横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を目指して探索探訪をします。時には独りよがりな感想意見を述べます。

其の318 二ヶ領用水・一本圦堰から大堀を歩く

 二ヶ領用水・一本圦堰から始まる支線用水路の大堀を終点まで歩きました。7月23日(土)晴れの日に探訪しました。

二ヶ領用水・一本圦堰
大堀の始まり二ヶ領用水・一本圦堰です。珍しい川底取水(河川表流水取水工法)の堰です。

二ヶ領用水・一本圦堰河川表流水取水弁
二連の河川表流水取水弁です。金属製円形の取水弁周りの穴から取り込んだ水は地下の集水井に貯まります。

二ヶ領用水・一本圦堰操作室(ポンプ室)
左岸の操作室(ポンプ室)です。集水井からポンプ揚水し用水路に送り込みます。幸いにも今日はポンプが運転中でした。

二ヶ領用水・川原堀(登戸雨水幹線)
写真① これは操作室東側の東へ向かう川原堀です。今年4月6日に中野島堰から川原堀を歩いた時にここを通りました。写真のように右岸に用水が合流しています。今年4月は右側から合流がなく中野島堰から取水した用水だけの流れでした。今日は一本圦堰のポンプが運転中なのでその一部を川原堀へ流していると思われます。

二ヶ領用水案内板
操作室前に多摩区が設置した二ヶ領用水の案内板。二ヶ領用水は2012年に土木学会選奨土木遺産に認定されました。

二ヶ領用水・一本圦橋
操作室の50mほど下流に架かる一本圦橋です。

二ヶ領用水・大堀
一本圦橋の東から始まる幅60cmほどの用水路です。今年3月に一本圦堰を訪ねた時は通水がなく空堀でした。今日は流れがあります。今日はこの用水路を終点までたどります。
周りを観察するとこのほかに二ヶ領用水左岸沿いに流れる暗渠水路がありました。一本圦堰で取水した用水は3か所に送っていることになります。

二ヶ領用水・大堀
300mほど先で民家の敷地に入る大堀。迂回して追いかけます。

二ヶ領用水・大堀
鉄板でフタがしてあります。東へ向かう大堀。

二ヶ領用水・大堀
開渠になった大堀。

籠堰子育地蔵尊・多摩区登戸
大堀は籠堰子育地蔵尊前を流れています。

二ヶ領用水・大堀
再び民家敷地内に入る大堀。迂回して追いかけます。

二ヶ領用水・大堀
その先で暗渠になりました。フタの上を歩けるので楽です。左側は果樹園(柿畑)です。用水は利用していないようです。

二ヶ領用水・大堀
その先でまた開渠になりました。上流を見る。

二ヶ領用水・大堀
暗渠水路の上が歩道になっています。

二ヶ領用水・大堀付近の梨畑
右手奥の果樹園です。梨畑と思いますが、大堀の用水は利用していないみたいです。

二ヶ領用水・大堀
終点近くです。前方の信号付近で川原堀の下流に合流しています。

二ヶ領用水・川原堀下流(登戸雨水幹線)
写真② 県道3号線津久井道の北側稲荷社前を流れる川原堀(写真①)の下流です。信号付近より上流を見る。
この川の名前を「其の289」で新三沢川と呼びましたが、川崎市上下水道局提供資料によると名称は「登戸雨水幹線」となっています。見たところ普通の川ですが雨水用の下水管渠です。写真①から下流と写真②から下流登戸ポンプ場までは雨水用下水管渠「登戸雨水幹線」です。用水路でもなく一般河川でもなく雨水用の下水管渠だったのですね・・・驚きました。

登戸雨水幹線のボックスカルバート化工事
県道3号線津久井道の北側で登戸雨水幹線のボックスカルバート化工事が行われていました。
これより先登戸ポンプ場までは「其の289 二ヶ領用水・川原堀を歩く②」と重なりますので省略します。

