横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を目指して探索探訪をします。時には独りよがりな感想意見を述べます。

其の385 牧野取水堰を訪ねる・相模原市緑区

 4月28日(金)晴れ、前回「其の384」で発表の道志第一・第三発電所を訪ねたあと、道志第三発電所の牧野取水堰を見に行きました。

県道517号線梁瀬橋バス停
牧野取水堰は県道517号線梁瀬橋バス停前から階段を下りたところにあります。

秋山川・牧野取水堰
梁瀬橋バス停前から牧野取水堰が見えます。相模川水系一級河川秋山川を堰き止めています。

秋山川・牧野取水堰
右岸取水です。固定堰、可動堰、導水路、除塵機などが見えます。左岸には魚道が見えます。

秋山川・牧野取水堰魚道
左岸の緩やかで長い魚道です。

秋山川・牧野取水堰
階段下のフェンス前から見ました。これ以上近づけません。只今取水中です。取り入れた用水が白く泡立っています。私の足元、地下の導水路を通り前回見た道志第三発電所の上水槽に流れて行きます。

道志第三発電所・牧野取水堰案内板
フェンスに掲示の牧野取水堰の案内板です。
道志第三発電所 牧野取水堰
連絡先 神奈川県企業庁 相模川水系ダム管理事務所


牧野取水堰注意看板
フェンスに沿って急な階段を下るとこんな注意看板が。

秋山川・牧野取水堰
注意看板付近から牧野取水堰を見ました。きれいな水溜りがあり水遊びがしたくなります。しかし注意看板にあるようにここは危険です。
発電所が急に運転を停止する(発電所の水車入口弁が閉じられる)と、行き場を失った用水が導水路から溢れ出ると思います。左側導水路上部に窓が三つあります。私の推測ですが最初にこの窓から溢れ出ると思います。ゆえにこの場所は危険です。

秋山川・牧野取水堰導水路
上記三つの窓の内側です。導水路左岸が越流堰になっています。農業用水路で見かける余水吐と同様な施設と思います。
右手前の緑色の操作台(ゲート開閉器)は何のためにあるのでしょう?

秋山川・牧野取水堰
三つの窓の下流側、低い位置に四角い開口があります。緑色ゲート開閉器はこの上辺りにあります。

秋山川・牧野取水堰土砂吐
中を覗くと水一滴漏れていません。ゲートで完璧に遮断されています。これは土砂吐施設ですね・・・。農業用水取水施設と同じように、緑色のゲート開閉器でゲートを開けることにより、水と一緒に溜まった土砂を一気に吐き出す設備だと思います。電動式なので城山発電所2F発電総合制御所で遠隔操作を行っているかも知れませんね・・・。

おしまいに牧野取水堰の概要を記します。
型式:重力式コンクリートダム
高さ:5.8m
長さ:32.7m
完成年月日:昭和57年3月30日
河川名:一級河川 相模川水系秋山川
取水量:2.40㎥/秒
このダムは廃止された東京電力発電所の取水口や導水設備を再整備することにより低コスト化を図りました。昭和57年に改築。

(神奈川県企業庁パンフ「神奈川県営電気事業」より。河川名、取水量は掲示の水利使用標識より。)
なお同パンフには「牧野取水ダム」とあります。施設名の変更をしたものと思われます。

今回の探訪で神奈川県営発電所全12か所中11の発電所を巡ったことになります。残るは箱根の早川発電所と品ノ木取水ダムです。いずれ探訪したいと思います。

牧野取水堰の位置です。

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其の384 道志第一、第三発電所を訪ねる・相模原市緑区

 前回の「其の383」に続いて神奈川県営発電所を探訪しました。4月28日(金)晴れ、二つの発電所は道志第二発電所のもっと奥地にあるため車で出かけました。

道志ダム
途中、関連施設の神奈川県営道志ダムを通りました。

道志ダム
ダム堤体に県道76号線が走っています。車に注意しながら自由に見学できます。

道志ダムより下流を望む
道志ダムより下流を望む。河川維持水として0.4㎥/秒を左岸から放流しています。前回見たように道志第二発電所の2.0㎥/秒(横浜水道向け責任放流)と合せ2.4㎥/秒を放流しています。

