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横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその取水源を探訪します。

其の457 鳩川源流を訪ねる⑧・原当麻駅付近~番田駅付近今橋

 海老名市の鳩川河口から相模原市緑区の源流を目指して歩いています。1月21日(日)晴れの日に探訪しました。

下中丸橋より鳩川上流を望む
前回は下中丸第2雨水調整池まで進みました。その上流、JR相模線原当麻駅近くの下中丸橋より鳩川上流を望む。橋を中心に上下流部の低水路幅が広がっています。

東谷橋より鳩川上流を望む
下中丸橋の上流300mに架かる東谷橋より鳩川上流を望む。高水敷を歩きたいのですが下りることは出来ません。左岸に雨水調整池のフェンスが見えます。

下中丸第1雨水調整池
フェンスの中の様子。相模原市の標識によると「下中丸第1雨水調整池」と言います。容量は2,993㎥。

下中丸第1雨水調整池
下中丸第1雨水調整池に流れ込む雨水下水管です。

相模原市雨水下水管マンホールフタ
上記雨水下水管付近道路上のマンホールフタです。町中でよく見かける相模原市の花・アジサイをデザインした「さがみはら あめ」のフタです。

昔と違って道路はアスファルト舗装されているので降った雨は地中に浸み込まずすべて道路側溝に流れ込みます。道路側溝から雨水下水管に入り河川に排水する訳ですが、各所の下水管から一斉に排水すると鳩川が溢れてしまうのでこのような調整池に一時的に貯留し下流部の洪水を防いでいます。昨年鶴見川の旧河道を利用した調節池(河川の洪水を一時的に溜めておく施設)を何ヶ所か探訪しました。今回の水辺歩きで調整池・調節池の違いが解りました。普段その違いをあまり気にしていないですからね。
そういえば我が家近くの小学校の校庭は大雨のたびに池のようになります。これは大雨を一時的に溜める工夫だったと今頃になって気付きました。校庭を調整池代わりにしていたんですね。水辺歩きをすると色々と勉強になります。(^σ^)

下中丸第1雨水調整池とフラップゲート
下中丸第1雨水調整池のフラップゲート放流口(排水口)です。
フラップゲートは逆流させない一方通行のゲートなのでこんなところにうってつけですね。川縁を歩くとよく見かけます。

薊ヶ谷(あざみがや)橋の雨水調整池
薊ヶ谷(あざみがや)橋上流右岸にも調整池がありました。鳩川分水路より上流では五つ目の調整池です。内四つは県道52号線より北側に集中しています。なぜでしょう? 県道を潜る流路が上下流に比べ狭まく増水した河川水が溢れやすくなっています。それを避けるために調整池を増設したと思うのですが・・・。私の感想です。

鳩川の水道橋
その上流の橋、水道橋です。水道橋に並んで横浜水道・道志川系水管橋が架かっていましたが、平成25年夏に撤去されました。今は水管橋を切断した跡を塞いだコンクリートと黒色のドレン管にその名残をとどめています。

横浜水道みち・鳩川水管橋 横浜水道みち・鳩川水管橋
在りし日の鳩川水管橋です。左は2011.12、右は2012.01撮影。画像(他の画像も)をクリックすると拡大します。

水管橋撤去工事の様子は「其の94」で実況中継風に投稿しました。興味のある方はどうぞ。

横浜水道みち・空気弁マンホール
水管橋に代わり現在は伏越(ふせこし・サイフォン)で鳩川を渡っています。水道みちを歩いても呑口側、吐口側とおぼしき場所に空気弁マンホールフタがあるのみで地上からは全くそれに気づくことはありません。この写真は吐口側の空気弁マンホールフタです。

水道橋より鳩川上流を望む
水道橋より鳩川上流を望む。左側の塔は神奈川県内広域水道企業団の調圧水槽です。

新一の沢橋より鳩川上流を望む
その上流、新一の沢橋より鳩川上流を望む。「一の沢」とは鳩川のことです。道保川源流を探訪した時にこのような案内碑が立っていました。
この道保川は一の沢(鳩川)、中の沢(姥川)の東にある川なので「東沢(ひがしさわ)」と呼ばれていました。「三の沢」ともいわれています。

新一の沢橋上流の鳩川
新一の沢橋からは右岸沿いの散策路を歩きました。増水したらこの道は水に浸かるのでしょうね。左側の石垣も護岸でしょうか。

一の沢橋より鳩川上流を望む
その上流、一の沢橋より鳩川上流を望む。上流部は護岸やフェンスが新しく最近改修工事が終わったようです。ここからは川沿いの道がなく迂回しました。

当麻山道
一の沢橋から西へ通じる道です。古くからある道で淵野辺方面から当麻山無量光寺へお参りに行く人々が行き来した「当麻山道」です。今昔マップ(右欄のサイドバー)で確認できます。

鳩川・諏訪橋下流
迂回して先ほど一の沢橋から見た改修工事が終わった上流部の様子です。このまま進むと諏訪橋手前で散策路は行き止まりです。引き返しました。

諏訪橋上流の鳩川
諏訪橋上流の散策路を歩く。散策路左側は護岸のように見えます。増水したら散策路は川の一部になるのでしょう。

諏訪橋上流の鳩川・左岸のブロック護岸
算盤玉のような形のブロック積み護岸。よく見ると算盤玉中心に針金のようなものが通っていて上下が繋がっています。セメントで固めていないので隙間があります。岸から湧き出る湧水を集めやすい構造ですね。魚や水生昆虫などの隠れ場所になると思います。

番田橋下流の鳩川
両岸共算盤玉状ブロック護岸です。良い感じの風景ですね・・・気持ちが和みます。上流の橋は番田橋です。JR相模線番田駅が近いようです。

八幡橋より鳩川上流を望む
その上流、八幡橋より鳩川上流を望む。住宅がびっしりです。散策路が左岸に移りました。

八幡橋上流の鳩川
護岸がブロック積み護岸に変わりました。フラップゲートなしの雨水下水管。逆流の怖れなしと言うことでしょう。

鳩川・今橋下流
護岸沿いの散策路を歩く。河道内からの景色は普段見ることはないので新鮮な感じがします。上流の橋は今橋です。

今橋より鳩川上流を望む
今橋に到着です。今橋より鳩川上流を望む。本日の探訪はここで切り上げ近くのJR相模線番田駅へ向かいました。次回からは雪景色の鳩川になります。

