横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を目指して探索探訪をします。時には独りよがりな感想意見を述べます。

其の178 相模ダム管理橋・築井大橋を渡りました

9月25日(木)雨のち晴れ、午後から雨が上がったので相模原市緑区の相模ダムを訪ねました。平成25年のウォーキング初めに相模ダムを選び、そこから沼本ダム、横浜水道三井用水取入所、名手橋へと歩き、同年10月にはダム直下の神奈川県営相模発電所を見学し拙ブログではおなじみのところです。管理橋が通行可能になったとの情報を得、取り急ぎ車で行ってきました。目的は単純で、管理橋を渡ることと、そこからしか望めない県営相模発電所の撮影およびダムカードです。

相模ダム管理橋・築井大橋
右岸から見た相模ダム管理橋・築井大橋。平成25年1月5日にこの前の道を通りました。案内看板には築井大橋を渡り左岸の駐車場まで通行可能とあります。橋の左右欄干親柱には「相模湖」「築井大橋」(つくいおおはし)と刻まれています。築井は城山ダム(津久井湖)湖畔城山の頂の津久井城跡に文化13年(1816)頃に建立された築井古城記碑にその文字が見られます。昔は津久井ではなく築井が使われていたのでしょうか。

相模ダム管理橋・築井大橋
橋の中ほどに新設の築井大橋のプレート。

相模ダム管理橋案内看板 相模ダム・築井大橋銘板クリック拡大
相模ダム管理橋案内看板と築井大橋の銘板。通行再開期間は平成26年4月1日から平成26年9月30日(予定)。次回通行止めは平成26年10月から27年3月(予定)とあり、今日はぎりぎり間に合いました。
築井大橋銘板によると築井大橋は神奈川県企業庁が2013/7に造りました。

相模発電所
管理橋より今日のお目当て神奈川県営相模発電所を望む。平成25年のウォーキング初めは相模ダムからスタートしました。当時、管理橋は工事中でした。相模発電所はダム直下にあり管理橋からしか見ることが出来ません。念願がかなって今日ようやく実現しました。
発電所下流で放流しています。ただ今発電中です。相模発電所はピーク式の発電で一日の中で電気の必要な時間に発電する運用形態をとっています。東京電力から注文の都度発電機を回すということですね。

相模ダム
昨年10月、相模発電所を見学した時に撮った相模ダムの雄姿です。

相模ダム
管理橋よりダム堤体を見下ろす。身を乗り出して撮りました。

相模ダム・鋼製ローラーゲート
これは管理橋からダム上流側を見下ろしました。鋼製ローラーゲートです。

相模ダム・築井大橋より相模湖を望む
築井大橋より相模湖を望む。前方の橋はR412相模湖大橋。

相模ダム・築井大橋
渡り終え左岸より相模ダム・築井大橋を望む。

相模ダム
左岸より相模ダムを望む。

相模ダム・慰霊塔
相模ダム近くの右岸湖畔に建てられた慰霊塔です。ダム工事殉職者52名の方々の氏名が刻まれています。

一通り見学したあと、左岸にある神奈川県企業庁相模川水系ダム管理事務所相模ダム管理所を訪ねました。相模ダムのダムカードをもらうためです。これで神奈川県のダムカード全5枚(相模・城山・宮ヶ瀬・石小屋・三保)がすべて揃いました。あわせて神奈川県企業庁のパンフ「相模ダム」「神奈川県営電気事業」をいただき帰路に着きました。

ダムカード・相模ダム
相模ダムのダムカードです。裏面にDAM-DATAが載っています。
相模ダム
所在地:神奈川県相模原市
河川名:相模川水系相模川
型式:重力式コンクリートダム
ゲート:ローラーゲート5門 スルーゲート1門
堰高・堰頂長:58.4m・196.0m
総貯水容量:6,320万㎥
管理者:神奈川県企業庁
本体着工/完成年:1941/1947年

(相模ダム・ダムカードDAM-DATAより)

本文で触れた関連記事です。
「其の62 相模ダムから名手橋へ」 (2013/1投稿)
「其の110 相模発電所を訪ねる」 (2013/10投稿)

