横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を目指して探索探訪をします。時には独りよがりな感想意見を述べます。

其の383 道志第二発電所を訪ねる・相模原市緑区

 前回「其の382」の玄倉第二発電所に続いて道志川沿いにある道志第二発電所を探訪しました。玄倉第一・第二発電所と同じ神奈川県営の発電所です。4月23日(日)晴れの日に行ってきました。

R413沿いにありますが、バスのアクセス悪く車で行きました。青野原西野々の信号の西約1kmを右折します。右折地点に発電所入口の案内板が立っています。(末尾に地図を載せました。)

道志第二発電所管理道路
国道から200mほど入ったところに車止めが・・・。発電所用地のため進入禁止です。路肩に駐車し(1台ぎりぎり可)ここから歩きです。

道志第二発電所管理道路
ヤマブキの花を見ながらハイキング気分で下って行きます。
4トン車位までなら通行可能な道です。ここは谷底を流れる道志川右岸の急斜面になります。

道志第二発電所管理道路沿いワイヤロープ施設
途中こんな施設がありました。谷底へ向かって複数のワイヤロープが張ってあります。

道志第二発電所管理道路
どんどん下って行きます。10日前に玄倉ダム・発電所探訪で西丹沢を歩いた時は山全体がまだ薄茶色でしたが、わずかな間に新緑に彩られ山の景色が一変しています。

道志第二発電所管理道路
車が通行可能な道は終わり、突き当りにクレーンが立っています。先ほど見たワイヤロープ起点の下に当たります。発電所で使う資機材をここでトラックから積み替える施設のようです。
発電所は道志川左岸にあるので、ロープウエーで谷渡りということでしょう。以前に神奈川県営津久井発電所・相模発電所を見学しましたが、どちらも崖の急斜面に重量物運搬用のインクラインという施設がありました。小規模なここはそれのロープウエー版と思います。

道志第二発電所管理道路・ワイヤロープ
谷へ向かうワイヤロープ。

道志第二発電所管理道路
その先は土砂流出防備保安林の中を進みます。森の奥から鶯の鳴き声が・・・。ほんとうにハイキング道になりました。

道志第二発電所
崖の途中で道志第二発電所が見えました。山から下る青色の水圧鉄管や左側に管理橋の吊橋が見えます。

道志第二発電所・ロープウエー運搬装置
対岸に停止中のロープウエーの運搬装置も見つけました。発電機の交換部品などを吊り下げて運ぶのでしょう。手前の架線は発電所を出た送電線。

道志第二発電所管理道路
こんな九十九折を下りました。下り一辺倒なので帰りが辛そうです。

道志第二発電所管理橋・吊り橋
下りきったところが吊橋です。橋のたもとの注意書きに「一度に5人以上渡らないこと、橋の上でゆすったりしないこと。」とあり少し頼りなさそうです。

道志第二発電所管理橋・吊り橋
道志第二発電所管理橋・吊り橋
下から見るとこんな感じで、鉄板が敷いてありますが網目なのでスカスカです。歩いていても水流が透けて見え下半身がゾクゾクッとします。あまり気持ちは良くないですね。景色は抜群です!

道志第二発電所管理
吊橋から見た道志第二発電所。

道志第二発電所管理橋・吊り橋より道志川上流を望む
吊橋より上流を望む。新緑が鮮やかで今まさに「山笑ふ」です。
この約4km上流に道志ダム(奥相模湖)があります。

道志第二発電所管理橋・吊り橋より道志川下流を望む
吊橋より道志川下流を望む。下流の鮑子(あびこ)に横浜市水道局鮑子取入所があり、そこで取水した原水(2㎥/秒)を青山沈澱池から川井浄水場へ導水しています。道志川系統横浜水道みちの始点になり、私の水道みち歩きの原点のようなところです。「其の12」

道志第二発電所
道志第二発電所入口。ここで行き止まりです。

道志第二発電所案内板
入口に掲示の案内板です。
神奈川県企業庁道志第二発電所
最大出力:1,050キロワット
使用水量:毎秒2.00立方メートル
有効落差:66.45メートル
発電開始:昭和30年5月
連絡先:相模川発電管理事務所


道志第二発電所
道志第二発電所の拡大写真です。放流しているので只今発電中(道志第二発電所は24時間連続運転の発電所)です。
発電用水は道志ダムで堰き止め導水路で山の上に導水しています。

発電所の使用水量2.0㎥/秒と横浜水道鮑子取入所の取水量2.0㎥/秒が同じです。これは偶然の一致ではありません。
道志ダムで貯めた水を横浜水道が安定取水できるように発電所を経由し放流しています。道志ダムから直接放流でも良いのですが発電後放流とは巧く考えましたね。

