横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を目指して探索探訪をします。時には独りよがりな感想意見を述べます。

其の444 中津川の仙台下頭首工・神奈川県愛川町角田

 前回「其の443」の帰り道で仙台下頭首工の前を通りました。
3年前にこの頭首工から始まる用水路を歩いたことがあるのでとても懐かしいです・・・。その時は左岸を探訪しましたが右岸から頭首工を見るのは今日が初めてです。あんまり懐かしいので記録として短く投稿します。

仙台下頭首工・神奈川県愛川町角田

仙台下頭首工・神奈川県愛川町角田
仙台下頭首工全景です。全長77mの固定堰です。
左岸の取水門が見えます。(画像クリックで拡大します)


仙台下頭首工・神奈川県愛川町角田

仙台下頭首工・神奈川県愛川町角田
左岸からは見えなかった魚道も目の前にあります。

仙台下頭首工・神奈川県愛川町角田
左岸の取水門です。


仙台下頭首工の概要を「其の164」より引用します。
仙台下頭首工の概要
頭首工の名前:仙台下頭首工
施設の概要:固定堰 L=77m
      幅1.16m 高さ1.5m 2門
      導流堤 L=95m
築造者:不明
築造年月:昭和24年度(供用開始昭和25年度)
取水量:慣行水利権0.97㎥/秒
沿革:200年前に開削され漸次これを拡張し現在に至る。

(愛川町提供資料より抜粋)


「其の164 仙台下頭首工を訪ねる」 (2014/7投稿)


仙台下頭首工の位置です。
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其の442 田んぼの水はどこから③・神奈川県愛川町角田

 今年9月に愛川町八菅山から角田地区の田んぼの水はどこから来るかを探訪し「其の419、420」で発表しました。取水施設は木々が繁り見られなかったのですが、落葉が舞う季節になったので再訪しました。成果はありましたよ。(^σ^)/
今回は「其の420」の続編です。12月12日(火)晴れの日に探訪しました。

中津川の角田大橋
中津川に架かる角田大橋です。取水施設は右岸の橋のたもとで、施設へ下りる階段が左側フェンスの中にあります。

丸山耕地水利組合取水施設
階段周りの今日の風景。「危険 立入禁止 丸山耕地水利組合」の看板がかかっています。

丸山耕地水利組合取水施設
フェンスの中に入れないので身を乗り出すようにして撮りました。9月に探訪した時には見えなかった水面が見えます。急階段の手すりやゲート巻上機の上部も見えます。再探訪してよかったです・・・。

丸山耕地水利組合取水施設
ズームアップしました。六脚ブロックを並べた固定堰で堰上げをしています。

丸山耕地水利組合取水施設
上部だけですがゲート巻上機も捉えました。

中津川・角田大橋右岸
角田大橋を渡り左岸から見た取水施設。肉眼では中央にゲート巻上機が見えます。

丸山耕地水利組合取水施設
ズームアップしました。急階段を下りたところにあるゲート巻上機をバッチリ捉えました。今は冬なので取水はしていません。

丸山耕地水利組合の用水路施設
角田大橋からおよそ150m下流にある丸山耕地整理竣工記念碑脇にある施設。取水施設から隧道でここへ送られます。ちょっとした池のようになっているので沈砂池と思われます。隧道出口右側に土砂吐ゲートあり。用水は私が立っている足下のゲートを通過し用水路から田んぼへ向かいます。

丸山耕地水利組合の用水路
沈砂池の先です。中津川右岸堤防沿いの丸山耕地水利組合の用水路と田んぼ。

丸山耕地水利組合の用水路排水施設
田んぼ南端の余水吐兼排水ゲート。先ほど角田大橋で見た看板と同じ看板がかかっています。その先は尾山水利組合の田んぼへ向かう暗渠用水路の入口です。「其の420」で発表しました。

ここで興味深いものを発見しました。次回発表します。

角田大橋の位置です。

其の421 小石和用水路を探訪しました・山梨県笛吹市石和町

 9月13日(水)晴れ、笛吹市の小石和用水路を終点まで探訪しました。そんな遠くの用水路をなぜ知っているの?と言われそうですが、一昨年、笛吹川の天井川化を確認するため笛吹川に沿って歩いた時に見つけました。

小石和用水取水樋管ゲート
笛吹川右岸堤防上から見た小石和用水の取水樋管ゲートです。

小石和用水取水樋管ゲート
樋管ゲート直前のスクリーン。ゴミが引っかかっています。

小石和用水取水樋管取水口
取水堰もなく簡単なスクリーンを通し自然流下で取り入れています。地図を見ると笛吹川河道内に堆積した土砂を開削した水路で上流の本流からここまで導水しています。
自然流下なので流れていく先の田んぼはここよりも標高が低いことが分かります。
小石和用水取水施設のお陰で笛吹川の天井川化を確認できたわけですが、私的には用水路の流末がどこへ行くのかが気になります。用水路の余水排水は取水した川へ戻すのが普通です。ここのように天井川から取水した用水は元の川へ戻せないですね・・・。じゃあどうするか?答えは想像がつきますが、今日はそれを確かめるためにやって来ました。

