横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を目指して探索探訪をします。時には独りよがりな感想意見を述べます。

其の149 鶴見川源流を訪ねる②

前回の続きです。鶴見川源流から下流へたどっています。探訪したのは4月24日(木)晴れの日です。

鶴見川・山の端橋から下流を見る
前回は一級河川鶴見川上流端地点・新橋まで進みました。新橋の一つ下流の橋、山の端橋から見た鶴見川です。下流を見る。蛇行しています。

鶴見川・大泉寺バス停付近
大泉寺バス停付近を流れる鶴見川。上流を見る。やはり蛇行しています。蛇行とはよく言ったものでくねくねと蛇のように曲がって流れています。

鶴見川・竹之内橋
下流の竹之内橋です。ここではV字形に蛇行しています。左が上流で右が下流の新竹之内橋の方へ流れています。

鶴見川・新竹之内橋より下流を見る
新竹之内橋より鶴見川下流を見る。

桜ヶ谷堰
その下流に取水堰がありました。フェンスに掲示の東京都知事名の「河川占有・水利使用許可標識」によると名称は桜ヶ谷堰水利組合とあります。堰の名前は桜ヶ谷堰と分かりました。転倒ゲートが見えます。ゲートは倒れているのでまだ貯水していません。黄色の昇降設備の手前が取水口(ポンプ揚水)のようです。
許可標識によると取水量は最大0.02㎥/秒、1,728㎥/日。許可の目的はかんがい用水とあります。左岸道路沿いには素掘りの用水路が通っていました。
この施設は取水堰に取水口があり、かんがい用水が目的です。すなわち頭首工といえると思います。

桜ヶ谷堰
下流から見た桜ヶ谷堰。

桜ヶ谷堰下流宮橋付近の鶴見川
桜ヶ谷堰下流宮橋付近の鶴見川と田んぼです。田んぼは桜ヶ谷堰から始まる用水路の途中にあります。私は1週間前の20日に松本から白馬までJR大糸線に乗りました。車窓から一部ですが早くも水張りをした田んぼが見えました。桜は満開から散り始めでしたが面白い取り合わせと感じました。北信濃はこの辺りと違って田植えが早いのでしょうね。

鶴見川・宮橋の青大将 鶴見川・宮橋の青大将
いつもそうなんですが、ばったり蛇に遭遇しました。宮橋から見たブロック積み護岸を上る蛇です。蛇行する鶴見川の蛇!です。平気で直角に曲がって上っています。めずらしい?青大将の生態です。苦手な人は写真をクリックしないで下さい。

鶴見川・坂下橋より下流を見る
坂下橋より下流を見る。左岸護岸に塩ビパイプを添わせています。取水設備でしょうか?

鶴見川・長慶禅寺付近
比較的真っすぐ流れる鶴見川。大分下って来ました。ここは長慶禅寺付近です。

鶴見川・長慶禅寺付近
長慶禅寺付近を流れる鶴見川。下流を見る。

地神塔・町田市図師町
その先で見た地神塔。風化が進んでいます。建立年も読めません。このすぐ先が芝溝街道です。

芝溝街道・図師大橋
今回の探訪の終点芝溝街道(都道57号線)図師大橋に着きました。

鶴見川・図師大橋より上流を見る
図師大橋より鶴見川上流を見る。

鶴見川・図師大橋より下流を見る
同、下流を見る。この先は500mほど進むと河川改修工事中の宮川橋に至ります。

赤耳亀
お終いに今日の生き物です。図師大橋の上流で撮った赤耳亀です。今日は鶴見川源流の泉奥でカルガモ、オタマジャクシ、宮橋で青大将、ほかには坂下橋でカワセミ、図師大橋下流でカワウの潜水採餌などなど多くの生き物を見ることが出来ました。お天気にも恵まれ楽しく大満足なウォーキングとなりました。

あと5日で「夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る♪♪」と歌われた八十八夜です。そのころになると各地の農業用水路で通水が始まります。今までと違って水の流れがある用水路沿いを歩くことが出来ます。楽しみですね~・・・。

一級河川鶴見川上流端地点・新橋の位置です。

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其の148 鶴見川源流を訪ねる①

4月24日(木)晴れ、鶴見川の源流を探訪しました。1週間前に宮川橋下流の河川改修工事を見学しました。今日は源流を訪ねた後、芝溝街道(都道57号線)図師大橋まで鶴見川に沿って歩きました。2回に分けて投稿します。