なぜそうするかは施設が完成した年代を調べればわかります。
横浜水道青山旧取水口・・明治30年完成
横浜水道鮑子取入所・・・大正3年3月25日完成
神奈川県営道志ダム・・・昭和30年5月8日完成
道志第二発電所・・・・・・・昭和30年5月8日完成
横浜水道は道志ダムが完成するはるか以前より道志川から取水していました。横浜市水道局HPによると大正4年当時の取水量は1.03㎥/秒でした。

見学後は崖を上りましたが、行きも帰りも人っ子一人出会わなかったですね。女性の一人探訪はお勧めしませんが、スカスカの吊橋を渡ってみたい方はどうぞ。

参考資料:神奈川県企業庁パンフ「神奈川県営電気事業」

道志第二発電所の位置です。


スポンサーサイト

其の382 玄倉ダム、玄倉第一・第二発電所を訪ねる②

 前回「其の381」の続きです。4月13日(木)晴れの日に探訪しました。

舟崩第一洞門
新青崩隧道出口から連続する舟崩第一洞門を出たところです。峻険な山の地下を潜り抜けてきたんですね・・・。洞門の上に大きな岩が載っています。

舟崩第一洞門より玄倉川を望む
舟崩第一洞門より玄倉川下流を望む。白いガードレールは先ほど途中で引き返した旧道です。

石崩隧道
三つ目の隧道です。石崩隧道と言います。出口が見える短い隧道ですが、これがないと山越えの遠回りをすることになるので大助かりですね。

石崩隧道
内部はこのように素掘りです。路面はでこぼこで湧水の流れがあり、足下が暗く足をくじかないように要注意です。

玄倉川林道の沢
林道右、山側の沢。林道直下を潜り玄倉川へ流れ込みます。目の前なので迫力があります。

玄倉ダム
石崩隧道から5分ほどで玄倉ダムに到着です。玄倉第一発電所から約5.7km、2時間以上かかりました。
ダム型式は相模ダムや城山ダムと同じ重力式コンクリートダムですが、コンクリート堰ではなく可動式ゲートで堰き止めるようになっています。急峻な山間部にあるためダム内に堆積しやすい土砂を流しやすくするための工夫と思われます。平地の一般的取水堰で見られる土砂吐ゲートを連想します。

玄倉ダム・玄倉第一発電所用水取水口
左岸側の水路です。今は玄倉第一発電所が改造工事中で貯水していませんが、稼働すればここから地下導水路を通り、玄倉第一発電所水圧鉄管の上水槽に送られます。

玄倉ダム水利使用標識と諸元
ダムに掲示の水利使用標識と諸元。クリックで拡大します。

玄倉ダム
上流側から見た玄倉ダム。左側は玄倉第一発電所取水口。

玄倉ダム・ダムカード
貯水した玄倉ダム。玄倉ダムの水はエメラルドグリーンに輝き「ユーシンブルー」と呼ばれ、多くの登山客に親しまれています。(玄倉ダム・ダムカードより)

玄倉第2桟道
玄倉ダム上流で見た玄倉第2桟道の親柱。
親柱側面に「PCキャンティースラブ 1992年3月完成」。
桟道(さんどう)とは聞きなれない用語です。手元の三省堂国語辞典によると「切り立った崖の脇に板をかけ渡し足場としてつくった道」とあります。
歩いていてまったく気づかなかったのですが断崖絶壁にコンクリート板が棚板のように架け渡してあるということでしょうね。恐ろしい光景ですね。対岸から眺めたら恐ろしさがよく分かると思います。今度行く機会があれば欄干から乗り出して確認したいと思います。

玄倉第二発電所
玄倉ダムのすぐ上流の玄倉第二発電所です。
山の上から水圧鉄管が一条下りています。玄倉川上流の熊木ダムで貯めた用水を延長3.0kmの導水路で山の上に導きました。有効落差は175.55m。

玄倉第二発電所
発電所建屋と変電・送電施設。
発電所型式:水路式  運用形態:調整池式(ピーク式)
最大出力:2,900kW  最大使用水量:2.0㎥/秒
有効落差:175.55m  台数:1台
運転開始:昭和35年1月21日 

神奈川県企業庁パンフ「神奈川県営電気事業」より。

貯水していないのでユーシンブルーは見られません。残念!
水車、発電機が回転する唸り音が聞こえます。用済みの水を放流しているので、只今発電中です。放流水は通常時、玄倉ダムで貯め下流の玄倉第一発電所の発電用水になります。

