
龍籠山金刀比羅宮へ通じる道です。穴川は南側(写真の左側)山の縁に沿って流れています。


穴川左岸台地の上でこんな案内石碑を見つけました。
「溜池跡」と刻んであります。
碑文によると貞享元年(1684)の川尻村絵図から溜池があったと思われるところだそうです。この辺りは300年以上前の大昔から田んぼが開かれていたんですね・・・。
横浜市青葉区の寺家ふるさと村の田んぼはここと同じような谷戸田ですが、今でも湧水を溜池に溜め田んぼに水を送っています。ホタルが舞う里山という点も共通していますね。

両側の山が狭まってきました。谷戸田の西の端です。

来た道を振り返りました。谷戸らしい趣がありますね。
ここで道中の道端で見つけた草花をちょっとだけご覧ください。


カタクリの花。雑草に混じって咲いていました。


諸葛菜(ハナダイコンの花)とオオイヌノフグリ。可憐な花なのに犬のふぐりとは。可哀そうです。

谷戸田の西の端を過ぎると穴川林道のゲートがあります。昼間は車も人も通行可能ですが16:30から翌朝9:00まで車両は通行禁止になります。

相模原市が管理する穴川林道の案内標識。ここは穴川林道の起点で延長は985m。終点は龍籠山金刀比羅宮参道入り口付近です。

ゲートを過ぎ林道に入ると景色が一変します。穴川は左側樹林の左下を流れています。

樹林左側の谷間を流れる穴川。護岸はなく自然のまんまです。

針葉樹林根元の日影には至るところにアオキが生えていました。これはその実。小鳥が食べ残しているので、これからもっと熟して真っ赤になるのでしょう。

その先の林道沿いの砂防ダム(砂防堰堤)です。これより先林道は右カーブし急な上り坂になります。砂防ダムより奥(上流)は左右の山が迫る山峡で沢沿いの道はなく歩くことはできません。これが目視できた最後の穴川の流れです。谷頭の森から始まる川の源流探訪はたいがいこんな結末になります。

急坂を上りきった尾根を通る穴川林道。左側崖下峡谷を穴川は流れています。森が深く流れは見えません。

穴川林道終点近くの城山湖天空の里駐車場下の広場からたどってきた谷戸を展望しました。写真中央左右の山に挟まれた峡谷から穴川は始まっています。この広場の前方(谷側)はアースダムのような急斜面で下ることはちょっと無理そうです。
探訪後に分ったのですが前回歩いた小松川、今回歩いた穴川が流れる谷戸(小松川・城北地区)は環境省の重要里地里山に選定されているそうです。
今日は山、川、田んぼに小動物や草花が生息する里山を気持ちよく歩けて良かったです・・・。(^σ^)/
田んぼに水が入る頃に取水堰の様子や用水路を見るために再訪したいですね。
今回の探訪で境川源流探訪がまた一つ加わりました。以前歩いた大地沢、宝沢、段木入、本沢、小松川、今回の穴川を入れると六つ目の境川水系源流部を探訪したことになります。探訪記は月別アーカイブ(2015/11、2015/12)で発表しました。
今回最後に見た穴川の砂防堰堤の位置(中心十字線)です。
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