横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を目指して探索探訪をします。時には独りよがりな感想意見を述べます。

其の382 玄倉ダム、玄倉第一・第二発電所を訪ねる②

 前回「其の381」の続きです。4月13日(木)晴れの日に探訪しました。

舟崩第一洞門
新青崩隧道出口から連続する舟崩第一洞門を出たところです。峻険な山の地下を潜り抜けてきたんですね・・・。洞門の上に大きな岩が載っています。

舟崩第一洞門より玄倉川を望む
舟崩第一洞門より玄倉川下流を望む。白いガードレールは先ほど途中で引き返した旧道です。

石崩隧道
三つ目の隧道です。石崩隧道と言います。出口が見える短い隧道ですが、これがないと山越えの遠回りをすることになるので大助かりですね。

石崩隧道
内部はこのように素掘りです。路面はでこぼこで湧水の流れがあり、足下が暗く足をくじかないように要注意です。

玄倉川林道の沢
林道右、山側の沢。林道直下を潜り玄倉川へ流れ込みます。目の前なので迫力があります。

玄倉ダム
石崩隧道から5分ほどで玄倉ダムに到着です。玄倉第一発電所から約5.7km、2時間以上かかりました。
ダム型式は相模ダムや城山ダムと同じ重力式コンクリートダムですが、コンクリート堰ではなく可動式ゲートで堰き止めるようになっています。急峻な山間部にあるためダム内に堆積しやすい土砂を流しやすくするための工夫と思われます。平地の一般的取水堰で見られる土砂吐ゲートを連想します。

玄倉ダム・玄倉第一発電所用水取水口
左岸側の水路です。今は玄倉第一発電所が改造工事中で貯水していませんが、稼働すればここから地下導水路を通り、玄倉第一発電所水圧鉄管の上水槽に送られます。

玄倉ダム水利使用標識と諸元
ダムに掲示の水利使用標識と諸元。クリックで拡大します。

玄倉ダム
上流側から見た玄倉ダム。左側は玄倉第一発電所取水口。

玄倉ダム・ダムカード
貯水した玄倉ダム。玄倉ダムの水はエメラルドグリーンに輝き「ユーシンブルー」と呼ばれ、多くの登山客に親しまれています。(玄倉ダム・ダムカードより)

玄倉第2桟道
玄倉ダム上流で見た玄倉第2桟道の親柱。
親柱側面に「PCキャンティースラブ 1992年3月完成」。
桟道(さんどう)とは聞きなれない用語です。手元の三省堂国語辞典によると「切り立った崖の脇に板をかけ渡し足場としてつくった道」とあります。
歩いていてまったく気づかなかったのですが断崖絶壁にコンクリート板が棚板のように架け渡してあるということでしょうね。恐ろしい光景ですね。対岸から眺めたら恐ろしさがよく分かると思います。今度行く機会があれば欄干から乗り出して確認したいと思います。

玄倉第二発電所
玄倉ダムのすぐ上流の玄倉第二発電所です。
山の上から水圧鉄管が一条下りています。玄倉川上流の熊木ダムで貯めた用水を延長3.0kmの導水路で山の上に導きました。有効落差は175.55m。

玄倉第二発電所
発電所建屋と変電・送電施設。
発電所型式:水路式  運用形態:調整池式(ピーク式)
最大出力:2,900kW  最大使用水量:2.0㎥/秒
有効落差:175.55m  台数:1台
運転開始:昭和35年1月21日 

神奈川県企業庁パンフ「神奈川県営電気事業」より。

貯水していないのでユーシンブルーは見られません。残念!
水車、発電機が回転する唸り音が聞こえます。用済みの水を放流しているので、只今発電中です。放流水は通常時、玄倉ダムで貯め下流の玄倉第一発電所の発電用水になります。

