横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を目指して探索探訪をします。時には独りよがりな感想意見を述べます。

其の373 寒川町の神奈川県水道記念館を訪ねる

 3月16日(木)晴れ、西寒川線跡・一之宮緑道を歩いたその日、神奈川県水道記念館を訪ねました。以前から一度訪ねようと思っていましたが機会がなく、ようやく実現しました。

寒川神社表参道一の鳥居
寒川神社表参道一の鳥居です。JR相模線踏切を渡ったところにあります。この森は「かながわの美林50選」に選定されています。森の左奥、目久尻川左岸に神奈川県水道記念館があります。

「かながわの美林50選 寒川神社の森」
「かながわの美林50選 寒川神社の森」。この案内柱がなければそうとは気づきません。かながわの美林50選があることすら知らなかったのですから。

水の広場正門
神奈川県水道記念館がある広場の格調高い正門です。表札には「水の広場」。水の広場は創設期の神奈川県営水道寒川浄水場の跡地です。

水道記念碑
正門前右手の立派な「水道記念碑」です。高さは4m近くあります。
どのようなことが書かれているか神奈川県企業庁水道局案内板から冒頭部分のみ引用します。
この水道記念碑は、わが国最初の広域水道として行われることになりました「神奈川県営水道事業」の最初の工事が、昭和八年五月の起工以来、昭和十年八月の全線通水を経て、昭和十一年四月に完成したことを記念して、県営水道期成同盟会によって建てられたものです。この文面からは、当時の人々の県営水道にかける決意、水道管布設に当たっての努力、また、完成した県営水道に対する誇りが感じられます。
(記念碑案内板より) 以下碑文の現代文訳・・・。 

水の広場内庭園
水の広場内、せせらぎのある庭園。園内に県内各市の「市の木」が植えられています。

神奈川県水道記念館
水の広場内、神奈川県水道記念館です。水道記念館は旧送水ポンプ所の建物です。
記念館前に水色塗装のポンプが記念物として展示してあります。ポンプは荏原製ゐのくちポンプ、モータは昭和27年東芝製。

旧ポンプ所内部の様子・水道記念館
旧ポンプ所内部の様子。(水道記念館説明パネルより)

神奈川県水道記念館パンフ
記念館の中はこんな感じです。(水道記念館案内パンフより)。小学生が遊びながら水道について学べるようになっています。実際に試したのですが、水道クイズコーナーでは●水源林の森は降った雨の何%を蓄えるのか?●水蒸気の粒子の直径は?など大人にとっても難問があり、クイズに答えながら自然に学べるようになっています。
一階に水道や水に関する図書を集めたコーナーもあり調べものがあるときは利用できそうです。

土木学会選奨土木遺産・神奈川県営水道施設群
土木学会選奨土木遺産・神奈川県営水道施設群
神奈川県営水道施設群(記念館他)が2013年(平成25)土木学会選奨土木遺産に認定されました。その説明パネルと認定証。水道施設群は記念館の他茅ヶ崎配水池、大磯配水池、藤沢配水池、逗子配水池、鎌倉配水池全六か所。

「無盡蔵」の扁額・神奈川県水道記念館
記念館前に飾られた「無盡蔵」の扁額。上記施設群のどこかの施設建物に埋め込まれていたものと思われます。

神奈川県水道記念館前噴水塔
水道記念館前の噴水塔。正面道の奥、いこい橋たもとに見学者用駐車場があります。

水道記念館前河童の噴水塔
噴水塔のアップです。河童の頭から噴水が・・・。ここは目久尻川左岸にあります。河童と目久尻川は切っても切れない関係にあるんですね・・・。

神奈川県営水道のキャラクター
河童は神奈川県営水道のキャラクターにもなっています。右端が「カッピー」くん。左から「アクアくん」「しんちゃん」「いずみちゃん」の面々。

寒川取水堰ダムカード
おしまいに寒川取水堰のダムカードの紹介です。見学を終え、獅子頭共用栓から出る寒川浄水場製出来立ての冷やした水を一口、一服したところで辞去。オッといけない大事なことを忘れていました。寒川取水堰のダムカードはここでしかもらえません。貴重な一枚です。神奈川県内のダムカードは8種類発行されています。これで全部集めました。(^σ^)