今回のスタート下中丸橋の位置です。

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其の456 鳩川源流を訪ねる⑦・大盛橋~原当麻駅付近

 前回からの続きです。1月21日(日)晴れ、最寄駅JR相模線下溝駅から探訪を始めました。

大盛橋より鳩川上流を望む
鳩川分水路上流の大盛橋にやってきました。大盛橋より鳩川上流を望む。固定堰があり左岸に水色の取水ゲートがあります。
これより上流は地元にいながら初めて歩く未知の世界です。
どのような川か、何が見られるか楽しみです。

鳩川・八幡橋下流
その上流、広い川です。川幅は30m位ありそうです。鳩川分水路以南の鳩川に比べるとまるで別の川です。鳩川分水路が何故築造されたか頷けますね。右岸に沿って床固めブロックが敷き詰めてあります。カーブの外側は水勢で削られやすいので保護しているんでしょうね。上流の橋は八幡橋です。

鳩川・八幡橋上流
八幡橋上流の落差工と魚道。下流に相模川へ落す新三段の滝があるので相模川から遡上する魚はいないと思うのですが・・・。魚が来るとすれば道保川からでしょうかね。

鳩川・谷戸橋下流
谷戸橋下流の蛇行する鳩川。河床は自然の岩盤のように見えますが人工的なものかも知れません。多摩川支流の平瀬川を歩いたときにもよく見かけました。カーブの外側にはやはり床固めブロックを敷き詰めています。

鳩川・谷戸橋
谷戸橋からは高水敷が遊歩道として整備され安全に歩けます。床固工(落差工)や護岸工でしっかり固めています。

鳩川・上谷開戸橋下流
石ころの河床になりました。上流の橋は上谷開戸橋です。

石橋より鳩川上流を望む
その上流、石橋より鳩川上流を望む。ゆるく蛇行しながら流れる鳩川。蛇行部に土砂や石ころが堆積しています。河床は自然のままみたいですね。

鳩川・姥川合流点
姥川との合流点です。左が鳩川で右は姥川です。床固めブロックの数が半端じゃないですね・・・。

鳩川・姥川合流点
さらに接近しました。中央にカモが一羽遊んでいます。左側の下庭橋を渡ったところにフェンスで囲われた施設が見えます。

鳩川のキンクロハジロ
カモは単独で採餌中のキンクロハジロでした。何を食べているんでしょうかね。図鑑を見るとキンクロハジロは潜水採餌カモの代表格だそうです。

下溝鳩川第1雨水調整池
フェンスで囲われた施設は雨水調整池でした。護岸に設置の梯子段の下に調整池の排水フラップゲートが見えます。

下溝鳩川第1雨水調整池
雨水調整池の中の様子です。相模原市が造った施設で「下溝鳩川第1雨水調整池」と言います。容量が814㎥の小規模な調整池です。

石庭橋上流鳩川の親水護岸
下庭橋上流右岸の親水護岸です。これより先は改修工事中のため通行止めです。上流の橋は県道52号線です。車が行き交うのが見えますが迂回します。

県道52号線より鳩川下流を望む
県道52号線から見た鳩川下流方向です。高水敷に挟まれた低水路になっています。

神奈川県営水道・鳩川水管橋
橋の脇から見ると水管橋が架かっています。懐かしいですね。

「水管橋 どこからどこへ 行くのだろう」 doushigawa

5年前に水道みちを歩いたことがあるのでよく知っています。
この鳩川水管橋は神奈川県営水道の北相送水管・中津支管と言い谷ケ原浄水場から愛川町の中津配水池へ向かっています。管径はΦ800mm。ここは地形を見ると田名原段丘面上にあります。

八瀬川桧橋水管橋
これは田名原段丘崖沿いに流れる八瀬川に架かる北相送水管・中津支管桧橋水管橋です。上記の鳩川水管橋の次に見られる地上施設です。場所は八瀬川の桧橋に並んで架橋されています。

桧橋より八瀬川下流を望む
桧橋から見た田名原段丘崖沿いに流れる八瀬川の下流方向。鳩川は左側の田名原段丘面を流れています。六反橋からは段差のある床固工を随所で見ました。知らず知らずのうちにこの高低差を上っていたんですね・・・。
田んぼの右側は相模川です。北相送水管・中津支管は昭和橋に添架された水管橋で相模川を渡り中津配水池へ向かっています。
桧橋水管橋の写真は
「其の68 神奈川県営水道みちを歩く5」 (2013/01投稿)より。

県道52号線より鳩川上流を望む
田名原段丘面に戻りました。県道52号線より鳩川上流を望む。左岸に雨水調整池のフェンスが見えます。

下中丸第2雨水調整池
南側から見た雨水調整池。相模原市が築造した下中丸第2雨水調整池と言います。容量は4,243㎥。先ほど見た下溝の雨水調整池の5倍強あります。この上流右岸にはやや小振りな下中丸第3雨水調整池があります。ここはJR相模線原当麻駅付近です。

水管橋が懐かしかったのでつい道草をしました。今回はここまでです。次回に続きます。

今回のスタート大盛橋の位置です。


其の455 鳩川源流を訪ねる⑥・鳩川隧道分水路の巻

 鳩川源流を訪ねる旅の6回目です。1月14日(日)に探訪しました。前回は鳩川の源流は道保川という話をしました。初めて知った方が多いと思います。今回もそんな話をしますので驚いてください。もっとも驚くのは変人の私くらいで多くの人は何も感じないと思いますが・・・。(^σ^)

三段の滝展望広場より相模川を望む
JR相模線下溝駅付近、三段の滝展望広場から見た相模川です。神奈川県の母なる川の雄大な眺めです。昨年は山中湖、忍野八海、河口湖など相模川源流を探訪しましたが、源流は元はと言えばすべて富士山の恵みなんですよね・・・。今年も相模川本川のどこか別の源流を訪ねたいと思っています。

鳩川分水路・新三段の滝
県道46号線新相陽橋から見た鳩川分水路「新三段の滝」です。鳩川分水路は昭和63年に完成した現役の分水路です。

鳩川分水路・新三段の滝
相模川から見た新三段の滝です。

相模川に合流する鳩川隧道分水路
さて、今日のテーマ鳩川隧道分水路(昭和8年完成)ですが、これがその河口です。鳩川分水路新三段の滝の南側にあります。大山の方に向かって相模川に合流しています。