熊木ダム
熊木ダムのダムカードです。
玄倉第二発発電所の上流(所要時間徒歩で70分)にあります。さらにその上流、玄倉川の源は神奈川県最高峰蛭ヶ岳(1673m)南麓に端を発しています。

熊木ダム探訪は次の機会に譲りここで折り返すことにしました。帰りは下り勾配の道になります。膝に来ることなく約1時間半でユーシン駐車場へ戻りました。

おしまいに今日の探訪記念、花2題です。
ウラシマソウ
玄倉川崖沿いに咲く不気味な花。図鑑で調べるとウラシマソウが一番似ています。こんな花は初めて見ました。画像をクリックすると拡大します。

JR御殿場線山北駅付近の桜並木
帰路、JR御殿場線山北駅付近の桜を観に行きました。この線路沿いの桜並木は以前内山発電所を探訪した時(2013/11)に目を付けました。夢が叶いましたね・・・。(^σ^)/

玄倉・熊木ダムカードの配布、施設の位置関係、所要時間など神奈川県企業庁HPはこちらです。

玄倉ダムの位置です。

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其の381 玄倉ダム、玄倉第一・第二発電所を訪ねる①

 4月13日(木)晴れ、玄倉ダム・玄倉第一、第二発電所を訪ねました。今年3月、神奈川県水道記念館を訪ね寒川取水堰のダムカードを手に入れました。神奈川県のダムカード全8種類を集めたと喜んでいたのですが、実は昨年11月に2種類(熊木ダム、玄倉ダム)が追加で発行されていました。それをもらうために発電所やダムの見学(といっても表から眺めるだけですが)に行ってきました。2回に分けて発表します。

ユーシン無料駐車場
ダムカードをもらうにはダムまたは発電所を背景にした自撮り画像が必要です。当日は無料のユーシン駐車場から水辺歩きに出発しました。いつものように気楽な一人旅です。(駐車場の位置は末尾に地図を載せました。)

玄倉川
ユーシン駐車場近く、玄倉川橋(くろくらがわはし)から見た玄倉川上流。前方左岸に発電所が見えます。神奈川県企業庁玄倉第一発電所です。

玄倉川と玄倉第一発電所
玄倉川左岸沿いの道(林道)を歩き玄倉第一発電所近くまで来ました。玄倉第一発電所は只今改造工事中(平成30年3月15日まで)です。
ダムカードはここに立ち自撮りすればOKです。発電所の前ですが関連施設なので2種類とももらえます。配布場所は丹沢湖畔、神奈川県企業庁酒匂川水系ダム管理事務所2階です。

玄倉第一発電所水圧鉄管
林道山側の取り替え工事中の水圧鉄管です。この山の上に玄倉ダムから延長3.3kmの導水路で導水した用水を貯める池(上水槽)があります。ダムカードによると玄倉ダム・玄倉第一発電所間有効落差は258.2mもあり、県下でもトップクラスだそうです。導水トンネルは急峻な山の中をどのようにして掘ったのでしょう。気になります。

玄倉川
ダムカードをもらうためだけならこれで用は終了ですが、上流のユーシン渓谷にある玄倉ダム、玄倉第二発電所を見に行きました。林道なので一般車の通行は不可で、ハイキングとなります。これは玄倉第一発電所上流、連続する砂防ダムの滝です。利水施設に加え治山治水施設を眺めながらの楽しい歩きになるはずでしたが・・・ちょっとしたアクシデントがありました。

玄倉川左岸側の谷止工
林道右側の谷止工。玄倉川左岸山峡の中腹に開かれた林道を歩いているので、右側は常に山です。こんな施設は見飽きるほど数多くありました。銘板によると
「トウハチ沢 水源森林総合整備事業 コンクリート谷止工 神奈川県林務課」とありました。