二ヶ領用水・一本圦堰の位置です。



スポンサーサイト

其の317 住二所堰揚水施設を訪ねる・川崎市宮前区

 今年3月、平瀬川支川源流を探訪した時に住二所堰揚水施設を見つけました。この施設はめったに見れない珍しい河川表流水取水工法の施設です。当時は農閑期で非稼働状態でしたが、気になっていたので7月17日(日)晴れの日に様子を見に行きました。

平瀬川・住二所堰揚水施設
今年3月に訪ねた時の住二所堰揚水施設です。右岸の建物は操作室(ポンプ室)です。ここは川崎市宮前区菅生1丁目、浄水場通り(県道13号線)と平瀬川支川の交差地点です。

平瀬川・住二所堰揚水施設
今日の様子です。角落しで堰上げをし取水しています。

平瀬川・住二所堰揚水施設、河川表流水取水弁
これは今年3月探訪時の河川表流水取水弁のアップです。稼働していないので取水弁の縦長の穴が見えます。

平瀬川・住二所堰揚水施設、河川表流水取水弁
今日はこのように角落しで水位が上がり河川表流水取水弁は水没しています。只今取水中です。

平瀬川・住二所堰揚水施設
川底地下の集水井から流入管が立ち上がり操作室(ポンプ室)に入り、吐出管(背の高い方)は地下に潜っています。

平瀬川・住二所堰揚水施設の銘板
操作室に掲示の銘板です。
名称:平瀬川支川・住二所堰揚水施設
取水工法:河川表流水取水工法 
(銘板より抜粋)

住二所堰揚水施設下流の田んぼ
操作室の南約100mの浄水場通りから見た田んぼです。住二所堰揚水施設で取水した用水はこの田んぼに送られます。住宅街の中に取り残された田んぼです。周りを歩いて分かったのですが用水が送られているのはこの田んぼだけです。

住二所堰揚水施設下流の田んぼ
住宅と田んぼの間を流下する住二所堰から取り入れた用水路。

住二所堰揚水施設下流の田んぼ
住宅側から見た田んぼと用水路。上を横切るのは浄水場通りです。

住二所堰揚水施設下流の用水路
これは平瀬川支川右岸を背に用水路上流を見たところです。
末尾に地理院地図を添付しました。この地図には用水路が水色で表示してあります。東流する用水路は平瀬川支川へ放流されています。

平瀬川に放流する住二所堰揚水施設用水路の余水排水
白羽毛橋上流で平瀬川支川に戻って行く住二所堰用水路の余水排水。住二所堰揚水施設からの用水路延長は地図上で測ると340mほどでした。私が今まで歩いた中で最短の用水路でした。

河川表流水取水工法施設の参考記事です。
「其の236 引地川の若宮堰を訪ねる」 (2015/9投稿)

住二所堰揚水施設の位置(中央十字線)です。
(地理院地図より)

其の316 今市用水円筒分水井・下瀬川分水井を訪ねる

 7月11日(月)晴れ、栃木県日光市今市の円筒分水を訪ねました。ちょっとだけ日光杉並木街道を歩いてきました。(^σ^)/

日光杉並木街道
今日は東武日光線上今市駅からの歩きです。R119沿いの日光杉並木街道へやってきました。

日光杉並木街道
日光杉並木街道を日光方面へ。街道の両側に水路がありきれいな水が流れています。清澄な流れは今日のテーマ円筒分水井と関係があります。

日光杉並木街道北側の用水路
杉並木街道の北側を並行して流れる用水路です。街道両側の水路もこの用水路も水源は同じで後述の下瀬川分水井から始まっています。

杉並木公園カラクリ水車
途中から右折し杉並木公園に入りました。園内のカラクリ水車です。今市用水円筒分水井から分水した水を動力とし回っています。案内板によると今市市では今でもお線香の原料である杉の葉をすりつぶすため水車が利用されているそうです。

今市用水円筒分水井
カラクリ水車を回している用水路の上流、一段高いところに今市用水円筒分水井の施設がありました。施設名の表示があり銘板も掲示されています。右側の建物は操作室兼ポンプ室と思われます。