カード右上記号WIはダムの役割目的記号です。
WはWater Supply 水道用水、 IはIndustrial Water 工業用水。
取水した原水は県営寒川浄水場、小雀浄水場(横浜・横須賀水道)へ導水されます。小雀浄水場は工業用水も作っているのでIはそれを意味しています。

寒川取水堰・寒川浄水場の過去記事です。 「其の159」

神奈川県水道記念館の位置です。

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其の159 寒川浄水場を訪ねる

6月1日(日)晴れ、神奈川県企業庁寒川浄水場を見学しました。毎年6月の第1週は「水道週間」です。第1日曜日に開催の寒川浄水場施設開放デーに合わせて行ってきました。浄水場見学のあと、以前から一度見たいと思っていた寒川取水堰を訪ねました。

神奈川県企業庁寒川浄水場
神奈川県企業庁寒川浄水場です。JR相模線宮山駅から歩いて10分位のところです。県営浄水場は他に相模原市緑区に谷ケ原浄水場があります。去年の水道週間に訪ねました。

寒川浄水場施設開放デー
場内の案内看板。今日の会場は左手の第2浄水場です。

寒川浄水場・水質濁度実演コーナー
受付を済ませ初っ端は水質濁度の実演コーナーです。
相模川から取り入れた原水に凝集薬品を混ぜフロック形成の様子や砂ろ過、薬品消毒の効果などわかり易い説明と実演でした。

寒川浄水場・着水井
その後見学者は4、5人に分かれ職員さんの案内で浄水工程の見学をしました。
初めは階段を上って着水井です。取水した原水はポンプでここへ揚水されます。見学したのは第2浄水場です。着水井は場内で一番標高が高い位置にあり、自然流下で次の工程へ流れるようになっています。パイプから落下している汚れた水は排水処理施設からの返送水です。銀色の配管は凝集薬品・ポリ塩化アルミニウム(PAC)です。ここで注入しています。

寒川浄水場・着水井PAC攪拌機
中央の青い装置は攪拌機です。着水井の上にあり、注入したPACが均一になるようにかき混ぜています。

寒川浄水場・フロック形成池
次の工程フロック形成池です。水中で羽根がゆっくり回っています。濁りの塊(フロック)を作っています。

寒川浄水場・沈澱池
次の工程は沈澱池です。フロックを静かに沈ませ、きれいなうわ水を取ります。通過に5、6時間かかるそうです。

寒川浄水場・沈澱池のフロックかき寄せ機
沈澱池出口付近水中でフロックかき寄せ機が待機しています。ゆっくり移動させ沈澱池入口付近でかき寄せたフロックは排水処理施設へ送られます。

寒川浄水場・ろ過池
次の工程ろ過池です。沈澱池で取りきれなかったごみや泥を砂でろ過。ろ過砂が目詰まりしたときはろ過池を空にした後、ろ過砂層の下から逆洗をかけるそうです。前方の芝生の下は次の工程浄水池です。飲めるようになった浄水をいったんためておく池です。

寒川浄水場・ろ過池、ろ過砂サンプル
ろ過砂のサンプルです。逆洗をかけると各層はバラバラになります。落ち着けば比重の違いで元通りの層に戻るそうです。面白いですね。

寒川浄水場・逆洗用水貯蔵タンク
これはアンテナ鉄塔下の逆洗用水貯蔵タンクです。

寒川浄水場・利き水コーナー
お終いは利き水コーナーです。水道水、輸入ミネラルウォーター、国産ミネラルウォーターの利き水です。私の今年の利き水結果は水道水が当りでした。冷やしてあるとどれも同じに感じます。
この後アンケートに記入し来場記念品をもらいました。去年同様エコバッグ、神奈川のおいしい水森のハーモニー、カッピー団扇、たわしなど・・・中でも「寒川浄水場」のパンフはありがたいです。本編を書くにあたって参考にさせてもらいました。お蔭さまで寒川浄水場が良く理解できました。