玄倉川
上流へ上って行きます。川砂の採取場がありました。

玄倉川沿い土砂流出保安林
こんな道も通りました。土砂流出保安林です。

玄倉川
断崖に早やくもツツジが咲いていました。

玄倉川沿い林道の落石防止ネット
落石防止ネット。お蔭さまで安心して歩けます。

玄倉川の治水施設
落差工と言うか砂防ダムと言うべきか。確実に標高が高くなっている証です。林道縁は崖、足を踏み外せば一巻の終わりです。

玄倉川沿い林道の車両規制ゲート
車両通行止めのゲート。ここまで車で来た不心得者はシャットアウトです。熊出没の警告看板も。

玄倉川沿い林道の洞門
その先の落石除け洞門です。洞門の上に落石が溜っています。

玄倉川
眼下を流れる玄倉川。清澄な流れです。よく考えるとこの清澄な水を神奈川県民は毎日飲んでいるんですよね・・・。
玄倉川は酒匂川水系なので下流の小田原市内酒匂川左岸、企業団飯泉取水施設で取水し、伊勢原浄水場、相模原浄水場、西長沢浄水場へ導水し、水道水として県内(横浜・横須賀・川崎・県営水道経由)各地に給水されています。

玄倉川沿い林道の谷止工
林道右側の連続する砂防ダムと言うべきか谷止工でしょうか?

玄倉川沿い林道の砂防ダム・谷止工
林道左側の連続する砂防ダム・谷止工。珍しく上から見ることができました。護岸は石を詰め込んだ鉄製の箱です。一種の蛇籠護岸でしょうか?初めて見ました。

玄倉川沿い林道・境隧道
短いトンネルを潜ります。「境隧道」と言います。

玄倉川林道の新青崩隧道
15分位歩くとまた隧道です。「新青崩隧道」です。左側に旧道があります。ここでちょっとしたアクシデントが発生。いっとき諦めて引き返そうかと思いました。

新青崩隧道銘板
新青崩隧道
新青崩隧道の銘板と隧道内部。延長327.0mの隧道です。普通に歩けば3~4分で通過です。ところがどっこい、少し行くと入口の明かりが届かず真っ暗闇に。隧道がカーブしているみたいで出口側の明かりも差してこない暗黒の世界です。しようがないので引き返し左側の旧道を歩くことに。昨年11月、環七地下調節池を見学し真っ暗闇の世界を体験しました。体験した人は理解できると思いますが、目と鼻の先に人がいても認識できません。それ以来こんなところでまた体験するとは・・・。環七では周りに大勢の見学者がいましたが、今回は私一人です。

玄倉川・新青崩隧道付近
旧道から見た上流側の景色です。落石があり左前方に洞門が見えます。しかし旧道も途中で通行禁止のゲートに阻まれました。とほほです。すごすごと引き返します。その途中、道端に捨てられた枝打ちした杉の枝が目に入りました。

新青崩隧道
新青崩隧道出口に到達です。
結局長さ1m位の杉の枝をガイド(枝の先を壁に沿わせて前進)にして暗黒の世界を突破。私は普段の水辺歩きでもステッキを使っていません。ステッキを愛用していればもっと早く閃いたのですが、遅すぎです。大分時間をロスしました。
事前にコース内に懐中電灯が必要なところがあると承知していたのですが、まさかカーブするトンネル内とは・・・。甘く見て懐中電灯を用意しなかったのがそもそも失敗の元でした。

途中ですがコースのヤマは越えたので続きは次回発表します。

参考文献
神奈川県企業庁パンフ「神奈川県営電気事業」
熊木ダム、玄倉ダム・ダムカード

今日のスタート、ユーシン駐車場の位置です。

其の240 宮ヶ瀬ダム・石小屋ダムの放流を見てきました

 9月11日(金)晴れ、神奈川県が管理する三つのダム(城山ダム・相模ダム・道志ダム)のゲート放流を見たその足で宮ヶ瀬ダム・石小屋ダムの放流の様子を見に行きました。

石小屋ダムの放流
これは宮ヶ瀬ダムの副ダム・石小屋ダムの放流です。前回見た三つのダムとは違いゲートが見えません。ここには数回来ていますが越流放流は初めて見ました。