今市用水円筒分水井
操作室兼ポンプ室裏から延びる配管。分水を受けた用水をコンクリートの調圧水槽から後述の下瀬川分水井に送水しています。

今市用水円筒分水井
上から見た今市用水円筒分水井。学校のプールのようにきれいで透き通った水です。今まで見た円筒分水の中で一番きれいな水です。

今市用水円筒分水井案内パネル
傍らに掲示の案内パネルです。
今市用水円筒分水井
杉並木公園の水車の動力源となっているこの分水施設は昭和29年3月に所野第3発電所の建設に伴い、今市用水の施設の一つとしてつくられたものです。発電所で使われた水を直径1.65m延長1004mのヒューム管製のサイホンにより大谷川の地下を横断し、この分水施設まで送水しています。ここでは、下流の水田を潤すための農業用水や、宇都宮市、今市市などの水道用水を井筒の円周に沿って設けた23のゲートにより適正かつ合理的に配分していて「今市用水円筒分水井」と呼ばれています。 
(案内パネルより)

案内パネルに逆らうようですが、ゲートの数を数えると21しかありません。(2+4+6+9=21)。
農水省HPによると今市用水円筒分水井は、完成後約60年が経過し老朽化が進んだことから、平成26年度から2カ年かけて長寿命化に向けた修繕工事を行っています。とあるのでゲート数を変更したかも知れませんね。

今市用水円筒分水井銘板
施設に掲示の銘板です。
今市用水改良事業
竣工:昭和28年2月1日
通水:昭和28年2月7日
事業主体:栃木県
主要工事事業費:5230万円
サイホン:延長1004.5m
円筒分水井・下瀬川分水井  
(銘板より抜粋)
これから訪ねる下瀬川分水井は今市用水円筒分水井、所野第3発電所からのサイホン施設とともに同一事業の施設であることが分かります。

杉並木公園の大水車
今市用水円筒分水井と同レベルにある直径10mの大水車。今市用水円筒分水井から分水した用水を動力にして回しています。

今市用水円筒分水井からの流れ
奥の今市用水円筒分水井からこちらの大水車へ向かう用水路。

下瀬川分水井
これが今市用水円筒分水井の西約570mの杉林の中にある下瀬川分水井です。
地理院地図でここの標高を調べました。432.4mです。
今市用水円筒分水井の標高が416.1mなので16.3m高い位置にあります。

下瀬川分水井
今市用水円筒分水井から分水を受けポンプで圧送された用水は中央下から吹き上がります。全5か所のゲートから越流し2方向へ分水しています。
これは3か所のゲートから奥の開渠へ流れて行く様子です。開渠の先は日光杉並木街道の北側に沿って東へ流れて行きます。帰り道この水路を見ながら上今市駅へ向かいました。

下瀬川分水井
残る2か所のゲート。こちらは地下水路で地上から水路は見えません。どこへ流れて行くんでしょうかね・・・。

地理院地図を見ると、ここより北に東武日光線と大谷川に挟まれた瀬川の水田地帯があります。近隣の田んぼはそこしかなく、標高がある下瀬川分水井は低地の田んぼに自然流下で用水を送るには理想的な場所に位置していると思います。私の推測ですが、今市用水円筒分水井からここへポンプ揚水した理由は公平な分水と標高を得るためだったと思います。

下瀬川分水井から始まる用水路
東流する用水路から分岐して日光杉並木街道に出てきた用水路。この用水は杉並木街道の両側を流れるせせらぎとなります。さらに街道南側にも分岐していたので近くに田んぼがあるかも知れません。

日光杉並木街道
上記より西の杉並木街道。両側にせせらぎ水路はありません。

用水路と道路の伏越立体交差
これは杉並木街道から北へ抜ける切り通し道です。坂を下ったところに東武日光線が走っています。ここで下瀬川分水井を出て東流する用水路が伏越(ふせこし)で道路を横断しているのを発見しました。
左側のコンクリートが呑口桝。道路右側が吐口桝です。呑口桝に昭和53年3月と記してあります。

