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横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその取水源を探訪します。

其の487 品木ダムへ行ってきました・群馬県吾妻郡中之条町

 八ッ場ダムを見学したあと品木ダムへ行ってきました。
品木ダムの築造目的は、普通のダムが持つ洪水調節ではなく、中和生成物を貯留するためのダムで、一風変わったダムです。

品木ダム
品木ダムです。草津温泉街を通り抜けやってきました。湖の色が独特で何とも言えない色合いですね。淡い青緑色に乳白色が混じっています。ダムの築造目的を示しているような気がします。

上州湯の湖
品木ダムによって出来た上州湯の湖です。大沢川、谷沢川が流入しています。左手からは草津温泉街の中を流れた湯川が流入しています。

品木ダム案内板
ダム湖右岸の品木ダム(上州湯の湖)案内板です。
品木ダムは中和生成物を貯めることが目的と書いてあります。洪水調節が目的ではありません。以下、案内板より要約です。

品木ダムに流れ込む三川は強酸性の川。ダム上流の工場で中和を行っている。中和をすると中和生成物が発生する。品木ダムは中和生成物を貯める目的で造られた。ダムの底に貯まった中和生成物や川が運んだ土砂の浚渫作業を定期的に行っている。

案内板にあるように品木ダムは国交省の施設で、管理は品木ダム水質管理所。

品木ダム浚渫工事看板
品木ダム浚渫工事の看板がありました。「ダムにたまった土砂を取っています」とあります。

品木ダム直下の湯川
品木ダム直下の湯川です。流れはなく水が滞留しています。

品木ダム洪水吐ゲート
洪水吐クレストゲートから見おろしました。ゲート放流すると湯川から白砂川、吾妻川、利根川へと流れて行きます。

品木ダム
正面から見た品木ダム。地形的にダム正面からは撮影不可なのでダムカード写真です。ダムの目的記号は「水質改善・P」とあります。Pは発電を意味します。

品木ダム・湯川発電所取水口
品木ダム右岸の群馬県営湯川発電所取水口です。中和した水を発電所へ送っています。発電所は白砂川右岸にあり吾妻川に合流した後利根川へと流れて行きます。

品木ダム・湯川発電所の水利使用標識
取水口付近に掲示の水利使用標識。一級河川湯川とあります。
水利使用目的は水力発電のため(湯川発電所)。

おしまいに品木ダムから見えた湯川の砂防ダムを見に行きました。轟々と落下する水音がここまで聞こえてきます。

湯川貯砂ダム
砂防ダムの滝です。水の色は乳白色です。湯川の上流は草津温泉の中を流れています。源泉掛け流しの温泉水(pH2.0の強酸性)も湯川に流れ込んでいます。眼前の滝は中和工場で中和剤(石灰石粉)を投入後の中和した流れです。

湯川貯砂ダム
砂防ダムの滝を真横から見ました。

湯川貯砂ダム
ダムの上です。土砂が目一杯貯まっています。中には中和生成物も含まれていると思います。
帰りにダムカードをもらうため国交省品木ダム水質管理所を訪れました。このダムの名前は「湯川貯砂ダム」と言うそうです。

国交省の中和事業により魚や生き物が住めない死の川だった吾妻川はよみがえり、魚が住み発電や生活・農業用水として利用できるきれいな川になりました。品木ダムは昭和40年完成の重力式コンクリートダムです。それにしても凄いことをやりましたね・・・。今日は珍しいダムを見学し勉強になりました。

品木ダムの位置です。

青色破線は湯川発電所へ向かう地下導水路です。「情報」ボタンから地形が見やすい「陰影起伏図」「色別標高図」に切替えできます。試してください。

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其の486 八ッ場ダムを見学しました・群馬県吾妻郡長野原町

 5月21日(月)、建設工事中の八ッ場ダムを見学しました。
国交省の見学会案内パンフに「首都圏唯一の建設中ダム。平成31年度完成予定!!」とあります。またとないチャンスなので以前から機会をうかがっていました。4月からは予約不要となり気軽に参加可能となったので行ってきました。念願がかなって良かったです~。詳しくは見学会パンフをご覧ください。