相模ダムの位置です。

スポンサーサイト

其の177 三田頭首工を訪ねる②

前回の続きです。前回は屋際交差点から300m東の交差点にある分水地点まで進みました。右折して南進する三田用水幹線用水路と分水を受け東進する水路に分かれます。探訪したのは9月18日(木)晴れの日です。

三田せせらぎの小道起点
東へ歩くとここへ出てきます。「三田せせらぎの小道」の起点です。左奥が蟹渕川で3カ所から排水が流れ込んでいます。水色の水門は相模川右岸幹線用水路(西部用水)の排水門と思われます。撮影地点の背後から「三田せせらぎの小道」が始まっています。

三田せせらぎの小道説明パネル
「三田せせらぎの小道」の説明パネルです。
三田せせらぎの小道は、普通河川蟹渕川(かにぶちがわ)を暗渠(あんきょ)化して、その上部を利用した施設となっております。構造は、下部のボックスカルバートに排水を流し、上部には用水を利用した水辺空間(せせらぎ)を創出できるように、二重断面構造となっております。 厚木市都市整備部河川整備課 (説明パネルより)
説明にあるように三田用水がせせらぎに利用されています。

三田せせらぎの小道
三田せせらぎの小道。

三田せせらぎの小道
こんな三田せせらぎの小道(延長790m)を終点まで散策しました。

三田せせらぎの小道・彼岸花
小道に咲いていた彼岸花。虹のようにきれいな尾っぽのオハグロトンボがひらひらと翔んでいました。

蟹淵川
小道終点から先の蟹渕川下流を望む。せせらぎに利用された三田用水は多分この川に放流されていると思います。

三田用水路
今回の始まりの分水地点へ戻ります。南へ向かう三田用水幹線用水路。

三田用水路
上記から約400m下流地点から見た水路上流と田んぼの風景です。

土地改良完成記念碑
その近くの田んぼの一角に建てられた土地改良完成記念碑。
碑文によると37.2haの区画整理と7.73haの湿田解消のための暗渠排水事業の完成を記念して昭和45年3月31日に厚木市三田土地改良区が建立しました。

三田用水・十日市場信号付近
土地改良完成記念碑前で東へ転じた用水路は十日市場自治会館で南へ向きを変え市道妻田三田幹線沿いに南下します。十日市場信号付近より下流を望む。

三田用水・十日市場信号付近
田んぼへ配水の様子。水位が上がっています。板をはめ込むように水路にはこのように要所に縦溝が切ってあります。

三田用水・妻田北2丁目
サークルK前信号を左折し一筋目を右折し南下する用水路。暗渠水路は点検口が目印になります。三田から妻田北2丁目に入りました。

三田用水・妻田北2丁目
R246・129の手前で開渠水路になります。東に田んぼが見えます。妻田北2丁目。

R246・R129
R246・R129です。水路はこの下を横断します。

三田用水・R246・R129南
国道を潜り抜け南側へ出てきた三田用水路。この先も一直線に南下します。

三田用水・妻田東3丁目
南下する三田用水。ここは妻田東3丁目です。田んぼは見当たりません。

三田用水・妻田東2丁目
妻田東2丁目に入りました。いかにも水路っぽいですね。左側が水路です。三田用水の昔を知る地元の方にちょうど出会いました。下校する小学生に交通安全指導をする人です。昔はこの辺り一帯は田んぼで道幅目一杯が水路だったそうです。

三田用水・妻田東2丁目
これは上記を南から見たところです。東からも水路が来てここで合流しています。

三田用水・妻田東2丁目
その先で西へ進路を変え、干無川(ひなしがわ)へ向かう暗渠水路。下水工事をやっていました。

干無川・厚木市妻田東2丁目
その先の干無川に架かる橋から下流を望む。三田用水の暗渠水路をこの橋の手前(干無川左岸)までたどりましたが、そこから先の水路を見失いました。

干無川・妻田東2丁目
橋を渡り干無川左岸を見ました。護岸に排水口があります。先ほどの地元の方によると三田用水は干無川が終点という話でした。厚木市役所の資料では終点は中津川と小鮎川とあります。前回、中津川大橋北で分水した先が中津川と分かっています。干無川はこの橋の下流約900mで小鮎川に合流しています。干無川経由小鮎川なら話が合います。この護岸の排水口がなんとなく三田用水の終点に思えてきました。それも高い確率で・・・。私は以前、相模川左岸幹線用水路の茅ヶ崎市室田の終点で思い違いをして読者の方に助けていただいたことがあります。今日のところは断定しないでこのままにしておきます。いずれ明確にしたいと思います。
三田頭首工取水口からここまでの延長を地図上で測りました。5406mでした。意外に短いです。10km以上歩いた気分です。