用水路と道路の伏越立体交差
道路から見た呑口桝と用水路上流。目の前にゴミ除けスクリーンがあります。

用水路と道路の伏越立体交差
道路から見た吐口桝です。下から吹き上がっています。
伏越はゴム堰と同じでいつも思わぬところで発見します。面白いですね・・・水辺歩きの楽しみのひとつです。

報徳庵前を流れる用水路
その下流、報徳庵前を流れる用水路。

杉並木公園内を流れる用水路
その下流杉並木公園内、旧江連家の古民家と報徳庵の間を流れる用水路。右下に今市用水円筒分水井があります。

日光杉並木街道沿いの用水路
日光杉並木街道北側を流下する用水路。下流を見る。

日光杉並木街道沿いの用水路
今日のスタート地点付近まで戻って来ました。日光杉並木街道沿いの用水路。水門があり、杉並木街道南側にも送っています。この先はどこかの田んぼへ行くはずですが、それがどこかは?です。
このあと近くの上今市駅へ向かいました。
今回は拙ブログ読者のご紹介により探訪しました。面白いところをご紹介いただきありがとうございました。用水路と切り通し道の伏越立体交差も見られて良かったです。(^λ^)

今市用水円筒分水井の位置です。

其の315 厚木市金田の牛久保用水を歩く③

 前回の続きです。前回はふれあいプラザ西まで進みました。今回はその先相模川合流点までを発表します。7月2日(土)晴れの日に探訪しました。

牛久保用水排水路・厚木市金田
金田地区の田んぼを潤した牛久保用水の余水排水はふれあいプラザ西に集まり開渠排水路となり相模川に向います。ふれあいプラザ南、横須賀水道みち沿いに流下する牛久保用水排水路(以下排水路)。左側フェンスが排水路です。

牛久保用水排水路・厚木市金田
圏央道を潜り横須賀水道みちと別れ南下する排水路。水道みちはそのまま直進し相模川を水管橋で渡ります。

牛久保用水排水路・厚木市金田
もう一度圏央道を潜って南下する排水路。

牛久保用水排水路・厚木市金田
相模川右岸堤防上の道路沿いに出て来た排水路。上流を見る。

牛久保用水排水路・厚木市金田
その先、相模川右岸堤防を潜り抜けるために東へ急カーブする排水路。右岸に開口が見えます。雨水の排水口かも知れません。

牛久保用水排水路樋管ゲート・厚木市金田
相模川右岸堤防の排水樋管ゲートです。排水路は樋管ゲートを潜り河川敷に入ります。

牛久保用水排水樋管ゲート・厚木市金田
河川敷から見た排水樋管ゲート。相模川上流に多目的ダムの相模ダム、城山ダムがあるのでこのゲートを閉じるほどの洪水はないと思います。おそらくいつも開きっぱなしのゲートと思います。

牛久保用水排水路・厚木市金田
相模川本流へ向かう排水路。黄色と黒色のフェンスの向こうに相模川の水面が見えます。道がないのでぐるりと大回りして追いかけます。

牛久保用水排水路・厚木市金田
広い河川敷内を流下する排水路。この先も道がないので別の道から石ころ河原に下りて追いかけました。

牛久保用水排水路河口・厚木市金田
石ころ河原から見たこれが河口です(こちらに流れ込む正面の小さい流れ)。相模川に合流する牛久保用水排水路の終点です。遠くに厚木市環境センターの煙突が見えます。

相模川より厚木市街を望む
相模川の石ころ河原から見た厚木市街です。

相模川に架かる横須賀水道上郷水管橋
同上流を見ました。四年前と変わらず横須賀水道上郷水管橋が相模川を渡っています。平成26年度末(H27.3.31)に半原系統は廃止になったとはいえ歴史的産業遺産としていつまでも遺してほしいと思います。