奥相模湖(道志調整池)
道志ダムより道志調整池(奥相模湖)を望む。今日探訪する道志第一発電所はここで貯めた水を利用しています。

道志第一発電所に関係するので神奈川県企業庁現地案内板より引用します。

◎道志ダムのおいたち
「相模川河水統制第2次増強事業」により昭和28年12月着工、昭和30年5月に竣工。
●相模川河水統制第2次増強事業
この事業は、神奈川県の電力及び水道用水の需要増に対応するため、道志川の一部の水を相模湖に流入(流域変更)させ、発電等の水利用の効率化を図る目的で実施された事業です。
◎道志ダムの発電所
道志ダム建設に伴い二つの発電所が新設されました。
「道志第一発電所」は、道志ダムに貯えた水を利用してピーク発電を行い、利用した水は流域変更しています。最大使用水量9.0㎥/秒。
「道志第二発電所」は、ダムから下流への必要水量(責任放流量)を利用して発電しています。最大使用水量2.0㎥/秒。
◎宮ヶ瀬ダムへの水の供給
道志ダムの水は延長約8kmの道志導水路を通して宮ヶ瀬ダムに送ることができます。これにより宮ヶ瀬ダムの貯留効果を高めるとともに、相模川上流ダム群を一体的に運用することで、水資源の有効活用を図っています。


道志第一発電所水圧鉄管
県道76号線を北上し517号線から脇道に入り発電所近くまで来ました。まず目に入ったのが山から下る水圧鉄管です。道志ダムで取水した11.0㎥/秒を途中の分水槽で(道志第二発電所向け2.0㎥/秒を)分け、9.0㎥/秒がこちらへ送られてきました。

道志第一発電所水圧鉄管
接近しました。山のふもとで左へ急カーブし真っ直ぐ降下しています。最大使用水量9.0㎥/秒を通す鉄管なのでかなりの大口径です。

道志第一発電所水圧鉄管
発電所へ向かう水圧鉄管。前方に管理橋が見えます。

道志第一発電所水圧鉄管
管理橋から見た水圧鉄管。残念ながらこれより下には進めません。この崖下、秋山川右岸に道志第一発電所があります。

神奈川県企業庁道志第一発電所
水圧鉄管から少し離れた発電所入口の案内板。案内板がなければ発電所があるとは思えないところです。門扉もなく通行フリーです。
神奈川県企業庁道志第一発電所
最大出力:10,500キロワット
使用水量:9.0㎥/秒
有効落差:134.67メートル
発電開始:昭和35年5月
神奈川県企業庁相模川発電管理事務所


道志第三発電所の案内板
並んで立つ道志第三発電所の案内板です。
神奈川県企業庁道志第三発電所
最大出力:1,000キロワット
使用水量:2.4㎥/秒  常時0.73㎥/秒
有効落差:55.0メートル
発電開始:昭和57年4月


道志第一発電所インクライン
入り口付近のインクライン施設。人の気配はありません。崖下の発電所も多分無人です。
神奈川県営発電所は全部で12カ所あります。城山発電所2階の発電総合制御所で全12発電所の運転を遠隔操作しているので城山発電所以外の発電所は、通常は無人です。

道志第一発電所インクライン
秋山川右岸崖下に向うインクライン。脇に階段がありますが関係者以外立ち入り禁止。左側フェンス沿いに通路があります。

道志第一発電所インクライン
通路から見たインクライン。

道志第三発電所・上水槽と除塵機
上記をズームアップすると除塵機が見えます。

道志第三発電所・上水槽と除塵機
通路を進み横から見ました。落ち葉が入らないようにネットで覆っています。これは道志第三発電所の上水槽です。除塵機下方にグレー色の水圧鉄管が見えます。発電用水は秋山川上流の牧野取水堰から導水しています。手前には降下するインクラインが見えます。

道志第一発電所・第三発電所
その下に第一発電所建屋が見えました。訪れるのが半月ほど遅かったですね。木々が芽吹く前だったらもっと見晴らしが良かったと思います。第三発電所は第一発電所建屋手前地下にあるそうです。

秋山川は下流が相模湖に至る相模川水系の一級河川です。
道志川で取水した発電用水を秋山川に放流することは流域の変更になります。流域変更までして相模湖の増量を図るのは相模発電所、津久井発電所の用水確保と津久井分水池で分水する水道水確保のためです。当時は、まだ城山ダム(津久井湖)がない時代でした。