小石和用水路・笛吹市スコレーセンター前
取水樋管ゲート管理橋付近から堤防内側を見ました。西へ向かう小石和用水路。用水路北側は笛吹市役所スコレーセンターです。
堤防下へ下りると分りますが3方向に分水し、堤防沿いを南、北にも流れています。

小石和用水取水樋管出口
堤防を貫いた樋管の出口です。角落しで北、西、南方向へ分水しています。

暗渠の小石和用水路
堤防に沿って南へ向かう小石和暗渠用水路。あとで分かりますがこの流れは下流で西へ向かった用水路と合流しています。

小石和用水路・笛吹市スコレーセンター付近
スコレーセンターに沿って西へ向かう小石和用水路。

渋川・笛吹市49号橋付近
水量が多い西へ向かう用水路を追ってみました。そのまま西へ向かうとこの川・渋川左岸にぶつかります。

小石和用水路・渋川49号橋付近
渋川から小石和用水路(右側の用水路)上流を見ました。渋川直前で道路を潜り東向きと南向きに分水しています。

小石和用水路
渋川左岸沿い親水公園内を南に流れる小石和用水路。

小石和用水路
その先渋川に架かる48号橋たもとを左折し東へ向かったところで暗渠の用水路は消えています。右折する細い用水路が見えます。

小石和用水路
細くなった用水路は左側のナス畑、右側の果樹園の間へ入って行きます。用水路はこれらのかんがい用と思われます。田んぼ向けは見なかったですね。

小石和用水路
一方、笛吹川右岸堤防沿いを南に向った小石和用水路は下流で開渠となり西方向へ分水しています。南方向は道がなくたどれません。

小石和用水路
分水し西へ向かう小石和用水路。下流で渋川直前の親水公園前で東へ分水した用水路と合流します。

小石和用水路
合流して南へ向かう小石和用水路。わかば保育園前を流れています。それにしても田んぼが見えないです。

小石和用水路
その先の五差路で暗渠になり西の渋川へ向かっています。

小石和用水路
渋川の54号橋から見た暗渠の小石和用水路。五差路からこちらへ向かって流れています。

渋川に合流する小石和用水路
54号橋で渋川へ合流する小石和用水路の余水排水。今日の探訪で小石和用水路は笛吹川と渋川に挟まれた圃場へ給水していることが分かりましたが、畑や果樹園はあっても田んぼは見かけなかったですね。

渋川
54号橋のひとつ下流の橋から見た渋川上流方向です。笛吹川より低地を流れる小石和用水よりもさらに低地を流れる渋川。どこへ流れて行くのでしょう。私は当初小石和用水がそのまま排水機場に流れ込みポンプで笛吹川に排水されると想像していました。低地河川の渋川へ合流とは予想が外れました。
これでは探訪記として中途半端です。別の日(9月21日)に渋川の流末を見に行きました。

笛吹市渋川
低地河川・渋川の終点です。清流橋から見た渋川の下流方向です。
ここは笛吹川右岸堤防と平等川左岸堤防に挟まれたデルタ地帯です。行き場を失った渋川に流れはありません。


デルタ地帯・渋川終点の排水機場位置です。地図は雄弁です。

渋川の排水施設
堤防上(笛吹川と平等川堤防は曲線状に繋がっています)から渋川上流を見ました。除塵機が稼働中でした。

渋川排水機場
堤防から見た排水施設。左が除塵機稼働中の建屋。手前は排水機場です。手前の調圧水槽の奥の建屋から吐出管が二本出ているのが見えました。施設名は看板や表札がなく不明ですが笛吹市の施設と思われます。

渋川排水機場
笛吹川の堤防から見た排水機場。排水樋管ゲートや管理橋は草が茂り見えません。

峡東浄化センター排水樋管ゲート
これはすぐ近くの笛吹川右岸の峡東浄化センターの排水樋管ゲートです。渋川河川水も排水機場から同様に排水しているはずですが草で覆われ見られなかったです。

予想通り最後はポンプ排水でした。確認できてよかったです。
気分すっきり次の目的地信玄堤・高岩頭首工へ車を向けました。

参考過去記事
「其の209 甲府盆地の天井川を訪ねる・笛吹市の笛吹川」

小石和用水取水樋管ゲートの位置です。

其の420 田んぼの水はどこから②・神奈川県愛川町中津~角田

前回「其の419」の続きです。9月9日(土)に探訪しました。

愛川町・尾山水利組合の用水路
尾山水利組合の田んぼ北端から用水路上流を見ました。八菅橋から角田大橋に至る道路に沿って流れ、眼前の分水工に流れ込んでいます。

愛川町・尾山水利組合の用水路
その先で用水路は道路下を横断し右側に移りました。グレーチングフタの隙間から水流を確認できます。道路右側は中津川右岸です。取水口は近くにあるみたいです。