熊木ダム
熊木ダムのダムカードです。
玄倉第二発発電所の上流(所要時間徒歩で70分)にあります。さらにその上流、玄倉川の源は神奈川県最高峰蛭ヶ岳(1673m)南麓に端を発しています。

熊木ダム探訪は次の機会に譲りここで折り返すことにしました。帰りは下り勾配の道になります。膝に来ることなく約1時間半でユーシン駐車場へ戻りました。

おしまいに今日の探訪記念、花2題です。
ウラシマソウ
玄倉川崖沿いに咲く不気味な花。図鑑で調べるとウラシマソウが一番似ています。こんな花は初めて見ました。画像をクリックすると拡大します。

JR御殿場線山北駅付近の桜並木
帰路、JR御殿場線山北駅付近の桜を観に行きました。この線路沿いの桜並木は以前内山発電所を探訪した時(2013/11)に目を付けました。夢が叶いましたね・・・。(^σ^)/

玄倉・熊木ダムカードの配布、施設の位置関係、所要時間など神奈川県企業庁HPはこちらです。

玄倉ダムの位置です。

其の381 玄倉ダム、玄倉第一・第二発電所を訪ねる①

 4月13日(木)晴れ、玄倉ダム・玄倉第一、第二発電所を訪ねました。今年3月、神奈川県水道記念館を訪ね寒川取水堰のダムカードを手に入れました。神奈川県のダムカード全8種類を集めたと喜んでいたのですが、実は昨年11月に2種類(熊木ダム、玄倉ダム)が追加で発行されていました。それをもらうために発電所やダムの見学(といっても表から眺めるだけですが)に行ってきました。2回に分けて発表します。

ユーシン無料駐車場
ダムカードをもらうにはダムまたは発電所を背景にした自撮り画像が必要です。当日は無料のユーシン駐車場から水辺歩きに出発しました。いつものように気楽な一人旅です。(駐車場の位置は末尾に地図を載せました。)

玄倉川
ユーシン駐車場近く、玄倉川橋(くろくらがわはし)から見た玄倉川上流。前方左岸に発電所が見えます。神奈川県企業庁玄倉第一発電所です。

玄倉川と玄倉第一発電所
玄倉川左岸沿いの道(林道)を歩き玄倉第一発電所近くまで来ました。玄倉第一発電所は只今改造工事中(平成30年3月15日まで)です。
ダムカードはここに立ち自撮りすればOKです。発電所の前ですが関連施設なので2種類とももらえます。配布場所は丹沢湖畔、神奈川県企業庁酒匂川水系ダム管理事務所2階です。

玄倉第一発電所水圧鉄管
林道山側の取り替え工事中の水圧鉄管です。この山の上に玄倉ダムから延長3.3kmの導水路で導水した用水を貯める池(上水槽)があります。ダムカードによると玄倉ダム・玄倉第一発電所間有効落差は258.2mもあり、県下でもトップクラスだそうです。導水トンネルは急峻な山の中をどのようにして掘ったのでしょう。気になります。

玄倉川
ダムカードをもらうためだけならこれで用は終了ですが、上流のユーシン渓谷にある玄倉ダム、玄倉第二発電所を見に行きました。林道なので一般車の通行は不可で、ハイキングとなります。これは玄倉第一発電所上流、連続する砂防ダムの滝です。利水施設に加え治山治水施設を眺めながらの楽しい歩きになるはずでしたが・・・ちょっとしたアクシデントがありました。

玄倉川左岸側の谷止工
林道右側の谷止工。玄倉川左岸山峡の中腹に開かれた林道を歩いているので、右側は常に山です。こんな施設は見飽きるほど数多くありました。銘板によると
「トウハチ沢 水源森林総合整備事業 コンクリート谷止工 神奈川県林務課」とありました。

玄倉川
上流へ上って行きます。川砂の採取場がありました。

玄倉川沿い土砂流出保安林
こんな道も通りました。土砂流出保安林です。

玄倉川
断崖に早やくもツツジが咲いていました。

玄倉川沿い林道の落石防止ネット
落石防止ネット。お蔭さまで安心して歩けます。

玄倉川の治水施設
落差工と言うか砂防ダムと言うべきか。確実に標高が高くなっている証です。林道縁は崖、足を踏み外せば一巻の終わりです。

玄倉川沿い林道の車両規制ゲート
車両通行止めのゲート。ここまで車で来た不心得者はシャットアウトです。熊出没の警告看板も。

玄倉川沿い林道の洞門
その先の落石除け洞門です。洞門の上に落石が溜っています。

玄倉川
眼下を流れる玄倉川。清澄な流れです。よく考えるとこの清澄な水を神奈川県民は毎日飲んでいるんですよね・・・。
玄倉川は酒匂川水系なので下流の小田原市内酒匂川左岸、企業団飯泉取水施設で取水し、伊勢原浄水場、相模原浄水場、西長沢浄水場へ導水し、水道水として県内(横浜・横須賀・川崎・県営水道経由)各地に給水されています。

玄倉川沿い林道の谷止工
林道右側の連続する砂防ダムと言うべきか谷止工でしょうか?