国鳥キジ・道志第一発電所付近
おしまいに今日の探訪記念は国鳥キジです。通路から管理橋へ向かう途中でばったり、ピントが今一でした。拙ブログにキジを載せるのは初めてです。

参考資料:神奈川県企業庁パンフ「神奈川県営電気事業」

道志第一、第三発電所の位置です。


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其の383 道志第二発電所を訪ねる・相模原市緑区

 前回「其の382」の玄倉第二発電所に続いて道志川沿いにある道志第二発電所を探訪しました。玄倉第一・第二発電所と同じ神奈川県営の発電所です。4月23日(日)晴れの日に行ってきました。

R413沿いにありますが、バスのアクセス悪く車で行きました。青野原西野々の信号の西約1kmを右折します。右折地点に発電所入口の案内板が立っています。(末尾に地図を載せました。)

道志第二発電所管理道路
国道から200mほど入ったところに車止めが・・・。発電所用地のため進入禁止です。路肩に駐車し(1台ぎりぎり可)ここから歩きです。

道志第二発電所管理道路
ヤマブキの花を見ながらハイキング気分で下って行きます。
4トン車位までなら通行可能な道です。ここは谷底を流れる道志川右岸の急斜面になります。

道志第二発電所管理道路沿いワイヤロープ施設
途中こんな施設がありました。谷底へ向かって複数のワイヤロープが張ってあります。

道志第二発電所管理道路
どんどん下って行きます。10日前に玄倉ダム・発電所探訪で西丹沢を歩いた時は山全体がまだ薄茶色でしたが、わずかな間に新緑に彩られ山の景色が一変しています。

道志第二発電所管理道路
車が通行可能な道は終わり、突き当りにクレーンが立っています。先ほど見たワイヤロープ起点の下に当たります。発電所で使う資機材をここでトラックから積み替える施設のようです。
発電所は道志川左岸にあるので、ロープウエーで谷渡りということでしょう。以前に神奈川県営津久井発電所・相模発電所を見学しましたが、どちらも崖の急斜面に重量物運搬用のインクラインという施設がありました。小規模なここはそれのロープウエー版と思います。

道志第二発電所管理道路・ワイヤロープ
谷へ向かうワイヤロープ。

道志第二発電所管理道路
その先は土砂流出防備保安林の中を進みます。森の奥から鶯の鳴き声が・・・。ほんとうにハイキング道になりました。

道志第二発電所
崖の途中で道志第二発電所が見えました。山から下る青色の水圧鉄管や左側に管理橋の吊橋が見えます。

道志第二発電所・ロープウエー運搬装置
対岸に停止中のロープウエーの運搬装置も見つけました。発電機の交換部品などを吊り下げて運ぶのでしょう。手前の架線は発電所を出た送電線。

道志第二発電所管理道路
こんな九十九折を下りました。下り一辺倒なので帰りが辛そうです。

道志第二発電所管理橋・吊り橋
下りきったところが吊橋です。橋のたもとの注意書きに「一度に5人以上渡らないこと、橋の上でゆすったりしないこと。」とあり少し頼りなさそうです。

道志第二発電所管理橋・吊り橋
道志第二発電所管理橋・吊り橋
下から見るとこんな感じで、鉄板が敷いてありますが網目なのでスカスカです。歩いていても水流が透けて見え下半身がゾクゾクッとします。あまり気持ちは良くないですね。景色は抜群です!

道志第二発電所管理
吊橋から見た道志第二発電所。

道志第二発電所管理橋・吊り橋より道志川上流を望む
吊橋より上流を望む。新緑が鮮やかで今まさに「山笑ふ」です。
この約4km上流に道志ダム(奥相模湖)があります。

道志第二発電所管理橋・吊り橋より道志川下流を望む
吊橋より道志川下流を望む。下流の鮑子(あびこ)に横浜市水道局鮑子取入所があり、そこで取水した原水(2㎥/秒)を青山沈澱池から川井浄水場へ導水しています。道志川系統横浜水道みちの始点になり、私の水道みち歩きの原点のようなところです。「其の12」