石小屋ダムの放流
堤体の上に架かる石小屋橋を渡って右岸から見ました。こちらの方がより迫力があります。

石小屋ダムの越流放水
左岸から見た石小屋ダムの越流放流です。

石小屋橋から石小屋湖を望む
石小屋橋から石小屋湖を望む。遠くに宮ヶ瀬ダムが見えます。左岸の施設は津久井導水路の取水口で横浜水道青山沈澱池近くの道志川右岸吐口経由津久井湖へ水を補給しています。

石小屋橋より下流の中津川を望む
石小屋橋から下流の中津川を望む。虹がかかっています。すぐ下流右岸に横須賀水道半原系統の取水口施設が残っています。

宮ヶ瀬ダムの放流
宮ヶ瀬ダムの放流です。高位常用洪水吐設備左側から放流しています。観光放流では左右2条5分間のみの放流でした。
高位常用洪水吐の上に開口が三つあります。これが非常用洪水吐でゲートを持たない越流式の洪水吐設備。宮ヶ瀬湖に貯まった水が越流して放流されます。これを見る機会はめったにないと思います。

宮ヶ瀬ダムの放流
今日は観光放流ではなく本物の放流です。
高水圧から解放された放流水が発するのでしょうか笛のような恐ろしい唸り音、莫大な放流水の落下音が入り混じり、右岸の大口径利水放流設備からも放流しているのでその迫力は半端ではありません。強風こそないですが、超大型台風の真っただ中にいるようで恐怖感を覚えます。

宮ヶ瀬ダムの放流と虹
管理橋際に虹がかかりました。

宮ヶ瀬ダム天端より宮ヶ瀬湖を望む
宮ヶ瀬ダム堤体内のエレベーターでダム天端へ上がります。ダム天端より宮ヶ瀬湖を望む。貯水量は箱根の芦ノ湖とほぼ同じだそうです。

宮ヶ瀬ダムと宮ヶ瀬湖
右岸より宮ヶ瀬湖、宮ヶ瀬ダムを望む。非常用洪水吐が見えます。

宮ヶ瀬ダム天端より下流を望む
宮ヶ瀬ダム天端より下流を望む。先ほど訪ねた石小屋橋が見えます。はるかかなたに横浜のランドマークタワーがくっきり見えました。
この後県立愛川公園駐車場へ戻り小沢頭首工へ向かいました。

宮ヶ瀬ダムの位置です。

其の239 城山ダム・相模ダム・道志ダムのゲート放流

 神奈川県企業庁HP「かながわの水がめ」を開くと神奈川県が管理する四つのダム(城山ダム・相模ダム・道志ダム・三保ダム)の放流情報が見られます。9月11日朝の情報で四つのダム全てがゲート放流をしていることを知りました。普段あまり見ることが出来ない光景が見られる絶好のチャンスです。近場のダムのゲート放流を見に行きました。宮ヶ瀬ダムの観光放流を見たことがありますが、ダムのゲート放流は今まで見たことがありません。すべて初見です。

城山ダムゲート放流
これは城山ダム展望台から見た城山ダムのゲート放流です。6ゲート中2ゲートが放流中です。「かながわの水がめ」11日朝のデータによると洪水吐(こうずいばき)ゲート放流量は84.61㎥/秒です。大量の水を只今放流中です。(以下の放流データもすべて11日朝時点です)。

城山ダムゲート放流
これは放流中のゲート真上から見たところです。普段はダムの下流1.4kmにある津久井発電所放流口までは水無川ですが、薄茶色の濁流が流れて行きます。もの凄い迫力で圧倒されます。