鳩川分水路・新三段の滝
上流側を見ると河岸段丘崖を下る三つの滝があります。

鳩川隧道分水路・三段の滝
鳩川「三段の滝」と言います。

鳩川隧道分水路・鳩川隧道
右岸の散策路伝いに歩くと隧道(トンネル)出口に至ります。
隧道の名前は右書きで「鳩川隧道」。左側に「昭和7年2月着工 昭和7年6月竣工」と刻まれています。

鳩川隧道分水路・鳩川隧道
前面道路から見た鳩川隧道と一段目の滝。高さがぴったりで隧道の向こう側が見えます。数年前に磯部頭首工へ行く途中ここへ寄ったのですがその時は通水がなく滝は見られなかったです。今日は通水があり良かったです。そうでないと話が進みません。

鳩川隧道分水路
鳩川隧道の上から見た下流方向。今は使われていない分水路ですが維持水を流すことで川は生かされています。この水はどこから来ているのでしょう。私的にはその謎を解くのが今回の最大のテーマです。

鳩川隧道分水路・鳩川隧道
前面道路から見た鳩川隧道。隧道の上の台地を県道46号線、相模線が走っています。

鳩川隧道分水路・鳩川隧道
県道46号線、相模線の向こう側、隧道の入口側です。出口側と同様右書きの「鳩川隧道」の銘板が埋めこんであります。

鳩川隧道分水路
上の写真の階段の上、鳩川隧道分水路の隧道の上に立ちました。左右にコンクリートの柱が立っています。

鳩川放水路コンクリート標柱  鳩川放水路
右側には「鳩川放水路」と刻まれています。今は鳩川放水路ではなく鳩川隧道分水路と呼ばれています。左側は「昭和八年三月成」。

鳩川隧道分水路
階段途中から見た鳩川隧道分水路。Tの字型に分水していました。写真の左が旧鳩川上流、右側に前回紹介した制水門があります。

鳩川隧道分水路
上の写真のアップです。Tの字型に分水。突き当り藪の向こう側は道保川緑地公園です。

鳩川隧道分水路の制水門
右奥の制水門です。前回述べたようにゲートは閉じたままで下流への通水は止まっています。上流から来た水は100%鳩川隧道へ流れて行きます。

旧鳩川最北端(鳩川隧道分水路の上流)
写真① 地図でもわかるように鳩川隧道分水路(旧鳩川)の上流は昭和63年完成の鳩川分水路により分断されています。この写真はT字型分水路から70mほど上流のところですが、分断されたにもかかわらず、さらさらと流れがあります。左側護岸は鳩川分水路へ流れ込む雨水下水道左岸です。何もない突き当りから川の流れが始まっています。不思議ですね・・・。その行き先は今見てきたように鳩川隧道から相模川です。

鳩川隧道分水路の上流
ズームアップしました。水中に鉄製の桟がありその下から吹き上っています。この場所は10年ほど前から知っているのですが、私の中ではこの水がどこから来ているのかずうっと謎でした。

鳩川隧道分水路・道保川合流
上記を反対側の鳩川分水路側から見ました。階段状の流れは道保川、右が雨水下水道の出口。旧鳩川への分水施設は見当たりません。

鳩川分水路
これは大下橋から見た鳩川分水路です。左から鳩川、道保川、雨水下水道が合流しています。旧鳩川へ送る分水施設はどこにも見当たりません。

鳩川と大盛橋
これは上の写真の鳩川左岸先端から見た鳩川上流方向です。上流の橋は大盛橋と言います。大盛橋付近で段差が付いています。

大盛橋上流の取水施設
大盛橋より鳩川上流を望む。眼下に右岸から左岸にかけてコンクリートの固定堰が伸びています。左岸寄りで途切れており、そこから下流の鳩川分水路へ流れて行きます。
何のために堰を設置したのか?左岸に細長い取水ゲート(分水施設)が見えます。
さり気なく存在していますが下流に田んぼはなくそれ以外の目的があるはずです。この水色のゲートを見て閃きました。取水した水は地下水路で写真①へ送られ鳩川隧道から相模川へ流れて行きます。維持水を流してやらないと鳩川隧道分水路が死んでしまいますからね・・・。
以上述べたことが今回のテーマの回答です。ようやくもやもやは晴れ気分すっきりですね・・・。10年かかりました。(^σ^)

今回の私なりの究明はネットを見る限りどなたも言及していないので、素人探訪家では私が一番乗りのような気がします。そうであれば舞い上がるほど嬉しいですね・・・。(^σ^)/
当然のことながら河川管理者の神奈川県や相模原市は知っています。設計施工者ですからね。

この度の鳩川源流探訪で鳩川分水路より上流の鳩川の水は推定99%が鳩川分水路から相模川に放流され、残りの推定1%が河川維持水として鳩川隧道分水路経由相模川に放流されていることが分かりました。(推定%は比喩です)
従って鳩川隧道分水路・制水門以下海老名市の河口までの鳩川とは全く縁がないと言うことです。江戸の昔から名前が同じ一本の川も河川改修により現在は北と南の鳩川は源流が異なる全く別の川になっています。


アオサギ・鳩川隧道分水路上流にて
今日の探訪記念はアオサギです。写真①にいました。

鳩川隧道分水路の防空壕?  鳩川隧道分水路の防空壕?
おしまいに戦時中の遺跡と思われる防空壕?を見つけたので発表します。表と中の様子です。見当違いかもしれません。防空壕は昔懐かしいので。

次回は大盛橋から相模原市緑区の鳩川源流を目指します。

鳩川隧道分水路の位置です。


其の454 鳩川源流を訪ねる⑤・勝坂六反橋~鳩川隧道分水路

 鳩川源流探訪の5回目です。1月14日(日)に探訪しました。

県道46号線・相模原市新磯小入口交差点付近
前回は勝坂六反橋まで進みました。川沿いを歩けないので県道46号線へ迂回。鳩川は県道46号線新磯小入口交差点前の七橋から県道沿い東側(写真右側)の崖下、原生林の中を流れています。

県道46号線・相模原市新磯小入口交差点付近
こんな急斜面下を鳩川は流れています。両岸共手つかずの自然のままです。川へ転落の恐れあり、決死の思いで崖の中腹まで下りました。暖かい時期はマムちゃんが棲んでいそうなところです。今の時期だからこそ可能です。