道志第二発電所
道志第二発電所入口。ここで行き止まりです。

道志第二発電所案内板
入口に掲示の案内板です。
神奈川県企業庁道志第二発電所
最大出力:1,050キロワット
使用水量:毎秒2.00立方メートル
有効落差:66.45メートル
発電開始:昭和30年5月
連絡先:相模川発電管理事務所


道志第二発電所
道志第二発電所の拡大写真です。放流しているので只今発電中(道志第二発電所は24時間連続運転の発電所)です。
発電用水は道志ダムで堰き止め導水路で山の上に導水しています。

発電所の使用水量2.0㎥/秒と横浜水道鮑子取入所の取水量2.0㎥/秒が同じです。これは偶然の一致ではありません。
道志ダムで貯めた水を横浜水道が安定取水できるように発電所を経由し放流しています。道志ダムから直接放流でも良いのですが発電後放流とは巧く考えましたね。

なぜそうするかは施設が完成した年代を調べればわかります。
横浜水道青山旧取水口・・明治30年完成
横浜水道鮑子取入所・・・大正3年3月25日完成
神奈川県営道志ダム・・・昭和30年5月8日完成
道志第二発電所・・・・・・・昭和30年5月8日完成
横浜水道は道志ダムが完成するはるか以前より道志川から取水していました。横浜市水道局HPによると大正4年当時の取水量は1.03㎥/秒でした。

見学後は崖を上りましたが、行きも帰りも人っ子一人出会わなかったですね。女性の一人探訪はお勧めしませんが、スカスカの吊橋を渡ってみたい方はどうぞ。

参考資料:神奈川県企業庁パンフ「神奈川県営電気事業」

道志第二発電所の位置です。


其の382 玄倉ダム、玄倉第一・第二発電所を訪ねる②

 前回「其の381」の続きです。4月13日(木)晴れの日に探訪しました。

舟崩第一洞門
新青崩隧道出口から連続する舟崩第一洞門を出たところです。峻険な山の地下を潜り抜けてきたんですね・・・。洞門の上に大きな岩が載っています。

舟崩第一洞門より玄倉川を望む
舟崩第一洞門より玄倉川下流を望む。白いガードレールは先ほど途中で引き返した旧道です。

石崩隧道
三つ目の隧道です。石崩隧道と言います。出口が見える短い隧道ですが、これがないと山越えの遠回りをすることになるので大助かりですね。

石崩隧道
内部はこのように素掘りです。路面はでこぼこで湧水の流れがあり、足下が暗く足をくじかないように要注意です。

玄倉川林道の沢
林道右、山側の沢。林道直下を潜り玄倉川へ流れ込みます。目の前なので迫力があります。

玄倉ダム
石崩隧道から5分ほどで玄倉ダムに到着です。玄倉第一発電所から約5.7km、2時間以上かかりました。
ダム型式は相模ダムや城山ダムと同じ重力式コンクリートダムですが、コンクリート堰ではなく可動式ゲートで堰き止めるようになっています。急峻な山間部にあるためダム内に堆積しやすい土砂を流しやすくするための工夫と思われます。平地の一般的取水堰で見られる土砂吐ゲートを連想します。

玄倉ダム・玄倉第一発電所用水取水口
左岸側の水路です。今は玄倉第一発電所が改造工事中で貯水していませんが、稼働すればここから地下導水路を通り、玄倉第一発電所水圧鉄管の上水槽に送られます。

玄倉ダム水利使用標識と諸元
ダムに掲示の水利使用標識と諸元。クリックで拡大します。

玄倉ダム
上流側から見た玄倉ダム。左側は玄倉第一発電所取水口。

玄倉ダム・ダムカード
貯水した玄倉ダム。玄倉ダムの水はエメラルドグリーンに輝き「ユーシンブルー」と呼ばれ、多くの登山客に親しまれています。(玄倉ダム・ダムカードより)

玄倉第2桟道
玄倉ダム上流で見た玄倉第2桟道の親柱。
親柱側面に「PCキャンティースラブ 1992年3月完成」。
桟道(さんどう)とは聞きなれない用語です。手元の三省堂国語辞典によると「切り立った崖の脇に板をかけ渡し足場としてつくった道」とあります。
歩いていてまったく気づかなかったのですが断崖絶壁にコンクリート板が棚板のように架け渡してあるということでしょうね。恐ろしい光景ですね。対岸から眺めたら恐ろしさがよく分かると思います。今度行く機会があれば欄干から乗り出して確認したいと思います。