小山田川
JR横浜線淵野辺駅北口から神奈中バスはなみずきの丘行きに乗車し小山田下車。これは小山田バス停前の鶴見川源流の小山田川上流方向です。この川沿い上流にある「鶴見川源流の泉」をまず訪ねることにしました。

鶴見川源流の泉付近の風景
鶴見川源流の泉付近です。お天気は快晴。新緑に菜の花やショカッサイのうす紫色の花に八重桜など春爛漫の多摩丘陵の風景です。どこかでウグイスが鳴いていました。小山田川は道路右側に沿って流れています。

源流の泉下流の小山田川
源流の泉直前、道路右側(東側)沿いに流下する小山田川。鶴見川の源流はこんな細い川です。

鶴見川源流の泉
道路東側の鶴見川源流の泉。こんこんと清水が湧き出ています。

鶴見川源流の泉
園内、源流の泉下流のもう一つの池。

鶴見川源流の泉説明看板クリックで拡大。
町田市上下水道局が設置した「鶴見川源流の泉」説明看板。
内容を抜粋して記します。
位置:鶴見川最源流部・町田市上小山田田中谷戸
湧水量:1,300トン/日
全長:源流の泉から生麦河口まで43.9m
   源流の泉から新橋まで1.4km
河川の名称:
新橋より下流が1級河川鶴見川
新橋より上流が小山田川

看板案内図を見ると源流の泉の地下を川崎水道が横断しています。(破線表示)
津久井分水池から下九沢分水池を経て長沢浄水場へ通じている川崎第1導水隧道と思われます。こんなところを通っていたんですね~。初めて知りました。
なお、源流の泉は施設改修のため現在は休園中です。

手元の一万分の一の地図によるとこれより上流に川の流れ(水色表示)が続いています。探訪しました。
町田市小山田田園風景
丘の斜面で耕作をしていました。のどかで美しい眺めです。

町田市上小山田
竹のトンネルを潜ります。2月の大雪でトンネルが出来たのでしょうか?

町田市上小山田
竹のトンネルを潜った先で行き止まりです。立入禁止看板あり、左右前進とも不可。これが最上流部です。付近でカルガモのつがいや水たまりで小さなオタマジャクシが真っ黒に群れているのを見ました。多分ヒキガエルの子供と思います。

町田市の立入禁止看板
町田市が設置した立ち入り禁止看板。自然環境整備中と書いてあります。
ここでUターンし下流の図師大橋まで川沿いを歩きました。

小山田川・小山田バス停前
小山田バス停前を流れる小山田川。下流を見る。

せせらぎ公園前遊水地
せせらぎ公園前遊水地。地図を見ると小山田川はせせらぎ公園の地下を流れています。

取水堰・小山田小付近
農業用水と思われる取水堰がありました。小山田小付近。

鶴見川上流端・新橋
その下流、新橋に到着しました。これより下流は一級河川鶴見川になります。

鶴見川上流端の看板
橋のたもとに掲示の「一級河川つるみ川上流端 東京都」の看板。これより下流は町田市管理から東京都管理に変わるということでしょうか。

新橋より鶴見川下流を望む
新橋より鶴見川下流を望む。

この続きは次回投稿いたします。

「鶴見川源流の泉」の位置です。

其の147 姫川源流を訪ねる

今回は番外編として姫川源流の短編訪問記です。訪ねたのは4月21日(月)雨の日です。少人数のバスツアーで訪ねました。

姫川源流散策路
R148沿いの駐車場から散策路へ入り源流へ向かう一行。ここは長野県北安曇郡白馬村の姫川源流自然探勝園内の散策路です。

姫川源流
前が開け散策路が木道に変わります。突然前方に清水が湧き出しています。姫川の源流です。園内の説明パネルには「川の源流がこれほど明確になっている所も全国的にめずらしい」と書いてあります。