牛久保用水の探訪はここまでです。推奨者の地元ティーさん、応援ありがとうございました。変化に富んだ趣のある用水路でした。終点の河口まで探訪でき、上郷水管橋も見られて大満足です。このあと県道601号線八王子街道のバス停東洋ソフラン前まで歩きましたが意外に近くて助かりました。

中津川左岸から取水する頭首工は、
上流から田代頭首工、仙台下頭首工、坂本頭首工、善明堰(中津川支流善明川)を今までに探訪しました。今回の探訪で中津川左岸取水の頭首工はすべて探訪したことになります。右岸取水は探訪済の三田頭首工、昭和用水頭首工の他にまだ二、三あるようです。いつか訪ねようと思っています。

ふれあいプラザ西の開渠排水路が始まる位置です。

其の314 厚木市金田の牛久保用水を歩く②

 前回からの続きです。7月2日(土)曇りのち晴れの日に探訪しました。

牛久保用水・厚木市金田
暗渠から開渠になり北向きに流れる牛久保用水幹線用水路。
この先の案内板にもありますが、面白いことに南流する取水源の中津川に対して牛久保用水は逆に北流しています。

地理院地図で主要地点の標高を調べてみました。
・金田・牛久保頭首工取水口付近・・・27m
・水神様の水門・・・26.2m
・親水広場・・・25.2m
・東流→北流変換点(ここ)・・・24.1m
・金田地区の田んぼ・・・22.9~21.5m
・相模川合流点・・・13.8m
自然流下で用水を送っているので当然ですがきっちり勾配が取れています。鎌倉時代にどうやって測量したのでしょうかね・・・。先人の知恵は凄いですね・・・。

牛久保用水・厚木市金田
写真① その先に水門がありました。水門の右側に暗渠フタが見えます。この水門は牛久保用水の流量調節(余水吐け)兼排水用と思われます。ゲートは少し開いていて右の暗渠に流れがありました。流れは東進し、ふれあいプラザ西の排水路(後掲写真④)に流入しています。

牛久保用水排水路・厚木市金田
上記水門から東進する暗渠排水路。

牛久保用水・厚木市金田
住宅沿いを北進する牛久保用水の幹線用水路。

牛久保用水・厚木市金田
横須賀水道みちとX字型に交差する牛久保用水。横須賀水道の径500鋳鉄管は牛久保用水路の下を潜っています。

横須賀水道みち・厚木市金田
牛久保用水交差点より横須賀水道みち下流を望む。4年前にこの道を逸見浄水場まで歩いたことがあるので懐かしいです。
今は廃線になり導水が止っていますが中津川の半原で取水した上水道の原水を横須賀の逸見浄水場へ送っていました(大正10年完成の半原系統軍港水道)。延長53kmを自然流下で送っていました。当時の海軍は凄いことをやりましたね・・・。

牛久保用水・厚木市金田
表通りから住宅街へ入る牛久保用水路。

厚木市金田東部自治会館の庚申塔
その先東部自治会館前の庚申塔です。案内板によると享保10年(1725年)建立されました。主尊は青面金剛で下に三猿(見ざる言わざる聞かざる)が彫られています。

庚申塔の後ろの案内板に牛久保用水の説明があります。
牛久保用水:今から750年ほど前の鎌倉時代に地頭本間六郎左衛門尉重連公によって、館を守る水堀と水田の用水として中津川の水を牛久保から取り入れた。金田をU字形に囲み東部地区では川と逆方向の南から北へ流れて相模川に注いでいます。平成12年1月  (案内板より)

牛久保用水・厚木市金田
住宅街の中を抜けてきた牛久保用水。東部自治会館の北東。

牛久保用水・厚木市金田
道路を挟んでまた暗渠水路になります。北へ向かう牛久保用水。暗渠なので地図からは消えます。

牛久保用水・厚木市金田
東西に走るR246付近で開渠になった牛久保用水。南からこちらの方向、北へ流れる牛久保用水。

牛久保用水・厚木市金田
写真② 上記地点で東へ向きを変え金田の田んぼへ向かいます。これからはすべて開渠の用水路です。前方の水門は初めに見た水門と同じで、流量調節(余水吐け)兼排水用と思われます。余水を南へ向かう深い排水路へ落しています。