以下は場内の施設です。
寒川浄水場・PAC貯蔵槽
着水井の隣のPAC貯蔵槽です。

寒川浄水場・送水ポンプ
浄水池の隣にあった送水ポンプです。

寒川浄水場・非常用予備発電機
非常用予備発電機です。停電の時はこれで取水ポンプと送水ポンプを動かします。

この後寒川浄水場を出、寒川取水堰を見に行きました。
寒川取水堰
神川橋から見た寒川取水堰です。
堰高:6m 堰長:270m 取水口:幅20m 取水水位:標高5m
土砂吐水門:幅13m×高3.0m 1門ローラーゲート
洪水吐:幅20m×高2.5m 3門ローラーゲート
寒川取水施設(取水堰・取水口・導水路・沈砂池)は神奈川県、横浜市、横須賀市の共同施設です。管理は委託を受け神奈川県企業庁が管理。昭和39年3月30日完成。

(神奈川県企業庁HP、企業庁パンフ「城山ダム」より抜粋)

寒川取水堰・取水口
総合開発と高度利用の取水口です。取り入れた後2本の導水路トンネルでそれぞれの沈砂池へ送られます。
総合開発とは=相模川総合開発事業、
高度利用は=相模川高度利用事業のことです。

250mほど上流に寒川浄水場創設取水口(水利権1.24㎥/秒)があります。
左岸に企業庁の「寒川取水堰概要」説明パネルが掲げてありました。水利権水量の表示がありましたので記します。
神奈川県:2.595㎥/秒  横浜市:6.143㎥/秒  横須賀市:1.782㎥/秒  神奈川県内広域水道企業団:7.635㎥/秒  
合計:18.155㎥/秒(1,569,000㎥/日)


寒川取水堰・魚道
魚道の様子。右端が階段式魚道、中二筋は呼び水水路、左側の複雑な形の水路は船通しデニール式魚道(流水幅7.2m)です。 (「寒川取水施設概要」説明パネルより)

寒川取水施設・導水路
取水口と沈砂池の間、相模川左岸堤防外側の堤防前ゲートです。これは総合開発のゲートです。すぐ近くに高度利用の堤防前ゲートもありました。

寒川取水施設・沈砂池
寒川浄水場南側に隣接の沈砂池です。ここからポンプで寒川浄水場着水井に送られます。
県の取水ポンプ所に隣接して横浜市水道局、横須賀市上下水道局共有施設の寒川取水事務所(第1ポンプ場)があります。馬入川系統といい小雀浄水場まで12.3kmの導水路の起点です。

この後寄り道をして馬入川系統の施設探訪に向かいました。まだまだ先になりそうですがいずれ発表したいと思っています。

今日の生き物はゲンジボタルです。先刻(6月4日)19時40分頃望地河原のゲンジボタルを見に行きました。見たのは2匹だけでした。まだ早いのかな?望地河原のゲンジボタルは(其の151 相模原幹線用水路・・・)で触れました。

寒川浄水場第2浄水場着水井の位置です。

其の87 谷ケ原浄水場を訪ねる

 6月2日(日)晴れ、神奈川県営水道谷ケ原浄水場の年一回の施設開放デーに行って来ました。毎年水道週間(6月1日~7日)期間中の日曜日に開催されています。私は去年に続いて2回目の訪問です。

谷ケ原浄水場施設開放デー
会場の様子です。水質実験、水道相談、アンケート、水道水の飲み較べコーナーなど職員さんが応対していました。

いんろう継手の鋳鉄製水道管
テント前に展示のいんろう継手の鋳鉄製水道管。
一見大砲の砲身かと思いました。昭和16年当時この浄水場の敷地内に敷設されていた水道管だそうです。バックの芝生の下にコンクリート製の浄水池(浄水した水を一時的に貯めておく池)があります。
↓説明パネルです。クリックで拡大します。
いんろう継手説明パネル

来場者は1グループ5、6人に分かれ、職員さんが浄水施設を案内してくれました。

谷ケ原浄水場・急速着水井
これは急速着水井です。場外から取り入れた原水は最初にここへ入ります。谷ケ原浄水場構内で一番標高の高いところに設置してあります。次の浄水工程に自然流下で送水するためだそうです。なるほどな~。こんなことは浄水場のHPを見ても書いてありません。