姫川源流
反対側から見たところです。もう一ヶ所別のところからも湧き出していました。

姫川源流
ミズバショウと水中の緑色はバイカモ。

姫川源流・ミズバショウ
ミズバショウがこんな間近で見れました。良い時期に来ました。

姫川源流
湧水を集め川となり北へ向かって流下する姫川。姫川は全長58km、新潟県糸魚川市で日本海に注いでいます。

福寿草
福寿草が群生していました。園内は4月から10月にかけ季節折々の花が咲く植物の宝庫のようなところです。開花状況は白馬さのさか観光協会HPに載っています。

姫川源流・名水百選記念碑
名水百選記念碑。昭和60年指定。

姫川源流自然探勝園内・馬頭観音
帰路、園内散策路沿いで馬頭観音像を見つけました。安政二年と刻まれています。

この後バスツアーは松本城へ向かいました。

姫川源流自然探勝園の位置です。

其の146 鶴見川の河川改修工事

相模原市の隣町、東京都町田市を流れる鶴見川で河川改修工事が行われていると聞き早速見学に行って来ました。単なる河川改修ではなく蛇行する鶴見川を真っすぐに流れを変える工事です。探訪したのは4月17日(木)晴れの日です。

鶴見川・宮川橋
これは鶴見川に架かる宮川橋の架設工事現場です。位置は都道57号線(芝溝街道)図師の信号を南に入ったところです。河川改修で川幅が広がるため架け替え工事を行っています。ただ今橋台築造中。右側の橋は仮設橋です。

鶴見川河川改修工事案内看板←クリック拡大
橋の上にあった河川改修工事案内看板。
工事内容を理解するため書かれている内容を一部抜粋します。
河川改修工事のお知らせ
この工事は、鶴見川の洪水対策として、著しく蛇行した河川を緩やかにするとともに、河道を広げることにより水の流れがスムーズになり、大雨で増水した場合においても浸水被害等を軽減することを目的とし、同時に橋を架けて生活道路の通行を確保する工事です。
工事件名:鶴見川整備工事(その48)
工事期間:平成25年3月初旬から平成27年春頃
東京都南多摩東部建設事務所


鶴見川・宮川橋架設工事
仮設橋より上流を見る。右岸橋台の施工中です。鶴見川は突き当りを大きく左へ蛇行しています。

蛇行する鶴見川・宮川橋上流
宮川橋のすぐ上流です。蛇行する鶴見川。まるでギリシャ文字のΩのような形です。この蛇行部分はこの工事の範囲外のようです。下流から順に改修工事を進めているようなのでいずれ直線化されると思います。

宮川橋仮設橋より鶴見川下流を望む
宮川橋仮設橋から見た鶴見川下流です。西から東へ流れる鶴見川がここでは北へ蛇行しています。150m位先で戻ってきます。

宮川橋より鶴見川捷水路下流を望む
同、宮川橋仮設橋から見た鶴見川の新しく造られた河道です。まだ水は流れていません。このような水路を捷水路(しょうすいろ)といいます。
捷水路(しょうすいろ):蛇行する河川の屈曲部を直線的に連絡するために開削した人工水路。洪水防止や土地利用を目的として行われる。( 三省堂:大辞林より) 
前方の橋はむかいだ橋です。

鶴見川と捷水路・宮川橋下流
宮川橋を下流から見たところです。左が捷水路で右が北へ蛇行して戻って行きた鶴見川です。

鶴見川・むかいだ橋上流
上記の少し下流、むかいだ橋から見た鶴見川上流です。この辺りでは捷水路を流れています。川幅は12、3mはありそうです。この辺りでも左岸側を旧鶴見川が蛇行していました。その跡は道路になっています。googleマップ航空写真を見ると良く分かります。

鶴見川・むかいだ橋下流
むかいだ橋から下流を見る。突き当りを右へ向きを変えたところが山並橋です。捷水路は突き当りを越え真っすぐ東へ向かっています。ただし現在工事中です。

山並橋より鶴見川上流を望む
山並橋より鶴見川上流を望む。左岸に支流が合流しています。

山並橋より鶴見川下流を望む
山並橋より鶴見川下流を望む。ここから工事中の捷水路を外れ南へ蛇行しています。地図を見ると200m下流の鶴見橋で元へ戻ります。

並木橋から鶴見川捷水路上流を見る
工事中の鶴見川捷水路に架かる並木橋から見た上流です。むかいだ橋が見えます。

鶴見川捷水路・並木橋より下流を望む
同、工事中の鶴見川捷水路に架かる並木橋から見た下流です。この先は約200m下流の鶴見橋へ真っすぐ向かっていると思われます。

帷子川捷水路トンネル
この写真は2年前に横浜水道みちを探訪した時に撮った写真です。場所は県道40号線(厚木街道)鶴ヶ峰駅入り口信号付近の帷子川です。トンネルに入るところですが、トンネルの銘板に「帷子川捷水路トンネル」と刻まれています。「捷水路」という聞きなれない用語を初めて知りました。帷子川も蛇行が多い川だったことが覗えます。