吾妻川
これは途中で休憩した「道の駅あがつま峡」前を流れる吾妻川の下流方向です。下流の渋川で利根川に合流しています。

吾妻川
同、上流方向です。八ッ場ダムの建設工事現場はこの上流の吾妻峡谷です。

八ッ場ダムNo.3ゲート
見学会集合場所の川原湯湖畔公園駐車場で受付をすませたあとNo.3ゲートから工事現場へ向かいます。見学者は平日にもかかわらずざっと50人。人気があります。
私が八ッ場ダムを知ったのは、前原国交大臣の有名な八ッ場ダム工事中止宣言「公約ですから・・・」です。あの発言で読み方も知らなかった八ッ場ダムが全国区になりましたね・・・。

八ッ場ダム工事専用道路
工事専用道路をダムサイトへ向かって歩きます。ロープウエー用鉄塔が見えてきました。

建設工事中の八ッ場ダム
展望台眼下に広がる工事中の八ッ場ダム。凄い眺めですね・・。
見学者は吾妻川右岸に立っています。左側が上流、右側が下流になります。ダムの背中側に巨大クレーンが3基、ダム直下にも2基のクレーンが稼働しています。空中にはロープウエーで何かを運んでいます。
只今コンクリート打設工事の真っ最中です。さまざまな重機、作業員の姿が見えます。現在24時間体制で工事を行っているそうです。

ガイドさん(国交省の職員)の説明によるとダムの完成高さ116.0mに対し現在の進捗率は60%。八ッ場ダム建設の目的は①洪水調節 ②水道用水 ③吾妻峡景観保全 ④発電の四つだそうです。

八ッ場ダム展望台
見学者が立っている展望台の高さ(ダム堤高116.0mと同一)までコンクリートを打ち、完成するとダム堤頂長は290.8mになるそうです。
重力式のダムなので打設したコンクリートの重さで堰き止め、鉄筋は使わないそうです。ダム断面は直角三角形。

建設工事中の八ッ場ダム
対岸中央の茶色の塔2基が生コンを作る施設で、骨材を送るコンベアや生コンを下へ送るパイプが見えます。

建設工事中の八ッ場ダム  建設工事中の八ッ場ダム
ズームアップすると、さまざまな重機が行儀よく並んでいます。これらの重機はどのようにしてここへ降ろしたんでしょう。不思議ですね・・・。

建設工事中の八ッ場ダム
生コンを運ぶダンプが2台並んでいます。金属製のエルボ型パイプは洪水吐の空気抜き管だそうです。

建設工事中の八ッ場ダム・展望台に展示の骨材見本
展望台にコンクリートの骨材見本が展示してありました。大中小の骨材と砂。およそ2km上流の山を削りコンベアで運んでいるそうです。

建設工事中の八ッ場ダム・ロープウエー
ロープウエー用巨大鉄塔。

生コン用巨大バケツ
生コン用の巨大バケツ。ロープウエーにぶら下げて運びます。

建設工事中の八ッ場ダム・生コンを送るパイプ
生コンを送るパイプです。対岸に敷設したパイプが見えました。

八ッ場ダム直下の八ッ場発電所
写真中央はダム直下の群馬県営八ッ場発電所工事現場です。写真左端の水色のシートが掛けてあるのが常用洪水吐2か所。その上の緑色のシート掛けが水位維持用洪水吐だそうです。

八ッ場発電所工事看板
群馬県営八ッ場発電所工事現場の看板です。


見学時間は40分ほどの駆け足です。おしまいに一番気になっていることをガイドさんに質問しました。工事中、吾妻川はどこを流れているか?です。素朴な疑問でしょ。(^σ^)
八ッ場ダム仮堰堤
巨大クレーン上流側の仮堰堤で流れを堰き止め、左岸の崖の中に仮排水トンネルを掘り、ダムを迂回して下流へ流しているそうです。
やっぱりねえ・・・。ダム工事中でも吾妻川は流れるのを止めないので必然的にこうなりますね・・・。
巨大クレーンもどのようにして峡谷へ降ろしたのでしょう。だいたい想像はつきますが今日のところはこの辺で・・・。