お隣の津久井分水池からポンプで汲み上げた原水は着水井の底から湧き上がっています。写真で上から注いでいる水は後ろの処理工程で固形分を分離した後の返送水です。
取水量2.09㎥/秒 日量18万㎥(水利権)


谷ケ原浄水場・緩速着水井
こちらはお隣の緩速着水井です。
相模川左岸崖下の第一取水ポンプ所で伏流水をポンプで汲み上げています。
取水量0.085㎥/秒 日量7,344㎥(水利権)

なお全国的に見ても緩速ろ過、急速ろ過を併用している浄水場は珍しいそうです。

谷ケ原浄水場第一取水ポンプ所
谷ケ原浄水場第一取水ポンプ場
谷ケ原浄水場第一取水ポンプ所です。
去年2月横浜水道みち探索中に前を通りました。
その時の写真です。津久井発電所の西にあります。
「其の8谷ケ原浄水場から・・」(2012/3投稿)

谷ケ原浄水場・緩速沈澱池
緩速沈澱池です。メンテのためでしょうか水が抜いてあります。構造が良く分かります。昭和17年の創設時は緩速ろ過方式を採っていたそうです。ゆっくりした速度で薬品を使わず微生物の働きで水をきれいにするそうです。

谷ケ原浄水場・緩速ろ過池
次の工程緩速ろ過池です。緩やかな速度でろ過砂についている微生物により水をきれいにします。

谷ケ原浄水場・フロック形成池
急速ろ過方式のフロック形成池。緩速方式と違って水をかきまぜたり、薬剤投入や、底に溜まったフロック(濁りのかたまり)をかき集める装置が付いています。

谷ケ原浄水場・横流沈澱池
フロック形成池に続く横流沈澱池の端末。
ここまで来るとすっかりきれいな水になっています。写真では分かりませんが透き通っているので水中のコンクリート壁が見通せるほどです。

谷ケ原浄水場・急速ろ過池
その次の工程急速ろ過池です。ここで水道水が出来上がり浄水池(水道水をいったん貯めておく池)へ向かいます。ここでも緩速方式とは違っていろいろな装置が付いています。

浄水施設見学後に緩速方式と急速方式で出来た水の飲み比べがありました。私にはどちらも同じ味と感じました。甲乙つけがたいですね。

ろ過層モデルクリックで拡大します。
これは本館玄関前に展示してあった急速ろ過層と緩速ろ過層の比較断面モデル。1/2スケール。

最後のコーナーで出来上がった水道水2種(緩速と急速ろ過)とミネラルウォター計3種類の飲み比べアンケートに挑戦しました。正直どれも同じ味でした。味覚音痴?・・・。
ちなみに我が家では毎日谷ケ原浄水場の水を飲んでいますが浄水器は設置しておりません。必要性をまるで感じないもんですから。

浄水場のパンフによると緩速、急速の割合はおよそ14:86でブレンドして給水しているそうです。

この後アンケート用紙に記入し来場記念品を頂きました。
神奈川県営水道80周年のエコバッグにかながわの水、トイレットペーパー、ラップフィルム、浄水場のパンフ等、他にはエコチップ(ダムに漂着した倒木をチップ化したもの)まで頂き良いお土産になりました。来年も行かなくっちゃ~。
↓エコバッグです。
神奈川県営水道80周年エコバッグ


北相送水管2号(仮称)NO.2到達立坑
最後にこれはなんでしょう?谷ケ原浄水場正門を入った右側にあります。去年の開放デーの時にすでにありました。これは「北相送水管2号(仮称)」のNo.2到達立坑です。でっかい穴だな~。深さも相当ありそうです。
現行の北相送水管のバックアップ路線で大島谷ケ原浄水場間2741mのシールド工事をただ今施工中です。来年は工事完了のため見られません。今回が見納めです。Φ7500 深さ13.5m。中に黒いパイプ配管が見えました。Φ1100送水管と思われます。

