三沢川分水路について概要を再掲します。
●三沢川分水路は、東京都と日本住宅公団(当時)で施工分担し、昭和59年3月に完成した。
●JR武蔵野貨物線と並進して、JR南武線多摩川鉄橋の上流側で多摩川に注ぎ込む延長約2.7km の一級河川である。
●三沢川分水路の分派点と合流点
東京都稲城市坂浜地内(三沢川分派点)
東京都稲城市大丸地内(多摩川合流点)
「多摩川水系三沢川河川整備計画 東京都・神奈川県」より抜粋。

今日はJR南武線南多摩駅からの歩きです。多摩川右岸堤防から見た左がJR武蔵野貨物線、右がJR南武線です。

ちょうど良いタイミングで武蔵野貨物線の長~い列車が通過。白いフェンス下が三沢川分水路多摩川合流点施設です。

堤防下から見た合流点の施設です。

角度を変えて見ました。動物園の檻のような鉄格子が嵌っています。侵入防止と多摩川が増水したときのゴミの流入防止のためと思われます。

横から見ました。水が流れ出ています。平常時の一級河川三沢川分水路の流れです。航空写真で見ると水路出口は隔壁で4本の水路に仕切ってあります。

中の様子です。奥に直径3、4mほどの黒いトンネル出口が見えます。わずかに水の流れがあり水音が反響しています。
ここは布田の多摩川右岸(三沢川水門のある)三沢川河口から約6.3km上流地点です。最短(2.7km)で且つ勾配が取れるこのコースが選ばれたと思いますが、三沢川河口よりはるか上流に合流させ、あれっ?と思わせるところが面白いですね。

近くにあった海からの距離標識。「海から32km」。
三沢川分水路の話はここまでですが、すぐ上流に東京都下水道局の排水施設や農業用水取水施設があるので見に行きました。

東京都下水道局南多摩水再生センターの排水樋管です。ほんの微かに下水の臭いが漂ってきます。

その上流、大丸用水堰(おおまるようすいせき)です。右岸は稲城市大丸、対岸は府中市是政。

右岸の大丸用水土地改良区の取水施設です。ここで取水した用水は南多摩駅の方へ流れて行きます。帰りに大丸用水路をたどりました。

南多摩駅前で大丸用水路切り替え工事をやっていました。ボックスカルバート(幅3600×奥行1000×高さ1600)を並べて新しい水路を作っています。黒い蛇腹パイプ二本は仮水路。

上記のすぐ下流、南多摩駅前を流れる大丸用水路。田んぼへ用水を送るには時期がまだ早く形ばかりの流れです。本格的な通水期になったらぜひ歩いてみたいと思います。魅力的な用水路です。
振り返ると、芋づる式に探訪先の輪を広げていくのがdoushigawa流のようで、「横浜水道みちを行く」がいつの間にやら用水路や川辺歩きをやっております。(^λ^)
共通点は「水の旅」と言ったところでしょうか・・・。
三沢川分水路多摩川合流点の位置です。
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