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横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその取水源を探訪します。

其の696 相模ダムを訪ねる・神奈川県相模原市緑区

 城山ダムに続いて相模ダムを訪ねました。城山ダムが洪水調節を含む多目的ダムであるのに対して、相模ダムは利水目的(水道用水、工業用水、発電)のみのダムです。大雨が予想される場合、どのような対応をとるか興味を持ちました。

相模湖に架かる月夜野橋
相模湖に架かる月夜野橋
相模湖大橋たもと左岸の無料駐車場に駐車しダムを見に行きました。相模ダムの直前に小橋が架かっています。今まで何度も来ているのに気づかなかったです。この橋は相模湖に架かる月夜野橋と言います。なんとも言えない良い名前だな~。そういえば今年同じ緑区の下河原川を歩いたときに月夜野坂って言う坂に出合いましたね~。


相模湖に架かる月夜野橋
右岸から見た月夜野橋。ちょっとした入り江に架かる橋です。崖上の建物は神奈川県相模川水系ダム管理事務所。ダムカードはこちらでもらえます。


相模ダム・相模湖
相模ダム・相模湖
今日の相模ダム・相模湖です。城山ダムのように水位表示はありません。神奈川県企業庁HP「かながわの水がめ」によるとこの日12:00現在の水位はEL164.84mでした。後述する常時満水位はEL167mなので約2m低めに抑えています。


相模ダム管理橋・築井大橋
相模ダム堤体上の管理橋・築井大橋です。


津久井大橋より相模湖を望む
築井大橋より相模湖を望む。橋はR412相模湖大橋です。


相模ダムのはたらき
湖畔に立つ案内板より「相模ダムのはたらき」について引用します。
ダム直下の相模発電所の放流水を沼本ダムで貯め、津久井分水池から県営水道・横浜水道・川崎水道(東京分水含む)の浄水場へ送っています。水道用水、工業用水、発電用のダムで洪水調節機能を持たない利水目的のダムです。


相模ダムと水利用
現地案内板より「相模ダムと水利用」について引用します。
(画像クリックで拡大します)
●常時満水位はEL167.0m
●図に記載がない予備放流水位EL163.0m
●図に加筆した赤線はダム堤体天端EL158.0m
●発電利用水深LWL、EL148.0m
●最低利用水位LWL、EL145.0m(水道水LWL)

さて、ここで私が関心を持つ予備放流水位ですが、利水目的の相模ダムにもちゃんと設定がありましたよ。神奈川県企業庁HP「かながわの水がめ」を開くとEL163.0mと書いてあります。常時満水位EL167.0mマイナス4.0mです。私の感想は利水目的ダムとはいえちょっと控えめだと思います。城山ダムのそれは常時満水位EL124.0mに対してマイナス11.0mのEL113.0mでしたからね・・・。

ダム堤体天端EL158.0mまで予備放流水位を下げても発電・水道取水に影響を及ぼさないような気がするのですが・・・。常時満水位EL167.0mマイナス9.0mです。構造的に新たに手を加えなくても洪水吐ゲートを全開すれば可能です。相模川沿いに住む者にとってはダムの貯水量増は多ければ多いほど安心です。城山ダムの予備放流水設定と合わせて二段構えで備えればより効果を期待できると思います。

城山ダムで紹介した「予備放流水位」の意味をもう一度載せておきますね。
大雨や台風などの洪水が予測された場合は、前もって放流して、ダムの水位を下げることを予備放流と言います。予備放流により下げる目標水位を予備放流水位と言います。
(神奈川県企業庁HPより)