No.1発進立坑・相模原市緑区大島
帰路、県道48号線沿い西側のNo.1発進立坑を運転席から撮りました。シールド工事の基地です。現在、ここより下流のNo.3到達立坑に向けて施工中と思われます。ここは相模原市緑区大島です。


今年1月神奈川県営水道北相送水管の管路上を歩きました。
津久井分水池から相模原市、厚木市、愛川町の中津配水池に至る約17kmを3日かけて歩きその模様は、「其の64神奈川県営水道みちを歩く1」から6回にわたり発表しました。(2013/1投稿、カテゴリ神奈川県営水道みち)

その時谷ケ原浄水場は表から眺めただけでした。今回見学してその内容を発表できようやく神奈川県営水道みちが一本に繋がった気がいたします。

今回の参考資料です。
・神奈川県企業庁 「谷ケ原浄水場」パンフ
・神奈川県企業庁 「相模原市大島~城山町谷ケ原地内
 送水管布設(シールド)工事」パンフ
・神奈川県企業庁 谷ケ原浄水場HP

谷ケ原浄水場の地図です。

其の69 神奈川県営水道みちを歩く6

今回が神奈川県営水道みちの最終回です。
1月24日(金)晴れの日に探索しました。前回は八瀬川の桧橋際に架かるアーチ形水管橋を見て田んぼの中の道を昭和橋へ向かいました。今日はどんな道を通るのでしょうか。どんな施設が見れるでしょうか。バードウオッチングならぬ水道みちウオッチングに出発です。

相模川県道508号線昭和橋東詰
相模川に架かる昭和橋の北詰まで来ました。
相模川は北から南へ流下していると思い込んでいましたが、この辺りでは南東へ流れています。昭和橋は南北に架かっているので、ここに立つと逆光線になります。昭和橋は今は県道508号線の橋ですが上流にR129のバイパス新昭和橋が出来るまではこの道がR129でした。八王子街道と呼ばれています。

神奈川県営水道北相送水管・中津支管昭和橋水管橋
相模川を水管橋で渡る神奈川県営水道北相送水管・中津支管(以下県水中津支管)です。
この水管橋を初めて見たのは去年(平成24年)6月、ウォーキングで厚木市猿ケ島の相模川伏越吐口探索に向かう途中でした。車で通り過ぎるだけではなかなか気がつかないと思います。送水管は昭和橋の橋脚西側に添架されています。
水道局に照会して概要を教わりました。
口径はΦ800mm(内径)、鋼管製です。
添架されている管延長は362.4mです。
当初昭和41年に昭和橋に添架され、その後橋の拡幅工事に伴い一部取替えをして現在に至っているとのことです。

この度の神奈川県営水道みち探索を思い立ったのはこの水管橋を見たのが大きいと思います。他には谷ケ原浄水場を見学したり、大島の創設期の横浜水道みちで県水の露出した送水管を見たりしました。断片的な県水送水管施設の知識を一本に繋げたい気持ちが強かったのでしょう・・・。

昭和橋側道橋から相模川下流を望む
昭和橋側道橋を渡りました。側道橋から見た相模川下流です。神奈川県の母なる川と言われています。

昭和橋と昭和橋側道橋
相模川右岸から見た昭和橋と昭和橋側道橋。

神奈川県営水道・中津支管昭和橋水管橋
昭和橋南詰の県水中津支管昭和橋水管橋。

依知神社
昭和橋南詰、県道508号線沿いの依知神社。
県水中津支管は神社前の県道を南進します。

依知神社のイチョウ 依知神社のイチョウ説明看板 依知神社のイチョウ説明看板
県道東側の依知神社のイチョウです。↑クリックで拡大します。
厚木市指定天然記念物。かながわの名木100選に選ばれています。樹齢は500年以上だそうです。

南下する県道508号線・厚木市上依知
南下する県道508号線・八王子街道。前方の丘を上り台地上を通るR129に向かっています。ここは厚木市上依知です。

県道508号線・厚木市上依知
その先で右へ大きくカーブする県道508号線。県水中津支管はそのまま直進します。例の四角い空気弁マンホールがあるので辿れます。

県道508号線堂坂分岐点
その先です。県道と一般道がH型に結ばれています。
左側の道はカーブして坂を上ってきた県道508号線。右側の道は地図を見ると堂坂とあります。直進した県水中津支管は左からここへ出て来ます。県道に合流しないでその下を潜り、堂坂へ入り坂道を上ります。管理人も坂を上ります。