吾妻川の八ッ場大橋
ダム見学会終了後、ダムカードをもらうため「道の駅八ッ場ふるさと館」へ向かいました。途中、八ッ場ダム上流の八ッ場大橋を渡りました。

建設中の八ッ場ダム
八ッ場大橋より吾妻川下流を望む。ダム工事現場が見えます。骨材を運ぶコンベアも良く見えます。旧吾妻線の線路跡をコンベアに利用しているそうです。

道の駅八ッ場ふるさと館・ダムカレー
道の駅八ッ場ふるさと館で昼食です。ダムカレーを注文しました。あれっ!ダムカード付きです。スタンプラリーでももらったので二枚ゲットで~す。(^σ^)/

八ッ場ダム・ダムカード  八ッ場ダム・ダムカード
八ッ場ダム・ダムカードです。お土産を買ったら別のカードも。


八ッ場大橋の位置です。

情報ボタンから陰影起伏図、色別標高図に切替え可能です。

其の485 谷戸田の用水路を歩く・相模原市緑区川尻

 5月20日(日)晴れ、今季初めて用水路を歩いてきました。
田植えの時期を迎えたので、今年3月に探訪した穴川沿いの谷戸田をあらためて見に行きました。

城北地区の用水路・相模原市緑区
県道48号線から穴川沿いの農道に入りました。まず始めに目についたのがこの桝です。農業用水路末端の桝です。中を覗くと幸い通水中です。田んぼへ用水を送った後の余水排水ですね。農道地下を横断し穴川に放流しています。

穴川の落差工
余水排水放流口上流の落差工です。農業用水の取水堰を兼ねていますが、稼働していないです。今は使われていないようです。取水の様子を見たかったのですが残念。

城北地区の田んぼと用水路・相模原市緑区
落差工上流、穴川左岸の田んぼです。田植えはすでに終わっています。農道と田んぼの間を細い用水路が走っています。
この用水路を上流へたどれば取水堰が見られます。

城北地区の田んぼと用水路・相模原市緑区
谷戸田の風景です。手前の田んぼは代掻きが終わり田植え待ち、奥は水張り前の状態ですね。

城北地区の畑と用水路・相模原市緑区
用水路に沿って上流へ歩きます。こちらは野菜畑です。ブロッコリー、玉ねぎ、ジャガイモなどが見えます。

城北地区の田んぼと用水路・相模原市緑区
その上流の田んぼです。穴川は正面の山すそ沿いを流れています。

穴川の農業用取水堰
その上流に取水堰がありました。管理橋が架かっています。余水排水放流口からわずか15分ほどで到着です。

穴川の農業用取水堰
管理橋から見た角落し堰です。角落しとはよく言ったもので角材を落とし込んで堰き止めています。左側に用水路へ行く取水口が見えます。

城北地区の田んぼと用水路・相模原市緑区
取水口から桝に入り下流へ向かう用水路。用水路は上流から通じていますが、上流からの通水はまだありません。

城北地区の谷戸田・相模原市緑区
取水口付近から見た上流の谷戸田の風景。草が繁っています。これから田起しをするのでしょうね。10人ほどのご一行さんがぞろぞろ歩いています。穴川が流れる谷戸、小松川が流れる南側の谷戸(小松川・城北地区)は環境省の重要里地里山に選定されているので里地里山散策と言ったところでしょうか。

城北地区バンジ谷戸・相模原市緑区
あっさり用水路の起点終点を極めたので、近くのバンジ谷戸を散策しました。バンジ谷戸を流れる「城山自然ふれあい水路」を上流へたどります。この水路は穴川の支流になります。