相模発電所
せっかくなので施設を見て回ります。築井大橋より下流側の眺望です。中央が相模発電所、崖上の変電所、インクラインなどが見えます。


相模発電所
ただいま発電中です。発電所下流側から放流しています。


相模ダム堤体
ダム堤体を覗き込む。大東亜戦争の最中に着工し戦後の昭和22年に完成。セメントなど物資不足の時代に築造されました。


相模ダム下流左岸の岩盤
発電所対岸の岩盤の様子。ダム堤体はコンクリートの塊です。コンクリが岩盤に食い込み一体化していると思います。ダム見学した際に重力式コンクリートダムは絶対に崩壊しないと説明を受けました。最近、長江の三峡ダムが崩壊するのではと話題になっていますが半信半疑で見ております。堤体の長さや貯水量が半端じゃないですからね・・・。


相模ダム
相模ダム
右岸から相模ダムの眺めです。昭和22年完成。風格が漂っています。


相模ダム・相模発電所取水ゲート」
これは右岸の相模発電所取水ゲートです。ただいま発電中なので水面が鳴門の渦潮のように渦を巻いていました。


相模発電所水利使用標識
傍らに立つ水利使用標識です。取水量:発電85.00㎥/秒


相模ダム殉職者慰霊塔
その上流側に建つダム建設工事の殉職者慰霊塔です。裏面に殉職者52名の氏名が刻まれています。合掌・・・。


おしまいに相模ダム・ダムカードとDAM-DATAです。
ダムカード・相模ダム
相模ダム
所在地:神奈川県相模原市
河川名:相模川水系相模川
型式:重力式コンクリートダム
ゲート:ローラーゲート5門 スルースゲート1門
堰高・堰頂長:58.4m・196.0m
総貯水容量:6,320万㎥
管理者:神奈川県企業庁
本体着工/完成年:1941/1947年

(相模ダム・ダムカードDAM-DATAより)


相模ダム見学記はこちらです。
其の110 相模発電所を訪ねる (2013/10投稿)


相模ダムの位置です。


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其の695 城山ダムを訪ねました・神奈川県相模原市

 9月28日(月)、久し振りに城山ダムを訪ねました。
秋の台風シーズンに備えるダムの水位管理に興味があったので見に行きました。現場を見るほうが理解は早いと思います。百聞は一見に如かずって言いますからね・・・。

昨年11月の読売新聞報道によると、
全国に1460基のダムがあり、その内訳は、治水機能を持つダムが562基、発電、上水道、農業用水などの利水目的ダムが898基ある。ダムの大半が利水目的も兼ねた多目的ダムなので水害時に水位調節に使える貯水量は全有効貯水量の約3割にとどまっている。
政府の運用見直しでは大雨が予想される場合、利水用の水をあらかじめ放流して水位を下げ、新たに貯水量を確保することが柱になる・・・
とあります。

城山ダムは利水目的も兼ねた多目的ダム(洪水調節・水道用水・工業用水・発電)です。政府の運用見直し通りに事は進んでいるのでしょうか、興味深いですね。(^σ^)


城山ダム・津久井湖
右岸から見た今日の城山ダム(津久井湖)です。


城山ダム
両端左右2門がクレストラジアルゲート×4門、間にはさまれた中央の2門がオリフィスラジアルゲート×2門です。
上部に水色のゲート巻上げ機がずらりと並んでいます。湖面水位はこの位置からは分からないです。


城山ダム・津久井発電所1号機取水塔
津久井発電所1号機取水塔です。取水した水は管路で調圧水槽へ向かっています。取水塔側面の黄色い印は常時満水位(平常時最高水位)EL124mを示しています。その下、水色の印は洪水期(6/1~10/15)制限水位EL120mを表しています。現在の水位はそれ以下のEL117.5m位でしょうか。


川尻隧道上口の遺構、中沢接合井の遺構
その左側、赤レンガは横浜水道川尻隧道上口(上流側入口)の遺構です。その左側のコンクリートは横浜水道中沢接合井の遺構です。城山ダム完成により水没しました。
湖岸の建物は神奈川県企業庁相模川水系ダム管理事務所(城山ダム管理事務所)です。昨年見学会で訪れダムの勉強をしました。


