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横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその取水源を探訪します。

其の736 上溝四ッ谷の地下式雨水調整池・相模原市中央区

 3月27日(土)、上溝四ッ谷の雨水調整池を訪ねました。

四ッ谷橋より鳩川上流の眺め
R129四ッ谷橋から見た鳩川上流の眺めです。雨水調整池は写真中央の鳩川右岸沿いに設置してあります。


上溝四ッ谷第2雨水調整池
写真中央、背の高いコンクリート護岸が雨水調整池側壁です。


上溝四ッ谷第2雨水調整池
対岸の上溝四ッ谷花公園から見た雨水調整池。鳩川右岸に設けた地下式の調整池です。


上溝四ッ谷第2雨水調整池
地上部はフェンスで囲われた「上溝四ッ谷ふれあい公園」で地下が雨水調整池です。


上溝四ッ谷第2雨水調整池

上溝四ッ谷第2雨水調整池  上溝四ッ谷第2雨水調整池
道路から見た雨水調整池。前面道路、園内に雨水下水の桝やマンホールが設置してあります。


上溝四ッ谷第2雨水調整池標識看板
相模原市が立てた施設標識。
施設名は上溝四ッ谷第2雨水調整池と言います。
容量は596㎥  管理者は相模原市

相模原市HPによると
調整池の深さは3.5mとあります。排水方式は自然流下。


上溝四ッ谷第2雨水調整池
園内の一角にフェンスで厳重に囲われた施設があります。 


上溝四ッ谷第2雨水調整池
中を見るとグレーチングのフタが大小3か所あります。維持管理及び吸排気用と思われます。地下室に雨水を溜めるので吸排気口は必須の設備ですね。


上溝四ッ谷第2雨水調整池
上溝四ッ谷第2雨水調整池・排水口
おしまいに鳩川左岸から排水口の位置を確かめました。
地下に設置した調整池ですが排水ポンプを使わない自然流下方式です。排水口にフラップ弁が付いていないですね。位置関係から鳩川増水時に調整池へ逆流の恐れはないと思われます。
排水口は口径500くらいでしょうか。大雨で一気に大量の雨水が流入すると排水口がオリフィスの働きをして調整池に水がたまる仕組みと思います。口径500は結構大きな穴と思うのですが、オリフィスの役目をするとは・・・どんだけの雨!?短時間に想像を絶する雨量が流入すると言うことでしょう。


上溝四ッ谷第2雨水調整池(上溝四ッ谷ふれあい公園)の位置です。


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其の728 境川木曽東調節池工事・東京都町田市木曽東

 前々回の境川金森調節池工事現場の上流約4.5kmのところに東京都南多摩東部建設事務所が建設中の「境川木曽東調節池工事」現場があります。2月16日(火)に訪ねました。

境川・桧橋より上流を望む
今日はJR横浜線古淵駅からスタートです。駅から南の方向へ歩き境川・桧橋に出ました。桧橋より境川上流の眺めです。


境川左岸・境川木曽東調節池
桧橋から200mほど上流、左岸の塀で囲われたところが「境川木曽東調節池工事」現場です。


境川木曽東調節池工事現場
境川木曽東調節池工事現場
桧橋を渡り神奈川県から東京都へ入ります。町田駅前通りに面する現場出入口です。現場は近隣に配慮し背の高い防音壁で囲ってあります。


境川木曽東調節池工事案内板
「境川木曽東調節池工事」の案内板が掲げてありました。

以下案内板より概要を抜粋して記します。
●境川木曽東調節池工事その2のお知らせ
この工事は、境川流域の水害に対する安全性を早期に向上させるための地下箱式調節池(貯留量約4.9万㎥)を建設する工事です。
●概要
工事場所:町田市木曽東二丁目地内
工事概要:調節池(深度 約22m)、越流堤、放流渠等
調節池の貯留量約4.9万㎥
工期:令和2年6月11日~令和8年5月29日


●完成イメージ図です。(案内板より)
境川木曽東調節池工事完成イメージ図
越流堤があり放流渠先端のフラップゲート?が見えます。境川金森調節池と同じように多層構造です。

昨年末から今年にかけ本郷・根岸遊水地、風間遊水地、鶴金橋上流の遊水地、境川金森調節池など境川の遊水地・調節池を見て回りました。工事中は風間、境川金森に今回の境川木曽東を加えると3現場となります。境川流域は着々と治水施設整備が進められているので住民は枕を高くして寝ることができます。


境川木曽東調節池の位置です。(地理院地図より)


其の726 境川金森調節池工事・東京都町田市金森

 前回訪ねた上鶴間道正山雨水調整池の対岸で東京都建設局による調節池設置工事が行われていました。

境川金森調節池工事
上鶴間道正山雨水調整池近くの仮設歩道橋から見た境川左岸の「境川金森調節池工事」の現場です。現場は背の高い防音壁で囲われています。上流の橋は金山橋。