今回の探訪記念です。
庚申塔・十日市場自治会館南
十日市場自治会館南の辻で見た庚申塔です。風化してボロボロですが下の方にお猿さんが3匹揃っています。

今回のスタート(分水地点)の位置です。

其の176 三田頭首工を訪ねる①

前々回探訪した坂本頭首工の下流約650mのところに農業用水取水施設・頭首工があります。坂本頭首工探訪の途中で見つけました。才戸橋から中津川上流を眺めるとその頭首工の取水堰や魚道を確認できます。その名前は三田頭首工(さんだとうしゅこう)と言います。いつものようにそこから始まる幹線用水路をたどって終点まで歩きました。探訪したのは9月18日(木)晴れの日です。2回に分けて投稿します。

中津川右岸より三田頭首工を望む
田名バスターミナルからバスを乗り継ぎ下川入バス停下車、才戸橋を渡りました。これは中津川右岸から見た三田頭首工です。堰長136mの固定堰です。

三田頭首工取水口
中津川右岸の取水口です。
取水口水門:幅1.65m×高さ1.30m×2門
最大取水量:0.563㎥/秒
堰の長さ:136m
受益地:厚木市三田地区及び妻田東地区

(厚木市提供資料より)

三田用水幹線用水路
取水口から始まる用水路は地下に潜り県道63号線、林の下を抜け南側に開けた田んぼ沿いに出てきます。左側の砂利道のように見えるのが暗渠水路です。田んぼでは稲刈りを終えたところです。稲乾し作業中の方に伺うと田植えは5月17日だったそうです。ちょうど丸4ケ月前です。稲の成育は順調だったということでしょうね。今年神奈川県は大きな自然災害もなくどこも豊作間違いなしと思われます。用水路歩きをする私にとっても喜ばしいことです。

三田用水路
上記地点から下流を見たところです。点検口から0.563㎥/秒の流れを見ることが出来ます。しばらくこのような暗渠水路が続きます。

彼岸花・三田用水路
水路沿いに早くも彼岸花が咲いていました。

白い彼岸花・三田用水路付近 マルバルコウクリック拡大
付近で見つけた珍しい白い彼岸花とマルバルコウです。

三田用水路
才戸橋バス停から屋際に至るバス通り沿いを流下する三田用水路。これは幹線用水路です。

三田用水路・支線
バス通り沿いを流下する用水路。バス停上三田付近。あとから気づいたのですがこれは支線用水路です。下流で三田用水幹線用水路に合流します。

三田用水路
幹線用水路は石井建設付近で東へ向きを変えバス通りから離れていきます。これは上流を見たところです。これから幹線用水路を一路南へたどります。

三田用水路
その下流、コスモスが花盛りでした。上流を見る。

三田用水路・田んぼへ配水
田んぼへ配水の様子です。これは水路上から田んぼを見下ろした写真です。水路の標高が高く水路に直結したバルブの開閉により用水取入れが可能です。これなら分水堰(水門や転倒堰)は不要です。

三田用水路・中津川大橋北付近
中津川大橋北付近まで下ってきました。水門があり2方向へ分水しています。地図を見ると直進は中津川大橋を潜り中津川へ合流しています。幹線用水路の流れが初めて姿を現しました。右(南)へ向かう水路をたどりました。

三田用水路
南下する三田用水幹線用水路。下流を見る。

三田用水・睦合北公民館バス停前
バス停睦合北公民館前へ出てきた三田用水路。上流を見る。

三田用水路・バス停清源院付近
バス通り歩道下を流下する三田用水路。バス停清源院付近、下流を見る。点検口を覗くと流れが確認できます。
清源院参道階段下で昼食(おにぎり)をとりましたが、蝉時雨が凄かったです。どんな蝉~? ツクツク法師です。やはりもう秋ですね。