城山ダム・津久井湖城山ダム
右岸にも黄色と水色の表示があります。現在の水位はEL117.5m位。洪水期制限水位より2.5m水位を下げ大雨や台風に備えています。
企業庁HPによるとさらに水位を下げた設定があります。予備放流水位(よびほうりゅうすいい)と言い、設定水位はEL113.0mです。現在よりさらに4.5m水位を下げることになります。

大雨や台風などの洪水が予測された場合は、前もって放流して、ダムの水位を下げることを予備放流と言います。予備放流により下げる目標水位を予備放流水位と言います。
(企業庁HPより)

企業庁HPによると予備放流水位EL113.0mまで水位を下げると洪水調節容量は27,500k㎥となり、有効貯水容量54,700k㎥の50.27%になります。以前は、このような設定水位はなかったので政府の運用見直しに従った新たな設定と思われます。


城山ダム・ダムカードです。
城山ダム・ダムカード
城山ダム 
所在地:神奈川県相模原市
河川名:相模川水系相模川
型式:重力式コンクリートダム
ゲート:クレストラジアルゲート×4門
    オリフィスラジアルゲート×2門
堤高・提頂長:75.0m・260.0m
総貯水容量:6,230万㎥
管理者:神奈川県 神奈川県企業庁
本体着工/完成年:1961/1965年
目的記号:FWIP (洪水調節・水道用水・工業用水・発電)


2019年10月の緊急放流ではゲート全6門を開け3000㎥/秒を放流しました。

参考過去記事
其の614 城山ダムを見学しました (2019.11投稿)


オンブバッタ  オンブバッタ
同日朝、丸葉朝顔の葉っぱの上にオンブバッタ2ペアを見つけました。上に乗っている小さい方が♂です。


城山ダムの位置です。(地理院地図より)



其の661 石小屋ダムの謎の隧道入口・神奈川県愛川町

 6月2日(火)、以前から気になっていた石小屋ダムの謎の隧道(トンネル)入口をあらためて見に行きました。

石小屋ダム
県立あいかわ公園駐車場は6月に入り新コロ対策閉鎖が解かれました。駐車場からだらだら坂を下り石小屋ダムが見渡せるT字路へやってきました。


宮ヶ瀬ダム
T字路を右折すると前方は宮ヶ瀬ダムです。案内板によると新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当面の間宮ヶ瀬ダム観光放流は中止、ダムカードも配布中止。エレベータも運行中止が予想されたので、今回はここから眺めるだけです。


石小屋ダム
左折し石小屋ダム(宮ヶ瀬ダムの副ダム)に来ました。貯水位が大きく下がっています。
常時満水位:EL.153.0mに対して8.5m位低下しています。ダム堤体上の橋は石小屋橋です。こんなに水位が下がった石小屋ダムは初めてなので、今日のテーマに入る前にざっと見て回ります。
最新の放流・貯水状況は右欄リンク先「かながわの水がめ」で見られます。


石小屋ダム
右岸の満水位表示板。自由越流式堤体天端と同水位です。


石小屋橋
左岸から見た石小屋橋。


石小屋湖
石小屋橋から石小屋湖の眺めです。これだけ水位が下がった石小屋湖を見るのは初めてです。


石小屋湖と津久井導水路取水口
津久井導水路の取水口です。除塵用スクリーンが見えます。
こんなでかいスクリーンが水面下に隠れていたんですね~。


石小屋ダム
右岸から見た石小屋ダム。


石小屋橋より中津川下流を望む
石小屋橋から中津川下流の様子。流れは維持水として左岸の愛川第2発電所放流水(最大7.0㎥/秒)のみです。


石小屋橋右岸の隧道入口
さて、今回のテーマ隧道なんですが、すでに上述の写真に写っています。これは石小屋橋右岸たもとの隧道(トンネル)入口のような施設です。両開きのドアが嵌め込んであります。ダムに目を取られると見逃してしまう目立たない施設です。