玄倉川沿い林道の砂防ダム・谷止工
林道左側の連続する砂防ダム・谷止工。珍しく上から見ることができました。護岸は石を詰め込んだ鉄製の箱です。一種の蛇籠護岸でしょうか?初めて見ました。

玄倉川沿い林道・境隧道
短いトンネルを潜ります。「境隧道」と言います。

玄倉川林道の新青崩隧道
15分位歩くとまた隧道です。「新青崩隧道」です。左側に旧道があります。ここでちょっとしたアクシデントが発生。いっとき諦めて引き返そうかと思いました。

新青崩隧道銘板
新青崩隧道
新青崩隧道の銘板と隧道内部。延長327.0mの隧道です。普通に歩けば3~4分で通過です。ところがどっこい、少し行くと入口の明かりが届かず真っ暗闇に。隧道がカーブしているみたいで出口側の明かりも差してこない暗黒の世界です。しようがないので引き返し左側の旧道を歩くことに。昨年11月、環七地下調節池を見学し真っ暗闇の世界を体験しました。体験した人は理解できると思いますが、目と鼻の先に人がいても認識できません。それ以来こんなところでまた体験するとは・・・。環七では周りに大勢の見学者がいましたが、今回は私一人です。

玄倉川・新青崩隧道付近
旧道から見た上流側の景色です。落石があり左前方に洞門が見えます。しかし旧道も途中で通行禁止のゲートに阻まれました。とほほです。すごすごと引き返します。その途中、道端に捨てられた枝打ちした杉の枝が目に入りました。

新青崩隧道
新青崩隧道出口に到達です。
結局長さ1m位の杉の枝をガイド(枝の先を壁に沿わせて前進)にして暗黒の世界を突破。私は普段の水辺歩きでもステッキを使っていません。ステッキを愛用していればもっと早く閃いたのですが、遅すぎです。大分時間をロスしました。
事前にコース内に懐中電灯が必要なところがあると承知していたのですが、まさかカーブするトンネル内とは・・・。甘く見て懐中電灯を用意しなかったのがそもそも失敗の元でした。

途中ですがコースのヤマは越えたので続きは次回発表します。

参考文献
神奈川県企業庁パンフ「神奈川県営電気事業」
熊木ダム、玄倉ダム・ダムカード

今日のスタート、ユーシン駐車場の位置です。

其の380 与瀬神社の例大祭・相模原市緑区与瀬

 今回はいつもの水辺歩きから大きく脱線し、番外編です。与瀬神社例大祭最大の見どころ御神輿の急階段下りを見てきました。4月15日(土)晴れ、相模原市立博物館民俗調査会・与瀬神社祭礼見学会参加記録です。

慈眼寺参道から見た相模湖
慈眼寺参道から見た相模湖(昭和22年完成の相模ダムで堰き止めた人造湖)です。慈眼寺はJR中央本線相模湖駅から歩いてすぐのところです。

慈眼寺・相模原市緑区与瀬
前方の慈眼寺左側(西側)が与瀬神社参道です。

与瀬神社赤鳥居
与瀬神社参道の赤鳥居を潜ります。

与瀬神社・五十段の階段
その先の神門を潜ると今日の例大祭最大の見どころ急な階段の下に出て来ます。
階段は五十段あり、勾配が約40°の急な階段です。この急勾配を御神輿が下ります。

与瀬神社・五十段の階段
階段の上から見るとこんな感じです。おぉ怖っ!垂直に見えます。高さは一段が25cmとして12.5mあります。私は膝に不安があるのでスロープの女坂を上り下りしました。

与瀬神社参道のシャガ
女坂に群生するシャガの花。二輪草も咲いていました。

2017与瀬神社例大祭
急な階段の上が与瀬神社です。例大祭が始まる前の本殿前の様子です。12時から神事が執り行われ、その後に御神輿が急な階段を下ります。今年は神事の見学はあきらめ、階段下で御神輿の下りを待つことにしました。