馬頭観世音の碑
堂坂左側にあった馬頭観世音の碑。説明看板によると高さが142cmもあり自然石では厚木市内最大だそうです。慶応3年(1867)に建てられました。
馬頭観世音説明看板クリックで拡大します。
馬頭観世音の説明看板です。

この堂坂は地図をよく見ると八王子街道です。この坂を上りきると県道508号線を横断し、R129の東側を山際、関口、中依知へ通じています。大昔からある街道のようです。

神奈川県営水道みち・厚木市上依知
八王子街道・堂坂を上り段丘上の台地まで来ました。
県道508号線手前のT字路を右折しました。西へ直進します。手前足元におなじみの県水の四角い空気弁マンホールが写っています。

神奈川県営水道みち・R129交差厚木市上依知
直進したら広い道に突き当たりました。R129厚相バイパスです。県水中津支管が見当たりません。足元には例の四角いマンホールがあります。
神奈川県水空気弁マンホールクリックで拡大します。
神奈川県営水道北相送水管・中津支管は水管橋ではなく伏越でR129を渡っているようです。一番目立たない地味な方法が採られたみたいです。このマンホールの辺りで真っすぐ地下へもぐり国道の下を潜り対岸で立ち上がって西へ向かっていると思われます。

R129厚木市上依知
水道みちの北70mに架かる1号橋から見たR129の南方向(厚木市中心)。県水中津支管は左(東)から右(西)へ渡っています。断面イメージは凹。こんな感じです。
相模川を水管橋で渡り段丘崖を上ってここまで来て、国道の路面下まで潜ってまた上る。前述のように谷ケ原浄水場から自然流下で中津配水池へ送水されています。標高差があるとはいえいつも不思議に思います。

R129厚木市上依知
同じく1号橋から見た北方向(相模原市方面)です。
相模川右岸の段丘を切り開いた切通しです。詳細は知りませんが相当な金と労力と時間をかけた思います。お蔭で昭和橋や上溝の交通渋滞が解消され利便性が格段に向上しました。
1号橋はR129に架かる橋で、橋長さ31.25m。
昭和49年に神奈川県が架けました。

神奈川県営水道みち・R129と交差厚木市上依知
R129の西側へ来ました。足元に県水の四角いマンホールがあります。国道東側の水道みち延長線上です。

神奈川県水給水口付空気弁マンホールクリックで拡大します。
神奈川県水マンホールフタ。給水口付空気弁と表示してあります。伏越で国道を潜った送水管はこの辺りで立ち上がっていると思われます。

ここでド素人管理人の素朴な疑問です。
前述のように県水中津支管は昭和41年には昭和橋を水管橋で渡っており愛川町の中津配水池へ送水していたと思われます。一方R129新昭和橋は昭和54年に竣工です。厚相バイパスもそのころ開通したはずです。すなわち平穏にこの辺りの地下1m位に敷設され中津配水池へ送水していた県水中津支管の下が厚相バイパス工事のために幅約32mに渡って開削されたわけです。そのままにしておけば送水管が宙ぶらりんになってしまいます。いかにして工事を進めたかその手順を知りたいですね~。仮設の鉄橋を架けて送水管を支えたのでしょうか? 中津配水池へ送水しながらの工事だったと思います。伏越配管への通水切り替えタイミングも絶妙だったと思います。いずれにしても管理人の見識では永久に謎のままです。

水道みちウオッチングを楽しんでいる管理人の希望を言わせてもらうと水管橋にしてほしかったですね。出来ればアーチ形のパイプビームで。イメージとしては横浜水道境川水管橋です。ド派手でいいと思います。導水管路はその性格上地上にあまり姿を現さないのが特徴です。普段さりげなくひっそりと人のため役立っています。でもたまに姿を現したときはアピールした方が地域住民にも県民にも親しまれて良いと思うんですけどね~。でもよく観察するとここは水管橋を架ける用地がないですね。両岸にある程度の広さがないと橋は架けられません。やっぱり伏越しで渡るしかなかったようです。切り替え工事費、後の維持管理面もあるかと思います。