玄倉第二発電所
玄倉ダムのすぐ上流の玄倉第二発電所です。
山の上から水圧鉄管が一条下りています。玄倉川上流の熊木ダムで貯めた用水を延長3.0kmの導水路で山の上に導きました。有効落差は175.55m。

玄倉第二発電所
発電所建屋と変電・送電施設。
発電所型式:水路式  運用形態:調整池式(ピーク式)
最大出力:2,900kW  最大使用水量:2.0㎥/秒
有効落差:175.55m  台数:1台
運転開始:昭和35年1月21日 

神奈川県企業庁パンフ「神奈川県営電気事業」より。

貯水していないのでユーシンブルーは見られません。残念!
水車、発電機が回転する唸り音が聞こえます。用済みの水を放流しているので、只今発電中です。放流水は通常時、玄倉ダムで貯め下流の玄倉第一発電所の発電用水になります。

熊木ダム
熊木ダムのダムカードです。
玄倉第二発発電所の上流(所要時間徒歩で70分)にあります。さらにその上流、玄倉川の源は神奈川県最高峰蛭ヶ岳(1673m)南麓に端を発しています。

熊木ダム探訪は次の機会に譲りここで折り返すことにしました。帰りは下り勾配の道になります。膝に来ることなく約1時間半でユーシン駐車場へ戻りました。

おしまいに今日の探訪記念、花2題です。
ウラシマソウ
玄倉川崖沿いに咲く不気味な花。図鑑で調べるとウラシマソウが一番似ています。こんな花は初めて見ました。画像をクリックすると拡大します。

JR御殿場線山北駅付近の桜並木
帰路、JR御殿場線山北駅付近の桜を観に行きました。この線路沿いの桜並木は以前内山発電所を探訪した時(2013/11)に目を付けました。夢が叶いましたね・・・。(^σ^)/

玄倉・熊木ダムカードの配布、施設の位置関係、所要時間など神奈川県企業庁HPはこちらです。

玄倉ダムの位置です。

其の381 玄倉ダム、玄倉第一・第二発電所を訪ねる①

 4月13日(木)晴れ、玄倉ダム・玄倉第一、第二発電所を訪ねました。今年3月、神奈川県水道記念館を訪ね寒川取水堰のダムカードを手に入れました。神奈川県のダムカード全8種類を集めたと喜んでいたのですが、実は昨年11月に2種類(熊木ダム、玄倉ダム)が追加で発行されていました。それをもらうために発電所やダムの見学(といっても表から眺めるだけですが)に行ってきました。2回に分けて発表します。

ユーシン無料駐車場
ダムカードをもらうにはダムまたは発電所を背景にした自撮り画像が必要です。当日は無料のユーシン駐車場から水辺歩きに出発しました。いつものように気楽な一人旅です。(駐車場の位置は末尾に地図を載せました。)

玄倉川
ユーシン駐車場近く、玄倉川橋(くろくらがわはし)から見た玄倉川上流。前方左岸に発電所が見えます。神奈川県企業庁玄倉第一発電所です。

玄倉川と玄倉第一発電所
玄倉川左岸沿いの道(林道)を歩き玄倉第一発電所近くまで来ました。玄倉第一発電所は只今改造工事中(平成30年3月15日まで)です。
ダムカードはここに立ち自撮りすればOKです。発電所の前ですが関連施設なので2種類とももらえます。配布場所は丹沢湖畔、神奈川県企業庁酒匂川水系ダム管理事務所2階です。

玄倉第一発電所水圧鉄管
林道山側の取り替え工事中の水圧鉄管です。この山の上に玄倉ダムから延長3.3kmの導水路で導水した用水を貯める池(上水槽)があります。ダムカードによると玄倉ダム・玄倉第一発電所間有効落差は258.2mもあり、県下でもトップクラスだそうです。導水トンネルは急峻な山の中をどのようにして掘ったのでしょう。気になります。