与瀬神社内・幸の神(さいのかみ)
神事が始まる前に見学した本殿北側の幸の神(さいのかみ)。洞穴は江ノ島まで続いているとか。

与瀬神社内・幸の神(さいのかみ)案内板
幸の神の案内板です。ご利益は縁結び、安産、商売繁盛。

2017与瀬神社例大祭御神輿の急階段下り
13時ちょっと前に御神輿が下り始めました。

2017与瀬神社例大祭御神輿の急階段下り
2017与瀬神社例大祭御神輿の急階段下り
2017与瀬神社例大祭御神輿の階段下り
御神輿の掛け声は「わっしょい、わっしょい」ではなく「やょーきょー、やょーきょー」です。その訳は「やょきょ伝説」に由来します。スクラムを組み、大勢の人が下で支えています。見物人も思わず力が入ります。

2017与瀬神社例大祭御神輿の急階段下り
無事階段下に着きました。下り始めておよそ8分後です。御神輿の後ろに支えのロープが見えます。

2017与瀬神社例大祭御神輿
続いて神門を潜り抜けました。

2017与瀬神社例大祭御神輿
そして神門前の階段を下ります。ここはロープなしです。女坂を下った子供御神輿が先を行きます。

2017与瀬神社例大祭御神輿
中央高速に架かる橋を渡り、急階段を下る御神輿。

2017与瀬神社例大祭御神輿
ロープで支えています。

2017与瀬神社例大祭御神輿
横から見ました。花吹雪の中を下る御神輿。

2017与瀬神社例大祭御神輿
雪のように積もった花びらの中を甲州街道へ下って行きます。まだまだ続きますが今日の見学はここまでです。

慈眼寺参道の庚申塔
おしまいに慈眼寺参道の庚申塔です。主尊は青面金剛が一般的ですがお地蔵様です。割と古い形態の庚申塔かもしれません。造立年は不詳。

与瀬神社の位置です。

其の379 妻田用水を歩く②・神奈川県厚木市妻田

 前回「其の378」の続きです。4月10日(月)に探訪しました。

妻田用水・厚木市妻田西2
南へ向かう妻田用水暗渠水路。厚木市妻田西二丁目。

妻田用水
小鮎川に架かる林妻橋東の交差点を渡ると南流から南東に向きを変えます。暗渠水路です。グレーチングフタのサイズは70×140cm位。フタ越しに用水の流れを確認できます。

妻田用水
南東向きの流れがここで南向きに変わります。上流の北西方向を見ました。グレーチングフタから中を覗くとコンクリートの柱が立っていました。柱に角落板を落とし込むための溝が切ってあったので、かつてここで堰上げし東側へ分水していたと思われます。右側の道は児童館、妻田神社方面からの道です。

「明治天皇妻田行在所附御膳水」記念碑
「明治天皇妻田行在所附御膳水」記念碑←画像クリックで拡大 
妻田用水路沿い立派な門構えの屋敷の一角に記念碑が建っています。「明治天皇妻田行在所附御膳水」と刻まれています。行在所(あんざいしょ)とは天皇が行幸された時の宿泊所。


妻田用水暗渠・厚木市妻田西1-3
南下する妻田用水暗渠。歩道になっているので分りやすいです。ここは妻田西1-3。

妻田用水
R246、R129直前まで来ました。この辺りでは南東へ向かっています。

R246、129厚木市
国道跨線橋より南方を望む。妻田用水は国道地下を右から左へ渡っています。

妻田用水・厚木市妻田南
国道を渡りました。妻田用水路の上は歩道として利用されています。眼前に厚木市のマンホールフタがあります。

厚木市都市下水マンホールフタ
厚木市の都市下水マンホールフタでした。都市下水とは雨水排水路のことなのでこの辺りでは厚木市役所下水道局管理になっているようです。

妻田用水
南東へ向かう妻田用水。暗渠水路なので車は規制されています。

妻田用水
前方に見覚えのある景色が・・・。小鮎川左岸堤防です。昭和用水路が伏越で小鮎川を渡る呑口付近です。

妻田用水
小鮎川左岸堤防沿いの道路を左折します。道路舗装がはっきりそれを示しています。

妻田用水
堤防沿いの道に入りました。妻田用水は緩い下り勾配のこの道の地下を東へ向かっていると思われます。右側遊歩道地下を昭和用水が西向きに流れています。妻田用水とは逆方向の流れです。

青松寺
その先青松寺前。青松寺の東側を北から来た干無川が小鮎川に合流しています。妻田用水流末のゴールは直前です。

干無川河口付近・妻田用水が合流
干無川に到着しました。干無川右岸から下流方向を見ました。右側が青松寺です。右岸に追いかけてきた妻田用水が合流しています。ほんとうは干無川左岸から撮りたかったのですがフェンスがあり撮影不可。幸い妻田用水の流れがあったのでこのように確認することができました。