田原橋公園・横浜市西区西川島町
この写真も横浜水道みちを探訪した時の写真です。場所は横浜市旭区西川島町の田原橋公園です。すぐ近くを帷子川が流れています。地元の人の話ではこの公園は河川改修後旧帷子川の跡を生かした公園だそうです。地図を見ると三日月形をしています。湧水もありサワガニ、クチボソ、カワニナなどが生息しているそうです。釣り人もいました。

今回の鶴見川探訪で河川改修前と後の川の流れや工事中の様子を同時に見られて勉強になりました。このような河川改修事業は長期間にわたると思います。これからも定期的に訪ねたいと思います。鶴見川源流や河口も訪ねてみたいと思います。帰路、相模原市立博物館で大正時代初めの二万五千分の一の地図を見ました。蛇行の様子を現代の地図と比べるとほぼ同じで大きな違いはありません。今行っている川の流れを変える改修工事はひょっとすると有史以来の大事業かも知れません。

宮川橋の位置です。

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其の145 松田町の突然始まる川・松田用水③

前回の続きです。松田用水の最終回です。4月12日(土)晴れ、JR東海・御殿場線東山北駅下車。R246庶子信号付近から探訪開始です。前回は庶子の信号付近まで流れを確認しその先で用水路を見失いました。

松田用水・R246庶子信号付近
R246庶子信号付近の松田用水水路トンネル出口。左側はJR御殿場線です。

ムヂナ沢
その先、R246沿いの水路。紛らわしいのですがこれは松田用水ではありません。ムヂナ沢です。R246を北から潜り国道沿いに流れています。手前の新堀沢に合流します。

松田用水・R246村雨信号付近
その先、松田町から山北町へ入りました。R246村雨の信号付近で見つけた松田用水水路トンネル入口です。ゴミ除けの鉄格子や水門巻き上げ機が見えます。庶子の信号で見たトンネルの入口と思われます。

松田用水・R246村雨信号付近
同、上流を見る。またトンネルです。トンネルの出口です。

松田用水・R246向原東信号付近
R246向原東信号を右折し旧道へ入りました。旧道沿いを流れる松田用水。下流を見る。

松田用水水路トンネル出口・自動車板金工場前
その上流、自動車板金工場前でまたトンネルです。このトンネルの入口は東山北駅の北西にあります。板金工場の人に水路名を確認しました。松田用水で間違いありません。

松田用水・東山北駅付近
東山北駅北西で御殿場線をトンネルで潜る松田用水。ここからは地図に水色の水路表示があります。

松田用水・山北町向原
その上流、住宅街の中を御殿場線の方へ流下する松田用水。山の方へ向かっています。

松田用水・山北町向原
その上流です。水路はきれいに整備されています。下流を見る。

松田用水・山北町向原
同、下流を見る。ここは山北町向原です。

松田用水・山北町向原
上流に水門が見えます。その向こうは尺里川(ひさりがわ)です。

松田用水・尺里川サイフォン吐口
松田用水尺里川サイフォン施設です。力は弱いですが吹き上がりが見られます。ここは尺里川をサイフォンで潜った吐口施設です。ここより下流が松田用水です。つまり松田用水の起点に到着したことになります。

尺里川サイフォン
対岸から見た尺里川サイフォン吐口施設。水色の水門が吐口施設です。山の方へ向かっています。

尺里川サイフォン
吐口側から見た尺里川サイフォン呑口施設。放流しています。

尺里川サイフォン下流の上本村橋より尺里川を望む
尺里川サイフォン下流の上本村橋より尺里川を望む。

尺里川サイフォン
尺里川サイフォン呑口兼放流施設。電動式の転倒ゲートを越流しています。右側が呑口。

尺里川サイフォン
同、上流側から見る。ゴミ除け格子が呑口です。

これより上流は岩流瀬堰(がらせせき)という用水路です。去年11月に内山発電所を探訪した帰り道で偶然発見し、 「其の119 岩流瀬堰を歩く」で投稿しました。ここへ来たのはそれ以来2回目です。初めて来たときは注意深い観察を怠ったせいで伏越・サイフォンで尺里川を横断していることに全く気付きませんでした。「其の119 岩流瀬堰を歩く」を一読すればわかりますが岩流瀬堰の水源(取水口)は東電内山発電所放流水路です。
今回の探訪記のスタート地点(突然始まる川・河南沢信号南)に立った時、この用水路がまさか内山発電所放流水路から来ているとは夢にも思わなかったです。お釈迦さまもご存じないと思います。いやあ~びっくりしました本当に。突然始まる川を見つけたことでまた新たな発見があり一つ賢くなりました。