城北地区バンジ谷戸・相模原市緑区
3月に歩いた時は寒々とした風景でしたが、二つある池には花菖蒲やスイレンが咲き景色が一変しています。

城北地区バンジ谷戸のメダカ・相模原市緑区
メダカもいましたよ。

バンジ谷戸保全活動地案内板
「小松・城北」里山を守る会のバンジ谷戸保全活動地案内板。

穴川支流のバンジ谷戸
これは3月に来たときに、池から見たバンジ谷戸です。

城北地区バンジ谷戸・相模原市緑区
バンジ谷戸をさらに奥へ進むとあずまやもあります。

城北地区バンジ谷戸・相模原市緑区
散策小径はまだ奥へ続いていますが、何が出るか分らないのでこの辺でUターンしました。ブーツを履いていれば心配無用なんですが、これ以上進むと藪漕ぎになりそうです。

「城山自然ふれあい水路」の穴川合流点(中心十字線)の位置です。今回は谷戸地形が分かりやすい「色別標高図」です。

地理院地図「標準図」を開き、左上の「情報」ボタン、「起伏を示した地図」、「色別標高図」の順にクリックすると「色別標高図」になります。「選択中の情報」窓の中の「色別標高図」を再度クリックすると瞬時に「標準図」に戻ります。大きい地図は右欄サイドバーからリンク出来ます。

其の484 目黒川源流を訪ねる・神奈川県大和市

 前回「其の483」で探訪を終えた深堀川の下流部を歩いてきました。下流部とは深堀中央公園より南、大和市内を流れる目黒川です。深堀川は大和市に入ると河川名が目黒川に変わります。

境川に合流する目黒川
5月12日(土)、小田急江ノ島線鶴間駅下車。境川に架かるR246大和橋上流までやってきました。右岸に合流する川が今日の主役目黒川です。

目黒川管理橋
河口に架かる橋は目黒川管理橋と言います。

目黒川管理橋より目黒川上流を望む
目黒川管理橋より目黒川上流を望む。深い堀のような川です。今昔マップによると50年ほど昔は、河口はこれより100mほど南に位置し、もっと西側を流れていました。

目黒川沿いに咲く花
川縁でまたこの花を見かけました。名前は図鑑に載っていません。花径10~15mm位の可愛らしい花です。

目黒川
河口から200mほど上流の橋から見た目黒川。深堀川に比べ水量がありますが、すぐ上流の養魚場の排水が流れ込んでいるためです。

目黒川
その上流、下鶴間バス停付近より目黒川上流を見ました。3面はコンクリートやブロックでがっちり固めてあります。深堀川と同じように流れはほとんどありません。

目黒川
その上流、トンネルから出てきた目黒川。

目黒川
県道50号線、トンネル入り口から見た真っ直ぐな目黒川上流方向。河川改修により直線化されたのでしょう。

目黒川の雨水下水管吐口
つきみ野1丁目、右岸の雨水下水管吐口。深堀川同様目黒川も雨水下水道化した河川と思われます。

目黒川・つきみ野3丁目
つきみ野3丁目、目黒川上流を望む。

目黒川・つきみ野3丁目
同じく、つきみ野3丁目の目黒川上流方向です。住宅がびっしり建っているので大雨が降ると一気に増水するんでしょうね。

目黒川
前方の高架橋は東急田園都市線です。つっかい棒付きの川に変わりました。田園都市線をトンネルで潜ります。

一号公園野球場
田園都市線の北側は「一号公園野球場」です。トンネルは野球場地下を通っていると思われます。

目黒川つきみ野7丁目
野球場交差点を渡り、つきみ野7丁目です。道路右側ツツジの植栽下のトンネルを目黒川は流れています。

目黒川
ツツジ植栽の端から普通の川に戻った目黒川の上流方向です。

目黒川・つきみ野三号公園前
右側「つきみ野三号公園」前を流れる目黒川。目黒川を渡る大口径の水道管が見えます。「つきみ野三号公園」の北側を横浜水道みち(大和市・さくらの散歩道)が東西に横切っているので水道管と目黒川の立体交差です。

