上り勾配です。これは相模原台地が相模川の扇状地であることを示しています。にわかに信じがたい話ですが・・・。後述の断面図を見ると納得します。

ひのき階段・相模原市中央区古淵4
ひのき階段から台地下の境川へ向かいます。今日は横浜市歴史博物館の民俗に親しむ会の皆さんと合同のFWです。

境川・相模原市中央区古淵4
台地の縁を流れる境川右岸に出てきました。露頭は横浜線を潜った先、崖下の古淵鵜野森公園内にあります。

古淵鵜野森公園内の露頭の道標。
古淵鵜野森公園内の露頭の道標。親切ですね。絶対に道に迷うことは有りません。

古淵鵜野森公園
園内森の散策路を進みます。大勢なので難なく歩けますが、女子の一人歩きはちょっと怖そうなところです。この森は境川の旧河道跡です。蛇行部が直線化改修工事により取り残されました。この辺りを掘ると境川が運んだ小さ目の石ころが出るそうです。

古淵の露頭・相模原市中央区
古淵の露頭です。高さ20m位の崖下に立ちました。相模原市公園課の案内板が立っています。

古淵の露頭案内板
古淵の露頭案内板です。
この崖の関東ローム層は相模原台地で最も厚いもの。約8~9万年前から近世までに富士や箱根火山などから噴出された火山灰が風で運ばれ、かつての相模川の扇状地に降り積ったもの。
① 相模野第1スコリア層 2万7千年前富士山噴出
② 姶良(あいら)Tn火山灰層 2万9千年前姶良カルデラ噴出
③ 箱根東京軽石層 6万6千年前箱根火山噴出

(案内板より抜粋)

相模原(相模野)台地断面図
これは当日配布資料の相模野(相模原)台地断面図の部分図です。
境川、恩田川が描かれています。東の恩田川まで伸びている段丘礫層が大昔に相模川が運んだ礫層です。境川が関東ローム層を削って流れていること、その下の段丘礫層までは削れていないことが分かります。境川クラスの川では堅くて大きい段丘礫層を削るのは無理との説明がありました。恩田川は段丘礫層の端なので上総層群を削り境川より深いところを流れています。図にはありませんがさらに東の低い位置(40m)に上総層群を削って鶴見川が流れています。

境川・古淵鵜野森公園前
古淵鵜野森公園前を流れる境川。境川は洪水が流れやすいように直線化し、且つ広く、深い川に改修されました。昔の境川は自由気ままに蛇行しながら流れる浅い川でした。実際に蛇行する旧河道跡を数か所探訪したことがあるのですが、どこもなぜか現在の境川と比べると不釣り合いな細くて浅い川でした。その理由が今日のFWで解りましたよ・・・。(^σ^)

なおこの辺りの境川は東京都が管理しています。その範囲は下流の大和市境、鶴瀬橋付近から上流の根岸橋まで。根岸橋上流は神奈川県が管理。

「蛇行する旧境川河道跡」(4か所の探訪記)は「其の249~252」で発表しました。右欄のアーカイブ2015/10から入れます。

今昔マップ(今昔マップon the webより)

1896~1909年にセットした今昔マップです。蛇行した境川の様子が分かります。大きな地図は右欄サイドバーからリンクできます。


中央十字線が古淵の露頭の位置です。(地理院地図より)

其の496 田んぼの水はどこから②・神奈川県厚木市の久保堰

 今日もてくてく一人旅。小鮎川の久保堰を見てきました。

厚木市飯山の田んぼ
厚木市飯山の田んぼです。前回はこの辺りまで進みました。

厚木市飯山の田んぼ  厚木市飯山の田んぼ
この辺りは農道の左右に用水路が走っています。

厚木市飯山の田んぼ
用水路から田んぼへ水を引く様子。何かで水位を上げ塩ビパイプから水を引きこんでいます。

厚木市飯山の田んぼ・堰上げ
ブロックや玉石が水路脇に置いてあります。これらを堰上げに利用しています。ゲートも何もなく単純で分かりやすいですね。

厚木市飯山の田んぼ・あやめの里付近
前方は「厚木飯山あやめの里」です。右側の白いガードレールは小鮎川右岸堤防です。久保橋付近なので目的地はもうすぐです。

厚木市飯山の田んぼ・あやめの里付近
久保橋南の「厚木飯山あやめの里」です。グレーチング点検フタが多数あります。農道左側へ送る分水施設でしょうか。久保堰からの用水路は前方の市道をトンネルで潜り抜けているようです。

厚木市飯山の用水路・あやめの里付近
市道の向こう側です。開渠の用水路がこちらに流れています。

厚木市飯山の用水路
用水路をそのままたどって行くとありましたよ!正面は小鮎川右岸堤防です。四角い建物は堰の操作室ですね。

小鮎川の久保堰
小鮎川を堰き止める取水堰です。「久保堰」と言います。厚木市飯山、林3丁目の田んぼはここから用水を取り入れています。

小鮎川の久保堰
久保橋より久保堰を望む。取水口は左右両岸に設けてあります。魚道は右岸側です。高さが1.1mの油圧式転倒堰です。シリンダーから出たピストンが踏ん張っています。

小鮎川の久保堰
左岸から見た久保堰です。堰操作室、魚道、取水口、油圧式転倒堰などが見えます。

小鮎川・久保堰の銘板
堰操作室に掲示の久保堰の銘板です。(クリック拡大)
純径間×扉高:12.5m×1.1m
門数:2門
形式:油圧式自動転倒ゲート
製作:昭和61年3月

記載はないですが神奈川県が造った施設と思われます。

小鮎川の久保橋
久保橋です。
橋長さ:33.98m 橋幅:7.5m
昭和38年6月10日に完成した鉄筋コンクリート製の橋。

(久保橋銘板より)

久保堰左岸の取水口
左岸の取水口です。取水口背後は暗渠で、用水路は地上から見えません。

久保堰左岸取入れの用水路
取水口下流で開渠になり小鮎川左岸沿い飯山久保地区の田んぼへ向かう用水路。
久保橋を渡り上記の用水路を見ながら小鮎久保バス停へ。
田んぼや生き物など自然に親しんだ一日でした。

6月29日、関東甲信の梅雨明け宣言が出ました。ちょっと早過ぎですね・・・6月の梅雨明けは初めて聞きました。7、8月は一年で最高の炎天下での歩き。水辺を歩く者には今夏は特に厳しくなりそうな予感がします。少しセーブした方が良いかもしれませんね・・・。

久保堰の位置です。