ついでながら内山発電所の上流は山北発電所、嵐発電所、田ノ入発電所と続き最後は三保ダムに至ります。三保ダムの河川維持用の常用放流水12㎥/秒がそもそもの始まりです。水の旅面白いですね~。興味が尽きません。

酒匂川下流を眺めると企業団の飯泉取水堰で取り入れた水は伊勢原浄水場、相模原浄水場、川崎の西長沢浄水場まで送られ神奈川県営水道、横浜水道、川崎水道、横須賀水道の配水管網を経て各家庭へ送られます。私が住んでいる相模原市にも一部地域に酒匂川系の水が給水されています。県西を流れる酒匂川は県央県東の住民にも縁の深い川です。

松田用水についてその後分かったことを以下に記します。
1.松田用水の築造者:松田用水土地改良組合(解散)
2.築造年:不明
3.通水量:0.02立方メートル/秒
4.用水の管理者:松田町
5.現在の用水の用途:現在でも3軒が水稲を行っている。しかしながら生活排水の流入も多く、悪臭対策として常時通水をしている。(従前は防火用水としての目的もあったが、防火水槽や消火栓等の整備が進んだことにより現在は防火用水としての目的はない。)(松田町役場:doushigawa調べ)

前回の記事で松田用水は現在は防火用水として年中水を流していると推測しました。それに対する回答です。半分当たっていました。現在も農業用水なんですね。

地図上で尺里川サイフォン吐口から酒匂川放流口までの延長を測りました。4,627mでした。思ったより短いです。

今日の生き物です。
ヤマブキ←クリック拡大
山北町の「町の花」ヤマブキです。東山北駅前にて。

ガビチョウ皆さんの町にもいますか?
画眉鳥(がびちょう)です。自宅近くで朝から美しい声でしきりにさえずっていました。姿かたち、鳴き声、名前すべて初めての小鳥です。大きさはヒヨドリ位です。ちなみに手元の24年前発行の野鳥ガイドブックには載っていなかったです。ネットの図鑑を見て画眉鳥と分かりました。

R246庶子信号付近の地図です。

其の144 松田町の突然始まる川・松田用水②

前回の続きです。前回は県道72号線河南沢の信号南から突然始まった松田用水を酒匂川の放流口までたどりました。今回は上流の水源(取水口)をめざし探訪します。

松田用水・河南沢信号南付近
これが突然出現した松田用水です。伏越(ふせこし)・サイフォンの吐口なら水流の吹き上がりがあるはずです。吹き上がりはなく水路トンネルの出口のようです。

松田用水水路トンネル・河南沢信号南付近
新十文字橋を潜り、付近を歩き回った結果、御殿場線沿いのこの道の下に水路トンネルが通っていることが分かりました。

御殿場線と河南沢の立体交差
「其の135 まつだ桜まつりと河南沢探訪記」で登場した御殿場線を水路橋で渡る河南沢です。

御殿場線を渡る河南沢
御殿場線を渡る直前の河南沢。河南沢の下(前方の橋の下)を水路トンネルが通過しています。

松田用水・河南沢の立体交差
河南沢通過後の水路トンネルを上流側から見たところです。トンネルの上は赤っぽい舗装がしてあります。
左側の四角い桝を覗くとかなりの水量が音を立てて水路トンネルに流れ込んでいます。

松田用水・取水源のひとつ河南沢
松田用水の水源かも知れないので上流へたどりました。道路側溝を勢いよく流れています。

松田用水・取水源のひとつ河南沢
河南沢右岸沿いの道に出て来ました。ここは2月に河南沢を探訪した時に通りました。写真のように河南沢の砂防ダム(東名高速下)から取水していました。右岸沿いに径30cmくらいのパイプを添わせています。

松田用水取水源のひとつ河南沢
その下流です。右岸沿いの側溝に導きその一部を分水して水路橋で左岸側へ導水しています。道路側溝をたどるとその流末はやはり松田用水水路トンネルです。