目黒川を渡る水管橋
目黒川を水管橋で渡る大口径の水道管。6年前に横浜水道みち(三井用水取入所・野毛山旧配水池間44km)を歩いた時にここを通りましたが、その時は見逃していました。嬉しいです・・・。思わぬ大発見です~。(^σ^)/

ここより東の境川を4本の大口径水管橋が渡っていますがその内の1本で、位置から推定すると企業団相模原浄水場系径1500送水管と思われます。他の3本(道志川系1本、相模湖系2本)は地上からは見えなかったですね。目黒川の川底より下を潜っているかも知れないですね。

さて、川らしい普通の目黒川を見たのはこれが最後です。今昔マップを参考資料として、以下、目に見えない目黒川を追いかけます。水路トンネルが上流からここまで続いているはずです。
深堀川源流探訪①で触れましたが、どこへたどり着くか予想はついています。今日の探訪行の最大の楽しみでした。

目黒川・つきみ野二号公園前
横浜水道みちに沿って西へ進み、道なりに北へ向かっています。ここは「つきみ野二号公園」前です。道なりと言っても意識して谷筋を選んで歩きました。

つきみ野8丁目  つきみ野8丁目
通りから西を向いても、東を向いても上り坂です。昔、目黒川が流れていた谷筋を歩いていることになります。

目黒川旧河道
北へそのまま歩くと正面は丘で上り坂になりました。左方向を見るとこんな風景です。いかにも蛇行する川っぽい道ですね・・・。
帰宅後地図で確認すると右側が相模原市南区上鶴間3丁目、左側は大和市つきみ野8丁目です。目黒川は両市の境になっていたんですね・・・。

目黒川旧河道
そのまま進むと行き止まりです。右側のブロック積みは深堀第2公園です。いよいよ深堀の文字が出ましたよ! (^σ^)

目黒川旧河道
行き止まりはこのようになっています。不自然でなんとなく怪しい雰囲気があります。これは間違いなく川の跡ですね。私には正面のコンクリートは目黒川が流れていた谷を埋める擁壁に見えます。擁壁の上には道があるみたいです。

目黒川旧河道
迂回して擁壁上の道に出ました。この道は旧河道を埋めたてた道と思われます。左側の擁壁は目黒川右岸の護岸のように見えます。そのまま進みます。

深堀中央公園
見覚えのあるところへ出てきましたよ! 深堀川源流探訪①で登場した深堀中央公園のグランド(調節池)です。照明塔の間に深堀川の越流堤が見えます。
撮影地点の前方下に深堀川源流探訪①で登場したグランド内排水路があります。↓この写真です。そのまま引用します。

深堀中央公園内調節池
グランド内の排水路上流側です。ゴミ除けスクリーンで覆われています。池の斜面のスクリーンの中を覗くと中にもスクリーンがあり落葉がいっぱい引っ掛かっています。ひょっとするとこちらからも排水しているのでしょうか? その行く先は? 深堀川旧河道? さっぱり分かりません。謎の施設です。

推測通りこの施設が目黒川の始まりだったんですね・・・。今日の探訪で確認できました。現在でもここから「つきみ野三号公園」の開渠の目黒川まで地下の水路トンネルで繋がっていると思います。昔の目黒川(深堀川)源流は相模原市の大沼でした。河川改修により分断されたので現在の源流はここです。ただし大水で調節池がいっぱいになった時限定ですね・・・。

今昔マップです。(今昔マップon the webより)

地図中央が目黒川・横浜水道みち交差点の位置です。目黒川の河道が鮮明に示されています。左上の「2画面表示」にチェックマークを入れると現在の地図が右半分に表示されます。
大きな地図は右欄サイドバーからリンクできます。