鳩川・山谷鳩川橋下流
原生林を抜けた川沿いの遊歩道を歩いています。ここは山谷鳩川橋下流付近です。

山谷鳩川橋
山谷鳩川橋です。

山谷鳩川橋の神奈川県の注意看板
山谷鳩川橋にかかる鳩川の管理者・神奈川県厚木土木事務所津久井治水センターの注意看板です。

鳩川の無名橋・相模原市上磯部
山谷鳩川橋のひとつ上流の橋です。橋名は不明ですが親柱に「大正十五年八月竣成」と刻まれています。古い橋です。良く持っていますね。

相模原市上磯部・鳩川沿いの田んぼ
その先は川沿いの道がなく迂回しました。左岸沿いに広がる田んぼに出てきました。

相模原市上磯部・鳩川沿いの田んぼ
構わず進むと行き止まりです。仕方がないので引き返し東側丘の上の道を北上します。この田んぼの水はどこから引いているのでしょうかね・・・。一応心当たりはありますがいずれまた。

相陽橋より鳩川下流を望む
迂回して上の写真の上流に架かる相陽橋へ来ました。相陽橋より鳩川下流を望む。先ほど歩いた田んぼが見えます。

相陽橋より鳩川上流を望む
相陽橋から上流を見ると鳩川は道路をトンネルで潜っています。鳩川水面にカスミ網やてぐすが張り巡らしてあります。カワウ対策でしょうか。

上磯部橋下流の鳩川
道路からトンネル上流の鳩川を見ました。前方の橋は上磯部橋です。橋の向こう側は原生林のような森で川らしい鳩川を見たのはこれが最後です。

上磯部橋より鳩川上流を望む
上磯部橋より鳩川上流を望む。鳩川は写真左側斜面下を流れています。フェンスがあり川縁へ下りられません。フェンス右側は道保川緑地公園です。

ここ上磯部橋から上流へ約200m進むと鳩川分水路(昭和63年完成)に突き当たります(下の地図参照)。たどってきた鳩川は地図上では鳩川分水路で分断されています。鳩川分水路の南側には初代の分水路・鳩川隧道分水路(昭和8年完成)があります。鳩川から相模川へ分水していた施設です。鳩川分水路にその機能を引き継ぎ役目は終えた施設ですが、今でも維持水の通水があり現存しています。


鳩川隧道分水路・制水門の位置です。

鳩川隧道分水路の制水門遺構
これが道保川緑地公園から見た鳩川隧道分水路の制水門の遺構です。水門巻上機(ゲート開閉機)が見えます。門扉が4枚の立派な制水門です。この制水門で鳩川を堰き止めていました。制水門から数十メートル下流で鳩川の流れが見られます。以下の写真です。

鳩川隧道分水路南の鳩川
上磯部橋から道保川緑地公園に入りフェンス沿いに上流へ歩くと鳩川の流れに再会です。左側が今たどってきた鳩川下流方向です。観察するとここより上流に流れはなくこの地点が事実上の鳩川の始まり=鳩川源流です。
これより数十メートル上流に上述の制水門の遺構があります。昔の鳩川の流れを堰き止め鳩川隧道分水路へ分水していた施設です。当時は制水門の調整により下流へ維持水として流していたと思います(先日見学した海老名分水路下流の鳩川のように)。現在は完璧に遮断され制水門より下流に流れは全くありません。

昨年5月、道保川源流を探訪した時にもここへ来ました。その時はこの写真地点の上流からも流れがあると思ったのですが、冬場のこの時期の観察で、流れはないと確認できました。今日の探訪成果です。(^σ^)/

じゃあ今までたどってきた鳩川の流れはどこから来たの? 
至極まっとうな疑問です。写真右隅から水路が合流しています。実はこの水路を遡ると意外なところ=道保川から来ているんですよね・・・。話が重なるので詳しくは「其の386」に譲ります。

道保川河口の取水施設
今日の道保川から取水の様子。ここは道保川河口(鳩川分水路入口)です。転倒堰で堰き止め鳩川へ河川維持水として送っています。


今回の探訪で鳩川隧道分水路以南の鳩川の始まり(鳩川源流)は道保川から引いた水であることを確認しました。昭和63年の鳩川分水路の完成により鳩川が分断されたためですが、維持水を流してやらないと鳩川の動植物の生存を含む河川機能が死んでしまうので当然の対応だと思います。

今回はここまでです。次回は鳩川隧道分水路の全てをお伝えする予定です。新たな発見あり! それではまたっ。(^σ^)

其の453 鳩川源流を訪ねる④・六反橋~勝坂六反橋

 鳩川河口から源流を目指して歩いています。今回はその4回目です。1月14日(日)晴れの日に探訪しました。

相武台下駅より大山を望む
探訪二日目の今日はJR相模線相武台下駅からスタートです。相武台下駅跨線橋から見た西方の大山。冬晴れなのでくっきり見えます。大山はどこからも目立つ山で江戸の人たちも東海道や矢倉沢往還を利用して大山参拝をしたそうです。以前二子玉川を歩いた時に道端に大山道の道標が立っていました。

六反橋より鳩川上流を望む
前回探訪を終えた六反橋へやってきました。川沿いに散策路があるので車に注意は不要で安全に歩けます。六反橋は座間市と相模原市の境界です。

鳩川・相模原市四国橋付近
相模原市南区四国橋付近を流れる鳩川。二段護岸の深い川です。

鳩川に流れ込む雨水下水管
相模原市の雨水下水管。相模原市の銘板が貼ってあります。近辺にフラップゲート付きの雨水下水管もありました。鳩川沿いは住宅地なので降雨があれば忽ち増水すると思います。下流で見た海老名分水路設置の理由が解ります。

鳩川のカルガモ
普段の水深はカルガモが歩けるくらいしかありません。

一級河川鳩川
四国橋の河川名表示「一級河川 鳩川」。前述のように鳩川は神奈川県が管理する相模川水系の一級河川です。

鳩川・新戸調整池付近
左岸の散策路を進んでいくと前方は上り坂で何かあるみたいです。面白そうですね。

新戸雨水調整池
坂の頂上からフェンス越しに上流を見ました。鳩川左岸ががっちりしたコンクリート護岸になっています。護岸の天端は手前から上流部にかけて一段低く越流堤のようになっています。

新戸雨水調整池
堤防の内側は周囲が石垣でグランドのように広い池になっています。中央にトンネル出口が見えます。

新戸雨水調整池
東側から見ました。トンネルの出口から先は水路で左岸のコンクリート堤防に向っています。鳩川に放流する雨水下水路と思われます。

新戸雨水調整池
施設の標識がありました。この施設は相模原市が造った「新戸雨水調整池」と言い、雨水調整池でした。鳩川の洪水を一時的に貯留する調節池と思ったのですがそうではありませんでした。越流堤のように見えた左岸堤防は調整池が満タンになった時の溢流堤と思われます。