石小屋橋右岸の隧道入口
横から見るとこんな感じです。


石小屋橋左岸の隧道入口
石小屋橋左岸の隧道入口
石小屋橋左岸山側にも同じ施設があります。さりげない存在です。ここには何回も来ているのですがいつも何のための施設か不思議に思っていました。何でも知りたがり屋の管理人、昨年ダム管理事務所に照会して教えてもらいましたよ。(^σ^♪

・行き止まりのトンネルとなっている。
・石小屋ダム建設時に、石小屋ダムに貯めた水がダム周辺の岩盤の割れ目から漏れないように、セメントミルクを岩盤の割れ目に注入するためのトンネルでした。
・現在は使用されていない。再度施工が必要な時にトンネルを使用するために残してある。


謎は解けましたが、それでは上流の宮ヶ瀬ダムはどうなの?
やはりさりげなく存在していますよ。石小屋ダムと同様にダム堤体左右岸にあるので見学の際はぜひ確かめて下さい。


石小屋ダムの役割
参考までに案内板に記載された石小屋ダムの四つの役割です。
●宮ヶ瀬ダム放流水の減勢池として
●津久井導水路向け水位確保
●愛川第2発電所発電用水の確保
●下流の中津川維持水の確保
ピーク式発電の愛川第1発電所の放流水を一時的に貯める。観光放流の放流水を一時的に貯める。


参考記事
●今日と正反対の宮ヶ瀬ダムと石小屋ダムの利水放流の様子はこちらです。
其の608 宮ヶ瀬ダムの利水放流・神奈川県愛川町
●石小屋ダムと同じ隧道の紹介記事です。
其の615 深城ダムを見学しました・山梨県大月市


ダンダンキキョウ(キキョウソウ)  ホタルブクロ
帰り道でダンダンキキョウ(キキョウソウ)とホタルブクロ?を見つけました。 


石小屋ダムの位置です。(地理院地図より)


其の617 小河内ダムへ行ってきました・東京都奥多摩町

 山梨県大月市の深城ダムを見学後、小河内ダムを見に行きました。深城ダム上流の葛野川ダム(揚水式の葛野川発電所下池)を訪ねる予定が、松姫トンネル手前のR139がなぜか通行止めのため、予定を変更し小河内ダムへ向かいました。


小河内ダム・奥多摩湖
深城ダムから小一時間ほどで小河内貯水池(奥多摩湖)に到着。左岸駐車場付近から見た小河内ダムです。湖水は台風19号の影響でいまだに薄茶色に濁っています。


小河内ダム・奥多摩湖
湖畔をダムへ接近します。正面が小河内ダムです。いわゆるクレストゲートなどの洪水吐施設がない、のっぺりとした堤体です。エレベーター塔と展望塔だけが目立ちます。左側は余水吐水門です。


小河内ダムの余水吐水門
余水吐水門です。5門のローラーゲートは閉じています。小河内ダムは洪水調節機能を持たない水道専用ダムとして築造されました。ダム断面図を見ても洪水期、非洪水期別の水位は設定されていません。


小河内ダム余水吐水路
余水吐水門の上は水根橋と言い、車や人が通行できます。
水根橋から見た余水吐水路です。余水は下流の水根沢に落とし多摩川に合流しています。大雨が降ると水位が上がるので設定満水位(EL526.5m)を超えるとここから放流されます。先だっての台風19号直後は大量に放流されたはずです。治水機能を持つダムの非常用洪水吐に相当する施設ですね。案内板によると計画放水量は1500㎥/秒となっています。


小河内ダム
小河内ダム
左右両岸から見た小河内ダム堤体。変化に乏しく単調な感じがしますね・・・。堤高・提頂長は149.0m・353.0m、堤頂ELは530m。上流側の山々は水道水源林として東京都水道局が100年前から管理しているそうです。