こんなことを素人が勝手に書けるのもブログならではで、あくまでも個人の感想意見です・・・。

とはいえこれからは水道施設ウオッチング対象が減っていくような気がします。と言いますのも幹線送水管はシールド工事で地下20mもの深いところを通すのが主流になっているからです。小河川やその他の立体交差は水管橋や伏越でなくとも深い地下を通過してしまえばいいのですから。水道みちを歩いても空気弁、仕切弁、バタフライ弁などのマンホールフタしか見られなくなるかも知れません。
横浜水道みちの堂山橋へ行くとシールド工事完成により廃止になった水管橋跡が見られます。導水管がカットされセメントで塞がれています。

公園前交差点
そのまま西へ進み藤塚公園前信号に来ました。
内陸中津工業団地入口です。西(左)へ直進します。

量水器のマンホール・厚木市上依知
内陸1丁目の次の信号南で見つけた量水器のマンホールです。サイズは700×900mm位で大き目。
その周り5m以内に仕切弁マンホールが6枚、空気弁マンホールが1枚とマンホールフタが群れていました。経路図を見るとこの辺りで厚木市内向けに分岐しています。そうかなるほどと、なんとなく納得しました。
量水器のマンホール・厚木市上依知クリックで拡大します。

南中央通りバス停
南中央通りバス停より来た道を振り返りました。
県水中津支管は南側歩道下に敷設されています。

愛川町中津横須賀水道みちと交差
愛川町中津の桜台団地入口交差点で横須賀水道みちと交差します。交差点より横須賀水道みち下流、厚木市下川入方面を望む。横須賀水道みちは去年10月にここを通りました。懐かしいです。
径500mmの鋳鉄管が通ってます。大正10年頃、敷設されました。県水中津支管は敬意を払ってその下を潜っていると思われます。

中津配水池正門
中津配水池中津配水池
その先、通りの右側に在りました。神奈川県企業庁中津配水池の正門です。神奈川県営水道北相送水管・中津支管の終点です。ここで一旦貯留された水はその後、愛川町の一部と厚木市の一部に給水されます。

なお谷ケ原浄水場のHPによると中津配水池内に小水力発電設備が設置され浄水場からの自然流下の有効落差(29m)を利用した発電が行われているそうです。
発電機出力 最大100kw
年間発電電力量 約32万kwh

中津配水池
中津配水池前の歩道と並木。

延べ3日かけて神奈川県営水道みちを歩きました。
一言で言うと大変楽しく面白い旅でした。管理人の好奇心を十分満たしてくれ大満足です。見つけた施設は本文で述べた通りです。車社会なので普段行き交っていながら気づかなった施設、表通りしか通らないので地元にありながら知らなかった施設、意外な道が水道みちであったりと新しい発見続出でした。相模原畑地かんがい用水路が相模原大島で水道みちと重なっていることも確認出来ました。

神奈川県企業庁のHPに県内を網の目のように走る県営水道送配水管の路線網が載っています。
北相送水管と中津支管はその極一部です。今回そこを歩き県営水道事業を垣間見た気がします。

お終いに相模川源流の写真で神奈川県営水道みち最終回を締めたいと思います。

山中湖・相模川源流
山梨県が建てた相模川源流の碑。
山梨県山中湖村山中湖湖畔にて。
↓説明看板です。クリックで拡大します。
相模川源流の碑説明看板

山中湖と桂川(相模川)本流
山中湖から流れ出る一級河川桂川(相模川)本流。
この右側に相模川源流の碑が立っています。

この写真は去年4月に道志川源流を訪ねたときに回り道をして撮りました。あいにく曇り空で富士山を仰ぐことは出来ませんでした。説明看板にあるように山中湖の湖水のもとは富士山です。忍野八海や河口湖も同様です。それらやその他支流を合わせて桂川は流れ下り神奈川県に入ると相模川に名前を変え相模ダムの貯水池である相模湖に至ります。その先は今年になって管理人が歩いて来た通りです。