新戸雨水調整池
対岸から見ました。コンクリート堤防下部に放流口があります。放流口にゲートはありません。
放流口の中を覗くと堤防内側の水路が見通せます。やはりゲートは見当たらないです。放流口の内部に表から見えない仕掛けがありゲートの働きをしていると思うのですが・・・。雨水調整池は大雨の際、雨水下水管を通じて鳩川へ流入する大量の雨水を一時的に貯留する施設なので、ゲートがないと穴が開いたバケツになってしまいます。

新戸雨水調整池北側の鳩川
新戸調整池の北の端にある段々の流路工。床固工や護岸工で固めてあります。段々があるのは徐々に標高が高くなっている証です。

宮の橋より鳩川上流を望む
宮野橋付近より鳩川上流を望む。護岸がブロック積みに変わりました。

上新橋より鳩川上流を望む
上新橋付近より鳩川上流を望む。

鳩川の流路工・上新橋上流
上新橋上流の流路工。川底も床固ブロックでしっかり固めています。段々標高が上がってきました。右岸に雨水下水管放流口が見えます。
滝のように水を落すと酸素が供給されるので水質向上に有効です。そういえば昨年暮れに見学した彩湖ではさまざまな方法で酸素を供給していましたね。

県道46号線たけい橋
県道46号線たけい橋まで来ました。県道とは上流の鳩川分水路まで付かず離れずの関係になります。

たけい橋上流の鳩川
たけい橋上流で左へ蛇行する鳩川。左岸に雨水下水管の放流口があります。周りは住宅地なので大雨が降れば鳩川の水位は一気に上昇するでしょうね。

たけい橋上流鳩川の流路工
すぐ上流でまたまた流路工です。平成の大合併前の相模原市は河岸段丘の町です。鳩川はいま中段の田名原段丘面を下っているところです。ちなみに相模原市役所は上段の相模原段丘面にあります。

たけい橋上流の取水施設
上の写真の上段の落差工は農業用水の取水堰でした。右岸に水色の取水ゲートや用水路が見えます。今回の鳩川探訪で馬船橋に次いで二つ目の利水施設発見です。

勝坂六反橋より鳩川上流を望む
勝坂六反橋より鳩川上流を望む。相武台下駅近くの六反橋からずうっと川沿いの道を歩いてきましたが、写真左岸のフェンス先で行き止まりです。県道46号線へ迂回しました。

あちこち興味があるのでなかなか前へ進みません。今回はここまでです。次回は(事実上の)鳩川源流到達の話になります。

今回のスタート六反橋の位置です。


其の452 鳩川源流を訪ねる③・海老名分水路~六反橋

 鳩川源流探訪3回目です。海老名市の鳩川河口から相模原市緑区の源流を目指して歩いています。1月4日(木)に探訪しました。

鳩川放水路
鳩川を堰き止める海老名分水路転倒堰です。上流は川幅が広くダム湖のようになっています。

籏川橋より鳩川上流を望む
転倒堰から500mほど上流の籏川橋より鳩川上流を望む。川幅が狭まり右へ大きく蛇行します。前方の橋は県道51号線鳩川橋です。鳩川橋は神奈川県が1979年に建造した長さが20.5mの橋です。

鳩川橋より鳩川上流を望む
県道51号線鳩川橋より鳩川上流を望む。転倒堰で堰き止めた影響で水の流れはゆっくりです。右手前方は海老名市上今泉、下今泉の田んぼです。

鳩川左岸に排水路が合流
鳩川橋から400mほど上流で左岸に排水路が合流しています。目の前の橋を渡れば鳩川左岸をたどれますが河川管理者用の橋で関係者以外は渡れません。
鳩川右岸護岸を見ると下は鋼矢板、上が石積みの二段式の護岸に変化しています。

相模川左岸用水路・榎戸制水門
そのまま排水路沿いを上流へ向かうとJR相模線踏切手前の用水路施設前に到着です。この施設は相模川左岸幹線用水路の榎戸制水門と言い、二つの支線用水路へ分水及び余水排水を排水路へ放流する施設です。この写真以外にも制水ゲートが林立しています。探訪記は「其の33」 (2012/9投稿)

榎戸制水門から見た田んぼの風景
榎戸制水門から鳩川橋方向を振り返りました。真正面に大山が見えます。冬場ですが榎戸制水門から分水した用水が流れています。下今泉、上今泉地区向け期間限定「冬みず田んぼ」へ送る用水です。

相模川左岸幹線用水路
相模川左岸幹線用水路にこんな施設が2基設置してありました。何でしょうかね? 用水は冬みず田んぼ向けに少しだけ通水しています。ちょうど茅ヶ崎行きの電車が通過しました。

白鷺橋より鳩川下流を望む
相模線の西側を流れる鳩川に戻りました。白鷺橋より鳩川下流を望む。ここは相模線入谷駅の近くで座間市に入っています。

鳩川の谷間橋
その上流、県道51号線谷間橋です。鳩川は大きく蛇行し県道51号線に戻ってきました。谷間橋は神奈川県が1979年に築造した長さが18mの橋です。

谷間橋上流の直線化した鳩川
谷間橋の上流では河川改修により直線化した鳩川が約1km続きます。ここも二段構造の護岸です。今昔マップを見ると河川改修前の戦前は100mほど西を南北に流れていました。旧河道(現在は道路)は新田宿と座間2丁目の境界となっており鳩川の昔を窺い知ることが出来ます。

座間市西中付近を流れる鳩川
西中学校前で真っ直ぐな鳩川は右カーブしJR相模線と交差します。

鳩川を渡る相模線
鳩川を渡るJR相模線。左が相武台下駅、右が海老名・茅ヶ崎方面です。

鮎の大橋より鳩川上流を望む
その上流、鮎の大橋より鳩川上流を望む。護岸は同じ造りです。

相模川左岸幹線用水路
これは鮎の大橋の東方50mを並行して流れる相模川左岸幹線用水路です。先ほど見た榎戸制水門の上流部です。

平和橋より左岸用水路・鳩川上流を望む
これは上記鮎の大橋から約150m上流の平和橋から見た相模川左岸幹線用水路(左側の用水路)と鳩川(右側の川)の上流方向です。
用水路と鳩川が並行して流れていますがなんか変ですね・・・。
150m下流鮎の大橋では用水路の西側を流れていた鳩川が東側を流れています。位置が逆転しています。