この砂防ダム取水が松田用水の水源であれば探訪記はこれで終わりです。が、いかんせん水量が少なすぎです。道沿いで生垣を剪定作業中の年配の方と話をすることが出来ました。
1. 突然出現した用水路は昔の農業用水路で4km先の尺里川(ひさりがわ)の方から来ている。
2.トンネルの上流は松田警察署の前を流れている。
3.この用水路はトンネルが多い。宝光院付近に水路の桝がある。
4.用水路はいく筋かの沢を横断しているが決して交わることはない。田んぼへ水を引くためにこれだけの工事をした昔の人は大したもんだ。
などの情報を得ました。結局、河南沢砂防ダム堤防からの取水は松田用水の補給水ということが分かりました。今日の携行資料は一万分の一の地図だけです。水の流れがあれば何とかなると思い、とにかく上流へたどることにしました。

松田用水・松田警察下流
その先の水路トンネル上の道です。上流を見る。地図には松田警察署付近まで水路上の細い道が続いています。

松田用水・防火貯水槽
これは水路上の道で見た防火貯水槽のフタです。前回見たように水路沿いに田んぼはありません。水の需要がないのに水を流し続けるわけがこれで理解できました。消防用水だったんですね~。河南沢の砂防ダムからの取水はそれの増強ということでしょう。前回の探訪では気付かなかったのですが下流にも防火貯水槽があると思われます。

松田用水沿いの道祖神石祠
これは道沿いで見たかなり古そうな石祠です。道祖神と思われます。

松田用水・松田警察署前
松田警察署前を流れる松田用水。下流を見る。今たどって来た水路トンネルの入口が見えます。

松田用水・松田警察署前
同上流を見る。右側は県道72号線です。

松田用水・城光沢バス停付近
城光沢バス停付近を流れる松田用水。下流を見る。奥の階段付近で常光沢と立体交差しています。

松田町・常光沢
県道72号線を潜った常光沢。手前の段は松田用水路トンネルの上面になります。常光沢と松田用水路の立体交差です。

松田用水・バス停城光沢付近
その先、流下する松田用水。上流を見る。

松田用水・R246下
R246高架橋下を流下する松田用水。上流を見る。

旗矢沢と立体交差する松田用水。
その上流で旗矢沢と立体交差。水路橋で渡っています。排水門が設置してあります。

松田用水・R246庶子信号付近
R246沿いを流れる松田用水。画像奥がトンネルの出口です。その先はムヂナ沢の辺りまで探索しましたが流れを発見出来ず。今回の探訪記はここまでです。ここはR246庶子信号付近です。この先は次回探訪の楽しみに取っておきます。どんな結末が待っているか?楽しみですね~~。

R246庶子信号より酒匂川を望む
R246庶子信号より酒匂川を望む。御殿場線や遠くに新十文字橋が見えます。

今回の探訪は花見を兼ねています。ムヂナ沢沿いの宝光院、宝寿院の桜です。(4月5日撮影)
宝光院の桜 宝寿院の桜

今回のスタート地点(突然出現した松田用水)の地図です。


其の143 松田町の突然始まる川・松田用水①

今年2月、第16回まつだ桜まつりで河津桜を観た後、河南沢を探訪し河南沢が御殿場線を水路橋で渡る珍しい光景を目にしました。早咲きの河津桜と珍しい水路橋を見られて十分満足したのですが、その帰り道の県道72号線で妙な川に出合いました。このあたりの地形は北側が山で南の酒匂川・川音川の方へ傾斜しています。県道は東西に通じています。小田急線新松田駅に向かって歩いていたら、なんと南の方から流れてくる川がありました。帰宅後地図をゆっくり眺めたら県道河南沢交差点の南約100mからその流れが突然始まっています。それが今日探訪する川(探訪後調べたらその名は松田用水)です。昔は農業用水でしたが今はその水路沿いに田んぼはありません。しかし他に用途があるのでしょうか今の季節でも水の流れがあります。興味をそそる用水路です。4月5日(土)晴れ、花見を兼ねて探訪しました。