下流では普段より84.61㎥/秒もの水が増水し大水状態と思われます。帰路、城山ダムのおよそ7.4km下流にある農業用水取水施設・小沢頭首工の対応を見に行きました。洪水吐転倒堰4門すべてが少し角度はありましたが転倒していました。やはり大水の時は自動的に転倒するように設定してあるのですね。そうでなければボタン操作で転倒させたかも知れません。

城山ダムと津久井湖
城山ダムで堰き止めた津久井湖です。ダム堤体上は城山大橋といいR413が走っています。

津久井発電所1号機取水塔
今日の津久井発電所1号機の取水塔。水位マークを見ると津久井湖の水位は117.5m位です。
発電放流量は62.01㎥/秒。洪水吐ゲート放流水と合わせると146.62㎥/秒が放流されています。莫大な水量です。

相模ダム管理橋・築井大橋
次に向かったのが相模ダムです。これは相模ダム堤体上の管理橋・築井大橋です。こちらには展望台がありません。

相模ダムゲート放流
相模発電所から見るのが一番ですが、管理橋・築井大橋から見た今日の洪水吐ゲート放流の様子です。

相模ダム管理橋より下流を望む
管理橋より下流を望む。神奈川県企業庁相模発電所が見えます。只今発電中です。
洪水吐ゲート放流量46.19㎥/秒、発電放流量は80.85㎥/秒で下流放流量は合計127.04㎥/秒になります。

相模ダム
これは2013/10に相模発電所を見学した時に撮った平常時の相模ダムです。

相模ダム管理橋より津久井湖を望む
管理橋から相模湖を望む。津久井湖同様薄茶色の湖水。大量のゴミが浮いています。

道志ダム
三つ目のダムは道志ダムです。樹木に遮られ洪水吐ゲート放流水が見えません。

道志ダムゲート放流
左岸から見たこれがベストアングルです。

道志ダムゲート放流
ダム堤体上から見た洪水吐ゲート放流の様子。水しぶきに虹がかかっています。

道志ダム・ダムカード
平成27年6月に新規発行された道志ダムのダムカードです。
一般人はこの角度の写真は撮れないので参考までに。ゲートはローラーゲートが5門あります。今日は2門から放流しています。

奥相模湖
ダム堤体より奥相模湖を望む。ダム堤体天端を県道76号線が通っています。通行する車に注意しながら自由に見学可能です。

道志ダムより下流を望む
ダム堤体より下流の道志川を望む。
洪水吐ゲート放流量は13.96㎥/秒、発電放流量が2.32㎥/秒で合計下流放流量は16.28㎥/秒です。

この後、国土交通省が管理する宮ヶ瀬ダムと石小屋ダムの放流の様子を見に行きました。次回投稿いたします。

城山ダムの位置です。

其の207 柿生発電所と川崎第1導水隧道

 2月28日(土)晴れ、相模原市立博物館民俗調査会のフィールドワークに参加しました。小田急多摩線はるひ野駅から小野路宿まで幕末時の面影を色濃く残していると言われる多摩丘陵を散策しました。途中、柿生発電所前を通ったので今回はそれを取り上げ、あわせて関連する拙ブログの過去記事を紹介したいと思います。

柿生発電所
柿生発電所の正門です。右側に「神奈川県企業庁 柿生発電所」左側に「川崎市上下水道局 黒川急下水路」の表札がかかっています。

柿生発電所
道路から見た柿生発電所。コンクリート製円柱は水槽で発電機は手前の地下にあります。津久井分水池から川崎市上下水道局の長沢浄水場までの導水路(川崎第1導水隧道といい、上水道・工業用原水を送る施設)中の落差を有効利用した発電所です。
発電所形式:水路式
最大出力:680kw
最大使用水量:6.94㎥/秒
有効落差:12.24m
台数:1台 横軸プロペラ三相誘導
運転開始:昭和37年8月11日
平成16年度から平成17年度に、発電所建物の建替えと発電設備の改修を行い設備一新。
所在地:川崎市麻生区黒川字西谷