相模川左岸幹線用水路・座間サイフォン
もうお分かりと思いますが、用水路と河川の立体交差の現場だったんですね。これは平和橋下流の相模川左岸幹線用水路の伏越呑口施設です。土砂吐や除塵機などの施設が見えます。手前の二段護岸構造の川が鳩川です。用水は鳩川の川底をトンネルで潜り、鳩川左岸吐口施設で吹き上がります。この伏越施設の名前は「座間サイフォン」と言います。

相模川左岸幹線用水路・座間サイフォン
鳩川左岸の伏越吐口。今は冬みず田んぼ向け少水量ですがピーク時(6.85㎥/秒)の吹き上がりの迫力は凄いですよ。
過去に見た伏越の中では座間サイフォンが最高です。
探訪記は「其の18」 (2012/5投稿)

六反橋より鳩川上流を望む
その上流六反橋より鳩川上流を望む。左岸幹線用水路と離れ右カーブしています。
鳩川は神奈川県が管理する相模川水系の一級河川です。
六反橋上流端より厚木土木事務所東部センター管理から津久井土木事務所管理に変わります。

初日の探訪はここで切り上げ近くのJR相模線相武台下駅へ向かいました。次回に続きます。

今回のスタート海老名分水路の位置です。


其の451 鳩川源流を訪ねる②・海老名市の馬船橋~海老名分水路

 鳩川源流探訪の2回目です。1月4日(木)に探訪しました。

馬船橋より鳩川上流を望む
馬船橋より鳩川上流を望む。左岸の桜並木はまだ続いています。

馬船橋たもとの石像群
馬船橋たもとの石像群。右端は「水神八大龍王」、右から二番目は「庚申墳 文政二年己卯 村講中」、三番目は「馬頭観音 天保十五甲辰年」などと刻まれています。五番目は双体道祖神。散在していた石像をこの場所に集めた感じですね。

鳩川・海老名市
左岸の土手道を歩いていくと工事中で進めません。護岸の整備工事でしょうかね。川の中に鋼矢板(シートパイル)が打ち込んであります。

鳩川・海老名市
馬船橋まで戻ってコノ字型に迂回しました。上流から見た通行止めの現場です。新しい架橋工事現場でした。橋台の工事みたいですね。

鳩川に架かる橋・海老名市下今泉
その上流の橋です。親柱に昭和34年完成とありかなり古い橋です。橋の名前は親柱の表示が欠落し不明。ここは海老名市下今泉1丁目です。

鳩川・海老名市下今泉
上記無名橋より鳩川上流を望む。水量が少なく小川ですね。

鳩川に排水路が合流・海老名市下今泉
無名橋上流左岸(東側)に排水路が合流。右が鳩川です。

鳩川・海老名市下今泉
その上流の無名橋です。両岸とも土を盛った土手ではなく、堀込式河道の川になりました。

鳩川・R246と交差
R246に架かる橋直前までやってきました。上郷水管橋からおよそ1.3km上流地点です。国道はそのまま横断できないので相模川寄り西方向へ迂回しました。

海老名放水路
R246を潜り北向きに歩いていると左側に相模川の堤防が見えます。土手に上って撮ったのがこの一枚。正面に大山はじめ丹沢の峰々の雄大な眺め。私が初めて見る景色です!!
広い水路が相模川本流に繋がっています。水の流れはこちらから本流へ。私が今立っているところは相模川堤防を貫く排水樋門(樋管)の上なんですね。排水樋門ゲートは見当たりません。

右側に監視カメラがあり、神奈川県厚木事務所東部センターの案内板が立っています。それによると河川監視カメラは「鳩川海老名分水路付近」と言い、「神奈川県雨量水位情報」(右欄サイドバーにリンクあり)で映像が公開されています。この写真通りの映像がほぼリアルタイムで見られます。

上河原橋より鳩川下流を望む
R246から一つ上流の橋、上河原橋までやってきました。上河原橋より鳩川下流を望む。前方の橋がR246の橋です。

上河原橋より鳩川上流を望む
上河原橋より鳩川上流を望む。川の表情が180度変わりました。すぐ上流で川幅が倍以上に広がっています。

鳩川放水路
少し上流から見るとこのようになっています。なんと転倒ゲートで鳩川を堰き止めています。堰を越流した流れの行先は分りますよね・・・。

鳩川放水路入口
転倒堰を越流した放流水はボックスカルバート製の地下分水路に入り先ほど見た320m先の樋門出口から相模川に放流されます。手前は鳩川本流です。川幅は本流の方が放水路より狭くなっていますね。

鳩川放水路
正面から見た転倒堰。左側に操作室が見えます。鳩川が大雨で増水した時は転倒堰の開閉角度により放流量を調節すると思われます。一度その様子を見てみたいですね。

海老名分水路施設内容
神奈川県厚木土木事務所東部センターが立てた海老名分水路施設内容看板です。施設の役割とその内容が書いてあります。
計画放流量:120㎥/秒 
分水路構造:ボックスカルバート(6.45×4.70m×2連)
分水路延長:320m

完成年が書いてありませんが今昔マップを見ると1992~1995年から表示あり。平成の初めころに造られたと思われます。

ここは日常よく利用する県道51号線からちょっと入ったところにあります。今日初めて見せてもらいました。鳩川源流探訪で一番の収穫になるかも知れません。良かったです・・・。(^σ^)

次回に続きます。

馬船橋の位置です。

其の450 鳩川源流を訪ねる①・海老名市の河口から馬船橋へ

 平成の大合併前の旧相模原市中央部を流れる鳩川は、横浜水道みち、相模原畑かん用水路、相模川左岸用水路などを探訪した時に交差したので拙ブログではお馴染みの河川です。
断片的に知っていても河口がどんなところか、源流はどんなところか私はまだ見たことがありません。今年初の水辺歩きは鳩川源流河口探訪と決め4日(木)に早速行ってきました。いつものように河口から源流まで通しで歩くつもりです。

相模川左岸堤防上の散策路・海老名市上郷
相模川左岸堤防上の散策路です。前回近況をお伝えした横須賀水道・上郷水管橋の上流付近が鳩川河口です。

相模川河川敷内を流れる鳩川
上郷水管橋を過ぎ散策路を進むと堤防下へ下りる道があります。マムシが出るので通行禁止になっていますが、今の季節その怖れはないので下りました。早速、鳩川に対面です。相模川河川敷内を流れる鳩川の上流方向です。