突然出現した用水路・河南沢信号南
県道72号線河南沢交差点南で突然出現した松田用水。位置はいつものように末尾に地図を付けましたので参照願います。

「用水路 どこからどこへ 行くのだろう」  doushigawa

今回はここからどこへ流れて行くのか、下流の酒匂川の放流口までたどります。上流は次回投稿します。

流下する松田用水
その先、流下する松田用水。下流を見る。

流下する松田用水・県道72号線付近
その下流です。前方に山が見えます。北へ向かう松田用水。突き当りが県道72号線。

県道72号線沿いを流下する松田用水
県道72号線沿いを流下する松田用水。この先ガソリンスタンド前で暗渠水路になります。

JR松田駅付近・松田用水
県道72号線、JR松田駅入口バス停前で右折しJR松田駅へ向かう松田用水。松田駅前から上流を見る。

JR松田駅線路下を潜る松田用水
JR松田駅線路下を潜る松田用水。

JR松田駅線路下から出て来た松田用水
JR松田駅線路下から出て来た松田用水。ここから下流は暗渠水路になります。

ロマンス通りから見た松田用水
新松田駅前から続くロマンス通りから見た松田用水。下流を見る。ここから開渠水路です。

小田急線北側・松田用水
小田急線北側まで来た松田用水。

小田急線より松田用水路下流を見る
上記小田急線を背に松田用水路下流を見る。また暗渠水路になります。水路上の点検フタが点々と続いています。

川音川右岸付近の松田用水路
暗渠水路を抜けて最後の開渠水路です。途中、新松田駅南口方面から来た別系統の水路が合流して水量が大幅に増えています。この先は川音川右岸沿いに流下します。

酒匂堰の看板
暗渠と開渠の境に掲げてあった注意看板。なぜか酒匂堰と書いてあります。酒匂堰は酒匂川左岸幹線用水路の終点鬼柳分水堰から始まるはずですが・・・。

酒匂川左岸幹線用水路・川音川サイフォンと交差
その先で酒匂川左岸幹線用水路・川音川サイフォンと交差します。川音川サイフォンは松田用水路の下を右から左へ通っています。左側は川音川の堤防です。

酒匂川左岸幹線用水路・川音川サイフォン
酒匂川左岸幹線用水路・川音川サイフォンです。上流から見る。まだ本格通水していません。全量右岸の排水門から放流していました。例年4月下旬に通水されます。酒匂川左岸幹線用水路はGW中か明けに探訪する予定です。

川音川サイフォンの先を流下する松田用水
川音川サイフォンの先を流下する松田用水。右から川音川サイフォンの放流水が合流しています。

酒匂川直前の水門(樋門)
酒匂川直前の水門。樋門でしょうか? 古びています。今は使われていないようです。

酒匂川左岸の放流口
酒匂川左岸の松田用水放流口です。

酒匂川左岸の放流口・フラップゲート
放流口の巨大なフラップゲート。このゲートが樋門の役割を果たしているようです。

松田用水放流口付近から見た酒匂川
松田用水放流口より酒匂川上流を望む。

次回は気になる突然出現した松田用水(河南沢交差点南)の上流を探訪します。

今回のスタート地点の位置です。

其の142 小田原用水を訪ねる

4月2日(水)晴れ、花見を兼ね小田原用水を探訪しました。この用水路は農業用水路ではなく年中水の流れを見ることが出来ます。きょうはJR相模線と小田急線を利用しましたが、相模線の車窓から並行する相模川左岸幹線用水路の様子を眺めました。農閑期で水流はなく乾いた水路の底まで見えました。先月は相模川幹線用水路(大堀)を探訪しました。やはり流れはなく清水下頭首工取水口から八瀬川放流口まで歩きましたが不満が残りました。
今日は水流のある用水路沿いを歩きます。桜も楽しみです。いつも通り起点から終点まで探訪しました。

R1箱根板橋
小田原で箱根登山鉄道線に乗り換え一つ目の箱根板橋駅下車、R1を箱根方面へ向かいます。日本橋から86kmの案内標識。前方は箱根登山鉄道の鉄橋で、その先の上板橋信号付近に小田原用水取水口があります。