三田用水・バス停清源院付近
その下流で再び開渠水路になった三田用水路。バス通りから東へ離れていきます。下流を見る。

三田用水
その先南下する三田用水路。下流を見る。

三田用水路・屋際交差点付近
屋際交差点付近の分水堰です。直進が支線で幹線は左(東)へ向かっています。

三田用水路・屋際バス停付近
東進する三田用水路。屋際バス停付近、下流を見る。

三田用水・屋際バス停前
道路を横断し南側へ出てきた三田用水路。屋際バス停前、下流を見る。広々とした田んぼ、豊かな稔の秋を実感します。
広い歩道の地下には相模川右岸幹線用水路(西部用水)が通っています。私は2年前に西部用水を探訪した時にここを歩いています。当時気付かなかった西部用水のマンホールフタを見つけました。
西部用水マンホールフタ
神奈川県のマークに西部用水とあります。珍しいマンホールフタです。私は初見です。

三田用水・三田せせらぎの小道分水地点
屋際交差点から300m東の交差点です。青色の水門が見えます。ここで2方向へ分水しています。右折が三田用水幹線用水路で直進は「三田せせらぎの小道」へ向かっています。三田せせらぎの小道を終点まで歩きましたが長くなるのでこの続きは次回投稿いたします。


三田頭首工の位置です。 

其の175 中津川左岸用水路を歩く・善明堰から中依知へ

前回は中津川左岸用水路を坂本頭首工から長坂境橋まで歩きました。今回はその続きです。9月3日(水)晴れの日に探訪しました。

善明川
長坂境橋から善明川上流を望む。左側は厚木市下川入、右側は厚木市長坂(厚木市関口)の田んぼです。中津川左岸用水が善明川へ放流されたので長坂、中依知地区向け用水の水源を探しに行きました。

善明川
善明川右岸の放流水。坂本頭首工から来た中津川左岸用水の支線用水路の余水排水と思われます。善明川左岸道路沿いを上流へ歩きましたが善明橋まで数ケ所放流されていました。伏越横断はないということです。

善明堰
長坂境橋から約650m上流の善明橋付近で取水堰を発見しました。右岸の開口は魚道です。堰の名前は善明堰と言います。

善明堰・取水口
左岸の取水口。左側の橋が善明橋です。取水堰に取水口、魚道と3点セットが揃いました。この施設は農業用水取水施設、頭首工です。下の写真のように中津川左岸土地改良区の注意看板が掲げてあり確定です。なぜ途中から中津川取水用水から善明川取水に切り替えたのか、その理由は分りません。勾配?それとも水利権の関係でしょうか。

中津川左岸土地改良区注意看板
善明橋際の中津川左岸土地改良区注意看板。

善明堰銘板
管理橋上の建物に掲示の銘板。
善明堰
工事名:善明橋・善明堰改修工事
型式:鋼製転倒ゲート
高さ×幅:0.90m×7.70m
竣工:平成元年3月
施工:上部工 日本自動機工(株) 下部工 (株)吉田組

(銘板より)

善明堰用水マンホールフタ
善明川左岸道路沿いのマンホールフタ。用水と刻まれています。ここから下流へたどります。

長坂山の根水辺の広場
長坂山の根水辺の広場最上流部。中津川左岸用水路は道路地下を通りここへ流れてきます。用水路の名前はここでも土地改良区の名前で呼びます。

長坂山の根水辺の広場
長坂山の根水辺の広場。段丘崖の下で小さな親水公園になっています。

中津川左岸用水路・厚木市長坂
長坂山の根水辺の広場を背に南方の長坂地区を見たところです。水辺の広場を通過した用水は左側の桝で2方向に分水しています。この2筋の幹線水路が北から南に縦断し東西の田んぼに水を配っていると思われます。

