
新竹之内橋下流の桜ヶ谷堰です。4月とは違い転倒ゲートは起立しています。左岸に取水口(ポンプ揚水)が見えます。

上流から見た鶴見川の桜ヶ谷堰。ここは町田市下小山田町163-1地先。

参考までにこれは4月に探訪した時の桜ヶ谷堰です。ゲートは倒れています。黄色の昇降設備の手前が取水口です。

取水口の背後の桜ヶ谷堰用水路の始まりです。通水量は0.02㎥/秒。
取水施設に東京都知事名の「河川占用・水利使用許可標識」が掲げてありました。宛先は「桜ヶ谷堰水利組合」で最大取水量0.02㎥/秒 1日最大取水量1,728㎥。

その下流の桜ヶ谷堰用水路。石橋が架かっています。石橋に完成年が刻まれていました。右書きで「大正四年九月成」。そんな昔からこの用水路は開かれていたのでしょうか。そうであれば当時はポンプ揚水ではなく、多分もっと上流から取水して自然流下で送っていたと思います。

その下流宮橋付近の桜ヶ谷堰用水路。上流を望む。これが幹線用水路です。この用水路は鶴見川左岸沿いの田んぼを潤しています。宮橋を右岸へ渡ると小山田神社の蓮田です。大賀ハスがちょうど見頃でした。お終いでまとめて紹介します。

都道155号線竹桜会館付近を西へ入ったところです。下流を見る。

小山田と図師町の境界付近を流れる桜ヶ谷堰用水路。上流を見る。まるで野水路の趣です。

図師町に入り道路側溝と平行して流下する桜ヶ谷堰用水路。下流を見る。

日大三高入り口信号北の桜ヶ谷堰用水路。上流を見る。

日大三高入り口信号南の桜ヶ谷堰用水路。下流を見る。駐車場の奥が田んぼです。

都道155号線からみた駐車場奥の田んぼです。ここで普通の水路から暗渠水路になります。これより下流に田んぼはありません。事実上の桜ヶ谷堰用水路終点です。

上記の100mほど下流です。都道沿いのコンクリート桝(階段の下)を見つけました。推測ですが桜ヶ谷堰用水路の余水排水はこの桝からすぐ西側を流れる鶴見川へ放流しているものと思われます。桜ヶ谷堰取水口からここまでの延長を地図上で測りました。わずか1.1kmの水の旅でしたが私的には桜ヶ谷堰用水路の流末まで明らかにしすっきりした気分です。
以下は小山田神社の大賀ハスです。
こちらの大賀ハスは先日「其の165」で発表した薬師池公園の大賀ハスと同じ系統です。町田市相原町の円林寺から株分けされました。またこちらは公園ではなく下記のように実用上栽培されています。
ここは地主さんの大切な農地で、ハスは大切に栽培・管理されています。ここで採れたハスは町田市大賀藕絲館(おおがぐうしかん)で作る手工芸品や織物に使用されるほか、食用としてお菓子やお酒にも使用されます。大賀ハスは薬師池公園でも見ることが出来ます。
町田市大賀藕絲館
大賀ハスを原材料にした、織物やお手玉、人形、お菓子などを障害がある人達が手作りしています。中でも、ハスの糸から抜き出したクモの糸のような細い糸を「藕絲(ぐうし)」と呼び紡いで織ったものが「藕絲織(ぐうしおり)」です。天平時代から伝えられたハスの文化を象徴する織物です。 (小山田神社参道大賀ハス案内看板より)

白い鳥居が小山田神社です。神社の周りはすべて蓮田といった感じです。


2000余年前のハスの実からよみがえった大賀ハス。驚異的な生命力です。且つ優雅で美しい!

咲き終わり。開花時期は7月中旬から8月中旬なのでまだまだ楽しめそうです。
今日の探訪記念です。

今日は神奈中バス図師大橋バス停から歩きました。途中日影橋バス停付近で見た左から庚申塔、地神塔、馬頭観音です。
桜ヶ谷堰の位置です。
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