金森調節池工事のお知らせ看板
仮設橋付近の東京都建設局の案内看板。

以下、その概要を案内板より抜粋してお伝えします。
●「境川金森調節池工事のお知らせ」
東京都では、台風や集中豪雨による水害から皆様の命と暮らしを守るため、西田スポーツ広場の地下に洪水を一時的に溜める調節池を設置します。

●施設概要
貯留量:約15万㎥
(内訳 一次貯留量:3万㎥ 二次貯留量:12万㎥)
形式:地下式(鉄筋コンクリート造り、管理棟一部は地上)
施設規模:長さ約190m、幅約90m、深さ約20m


●工事期間は2024年5月31日まで。(別の案内板より)

●完成イメージ図です。(案内板写真より)
金森調節池工事完成イメージ図
越流堤や管理棟前には境川への排水口が見えます。地下調節池上の西田スポーツ広場は高いネットで囲ってあります。

●調節池断面図(イメージ)です。(案内板写真より)
金森調節池・断面図(イメージ図)
越流堤が描かれています。入口に電柱のような棒(スクリーン)が並んでいます。帷子川分水路取水庭や鶴見川・川和遊水地にもありましたね。

図によると一次貯留槽は地下1階、二次貯留槽は地下2、3階と読めます。文字通り一次貯留槽から二次貯留槽へ流れるとすれば、洪水はまず一次貯留槽で受け止め、そこから溢れた洪水が地下2階、3階へと順次流れて行くのでしょうか。バケツに例えると水を張るときは底から溜まっていきますが、ここはバケツの上の方から水を溜める感じですね。もしそうであれば何故このようにしたか、その理由と構造が気になります。

工事完成は3年先です。調節池設置工事の進捗状況を見たいので年に一回くらいは訪ねたいと思います。

西田スポーツ広場の位置です。



飛び入りで望地弁財天付近の桜花です。
望地弁財天付近の早咲き桜
望地弁財天付近の早咲き桜
別の日、散歩の途中早咲き桜に出合いましたよ!
2月20日(土)望地弁財天付近にて。

其の725 上鶴間道正山雨水調整池・神奈川県相模原市南区

 前回の鶴金橋上流の遊水地を見た後、下流の雨水調整池を訪ねました。

境川に合流する深堀川
金山橋下流、境川右岸に合流する深堀川です。上鶴間道正山雨水調整池は深堀川河口、左岸側にあります。


上鶴間道正山雨水調整池
雨水調整池は境川と深堀川に面した角地にあります。構造は地下式で地上部は公園になっています。


上鶴間道正山雨水調整池・空気吸排気管
深堀川に近いところに逆J字型の吸排気管が2本立ち上がっています。大気に開放されていない地下構造式なので雨水の流入、排水時に必須の装置ですね。神田川・環状七号線地下調節池や、鶴見川の御廻公園地下調節池には大規模な換気塔が設置してありました。


上鶴間道正山雨水調整池
深堀川の道正橋から見た調整池。標識がかかっています。


上鶴間道正山雨水調整池・施設標識
調整池フェンスに掲げられた標識です。
上鶴間道正山雨水調整池
容量は815㎥と小型です。管理者は相模原市。

相模原市HPによると
深さは1.9m 排水方式は自然とあります。
地下構造式調整池ですがポンプを使わない自然流下排水の意と思います。


上鶴間道正山雨水調整池前の雨水下水管マンホールフタ
調整池前、路上の相模原市の雨水マンホールフタ。公園内道路沿いに同じマンホールフタがありました。近辺の雨水下水管が調整池に集まっています。


上鶴間道正山雨水調整池・フラップゲート
上鶴間道正山雨水調整池・フラップゲート
調整池に溜めた水はどこから排水するか確かめました。分かりづらいところですが深堀川へ放流しています。冒頭写真の深堀川河口に架かる橋の上流側で丸型フラップゲートを見つけました。「アサヒPG-AA600」とあるのでオリフィスは口径600と思われます。下の写真のように現状の深堀川水面より高位置にあるので大雨の後、自然流下で排水されます。オリフィスで貯留・排水しフラップゲートにより逆流を防止する仕組みは鶴金橋上流の遊水地と全く同じですね。


ここで調整池の貯留方式について調べたので記しておきます。

●相模原市の雨水調整池はオフサイト貯留方式
オフサイト貯留方式とは、下水道等によって雨水を集水した後でこれを貯留し、河川への流出を抑制するものです。相模原市の雨水調整池はオフサイト貯留方式が多く採用されています。
上鶴間道正山雨水調整池はこの方式です。今までに見たあざみがや・新戸・陽光台雨水調整池などもこれに該当します。
雨水は町中の道路側溝から道路地下に敷設した雨水下水管を通って雨水調整池へと流れるので日常生活の中では身近な治水施設です。集中豪雨が一気に流れ込むと河川が溢れるのでオフサイト貯留方式により一時的に調整池に溜めて徐々に河川に排水し洪水を抑制しているわけです。