其の483 深堀川源流を訪ねる②・相模原市南区

 前回の続きです。深堀川を遡り源流に到達しました。

深堀川
上鶴間3丁目4丁目に架かる無名橋。深堀川は下流と同様3面をコンクリートで固めた雨水下水道らしい川です。これ以上浸食される恐れはないですね。

相模原畑かん用水路の虹吹分水池の一角に「畑地かんがい事業の碑」が立っています。碑文にこのように書かれています。
神奈川県央相模原横山台地は、北は相模原市より南は藤沢市に至る「八里橋なし九里の土手」とも言われた丘陵で古くから水なき台地と言われた・・・。
「八里橋なし」と書いてありますが比喩で、実際にはこのように橋があったんですね・・・。私は頭から橋はないと信じ込んでいました。

深堀川・上鶴間2丁目
上鶴間2丁目付近の橋から上流を見ました。両岸の住宅から雨水管が川に下りています。谷戸を流れる川なので湧水もあると思うのですが、それらしきものは見当たらないですね。

深堀川
その上流、東林間橋より上流を望む。コンクリートとブロック積みの2段護岸の深い川です。右岸は緑地を保全するため「きづき公園」として整備されています。園内の案内板に参考になることが書いてあるので紹介します。
深堀川は、大沼を水源とし、境川へと流れ込む小さな川です。
かつてのきづき公園周辺は「上谷戸(かみやと)」と呼ばれる谷で、東林間橋の下流にはコンコンと湧水が溢れ、メダカが泳ぐ清らかな流れがありました。林間と言う地名の通りこの辺りはどこまでも続く林が広がっていました。 
(案内板より抜粋)

なんの予備知識もなく探訪を始めたのですが、このような案内板があるので助かります。

深堀川
東林間橋より深堀川下流を望む。昔コンコンと清水が湧き、メダカが泳いでいたそうです。

深堀川・きづき公園上流
きづき公園上流の深堀川です。川底に段差が付いています。

深堀川
深堀川下流を望む。上鶴間1丁目付近。

深堀川・美鶴橋上流
美鶴橋上流の深堀川。標高が上がり浅い川になりました。

深堀川・雨水下水管が合流
右岸に雨水下水管が合流。今日はお天気なのに流れがあります。湧水を集めているのでしょう。

深堀川・深堀橋付近
深堀橋付近の深堀川。わずかな流れがあり蛇行しています。

深堀川・雨水下水管吐口
その上流、相模大野9丁目です。暗渠の出口(相模原市の雨水下水道吐口)に到達しました。これが目視できた最後の深堀川です。これより上流は地図から消えています。

相模大野9丁目
暗渠出口延長線上の道路です。

相模大野9丁目
そのまま直進すると相模大野9丁目交差点付近のセブンイレブン横に出てきました。右折し通りを真っ直ぐ200mほど北に向かうと小田急線相模大野駅南口です。

これより上流は、きづき公園の案内板にあった写真と今昔マップ、地理院地図を資料として源流に迫ります。

「かつての深堀川水源地周辺の風景」
かつての深堀川水源地周辺の風景。(きづき公園案内板より)

深堀川の源流は大沼で、東隣の小沼に流れ相模大野駅の方へ流れていました。大沼、小沼は相模原台地のいわゆる宙水(ちゅうみず)の沼です。JR横浜線淵野辺駅近くの鹿沼公園にその面影を残す沼が今でも残っています。

今昔マップ(今昔マップon the webより)

相模大野駅を中心とした今昔マップ(明治39年測図)です。深堀川を上流(北西方向)へたどると小沼から大沼に至ります。今昔マップ左上の「2画面表示」チェックマークを外すと一画面になり、見やすいと思います。大きな地図は右欄サイドバーからリンクできます。



相模大野駅付近を中心とした地理院地図陰影起伏図です。上流(北西方向)へたどると市街化された大沼、小沼が浮かび上がります。地図を動かして試してください。大きな地図は右欄サイドバーからリンクできます。