中津川左岸用水分水桝・厚木市長坂
分水桝のアップです。

中津川左岸用水・厚木市長坂
東側の幹線水路を下流へたどりました。前方の橋は県道42号線高架橋。

長坂生産組合看板  長坂生産組合看板
水路沿い長坂生産組合の注意看板。

中津川左岸用水路・厚木市長坂
高架橋南の田んぼ。河岸段丘崖の森が近づいてきました。

中津川左岸土地改良区注意看板
長坂の田んぼの南のはずれで西から来た排水路に突き当たります。突き当りのフェンスに掲げてあった中津川左岸土地改良区の注意看板。

中津川左岸用水路・厚木市長坂
合流しないで東の河岸段丘崖へ向かいます。左の細い流れが中津川左岸用水路。排水路より高い位置を流れています。

中津川左岸用水路・厚木市中依知
河岸段丘崖沿いに流下する左岸用水路。標高を維持するため一段高い位置を流れています。これは排水口です。9月の末頃には通水が止まり角落しの板は取り払われると思います。ここは地図を見ると中依知に入っています。
これより少し上流の水路沿いに相模川右岸幹線用水路(西部用水)の中津川サイフォン呑口桝があります。2年前平成24年6月(2012/6)に疲れた足どりでようやく見つけた施設で私にとっては懐かしい思い出です。再会を楽しみにしていたのですが蔓性の植物が生い茂り水門巻き上げ機の軸が2本見えるのみでした。残念です。

中津川左岸用水路・厚木市中依知
途中で中津川へ向かった排水路と別れ南下する中津川左岸用水路。暗渠水路です。

中津川左岸用水路・厚木市中依知
中依知地区の田んぼに入ってきました。

中津川左岸用水路・厚木市中依知
中依知の田んぼ南のはずれです。上流を望む。ここが中津川左岸用水路の終点です。

中津川左岸用水路・中津川へ放流
その流末はすぐ近く西側を流れる中津川に放流していました。(黄色矢印地点)

地図上で善明橋から中依知の田んぼ南端までの延長を図りました。2578mでした。
これで中津川左岸用水路探訪は終わりです。なお通水量、施設概要など新しい情報は追記で投稿する予定です。

今日の探訪記念は本文で触れた相模川右岸幹線用水路・中津川サイフォン呑口桝です。2年前の写真を再掲します。
相模川右岸幹線用水路・中津川サイフォン呑口桝
探訪記は 「其の24 中津川サイフォン探索」 (2012/6投稿)で発表しました。相模川右岸幹線用水路(西部用水)は伏越(ふせこし)・サイフォンがいっぱい見られる管理人お気に入りの用水路です。用水路は相模川、中津川、小鮎川、渋田川などの大小河川や道路、鉄道などと伏越・サイフォンで立体交差しています。(アーカイブ2012/6-7)

善明堰の位置です。

其の174 坂本頭首工から中津川左岸用水路を歩く

9月3日(水)晴れ、坂本頭首工とそこから始まる中津川左岸用水路を探訪しました。7月から8月にかけこれより上流の仙台下頭首工から始まる用水路を終点まで歩きました。位置的には終点のすぐ南に坂本頭首工があり、中津川左岸の農業用水取水施設と田んぼを北から南へ巡る旅になります。バスを乗り継ぎ県道63号線坂本バス停下車、そこから探訪を開始しました。

中津川の坂本頭首工
中津川左岸道路沿いの坂本頭首工。取水施設は左岸側にありますが見通しが悪く紹介できません。左端に記念碑が立っています。参考のため碑文を要約して記します。
記念碑 神奈川県知事 津田文吾書
・昭和34年度より国並びに県の補助金を受け工事に着手
・昭和43年3月完成
・総延長:4379m
・受益地区:愛川町坂本、厚木市棚沢、下川入、長坂、中依知
・受益面積:120ha
神奈川県中津川左岸土地改良区  
(記念碑碑文より要約抜粋)

今回の探訪資料は一万分の一の地図だけです。頭首工の位置さえ分かれば後は水路伝いに終点まで行けると気楽に考え、その通り終点まで完歩しました。地図上では水路は水色表示されていますが暗渠水路になると地図から消え、実際には役に立たないですね。地名確認の参考程度です。資料なしの中、碑文は参考になります。

中津川・坂本頭首工
中津川右岸から坂本頭首工を望む。ゴミ除けのブイと取水口が見えます。8月19日仙台下用水路を探訪した帰りに撮りました。

坂本頭首工取水堰・魚道
左岸堤防外側に下りる階段あり、頭首工取水堰に最接近して撮りました。これは階段式魚道ですね。

中津川左岸用水路
堤防内側へ出てきた中津川左岸用水路。上流を見る。(用水路の名前は地図にも碑文にもなく土地改良区の名前を使います。)