神奈川県企業庁パンフ「神奈川県営電気事業」及びHPより

鶴見川源流の泉
柿生発電所より上流の導水路を私が知るかぎりですが、たどってみます。
これは町田市上小山田町の鶴見川源流の泉です。柿生発電所の約6km西の地点です。川崎市の導水路はここを通っています。
この導水路は川崎市上下水道局の第1導水隧道といい高さ・幅共2.6mの水路トンネルで延長(下九沢分水池・長沢浄水場間)は21,636m あります。 「川崎市上下水道局HP」より。

鶴見川源流の泉説明パネル
これは昨年、鶴見川源流を探訪した時に撮った鶴見川源流の泉の現地案内看板の一部です。川崎水道(第1導水隧道)が源流の泉を横断しています。
これより上流は相模原市に入り宮下、清新、JR相模線南橋本駅南を通り六地蔵信号付近の下九沢分水池に至ります。

下九沢分水池
下九沢分水池です。津久井分水池から送られた上水道・工業用原水を横浜水道と川崎水道に等分に分ける施設です。
参考過去記事 「其の70 下九沢分水池を訪ねる」

川崎隧道(第1導水隧道)入口
下九沢分水池の川崎隧道(第1導水隧道)入り口。入り口上の銘板に「川崎隧道」と刻まれています。隣は横浜隧道入り口で虹吹分水池へ向かいます。

津久井分水池
津久井分水池です。相模隧道で下九沢分水池とつながっています。
津久井分水池の上流は沼本ダムで貯水した沼本調整池です。城山ダム(津久井湖)が出来る前に相模川河水統制事業によって津久井分水池とともに完成した施設です。津久井導水路(隧道)で津久井分水池とつながっています。
参考過去記事
「其の64 神奈川県営水道みちを歩く1」
「其の114 津久井発電所・津久井分水池を訪ねる」
その上流は同様に相模川河水統制事業により完成した相模発電所、相模ダム(相模湖)になります。
参考過去記事 「其の62 相模ダムから名手橋へ」
結局、元をたどれば柿生発電所の発電用水は相模湖の水ということになります。

さて今日のフィールドワークでこんなところを歩きました。そのごく一部ですがご覧ください。

谷戸田の風景・麻生区黒川
谷戸田の風景。川崎市麻生区黒川。

オオイヌノフグリ・麻生区黒川
オオイヌノフグリ。日当たりの良い道端にて。

多摩丘陵の雑木林・麻生区黒川
多摩丘陵の雑木林を行く。麻生区黒川。

多摩丘陵の雑木林
谷戸田の最深部。ここから南に谷戸田が広がっています。

関屋の切通し・町田市小野路町
関屋の切り通し。ここは町田市小野路町です。
「此道は布田道にて、幕末に近藤勇らが通いし道に御座候 是より関屋を経て二町程にて小野路宿に着き申し候」 案内板より。
小島資料館の案内パンフに「幕末に近藤周助、近藤勇、土方歳三、沖田総司らは小島家の庭で剣術の指南をした。」とあり、布田道を頻繁に行き交っていたことが窺えます。

萬松寺の神社仏閣供養塔
萬松寺入り口の石像物。町田市小野路町。
諸国神社仏閣供養塔の側面に刻まれた道標。「左大山 星谷道」。建立は文化四丁卯歳とあり、1807年です。県立座間谷戸山公園内の星の谷街道とつながっているのでしょうか?

萬松寺の道祖神・町田市小野路町
これも萬松寺入り口の石像です。
上部にしめ縄が彫られているので道祖神のようです。寛政元己酉天正月十四とあり、1789年の建立です。

今回の参考文献は本文に記しました。ほかには「町田観光ガイドブック」町田市観光コンベンション協会発行を参考にしました。

次回は甲府盆地の天井川を訪ねます。

柿生発電所の位置です。


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