 私は小田急線の北側、相模大野駅近くに9年ほど住んでいました。駅の南側とは言え深堀川は名前も存在も全く知らない川でした。地理院地図陰影起伏図のお陰で新たな発見をし、大沼が源流と言うことも初めて知り、河口近くの水路トンネル、調節池など私好みの治水施設を見学でき良かったです・・・。現在の深堀川は川そのものが治水施設と理解しました。今昔マップに陰影起伏図の組み合わせは水辺を歩く者にとっては最強最適な資料ですね・・・。(^σ^)/

続きを読む

其の482 深堀川源流を訪ねる①・相模原市南区

 国土地理院の陰影起伏図を眺めていて思わぬ発見をしました。なんと小田急線相模大野駅の南側から川が始まっています。相模原市に越して来て40数年、全くの初耳です。どのような川か見たくなり早速行ってきました。短い川ですが2回に分けて発表します。

境川に合流する深堀川
相模大野駅南を発したその川・深堀川は相模原市内を流下し都県境を流れる境川に合流しています。5月1日(火)、深堀川河口を見るためにJR町田駅から境川左岸沿い自転車歩行者専用道路を南下しました。この川が金田橋下流で境川に合流する深堀川です。

深堀川
河口から60m位上流の道正橋より深堀川上流を望む。

深堀川  道正橋
深堀川、道正橋の銘板。初めて目にする「深堀川」の文字!
ほんとうにあったんですね・・・。

上鶴間道正山雨水調整池

上鶴間道正山雨水調整池  上鶴間道正山雨水調整池
近くに雨水調整池があったので合わせて取り上げます。
この広場は道正橋・境川間、深堀川左岸にある雨水調整池です。地下に設置した調整池で「上鶴間道正山雨水調整池」と言います。逆J字型の空気抜き管が2本見えます。

深堀川
河口から150mほど上流、トンネル出口です。前方の斜面は相模原台地の段丘崖です。自然な川が台地をトンネルで潜ることは有りえずこの辺りの深堀川(トンネル入り口から河口まで)は人工河川と分りますね・・・。
今昔マップで確認すると1975~1978年(昭和50~53)になって初めて地図上に表示された新河道です。

鎌倉道
迂回しトンネルの入口(トンネルの長さ約310m)を探しに行きました。これは境川右岸の段丘崖沿いの道です。「鎌倉道」の地名標柱が立っています。境川に沿って鎌倉へ向う道です。「北西 八王子方面 南東 鎌倉方面」。このあと坂を上り、相模原台地上を走るR16に向いました。

深堀中央公園
深堀川のトンネル水路はR16の下を横断しています。見当をつけR16西側の深堀中央公園内の散策路を下りました。

ここで地理院地図の「陰影起伏図」を参照ください。

中央十字線が深堀川とR16交差点です。これから上流へたどるわけですが、大昔に深堀川が相模原台地を削って造った谷の様子が良く分かります。水路トンネルができる以前の深堀川の川筋も浮かんできます。昔は大和市の下鶴間付近で境川に合流していました。今昔マップ(右欄サイドバーからリンク可)を合せて参照すると鬼に金棒ですね。(^σ^)

深堀中央公園内調節池
深堀中央公園内散策路を下ると広いグランドに出ました。照明塔の間の越流堤がまず目に入ります。深堀川に越流堤があると言うことはこのグランドの本来の役割は調節池ですね。面白そうです。

深堀川水路トンネル入口
越流堤の下流、鶴舞橋であっさりトンネル入り口を見つけました。地図で計測すると長さ約310mのトンネルです。右側に水色のゲート巻上機(開閉機)が見えます。調節池に貯留した水の排水施設と思われます。

深堀川の越流堤
鶴舞橋より深堀川上流を見ました。右岸の越流堤が見えます。

深堀中央公園調節池越流堤
グランド(調節池)側から見た越流堤です。越流の様子を見学したいですね・・・。

深堀中央公園調節池越流堤
越流堤の上流側、相模原市の花「アジサイ」の脇に水位目盛りが刻んであります。

深堀川右岸の越流堤
上流の下谷戸橋から見た深堀川右岸の越流堤。深堀川が造った谷戸地形が橋名になっています。

深堀中央公園内調節池
グランド(調節池)内の排水路。水路トンネル入り口の水色の排水ゲートに向っています。

深堀中央公園内調節池
グランド内の排水路上流側です。ゴミ除けスクリーンで覆われています。池の斜面のスクリーンの中を覗くと中にもスクリーンがあり落葉がいっぱい引っ掛かっています。ひょっとするとこちらからも排水しているのでしょうか? その行く先は? 深堀川旧河道? さっぱり分かりません。謎の施設です。