干無川河口付近・妻田用水が合流
合流部のアップです。荻野川で取水された用水が干無川を経由し荻野川下流の小鮎川へ戻って行きます。
干無川を渡る昭和用水水路橋が見えます。その奥干無川樋管ゲートの下の水面に、小鮎川からの日が差しています。

今昔マップ(1896~1909)によると今日たどった妻田用水路沿いは明治の昔からある古い道で、用水路東側に田んぼがあったこと、今は都市化によりそれが全くなくなってしまったことが分かります。そんな中、今に残る貴重な田んぼを見ることができました。
県の資料によると白根堰の管理者は白根・中村・木売場自治会とあります。正に今日歩いた用水路沿いにある地区で、かつて用水の恩恵を受けていた旧妻田村の字名と一致します。


妻田用水の始まり、白根堰付近の地図です。(今昔マップ on the webより)
設定は1896~1909年(明治29~42年)。
大きな地図は右欄サイドバーからリンクできます。検索窓に「厚木市妻田村」と入力すると開きます。

干無川河口付近、妻田用水流末の位置です。


其の378 妻田用水を歩く①・神奈川県厚木市妻田

 4月10日(月)花曇り、厚木市在住の地元ティーさんおすすめの荻野川から始まる用水路・妻田用水を歩いてきました。2回に分けて発表します。

妻田薬師
小田急線本厚木駅からバスで妻田薬師下車。妻田薬師前を通り荻野川に架かる白根橋へ向かいます。

妻田薬師の楠木
妻田薬師境内の巨木「妻田の楠」です。でか過ぎで吃驚仰天!
神奈川県下有数の太さを誇る巨木・古木で県指定天然記念物、「かながわの銘木100選」に選定。
樹高22m、胸高周囲11m、 樹齢約800年(伝承)。

(案内板より)

荻野川
白根橋から上流を見ると取水堰があります。今日歩く妻田用水はこの堰から取水しています。県の資料によると堰の名前は白根堰と言います。明治時代の今昔マップを見るとこの辺りは妻田村白根となっています。

荻野川の白根堰・妻田用水取水口
白根橋を渡り右岸から見ました。堰はコンクリートの固定堰です。取水口はスライド式樋管ゲートです。堰下流にもフラップ式樋管ゲートが見えます。雨水排水樋管ゲートと思われます。

荻野川・妻田用水取水口
取水口のアップです。二段構えのスクリーンを通過した水は樋管ゲートから用水路へ入りますが、通水の有無はここからは分りません。

荻野川・妻田用水取水口
取水口から見た荻野川。荻野川が大きく右(南)へカーブする地点に取水口は設置されています。

妻田用水
堤防を潜った妻田用水の始まり。荻野川左岸堤防内側沿いを流下しています。流れの有無が気になっていました。幸いに通水しています。探訪しやすくて助かります。手前を水路橋が左右に渡っています。先ほど見た雨水排水路です。
この先で妻田用水路と相模川右岸幹線用水路(西部用水)が立体交差しています。

相模川右岸幹線用水路(西部用水)
荻野川左岸堤防から見た西部用水路です。三田スポーツ広場付近で開渠水路から地下(暗渠と隧道)を流れた西部用水がこの地点(出口)で開渠となり姿を現したところです。出たあと左カーブし荻野川左岸沿いに流下します。
妻田用水は西部用水隧道の上を通過していると思われます。(末尾の地図参照)。

西部用水路と妻田用水路
白根橋左岸堤防内側沿いを並行して流れる西部用水路(左側)と妻田用水路(右側)。上流を望む。

西部用水路と妻田用水路
同下流を望む。左側の暗渠水路が妻田用水。駐車場を挟んで堤防内側沿いを流れるのが西部用水路です。

西部用水路と妻田用水路
駐車場のはずれで両用水路は急接近して並んで流れます。左側暗渠水路が妻田用水。右が西部用水路。西部用水はまだ通水していません。通水すれば水路から溢れんばかりに(相模川左岸磯部頭首工で取水した)用水が流れます。 「其の25 小鮎川サイフォンを見つけました」。

西部用水路と妻田用水路
その先で妻田用水路は左へ離れていきます。

荻野川左岸の桜並木
花を見るために荻野川堤防に上がってみました。花曇りで日差しが桜に届きません。せっかくの満開の桜は見映えが今一といったところです。

妻田用水
妻田用水です。用水の流れがあるのでたどりやすいですね。
「用水路 ここからどこへ 行くのだろう」   doushigawa
最終の流末まで追いかけます。