鳩川河口
鳩川に架かる肩幅くらいの板敷の橋を渡り河川敷内から見た鳩川下流方向です。上郷水管橋より上流で相模川本流に合流しています。

鳩川のマムシ注意看板
神奈川県厚木土木事務所が立てたマムシ注意看板です。平成26年6月に目撃されたそうです。私が普段怖れていることが書いてあります。「草の中にいるマムシに気づかず踏んだり見えないところに手を入れて、驚いたマムシにかまれることが多い・・・最悪死亡します。」
マムシ注意看板のお陰でこの辺りの鳩川・相模川は神奈川県厚木土木事務所東部センター管理と分かりました。

鳩川河口付近
河口を確認したので河川敷内の散策路を上流へ歩きました。河川敷内を流れる鳩川。

相模三川公園散策路
散策路です。相模三川公園の南端ですが周りは草茫々です。超望遠レンズカメラを携え野鳥を狙っている人がいました。シメ、シジュウカラ、ツグミなどが撮れるそうです。

鳩川に架かるさくら橋
鳩川に架かるさくら橋に到着です。左側枯れた芝生のマウンドは相模川左岸堤防の南端、右側は鳩川左岸の堤防です。鳩川左岸堤防と言っても下流は一枚目の写真の堤防と連続しているので相模川左岸堤防でもあります。相模川の二重堤防ですね。

さくら橋と相模川左岸堤防南端
鳩川左岸堤防(さくら橋東詰め)から見た相模川左岸堤防の南端。薄茶色の枯れた芝生斜面がそれです。相模川左岸堤防は堤防の不連続・霞堤になっています。Y字型の河川合流なので必然的に不連続堤防になります。
霞堤と言っても暮れに探訪した中津川の霞堤とは違って霞むほど離れていないですね。(^σ^)

神奈川県立相模三川公園
相模川左岸堤防・相模三川公園
相模三川公園から見た相模川左岸堤防。左側高水敷はスポーツ広場になっています。

相模三川公園より大山を望む
相模三川公園夕焼けの丘から見た今日の大山。60代の若いころ一度だけ阿夫利神社下社から山頂を極めたことがあります。今はもう駄目です。平坦地しか歩けません。

鳩川左岸散策路・海老名市相模三川公園内
さくら橋上流の鳩川左岸堤防下は散策路になっています。
源流目指してスタートです。桜の大木が見事です。

鳩川左岸散策路・海老名市相模三川公園内
高水敷の散策路を歩く。流水量の割に左岸堤防が立派過ぎるように感じます。相模川左岸堤防は200m位西方に離れてしまいましたが、相模川左岸の二重堤防としての役割を持たせているんでしょうかね。
明治39年測図の今昔マップを見ると往時からこの堤防はあったことが分かります。これより相模川寄りに道はあっても堤防はなく両川共通の堤防だったかも知れませんね・・・。


1896~1909年にセットした今昔マップです。(今昔マップon the webより) 大きなサイズの今昔マップは右欄サイドバーにリンクがあります。

鳩川取水堰ファブリダム
馬船橋まで来ました。これは何でしょう? 拙ブログによく登場するゴム堰です。今はオフシーズンなのでゴム堰はぺしゃんこに萎んでいます。うっかり見過ごすところでした。この辺りで見られるのは治水施設ばかりと思い込んでいたので想定外の嬉しい発見です。

鳩川取水堰ファブリダム(ゴム堰)
右岸から見た取水施設全景です。施設名は「鳩川取水堰ファブリダム」と言い空気式のゴム堰です。田んぼへ用水を送る頃に再訪したいと思います。

今日は鳩川河口を初めて見、霞堤を観察し、思いがけずゴム堰も発見し収穫ありの探訪でした。あちこち興味があるので時間がかかります。次回に続きます。

其の449 横須賀水道/上郷水管橋の今・神奈川県海老名市上郷

 今年初の水辺歩きは鳩川と決めました。1月4日(木)快晴の日に歩いてきました。鳩川の河口をまず訪ねたのですが、途中横須賀水道みちを歩き上郷水管橋を見てきたので先にその近況からお伝えします。

横須賀水道みち・海老名市上郷
最寄駅JR相模線海老名駅から横須賀水道みちに入りました。ここは県道51号線と横須賀水道みちの交差点南側です。

海の杭(海軍境界杭・波入り)

横須賀水道・海の杭(海軍境界杭・波入り)  横須賀水道・海の杭(海軍境界杭・波入り)
水道みちを北西方向(半原水源地のある方向)へ歩くと早速道の両側の海の杭(海軍境界杭・波入り)と対面です。懐かしいですね。数年ぶりの再会です。当時と変わらず残っていました。

横須賀水道・上郷水管橋
県道から400mほど進むと上郷水管橋が見えてきました。

横須賀水道・上郷水管橋
相模川左岸堤防から見た上郷水管橋(大正10年完成)。
対岸は厚木市金田です。

横須賀水道・上郷水管橋
導水管(径500mm鋳鉄管)のアップです。

横須賀水道・上郷水管橋
相模川左岸堤防より上郷水管橋を望む。延長は497mあります。

横須賀水道・上郷水管橋
相模川左岸河川敷から見た上郷水管橋。

今日見たところ水管橋は数年前と何も変わっていないです。
大正10年(1921)完成なのでもうじき100年になります。まだまだ現役で使えそうですが、貴重な遺産としていつまでも遺してほしいですね。
それにしても半原の取水口(標高130m)と逸見浄水場(標高60m)間延長53kmを70mの落差を利用し自然流下で送ったのは凄いことですね・・・。発想とそれに応えた技術と施工力は素晴らしい!といつも感心しながら眺めています。

上郷水管橋の位置です。

其の448 横須賀水道半原水源地の今・神奈川県愛川町半原

 R412中津川に架かる愛川大橋から横須賀水道半原水源地の施設が良く見渡せるのですが、暮れに走行中いつもと様子が違うことに気づきました。この施設は役目を終えたので、いつ来ても緑色の水を湛えていました。ところが今日は水が張ってありません。何か動きがあるんでしょうか。水源地をぐるりと一回りしてきました。