玄倉川
ダムカードをもらうためだけならこれで用は終了ですが、上流のユーシン渓谷にある玄倉ダム、玄倉第二発電所を見に行きました。林道なので一般車の通行は不可で、ハイキングとなります。これは玄倉第一発電所上流、連続する砂防ダムの滝です。利水施設に加え治山治水施設を眺めながらの楽しい歩きになるはずでしたが・・・ちょっとしたアクシデントがありました。

玄倉川左岸側の谷止工
林道右側の谷止工。玄倉川左岸山峡の中腹に開かれた林道を歩いているので、右側は常に山です。こんな施設は見飽きるほど数多くありました。銘板によると
「トウハチ沢 水源森林総合整備事業 コンクリート谷止工 神奈川県林務課」とありました。

玄倉川
上流へ上って行きます。川砂の採取場がありました。

玄倉川沿い土砂流出保安林
こんな道も通りました。土砂流出保安林です。

玄倉川
断崖に早やくもツツジが咲いていました。

玄倉川沿い林道の落石防止ネット
落石防止ネット。お蔭さまで安心して歩けます。

玄倉川の治水施設
落差工と言うか砂防ダムと言うべきか。確実に標高が高くなっている証です。林道縁は崖、足を踏み外せば一巻の終わりです。

玄倉川沿い林道の車両規制ゲート
車両通行止めのゲート。ここまで車で来た不心得者はシャットアウトです。熊出没の警告看板も。

玄倉川沿い林道の洞門
その先の落石除け洞門です。洞門の上に落石が溜っています。

玄倉川
眼下を流れる玄倉川。清澄な流れです。よく考えるとこの清澄な水を神奈川県民は毎日飲んでいるんですよね・・・。
玄倉川は酒匂川水系なので下流の小田原市内酒匂川左岸、企業団飯泉取水施設で取水し、伊勢原浄水場、相模原浄水場、西長沢浄水場へ導水し、水道水として県内(横浜・横須賀・川崎・県営水道経由)各地に給水されています。

玄倉川沿い林道の谷止工
林道右側の連続する砂防ダムと言うべきか谷止工でしょうか?

玄倉川沿い林道の砂防ダム・谷止工
林道左側の連続する砂防ダム・谷止工。珍しく上から見ることができました。護岸は石を詰め込んだ鉄製の箱です。一種の蛇籠護岸でしょうか?初めて見ました。

玄倉川沿い林道・境隧道
短いトンネルを潜ります。「境隧道」と言います。

玄倉川林道の新青崩隧道
15分位歩くとまた隧道です。「新青崩隧道」です。左側に旧道があります。ここでちょっとしたアクシデントが発生。いっとき諦めて引き返そうかと思いました。

新青崩隧道銘板
新青崩隧道
新青崩隧道の銘板と隧道内部。延長327.0mの隧道です。普通に歩けば3~4分で通過です。ところがどっこい、少し行くと入口の明かりが届かず真っ暗闇に。隧道がカーブしているみたいで出口側の明かりも差してこない暗黒の世界です。しようがないので引き返し左側の旧道を歩くことに。昨年11月、環七地下調節池を見学し真っ暗闇の世界を体験しました。体験した人は理解できると思いますが、目と鼻の先に人がいても認識できません。それ以来こんなところでまた体験するとは・・・。環七では周りに大勢の見学者がいましたが、今回は私一人です。

玄倉川・新青崩隧道付近
旧道から見た上流側の景色です。落石があり左前方に洞門が見えます。しかし旧道も途中で通行禁止のゲートに阻まれました。とほほです。すごすごと引き返します。その途中、道端に捨てられた枝打ちした杉の枝が目に入りました。

新青崩隧道
新青崩隧道出口に到達です。
結局長さ1m位の杉の枝をガイド(枝の先を壁に沿わせて前進)にして暗黒の世界を突破。私は普段の水辺歩きでもステッキを使っていません。ステッキを愛用していればもっと早く閃いたのですが、遅すぎです。大分時間をロスしました。
事前にコース内に懐中電灯が必要なところがあると承知していたのですが、まさかカーブするトンネル内とは・・・。甘く見て懐中電灯を用意しなかったのがそもそも失敗の元でした。

途中ですがコースのヤマは越えたので続きは次回発表します。

参考文献
神奈川県企業庁パンフ「神奈川県営電気事業」
熊木ダム、玄倉ダム・ダムカード

今日のスタート、ユーシン駐車場の位置です。

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