●オンサイト貯留方式
一方、降った雨をその場で貯める方式はオンサイト貯留方式と呼ばれています。降雨後、学校の校庭が全面池になっているのは何故だろうと不思議に思っていました。ちゃんとした理由があったんですね。オンサイト貯留方式の好事例です。


ここは以前に深堀川源流探訪したさいに通り簡単に触れました。相模原市内の地下構造式雨水調整池はじっくり見たことがないので改めて探訪しました。


深堀川
おしまいに道正橋から見た深堀川上流です。上流はトンネル出口で自然な川ではありえない変わった風景です。この辺りの深堀川は相模原台地を貫いた人工河川(新河道)です。トンネルの反対側に深堀川右岸越流堤から洪水を取り入れる調節池があります。下に載せた地理院地図を動かすと出てきます。


参考記事 其の482 深堀川源流を訪ねる①



上鶴間道正山雨水調整池の位置です。(地理院地図より)


其の724 境川・鶴金橋上流の遊水地を訪ねる・東京都町田市金森

 2月4日(木)、お天気が良かったので東京都・神奈川県境を流れる境川を散策しました。

境川・鶴金橋上流
JR横浜線町田駅下車、近くに境川が流れています。左岸沿い「境川ゆっくりロード」(歩行者自転車専用道路)をぶらぶら下流へ歩いていくと遊水地が見えてきました。画像は境川ゆっくりロードから上流を見たところです。境川は河川改修により川幅が広くて深い直線化した川になっています。


境川・鶴金橋上流の遊水地
ゆっくりロードの内側が遊水地となっています。
掘り込式の遊水地で周囲に柵はなく歩行者は自由に出入りできます。左手前の黒いフェンスで囲った施設は排水口(吐出口)です。

この遊水地は東京都建設局が造った治水施設です。南多摩東部建設事務所HPによると容量は約15,500㎥です。


境川・鶴金橋上流の遊水地
遊水地の北側はこのように大きく蛇行していて、河川改修で直線化する前の境川旧河道を見ているかのようです。


今昔マップで確認します。(今昔マップ on the webより)

昭和50年二改版(1975~1978年)の地図です。境川は直線化されていますが旧河道も示されています。昭和41年改測(1965~1968年)に切り替えると旧河道のみの表示となります。旧鶴金橋の西側が現鶴金橋です。
昔の境川はこのように自由気ままに蛇行していました。
この遊水地は境川旧河道、河川敷を掘り込んで遊水地として活用していることが分かります。


境川・鶴金橋上流の遊水地の越流堤
境川・鶴金橋上流の遊水地の越流堤
遊水地の中に入りました。遊水地から見た境川左岸堤防・境川ゆっくりロード。上部に開口があります。34個のボックスカルバートを並べた越流堤です。境川が洪水になるとここから滝のように落下し、あっという間に広い池に変わると思います。


境川・鶴金橋上流の遊水地の排水口
スクリーン付き排水口(吐出口)です。遊水地に溜めた水の出口は唯一ここだけです。越流堤からどっと流入した洪水は、排水口サイズが越流堤に比べて極小(オリフィス)なため、遊水地に貯留することになります。川側にフラップゲートが付いているので、ここから境川の洪水が逆流することはないですね。


境川・鶴金橋上流の遊水地の越流堤、排水口
右岸から見た越流堤。下流側にフラップゲート付きの排水口(吐出口)が見えます。


境川・鶴金橋上流の遊水地のフラップゲート排水口
角型フラップゲートです。洪水になると河川水の水圧が遊水地方向にかかるのでゲートは閉の状態になります。境川の洪水が収まり川の水位が下がると貯留水の水圧が川の方向へかかるのでゲートは開となり排水されます。遊水地に貯留・排水する仕組みは、オリフィス+このようなゲートの働きと思うのですが、フラップゲートは水圧による自動開閉なので管理が楽ですね。ただしゲートに物が挟まると閉じないのでスクリーンはそれを防止するためと思います。脇にメンテ用の梯子が付いていますね。


境川旧河道・鶴金橋上流
遊水地の下流側に旧河道が残っていました。現在の境川に比べるとうんと浅いです。


境川旧河道・鶴金橋下流
こちらは鶴金橋下流のゆっくりロードから見た境川旧河道です。やはり浅い川ですね。

この遊水地は、以前境川旧河道を探訪したときに載せましたが、遊水地テーマとして改めて取り上げました。

旧河道テーマの過去記事です。

「其の249 蛇行する旧境川河道跡・鶴金橋付近」


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