妻田用水
その先で暗渠になります。簡易除塵機をロープで吊り上げています。

妻田用水
一般道を進んでいくと交差点角で開渠水路となって出現。

妻田用水
このように断続的に暗渠開渠を繰り返します。

妻田用水
生垣・桃の花・用水路のせせらぎがある風景。町に潤いがあって良い感じですね・・・。

下小鮎橋たもとの双体道祖神
これは妻田用水路西の下小鮎橋たもとの双体道祖神です。
新しい方は平成九年十一月吉日再建。男女仲睦まじい道祖神です。片隅にごろ石が保管してあります。

妻田用水
妻田用水路へ戻りました。左岸(東側)で分水しています。ここは妻田西一丁目31。東の方に田んぼがあるようです。振り返ると開渠の妻田用水を見たのはこれが最後でした。

妻田用水を引く田んぼ
細い分水路をたどるとやはり田んぼがありました。ここは電柱の住居表示では妻田西二丁目6です。

干無川・厚木市妻田西
この田んぼは北から流れてきた干無川が東に向きを変える地点にあり、田んぼの余水排水は(今は田んぼに用水を引いていないのでそのまま)干無川へ排水していました。

途中ですが田んぼを見たところで続きは次回に。追っかけ発表します。

荻野川の取水口の位置です。

其の377 横須賀水道角田の導水管路隧道と八菅神社例大祭

 3月28日(火)晴れ、相模原市立博物館の民俗探訪会に参加し、愛川町の八菅神社例大祭を見学しました。帰り道、横須賀水道導水管路隧道前で珍しい物を見つけたので発表します。
普通の人には何でもないかもしれませんが、水道みちを歩く者には棚から牡丹餅が落ちてきたような嬉しい発見です。

角田大橋前横須賀水道管路隧道入口
これは5年前の10月に撮影した横須賀水道管路隧道入り口です。 「其の42 横須賀水道みち2・角田大橋の隧道」。
場所は中津川に架かる角田大橋たもと、角田大橋バス停前です。

角田大橋前横須賀水道管路隧道入口
5年前は草が茫々で中へ分け入ることは細長いヤツが棲んでいそうで躊躇したのですが、今日はこんな感じです。のどかな諸葛西の花畑です。バスの発車時刻には間があったのでゆっくり観察しました。

有馬浄水場の不法投棄警告看板
横須賀市上下水道局有馬浄水場の不法投棄禁止警告看板。

角田大橋前横須賀水道管路隧道入口
警告看板の奥に鋳鉄製のフタがあります。これが今日見つけたひとつめの牡丹餅です。よく見ると6枚組の鋳鉄製です。これとそっくり同じものを逗子市沼間の横須賀水道みちで見たことがあります。「其の59」。寸法を測ると寸分たがわず同サイズ(965×810×6枚)です。この地下に径500mmの鋳鉄管が敷設されていて、鋳鉄製のフタはその点検口でした。

角田大橋前横須賀水道管路隧道入口・鋳鉄製点検フタ
逗子市沼間の点検フタと同じく海軍の波マークと錨マークも入っています。これは貴重です。水道みちで見るのは二例目です。

角田大橋前横須賀水道管路隧道入口・大正10年当時
これは大正10年(1921)、完成当時の管路隧道の写真です。
(横須賀市水道局 昭和58年発行 「豊かな水へのあゆみ」)より。
今から100年ほど前ですが変わりないですね。隧道内に石垣が見えます。石垣は現在もそのまま残っています。

角田大橋前横須賀水道管路隧道入口内部
水道みちで出合った隧道はなるべく内部まで撮るようにしています。今日はお花畑の奥まで踏み込んで撮りましたよ! 今日二つ目の新発見です。石垣は奥まで続いています。石垣の役割は何でしょうかね?
三つ目の棚ぼたは田名バスセンター行きバスが来たので発見できなかったのですが、海の杭(海軍境界杭・海の文字入り)がきっとあるはずです。またの機会に。


さて、以下は今日の探訪会の目的、八菅神社の例大祭の模様です。

八菅神社例大祭
八菅神社参道です。八菅神社例大祭は毎年3月28日に行なわれます。

八菅神社参道
急な階段を上ると例大祭会場の広場でに出ます。

八菅神社例大祭
例大祭が行われる広場です。左側に祭壇、中央は採燈護摩。時刻は11時過ぎ、まだ人はまばらです。

八菅神社
例大祭広場から階段を上ったところが八菅神社社殿です。

八菅神社例大祭2017
正午ちょうどに、山伏たちがほら貝を吹きながら登場し貝の音をバックに各種儀式が執り行われます。これは白色の矢を放ったところです。時刻は採燈護摩に点火前、12時30分頃です。