小田原用水取入口
早川左岸の小田原用水取水口です。

小田原用水取水口の上流
取水口の上流の様子です。早川本流に堰を設け左岸沿いの水路で取水口へ導いています。

付近に説明パネルが立っていました。その内容を記します。
小田原用水(早川上水)取入口
小田原用水(早川上水)はこの地で早川の川水を取り入れ、板橋村は旧東海道の人家の北側を通水し、板橋見付から旧東海道を東に流水し、古新宿を通り、江戸口見付門外蓮池に流れ出たもので、途中の所々で分水されて小田原城下領民の飲料水に供されていたものである。
この古水道は小田原北條氏時代に施設されたものと思考され、我が国の水道施設の中では、初期のころの水道と思われる。江戸時代になっても利用され、城下17町の飲料水として利用されていた。
その後上水道から下水道へと姿を変え、昭和31年市内電車の軌道撤去による国道の大改修によって面目を新たにした。
なお、道路工事中に、江戸時代のもの思われる分水木管が発見され、その一部が市立郷土文化館に保管されている。

(小田原市設置の説明パネルより)

小田原用水取水口
取水口水門の裏側です。水の旅の始まりです。

小田原用水・取水口付近
上記より下流を見る。二手に分岐しています。右側の水路はこの先で暗渠水路になります。左側の水路をたどります。

小田原用水
R1を潜った小田原用水です。石積みが古そうです。

小田原用水
住宅街の中を流れる小田原用水。改修工事で石積みが新しくなっています。松永記念館入口付近。上流を見る。

松永記念館・しだれ桜
松永記念館のしだれ桜。松永記念館は「電力王」と称された松永安左ヱ門(耳庵)が自宅敷地内に建てた記念館です。同氏没後は土地建物が小田原市に寄付され同氏が収集した古美術品、自筆の書やゆかりの品々が一般公開されています。(特別展以外は観覧料無料)

小田原用水
洗い物に利用したのでしょうか、段々と作業用の台が残っていました。

小田原用水説明パネル
水路脇に設置の小田原用水説明パネル。トヨタ財団オルタナティブ近代化遺産研究会寄贈とあり、詳しい説明と地図もついています。今回携行した探訪資料は一万分の一の地図だけでした。パネルの地図が大変参考になりました。

小田原用水・東海道新幹線西側
住宅街を抜け東海道新幹線際まで来ました。

小田原用水・除塵機
新幹線高架橋下の小田原用水除塵機。

小田原用水・東海道新幹線東側
東海道新幹線を潜り流下する小田原用水。上流を見る。ここはR1板橋見附信号付近です。

小田原用水・板橋見附信号付近
R1を南へ潜り東進する小田原用水。下流を見る。板橋見附信号付近。今回は東進する水路をたどりましたが、南進する水路もあります。前掲のトヨタ財団の地図ではここから東方の旧東海道江戸口見附の方へも水路が伸びています。この付近は水路が複雑です。

小田原用水・大久寺山門前
大久寺山門前を流れる小田原用水。上流を見る。

小田原用水・東海道線・箱根登山線西側
東海道本線・箱根登山鉄道線西側石垣に沿って南進する小田原用水路。下流を見る。

小田原用水・東海道本線ガード下
箱根登山鉄道線、東海道本線のガード下を流れる小田原用水。ガードを潜ったところがR135です。小田原用水は地図上ではここで消えています。R135を100mほど南下したところに「国指定史跡小田原城跡早川口遺構入口」の案内看板が立っています。そこを左折しました。

小田原用水・早川口遺構前
小田原城跡早川口遺構に沿って流下する小田原用水。暗渠水路になっています。鉄板の点検フタが続いています。

小田原用水・早川口遺構付近
早川口遺構のはずれで普通の水路に戻ります。

小田原用水路沿いに咲くスミレ
水路沿いに咲くスミレを見つけました。

小田原用水路
その先です。水路は右折して旧早川橋の方へ向かいます。こちらの石積みも古そうです。北條氏の時代か江戸時代のものでしょうか?

旧早川橋信号付近
旧早川橋信号付近まで来ました。早川の直前です。突き当りでトンネルに入ります。

小田原用水終点付近
左側のトンネルから出て来た小田原用水。別系統の水路と合わせて出口は2ヶ所です。その先は早川IC内を通って早川へ注いでいます。

小田原用水河口(終点)
小田原用水終点です。上板橋の早川で取水された用水が早川へ戻って行きます。

早川河口
相模湾へ注ぐ早川(手前の細い川)。遠くに真鶴半島が見えます。

星槎城山トンネル付近の桜
どこを通っても満開の桜さくらで、桜を満喫した一日でした。帰路、県道73号線星槎城山トンネル付近で撮った桜です。もう少し青空が欲しかったのですが思い出に貼っておきます。

小田原用水取水口の位置です。

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