奥多摩湖(小河内貯水池)
右岸慰霊碑付近から左岸方向の眺め。先ほど渡った5門の余水吐水門が見えます。その左側は「水と森のふれあい館」、その左が「第2号取水施設」、5門の余水吐水門の右側は小河内貯水池管理事務所です。ダムカードは水と森のふれあい館でもらいました。


小河内ダム直下の眺め
堤体天端の通路から下流側を眺めました。ダム直下の多摩川第1発電所や変電所が見えます。左上、山の上の茶色の円筒はサージタンクです。後述の第2号取水設備から多摩川第1発電所へ向かう導水管路の途中にあります。


小河内ダム
谷側から見た小河内ダムです。


小河内ダム直下の施設・多摩川第1発電所他
ダム直下の施設です。中央の白い建物が多摩川第1発電所、左上、多摩川第1発電所取水管から水圧鉄管が伸びています(最大取水量21.5㎥/秒)。水色の屋根の施設は第1号取水施設取水管(最大取水量17.0㎥/秒)。どちらも水じょく池に入った後、多摩川の維持水、氷川発電所向けに分け下流へ流れていきます。多摩川を流下した水は小作取水堰、羽村取水堰で取水され本来の目的である水道原水として東村山浄水場、境浄水場、小作浄水場へ送られます。
水じょく池の「じょく」とはやわらかい敷物の意で減勢工とか減勢池と同じ機能と思います。


原水の流れ図です(現地案内板より)。
小河内ダム原水の流れ図
利根川水系の朝霞浄水場・三園浄水場にも原水連絡管で繋がっています。異常渇水期や水質事故に備えて相互融通するためと思います。


小河内ダム全景図
参考資料として小河内ダム全景図です(現地案内板より)。


小河内ダム・第2号取水施設
これは駐車場前の第2号取水施設です。ゴミ除けスクリーンが見えます。施設の上はヘリポートになっています。利根川水系が渇水期になると30.0㎥/秒を取水し多摩川の増量を図ります。また冷水対策用として4/1~11/30まで取水し多摩川第1発電所を経由して下流に放流します。上述の多摩川第1発電所取水管からは12/1~3/31までの取水で季節により使い分けています。


小河内ダム・クラウド注入模式図
これはグラウド注入の模式図です。案内板から見つけました。
小河内ダム建設工事では地盤改良のためあらかじめ各種グラウチングを行ったそうです。


右岸ダムサイトにモニュメントが展示してありました。
小河内ダムモニュメント・コンクリートバケット
ダム建設に使われたコンクリートを運ぶバケットです。一回の運搬で6㎥のコンクリートを運んだそうです。


小河内ダムモニュメント・ドラム缶浮橋
小河内ダムモニュメント・ドラム缶浮橋案内板
ドラム缶浮橋と案内板。ドラム缶はポリエチレン・発泡スチロール製の浮子に変わり、今でも実際に使われているそうです。


小河内ダム・ダムカレー
ダムへ来たからにはダムカレー。時刻は13時半過ぎ、一日限定20食がまだ残っていました。湖面に浮かぶのは巡視艇とドラム缶浮橋だそうです。エレベーター塔、展望塔もありますね。


おしまいに小河内ダム・ダムカードです。
小河内ダム・ダムカード
小河内ダム  目的記号WP
所在地:東京都西多摩郡奥多摩町
河川名:多摩川水系多摩川
型式:非越流型直線重力式コンクリートダム
堤高・提頂長:149.0m・353.0m
総貯水容量:1億8,910万㎥
管理者:東京都水道局
本体着工/完成年:1938/1957年


予備知識なしで訪ねました。現地案内板、パンフなどで知りたいことはおおよそ呑み込めましたよ。訪れてよかったです。(^σ^)


