発見したその日、6月26日(日)晴れの日にゴム堰から始まる用水路を終点まで歩きました。

北部公園のはずれ、目久尻川のゴム堰。左岸に操作室や魚道、取水ゲートが見えます。
嬉しいですね・・・全く予期せぬ儲けものの出合いです。

右岸にも取水ゲートがあり、両岸で取水しています。

ゴム堰管理橋より目久尻川上流を望む。青く澄んだ湖水に大鯉が悠々と泳いでいます。最近は手賀沼の濁った水ばかり見ていたせいか特にきれいに感じます。

下流から見ました。魚道も設置されています。取水堰に取水口、魚道と三点セットが揃っています。この施設は農業用水の取水施設・頭首工ですね。

操作室に掲示の銘板です。平成9年8月に神奈川県厚木土木事務所が造った取水施設です。調べたところ日常の管理は柏ヶ谷堰用水組合が行っています。
名称:目久尻川柏ヶ谷堰ファブリダム
規模:高さ2.08m×河床幅8.20m
型式:空気膨張式 (銘板より抜粋)

左岸の用水路をちょっとだけ下流へたどってみました。老人保健施設えびな前を流れる柏ヶ谷堰から始まる用水路。(以下柏ヶ谷堰用水路または用水路)
「用水路 ここからどこへ 行くのだろう」 doushigawa
偶然の発見なので地図なしですが、終点までたどることにしました。

暗渠用水路の上が歩道になっています。グレーチング点検フタがあるところは角落しで堰上げ分水し田んぼへ用水を送っています。ここは道路右側の田んぼへ送っています。田んぼの右側は目久尻川左岸です。

これは開渠用水路の角落し堰上げです。暗渠もこれと同様です。

相鉄線を潜る柏ヶ谷堰用水路。ここは海老名市柏ヶ谷です。

柏ヶ谷堰用水路から分水し田んぼへ向かう用水路。ここは海老名市望地2丁目。前方の白いガードレールは目久尻川左岸。

田んぼを巡った用水は余水排水として排水路から目久尻川へ放流していました。望地2丁目の目久尻橋上流付近。

目久尻橋の「一級河川目久尻川」の標識。目久尻川は神奈川県厚木土木事務所が管理する一級河川です。

歩道下の暗渠用水路にゲートがあります。これは何でしょう。
点検口の隙間から中を観察しました。ゲートは閉じていて普通に用水が流れています。
このゲートは用水を送り過ぎた時の溢流水の排水(余水吐け)兼シーズン終了時の用水路内の排水用と思われます。

上記ゲートの先は目久尻川です。目久尻川左岸にフラップゲート付きの放流口がありました。

その先、民家が途切れ歩道下の暗渠用水路がこのように幅50cm位の開渠用水路になりました。ここは海老名市望地1丁目。終点間近です。

右端の草むらがたどってきた柏ヶ谷堰用水路です。ここで目の前のコンクリート製の深い排水路に落ち目久尻川左岸に放流されます。この画像左奥暗渠排水路の先が目久尻川左岸です。

目久尻川左岸の排水樋管ゲート。ここから放流されます。

目久尻川右岸から見た排水樋管放流口。洗掘防止のためブロックが敷いてあります。ここは綾瀬市との境界小園橋上流になります。結局、目久尻川で取水された用水は田んぼを潤した後再び目久尻川へ戻って行きます。小規模な農業用水路はこのパターンが多いですね。

小園橋より目久尻川上流を望む。

おしまいに小園橋際の河童のモニュメントです。傍らの碑文「河童伝説」に目久尻川の川名由来が記されています。目久尻川は古くは目穿川(めくじりがわ)と記されていた。農作物を荒らす河童に怒った農民が河童の目を抉り取ったのが由来だそうです。
きょう28日は朝から梅雨時らしい雨が降っています。26日の貴重な梅雨の晴れ間にゴム堰発見のおまけつき探訪ができてよかったです。(^σ^)
目久尻川柏ヶ谷堰ファブリダムの位置(十字線)です。目久尻川沿いの田んぼ記号が参考になります。(地理院地図より)
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