八菅神社例大祭・採燈護摩の火焔
祭壇の灯明から火を採り採燈護摩に点火されました。採燈護摩の火中に護摩木を投げ入れることで無病息災長寿などの願い事が叶えられます。

八菅神社例大祭2017
採燈護摩が燃え尽きる頃に均し、護摩木を追加で投げ入れます。

八菅神社例大祭・火渡り2017
クライマックスは山伏による火渡りです。山伏たちの般若心経読経の中、素足で渡ります。観衆がどよめき、渡り終えると拍手が・・・。その後は一般参拝者も渡れるので希望者が素足になり順番待ちの行列を作っていました。

八菅神社の位置です。

其の376 渋田川分水路の放水・神奈川県伊勢原市

 3月27日(月)雨、前日26日朝から一日中降り続いた雨が今日も朝からしとしと降っています。渋田川分水路の分水(放水)が見られるチャンス到来と期待半分車を駆って見に行きました。

渋田川分水路・分水堰
しとしと雨が現地へ着くころには上がってしまいました。水は濁っていますが渋田川分水堰の転倒堰は起立したままです。普段よりわずかに水位が上がり堰を越えて渋田川分水路へ流れ込んでいます。画像奥と左側が渋田川の流れです。

渋田川分水路・分水堰
転倒堰の開閉器側(ワイヤーで巻き上げています)堤体に水位目盛りが刻んであり、赤線が引かれています。私の推測ですが、土砂降りの雨で一気に赤線まで水位が上昇した時に転倒堰が自動的に転倒(倒伏)し分水路へ放水する仕組みになっていると思います。

渋田川分水路・分水堰
渋田新橋の下から見ました。ちょろちょろと越流しています。堰が転倒し大量の濁流が渋田川分水路へ流れ込むのを見たかったのですが残念。探訪は空振りでした。

渋田川分水路
渋田新橋から見た渋田川分水路の流れ。この先320m下流で歌川に合流します。

渋田川分水堰下流の渋田川
これは分水堰下流の渋田川の流れです。両岸が傾斜護岸です。ここから400mほど下流の西川橋上下流の右岸傾斜護岸に芝桜が植えられ観光名所になっています。

面白いことにせっかく分水堰で分水しても3kmほど下流、平塚市との境界付近で渋田川、歌川、笠張川の三川が合流し渋田川となってしまうんですよね・・・。渋田川はそのまた下流で金目川に合流し相模湾に注いでいます。

今日の思いつき探訪で、歌川への本格的分水(放水)は土砂降りの雨の最中か直後、あるいは局地的豪雨の翌日位に行けば見られるかもしれないと感じました。2年前の関東地方の大雨(鬼怒川左岸堤防が決壊したあの大雨です)の後、城山ダムのゲート放流、宮ヶ瀬ダムの洪水吐放流を見に行きましたが、その迫力に圧倒され命が縮む思いでした。ここはそれほどでもないと思いますが、そのような天候の時に行けば見られますね。放水の様子は大体想像がつきます。

渋田川分水路について神奈川県平塚土木事務所に照会し回答を頂戴しました。要点を記します。
河川名:二級河川 渋田川分水路  L=320m
河川管理者:神奈川県平塚土木事務所
完成年:昭和46年
概要:昭和41年の台風被害を契機に、渋田川、歌川で災害復旧助成事業により、渋田川分水路及び歌川の河川改修工事を行いました。
渋田川分水路は、大雨等により渋田川が増水した場合、渋田新橋の上流にある渋田川分水堰のゲートが転倒し、渋田川から歌川に水を流すための施設です。


初回探訪記事
「其の343 渋田川分水路を訪ねる」 (2016/11投稿)

城山ダムのゲート放流
おしまいに二年前(2015/09/11)の城山ダムのゲート放流の様子です。 「其の239」より。ゲート真上(城山大橋)から撮りました。濁水が轟々と流れる恐ろしい光景です。普段ダム直下は水溜まりのみで流れが全くない平穏なところです。
渋田川分水路もこんな流れになるのでしょうか?そうであれば決死の覚悟が必要です。

渋田川分水堰の位置です。

この地図で渋田川分水路の放水先が渋田川となっていますが、誤りです。正しくは歌川です。初回探訪記事「其の343」当時から気になっていましたがいまだに修正されていません。

FC2Ad