おしまいのおしまい、追記です。
2019.11.24読売新聞朝刊一面にこんな記事が載りました。
国内全ダム運用見直し 1460基、来期にも 
大雨時の貯水量増
 政府は、台風19号などの被害拡大を踏まえ、国内全てのダム、計1460基の運用を抜本的に見直し、水害時に活用できる貯水量を大幅に引き上げる方針を固めた。関係省庁の検討会議を内閣官房に近く設置して具体化を進め、台風シーズン到来前の来年6月の新たな運用開始を目指す。
 全国には治水機能を持つダムが562基、発電や上水道、農業用などの利水目的ダムが898基ある。治水機能があるダムは大半が利水目的も兼ねた多目的ダムであるため、水害時に水位調節に使える貯水量は全有効貯水量の約3割にとどまっている。
 運用見直しでは、大雨が予想される場合、利水用の水をあらかじめ放流して水位を下げ、新たに貯水量を確保することが柱となる。 (以下略)

小河内ダムは水道水のために開発されたダムなので常用洪水吐機能がなく、あらかじめ大雨を予想して水位を下げるのは容易ではないと思います。小河内ダムの水の出口(上述した三つの施設)を同時に稼働させても合計68.5㎥/秒にしかなりません。時間をかければ可能でしょうが、台風が迫っているときには焦りますね。どのように対応するのでしょうか。注目したいと思います。将来的にはどこかに常用洪水吐を造るしかないと勝手に想像するのですが・・・。

小河内ダムの位置です。



其の616 空っぽの道志ダムを見てきました・相模原市緑区

 読者から道志ダム(奥相模湖)が只今全量放流実施中との情報(其の615に12/04付けコメント)を頂きました。湖底が見られるまたとないチャンス到来です。同じ相模原市内なので取るものも取りあえず行ってきましたよ。(^σ^)

道志ダム(奥相模ダム)
道志みち・R413が通行規制のため甲州街道・R20から県道76号線に入り南下しました。県道から見た道志ダムです。いつもと違うのは3門ある大制水門ゲートの真ん中のゲートから放流していることです。


道志ダムの洪水吐ゲート放流
ダム天端から見た放流の様子。右岸端っこの小ゲートからも放流しています。


道志ダムの洪水吐ゲート放流
ダム天端に県道76号線が走っています。右岸から見た洪水吐ゲート放流。


道志ダム(奥相模湖)
さて、注目の奥相模湖はこんな風になっています。湖底を道志川が流れています。めったに見られない風景です。訪れてよかったです・・・。(^σ^♪


道志ダム(奥相模湖)
管理橋が邪魔しているので右岸寄りから見ました。上流から運ばれた砂が堆積し崖を作っています。これだけ大量の砂が堆積すると貯水容量に影響がないか心配になりますね。たまには浚ってやるんでしょうね。流木やごみから洪水吐ゲートを守る網場(あば)がだらりんこ。


奥相模湖
これは普段の奥相模湖です。「其の239」 (2015/9)より。


道志ダムの水力発電所向け取水口
左岸の発電所向け取水口です。ダム直下の道志ダム発電所、道志第1、道志第2発電所へ水を送っています。こんな時しか全体像は見られないので今日の収穫のひとつです。


道志ダム・ダムカードです。目的記号はP(発電)一文字です。
道志ダム・ダムカード
所在地:神奈川県相模原市
河川名:相模川水系道志川
型式:重力式コンクリートダム
ゲート:ローラーゲート×5門
堤高・提頂長:32.8m・74.0m
総貯水容量:153万㎥
管理者:神奈川県企業庁
本体着工/完成年:1953/1955年
こだわり技術:大制水門の13.4mという門扉高さは、当時我が国最高のものでした。

(ダムカードより)

訪れたのは12月5日(木)です。同日の「かながわの水がめ」(右サイドバーにリンクあり)情報によると、
道志ダムではダム関連施設工事に伴い洪水吐ゲート放流を令和元年12月2日から実施しています。
とあり、ゲート放流実施有無を確認できます。

道志ダムの位置です。


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