牛久保用水排水路・厚木市金田
上記の東に隣接の深い暗渠排水路。南へ向かう排水路はふれあいプラザ西の排水路(後掲写真④)に至ります。

牛久保用水・厚木市金田
水門北側の田んぼの風景。田んぼの北はR246です。

牛久保用水・厚木市金田
南東方向の広大な田んぼ。東へ南へ向かう幹支線用水路。
煙突がある建物は厚木市環境センターです。
厚木市環境センターとR246の間が金田地区の田んぼです。

厚木市金田地区の田んぼ
圏央道下の田んぼ。道路脇の水路は排水路です。田んぼより低いところを南に流れています。南端で東西に走る排水路に流入します。

牛久保用水排水路・厚木市金田
写真③ 金田地区の田んぼ南端を東から西に流れる排水路。ふれあいプラザ西の排水路(写真④)に流れ込みます。

牛久保用水排水路・厚木市金田
写真④ 金田地区の田んぼを半周してふれあいプラザ西の排水路へ来ました。金田の田んぼを巡った牛久保用水の余水排水はすべてここへ集まるようになっています。ここからは牛久保用水の排水路で地図上に水色表示されています。

厚木市金田地区田んぼのおたまじゃくしクリック拡大
せっかく田んぼを歩いたので今日もおたまじゃくしを撮りました。蛙になる直前で手も足も出ています。何蛙のおたまじゃくしかな?
おたまじゃくしは 蛙の子 なまずの孫では ないわいな♪
それがなにより 証拠には やがて手が出る 足が出る♪

と子供のころに歌いましたが、その変態は、まず足が出る、手が出る、顔が蛙っぽくなる、尾が消える順だったと思います・・・。

今回で終える予定でしたが長くなるのでこの続きは次回投稿します。相模川右岸に注ぐ牛久保用水排水路を河口までたどります。

今回の始まり、牛久保用水が北向きに方向を変える地点の地図です(中央十字線)。水田記号の表示がある地理院地図より。

其の313 厚木市金田の牛久保用水を歩く①

 7月2日(土)曇りのち晴れの予報。読者の地元ティーさん推奨の牛久保用水を探訪しました。梅雨時に青空を望むのはない物ねだりになるので踏ん切りをつけて行ってきました。2回に分けて投稿いたします。

金田・牛久保頭首工
今日はR129下依知入口バス停からの歩きです。
牛久保用水の起点、中津川左岸から見た金田・牛久保頭首工です。牛久保用水はこのゲートから始まります。

金田・牛久保頭首工取水堰
取水堰をズームアップしました。コンクリート製の固定堰で魚道も見えます。対岸は厚木市妻田北、こちら側は厚木市金田。

頭首工水路完成記念碑
ゲートの傍らに立つ「頭首工水路完成記念碑」。記念碑は金田土地改良区が昭和三十一年四月十七日に建立しました。
(碑文より)

厚木市金田 金田・牛久保頭首工付近
取水ゲートから取り入れた用水は左岸崖下の河川敷地下を南下します。たどることは不可能なので中津台地崖上のこんな道を南下しました。

牛久保用水の水門・中津川橋北
途中の住宅街の坂を下り右折したところで水門を見つけました。欅の大木の根元に石祠が祀ってあります。

牛久保用水水門近くの水神様石祠
欅の大木根元の石祠です。場所柄水神様と思われます。

牛久保用水案内板
幸いなことに水神様の隣に牛久保用水の案内板が立っています。

当用水は金田の地頭本間重連公が上水を通して開発せんと考え鎌倉幕下の家人杉山将監弘政に依頼し創設した。
中津川の水を牛久保から取り入れ本間屋敷から金田村を西南東のコの字型に囲み相模川に流出させた。灌漑や生活用水であるが要塞堀でもあった。平成二十八年四月 
(案内板より)