そんなわけで我が家の水道の蛇口から出る水は富士山の恵みであることが分かります。富士山に感謝感謝です。それから相模ダム、沼本ダム、津久井導水路、津久井分水池、谷ケ原浄水場、送配水管路などのインフラを築いた先人に感謝の気持ちを忘れてはならないと思います。
「おいしい水をいつもありがとうございます」

今日のスタート地点昭和橋付近の地図です。

大きな地図で見る

其の68 神奈川県営水道みちを歩く5

前回の続きです。探索したのは1月20日(日)晴れの日です。前回は亀ヶ池八幡宮前の道を南下し県道52号線下原の交差点信号まで進みました。

姥川枡田橋水管橋
下原の信号を右折し県道52号線に入りました。
姥川に架かる枡田橋南側を水管橋で渡る神奈川県営水道北相送水管中津支管(以下県水北相送水管・中津支管)。車で通ると低い位置に架かっているため目に入らないと思います。管理人も今日初めて見ました。

経路図を見るとここからは管径がΦ800mmで管路の名前が北相送水管(中津支管)になっています。

枡田橋から姥川上流を望む
枡田橋から見た姥川の上流です。

鳩川を渡る県水北相送水管・中津支管
続いて西側を流れる鳩川を水管橋で渡ります。
この水管橋も車からは見えません。

鳩川水管橋より下流を望む
鳩川水管橋から見た下流の景色です。

JR相模線原当麻駅付近の踏切
JR相模線の踏切を渡ります。
左が海老名方面、右が原当麻駅で橋本方面。踏切を渡った左側が麻溝小。

神奈川県営水道みち・麻溝小付近
経路図を見ると県水北相送水管・中津支管は麻溝小の敷地に沿って県道を左折し細い路地に入ります。県道46号線と交差する麻溝小入口信号の手前です。

神奈川県営水道みち・麻溝小付近
路地の突き当りを右折し県道46号線に出て来ました。
県水北相送水管・中津支管は県道を横断しその先の麻溝保育園付近を左に入り河岸段丘崖を下り八瀬川の桧橋へ向かっています。

県道46号線飄禄玉看板
崖を下る道はないので別ルートで追いかけました。
近くの県道46号線に掲げてあるこの看板が目印です。飄禄玉(ひょうろくだま)と読みます。鯉、ます、あゆ料理の店です。飄禄玉の先に桧橋が架かっています。

浅間神社
道なりに坂道を下ります。坂道途中の浅間神社。
飄禄玉の案内看板に従って下りていきます。

飄禄玉で昼ご飯
ここで時計を見たら13時30分を過ぎています。
飄禄玉へ入り遅めの食事です。店内は団体さんやら家族連れで混んでいました。田んぼが見渡せる窓際に案内されました。これが豪華?な昼食です。ますのからあげ、むぎとろめし、こいのみそしる、スーパードライ大瓶です。ますのからあげには大根おろしがたっぷり付いています。ますのからあげはお店の看板メニューで頭の先からしっぽまで食べられます。締めて1890円也。ご馳走様でした。
↓おしながきです。
飄禄玉おしながきクリックで拡大します。

八瀬川桧橋水管橋
坂道左側の飄禄玉で食事を終え桧橋を渡りました。八瀬川を渡るアーチ形の水管橋です。
県水北相送水管・中津支管Φ800mm。

桧橋より八瀬川下流を望む
桧橋より八瀬川下流を望む。左側の帯状の森は相模横山河岸段丘崖の一段下にある河岸段丘崖です。河岸段丘崖と相模川の間に広がるのが右側の田んぼです。

田んぼより河岸段丘崖を望む・相模原市南区当麻
田んぼから見た河岸段丘崖の森。
左側の建物が飄禄玉です。県水北相送水管・中津支管は田んぼの中の道を昭和橋の方へ向かっています。

神奈川県営水道みち・相模原市南区当麻
田んぼの中のこんな道です。逆光線になるので相模川を背に撮りました。

今回はここまでです。次回は昭和橋を渡り厚木から終点の中津配水池へ向かいます。

今回のスタート地点下原信号付近の地図です。

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