中津川左岸用水路・愛川町坂本
その下流、愛川町坂本の町中を流下する用水路。上流を見る。

中津川左岸用水路・坂本バス停付近
県道63号線を潜り田んぼへ向かう用水路。坂本バス停付近より下流を望む。水路から溢れんばかりの水勢です。

中津川左岸用水路・愛川町坂本
その先の坂本の田んぼ前で最初の分水です。正面が分水門で坂本、棚沢の田んぼへ流れていきます。右側の水門が幹線用水路の分水堰です。これより下流でも何ケ所か分水していました。ここで右折し幹線用水路沿いに歩きます。
奥に連なっている濃緑は中津川河岸段丘崖の森です。今日歩く受益地の愛川町坂本、厚木市棚沢、下川入、長坂、中依知地区は中津川と段丘崖の間に挟まれた水田地帯になります。

中津川左岸用水路支線用水路・愛川町坂本
その下流、支線用水路と田んぼへ配水の様子。角落しで水位を上げ100mm塩ビパイプで取り入れています。ここは愛川町坂本です。

中津川左岸用水路・才戸橋東詰付近
才戸橋東詰め付近を流下する幹線用水路。下流を見る。右は県道63号線。

中津川左岸用水路・下川入中河原
才戸橋南側、下川入バス停を過ぎたあたりで中津川から離れ下川入の田んぼへ向かいます。ここは下川入中河原で水路上流を見たところです。水路幅は約1m、暗渠水路が続きます。

中津川左岸用水路・厚木市下川入
普通の開渠水路に戻りました。バス停青年の家北付近。これより下流は終点まで暗渠水路です。

中津川左岸用水路・下川入
暗渠水路上で分水堰(転倒堰)の開閉器(水色の設備)を見つけました。点検口内の転倒堰を起立させ水位を上げ水路右側の支線へ分水していました。

中津川左岸用水路・支線用水路
上記で分水を受け田んぼへ向かう支線用水路。厚木市下川入。

中津川左岸用水路・下川入
少し下流にこんな分水堰もありました。やはり転倒堰で開閉器は左側のフタの下に収まっています。道路面と面一で通行の妨げになりません。

火の見櫓・厚木市下川入
珍しい火の見櫓の下を通りました。厚木市下川入。

中村の石造物群・厚木市下川入
火の見櫓下の石造物群。説明看板が立っています。勉強になるので内容を記します。右端が道祖神です。
中村の石造物群
ここに道祖神一基、馬頭観音八基が建立されている。道祖神は明治3年再建とあり、下川入村中村・中河原講中の建立によるものである。馬頭観音は江戸時代中期以降、農民が農耕馬を持てるようになってから愛馬の供養碑として建立されるようになった。 
(説明看板より)

中津川左岸用水路・下川入
幹線用水路暗渠フタの上をどんどん進んでいきます。右側は桜並木です。左手は田んぼでその東側には常に河岸段丘崖の森が続きます。

善明川・長坂境橋
善明川(ぜんみょうがわ)に架かる長坂境橋までやってきました。橋を渡ると厚木市長坂です。長坂の田んぼが広がっています。

中津川左岸用水路・善明川放流
橋を渡り今たどって来た水路を振り返るとなんと善明川へ放流しています。てっきり伏越で横断すると思ったのですが期待が外れました。いったいどうしたのでしょう。もったいない。頭首工からここまでの延長を地図で測ると2561mで、まだ道半ばです。ここより下流の長坂、中依知地区の田んぼの用水はどうするのでしょう・・・。この続きは次回投稿します。

今日の探訪記念は植物です。
ズッキーニ・厚木市下川入
下川入の水路沿いの畑で見つけました。数株栽培中の一株です。葉っぱや花はカボチャのようで実はキュウリによく似ています。帰宅して調べたらズッキーニと言うそうです。露地栽培するのですね~。草も花も実も初めて見ました。
ほかにはつくつく法師の鳴き声を聞き、田んぼの上を飛ぶ赤とんぼを見たりしました。やはりもう秋なんですね~。ちなみに出かける前の朝刊によると今日の東京地方予想最高気温は27℃でした。

坂本頭首工の位置です。

FC2Ad