横須賀水道半原水源地正門
半原水源地北側にある正門です。表札は「横須賀市水道局半原水源地」。門扉に「構内立入禁止 水道法により見学もできません 横須賀市上下水道局」の看板が掲げてあります。ベンチュリーメーター室(計量室)のドアが開いています。

横須賀水道半原水源地
半原水源地南側にやってきました。中津川右岸の取水施設から取り入れた原水はここへ入ってきます。沈澱池が4池並んでいます。
一つ目の沈澱池に赤錆色のパイプが見えます。どのような働きをしているのか分りませんが、いつもだったら見られない設備を見てしまいましたよ。(^σ^)

横須賀水道半原水源地
西側に少し移動しました。手前がジグザグの混薬水路か沈砂池と思われる池。奥が広い沈澱池です。

横須賀水道半原水源地
東側に移動すると高台なので池の底まで丸見えです。緑色の水(多分アオコの繁殖によるものと思います)が抜かれたお陰です。(画像クリックで拡大します。他の画像も。)

横須賀水道半原水源地
沈澱池東側斜面です。半原水源地は平成27年2月に廃止になったのですが、構内は手入れ十分できれいに保たれています。

横須賀水道半原水源地
北側正門付近から見た構内の様子。水利使用標識が掲げてあります。

横須賀水道半原水源地・水利使用標識
水利使用標識です。
・河川名 一級河川相模川水系中津川
・許可期間 平成27年3月31日

横須賀市のHPを読むと半原系統は
水需要の減少、水源水質の悪化、施設の老朽化により平成19年度からは取水を休止していましたが、 平成27年2月28日をもって廃止しました。  長い間、お疲れ様でした。
とあります。水利使用許可期間の平成27年3月31日と符合します。ぎりぎりまで原水の確保をしていたことが分かります。

横須賀水道半原水源地
おしまいに一番北側沈澱池の様子です。赤錆色のバルブです。立ち上がった軸は池に突き出した操作台(バルブ開閉機)に繋がっています。

今日は大正10年完成の半原水源地の普段は見られない池の様子や設備を見てしまいました。今回の話題も「犬も歩けば棒に当たる」でしたね。(^σ^) 
馬渡橋水管橋がまさしく「犬も歩けば」で撤去前に上から下から斜めから十二分に観察し、在りし日の馬渡橋水管橋を記念写真として残すことが出来ました。
半原水源地は歴史的遺産としていつまでも遺されるように願っていますが、いつの日か土木遺産か何かの選定を受け構内を見学できる日が来たら良いと思います。

中津川絡みの話が続きました。中津川は今回で終わりにし次回からは別の川を歩く予定です。

横須賀水道半原水源地の位置です。


其の447 真名倉沢の砂防ダムとお猿さん・相模原市緑区

 皆さま明けましておめでとうございます。
暮れに中津川の霞堤を取り上げました。新年もまた中津川です。12月に中津川の支流、真名倉沢で珍しいタイプの砂防ダム(透過型砂防堰堤)を通りがかりに偶然見つけました。
今年の十二支は戌(犬)、十干と組み合わせると戊戌(つちのえいぬ)です。今年の十二支が申(猿)ならタイムリーですが、犬猿の仲のお猿さんが拙ブログでは初めて登場します。

真名倉沢2号堰堤
愛川町郷土資料館へ向かうためR412を走りました。国道を左折したところで砂防ダムを見つけました。頑丈そうな鉄格子が組んであります。昨年西丹沢の玄倉川沿いを歩き砂防ダムを飽きるほど見ましたが、間近でこんなタイプの砂防ダムを見るのは初めてです。

調べたらこのタイプの砂防ダムは「透過型砂防堰堤」と言うそうです。国土交通省HPによると
普段は流れてくる土砂を捕捉することなく下流へ流し、土石流が起きた場合にだけ一時的に土砂などを止める働きを持つ砂防堰堤だそうです。

鈴川の透過型砂防堰堤
3年前に鈴川源流を訪ねたときに男坂から眺めた谷底に設置した透過型砂防堰堤です。「其の198」より。

真名倉沢2号堰堤銘板
ダム堤体に貼付けの銘板です。
真名倉沢2号堰堤と言います。
平成28年度通常砂防工事により神奈川県県土整備局が築造。
平成29年5月完成ですから出来たてほやほやの砂防ダムです。

藤木沢の姥石・緑区葉山島
話は飛びますがこの写真は相模原市緑区葉山島を流れる藤木沢の姥石(うばいし)です。河道内に落ちてきた巨石です。こんな石を透過型砂防堰堤は捕捉してしまうんでしょうね。こんな巨石がごろごろと転がって来たら下流では堪ったもんじゃないですからね・・・。ヘンな話、透過型の鉄格子を見て小池さんの排除発言が頭に浮かびました。格子の目を途中から広げたのはまずかったですね・・・。

さてお猿さんですが4日後の12月22日に同じところを通りがかったら、一枚目の写真のダム堤体、向かって左側に一匹の猿がちょこんと座っているのが目に入りました。
真名倉沢2号堰堤
急いで車から降りて撮ったのがこの写真です。堤体上の猿は逃げてしまい写っていません。昨年あちこちで話題になった放れ猿かと思ったのですが野生の本物の日本猿の群れでした。写真中央の蛇腹管の上に猿が3匹写っています。

真名倉沢2号堰堤と日本猿
あわててズームアップで撮りました。4匹の日本猿を捉えました。

真名倉沢2号堰堤と日本猿
上記静止画をズームアップ。手前から二頭目がひと回り大きくボス猿と思われます。後ろから見ても貫録十分、立派な拵えです。

真名倉沢2号堰堤と日本猿の群れ
山の中へ移動する日本猿の群れ。この沢は神奈川県相模原市緑区と愛川町の境界を流れています。猿の群れは真名倉沢右岸から左岸に渡っていたんですね。猿の群れが山の恵みを求めて移動中に遭遇しました。これらの写真は1分に満たない間に撮りました。あっという間の出来事でラッキーでしたね・・・。
犬も歩けば棒に当たるです。(^σ^)/

不動沢の治山施設
おしまいに愛川町郷土資料館付近でみた治山施設です。真名倉沢とは別の不動沢と言う沢ですが急斜面を下る沢を流路工(護岸工や床固工)で固め斜面の崩落を防いでいます。銘板によると神奈川県林務課が昭和58年度に造りました。

参考サイトです。分かりやすい砂防堰堤の種類と効果の話が載っています。
国土交通省 中部地方整備局 天竜川上流河川事務所

真名倉沢2号堰堤の位置です。