深堀川・相模原市南区上鶴間3丁目
下谷戸橋上流の深堀川。その名の通り深い堀のような川です。三面をコンクリートでしっかり固めています。申し訳程度に流れがあります。

深堀川管理者
管理者は相模原市南土木事務所です。相模原市のHPによると、深堀川は、河川課が管理する準用河川(鳩川、姥川、八瀬川の3川)に含まれていません。下水道管理課扱いの川(雨水下水道)と思われます。

深堀川
上鶴間4丁目で右岸の水位計?を見つけました。何のために?
右岸の丘を見上げると雨水調整池があります。

上鶴間第2雨水調整池
急階段を上り丘の上から見た調整池。道路側溝から直接流入させています。

上鶴間第2雨水調整池標識
調整池の標識です。「上鶴間第2雨水調整池」容量は210㎥。
ミニサイズですが下流の洪水を抑制するためなんですね・・・。

本日二つ目の雨水調整池を見たところですが続きは次回に。

おしまいに今回の探訪記念は境川の草花と野鳥です。
境川沿いに咲く草花  境川のカワウ
境川自転車歩行者専用道路沿いの可憐な花と昼寝中のカワウです。川縁を歩くと良く見かける花ですが図鑑に載っていないですね・・・。

其の481 姥川の雨水下水管吐口・相模原市中央区

 世の中はGWですが行楽地や交通機関の雑踏を好まない管理人は自宅で大人しく過ごしております。GWが明けたら私のGWです。静かな環境下で出かけたいですね・・・。

さて今年2月、姥川源流を探訪した時に気になる施設を見つけました。今回はその施設を解明したので続編として投稿します。
その施設を一から説明するのはアレなので以下、探訪記「其の461」(2018/02投稿)からそっくり引用します。

姥川田中橋上流の越流堤?&排水口?
田中橋上流左岸護岸の上下にスクリーンのようなものが設置してあります。上は横長なので越流堤、下は小型なので排水口のように見えます。地下に調節池のような施設があるか、または放水路の入口でしょうか? 初めて見る謎の施設です。今日の探訪行で最大の収穫になるかも知れないですね。(^σ^)

堰の神橋より姥川下流を望む
上流の堰の神橋からも謎の施設は見えます。ちょうど右カーブ地点にあり水を取入れやすいところです。

私的には謎の施設が大変気になります。河川管理者の相模原市に照会し回答をいただきました。
どちらも雨水を川に流すための施設(「吐口」と言う。)で、通常は下の吐口から、大雨で流量が増えたら上部吐口からも流出する構造になっている。はめ込まれた鉄格子は大きなゴミ等が雨水と共に川に流出するのを防ぐためのものだそうです。

地下調節池でも放水路入り口でもなく、私の想像はまったく的外れでしたね(恥)&(汗)。市役所に照会し真実が分かり良かったです。

姥川
この写真は4月22日午前、土砂降りの雨が降ったその最中に撮りました。上部吐口からの流出が見られるかと期待したのですがまだまだでしたね。天気予報では予想雨量5mm以上。
私は常にお天気の日を選んで水辺歩きをしていますが、今日の姥川はいつもの穏やかな流れが一変し猛スピードで流下しています。撮影のためこの場所に滞在した時間は1分未満、速やかにこの場を離れました。
良い子や年寄りは増水した川に近づいてはいけないですね・・。

分ってはいるんですが、土砂降りの雨の中、鳩川(鳩川分水路、海老名分水路)の様子も見に行きました。いずれ発表したいと思います。