鎌倉時代に開削された用水路でした。ずいぶん歴史のある用水路で驚きました。初めに南流、次に東流、北流する意味が分かりました。要塞堀だったんですね・・・。

牛久保用水・厚木市金田
水門裏に回ると崖沿いにこちらに流れる水路があります。金田・牛久保頭首工から来た牛久保用水なので上流へたどってみました。手前の角落しは余水吐兼土砂吐と思われます。

牛久保用水・厚木市金田
流下する用水路。幅は約80cm、鉄筋のフタがしてあります。

牛久保用水・厚木市金田
5分ほどたどると崖から来た水路(多分、雨水下水路)と交差し行き止まりです。これは水路を潜った牛久保用水路のトンネル出口です。

牛久保用水・厚木市金田
トンネル内の様子です。奥の方で用水がごぼごぼと音を立てて吹き出しています。頭首工からコンクリート管か何かでここまで来たと思われます。

牛久保用水・厚木市金田
帰り道、中津川河川敷の風景です。左側が牛久保用水。
幸い細長い奴との遭遇はなかったです。出てもおかしくない場所ですが・・・。女性の一人歩きはちょっと怖そうなところです。

牛久保用水の水門・中津川橋北
水神様の水門へ戻ってきました。ゴミ除け格子(スクリーン)付きゲートです。左側のゲートは木製です。右側はゲートがありません。中津川が大雨で増水した時はゲートを下げ堤防の役目をすると思いますが、良いんですかね・・・。上流に宮ヶ瀬ダムがあるのでその心配は無用と言うことでしょう。

牛久保用水の水門・中津川橋北
水門から下流を見るともうひとつ水門があります。牛久保用水はこれより地下水路になります。その入り口のゲートです。角材を組んだ木製のゲートです。

牛久保用水水門から中津川下流を望む
水神様付近より中津川下流を望む。牛久保用水は左岸堤防に沿って南下します。前方の橋はR246、R129中津川橋です。

牛久保用水・厚木市金田
水神様下流の地下水路上の道。ここからは地下の用水路なので地図からは消えます。

牛久保用水・厚木市金田
中津川橋を過ぎ妙純寺前の歩道下を流れる牛久保用水。

牛久保用水マンホールフタ・厚木市金田
歩道上にこんなマンホールフタがあるのでそれと分かります。「用水」と表示してあります。小穴に耳を当てると流水音が聞こえます。

牛久保用水・親水広場
中津川左岸堤防沿いの親水広場。牛久保用水の用水を利用した親水広場です。

牛久保用水・厚木市金田
親水広場の先の暗渠水路上の道です。中津川左岸堤防からやや離れました。

牛久保用水・厚木市金田
その先の暗渠道です。マンホールが点々とあります。

牛久保用水・厚木市金田
その先で南下していた水路が東へ向きを変えます。

牛久保用水・厚木市金田
そのまま進んで県道601号線、金田下宿バス停前に出てきました。県道西側と渡った東側に橋の跡が残っていました。目の前のコンクリートと東側の選挙ポスターが貼ってあるのが橋跡です。昔は開渠で流れていたことが分かります。

牛久保用水・厚木市金田
その先の比較的新しい暗渠の牛久保用水。入り口に牛久保用水の碑が立っています。碑文が刻まれていましたが木がさえぎり判読できず。

牛久保用水・厚木市金田
200m足らずの新しい暗渠の終点です。前方は今日初めて見る田んぼです。目の前のグレーチングフタを覗くと角落しで水位を上げ細い水路から田んぼへ送水していました。
牛久保用水はここから流れを北向きに変え、金田地区の広大な田んぼへ向かいます。

今日は予報通り午後から晴れてきました。むし暑くて参りましたが牛久保用水及び排水路を相模川へ注ぐ河口まで歩きました。途中ですが長くなるのでこの続きは次回投稿いたします。

金田・牛久保頭首工の位置です。

FC2Ad