愛川町・尾山水利組合の用水路
すぐ先、道路から右へ逸れたところでゲートを見つけました。
これが取水ゲートならばめでたく今日の探訪は終わりです。見れば中津川の水面ははるか下の方にあります。これは暗渠用水路側面の排水ゲートみたいです。ゲート位置へ下りて観察すると暗渠用水路とおぼしきコンクリートの角が上流へ続いています。

愛川町・尾山水利組合の用水路
土砂吐ゲートから振り返るともうひとつゲートがあります。左側石段上から上記排水ゲートを撮影しました。足元だから気づかなかったのですが制水ゲート?でしょうかね。今は使われていないようです。

オニグルミの実と小枝
これは何でしょう。道路からゲートへ行く途中の道にオニグルミの実が3個と枯れた葉っぱ付きの小枝が落ちていました。果肉の中に堅いクルミの実が入っています。


暗渠用水路の上流を探しに行きました。中津川右岸沿いのこの道は前述のようにこの3月に歩いているので上流にもう一つ田んぼがあることを知っています。その余水排水を利用しているのでは・・・と閃きました。

愛川町・丸山耕地水利組合の用水路
1kmほど上流の田んぼ南端の用水路です。余水排水をゲートから中津川へ放流しています。「危険立ち入り禁止」の看板に丸山耕地水利組合とあります。下流に用水路暗渠入口が見えます。

愛川町・尾山水利組合の用水路
暗渠用水路入口です。近づけないのでズームアップしました。
これで私の推測は当りましたね。丸山耕地水利組合の用水路は尾山水利組合の田んぼまで一本で繋がっていました。取水源(取水口)は共通と言うことが分かりました。

愛川町・丸山耕地水利組合の田んぼ
余水排水ゲート上流、丸山耕地水利組合の田んぼです。害獣除けのネットでぐるりと囲っています。上流へたどります。

愛川町・丸山耕地水利組合の田んぼ
角田大橋に通じる道路沿いを流れる用水路。

丸山耕地復元完成記念碑・整理竣工記念碑
田んぼの端、角田大橋の手前150m位のところに「丸山耕地整理竣工記念碑」と「丸山耕地復元工事完成記念碑」が立っています。大きい方の碑に「衆議院議員河野一郎書」の文字が見えます。安倍内閣河野外相のお祖父さんですね。

愛川町・丸山耕地水利組合の用水路
記念碑の脇にレンガ巻の隧道があり、こちらに用水が流れています。丸山耕地水利組合の用水路の始まりです。右側に土砂吐ゲートがありました。
取水口はまだ上流にあるようです。探しに行きました。

愛川町・丸山耕地水利組合取水施設
角田大橋のたもと、フェンスの中に階段下り口を見つけました。先ほど見た「危険立ち入り禁止 丸山耕地水利組合」と全く同じ看板がかかっています。取水施設はこの崖下にあるようです。

中津川角田大橋
角田大橋から見おろすも樹木に遮られ施設は見えず。角田大橋を渡り左岸から見ました。橋の上流側にあるのですがやはり同様に見られません。

今日の探訪はここで切り上げました。冬場なら木々の間から見えるかもしれません。今回のテーマ「田んぼの水はどこから」は、ゲート等の取水施設を見られなかったのですが目的は達したと思います。意外なところから取水していてびっくりです。

中津川沿いの農業用取水施設と用水路は今回ですべて探訪し尽くした感があります。左岸が上流から田代、仙台下、坂本、牛久保、右岸は上流から今回の丸山、三田、昭和です。残りがあるとすれば半原です。

今回のスタート尾山水利組合の田んぼ北端の位置です。

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其の419 田んぼの水はどこから①・神奈川県愛川町八菅山~中津

 今年3月28日、八菅神社例大祭で有名な火渡りを見学したあと中津川右岸に沿って上流の角田大橋まで歩きました。横須賀水道みちの管路隧道前で思わぬ発見をした日です。
9月9日(土)晴れ、その時通りがかった田んぼの実りの秋の風景と用水がどこから来ているのか見たくなり行ってきました。

中津川に架かる八菅橋
相模川の支流中津川に架かる八菅橋(はすげばし)です。前方の山が八菅山で中腹に八菅神社があります。中津川の河原に駐車しそこから歩きました。

八菅橋より中津川上流を望む
八菅橋から上流を見ました。釣り人が残り少ないアユ釣りシーズンを楽しんでいます。目的地の田んぼで遠く練馬からトンボの調査に来た愛好家に出会いました。人それぞれ休日を楽しんでいます。私は相変わらず用水路と田んぼ歩きです。

神奈川県愛甲郡愛川町八菅山の田んぼ
八菅橋の400mほど上流、八菅山(はすげさん)と中津川の間に開かれた田んぼです。左側の八菅山に沿って湧水を集めた沢が流れています。
今日は中央の農道を中心に田んぼの北の端(約800m先)までと、どこにあるのかわからない水源(取水口は多分中津川右岸)を目指して歩きます。

愛川町八菅山の田んぼ
幹線用水路から八菅山方向を見ました。ここは田んぼの南の端なので用水路は沢に向っています。農家の人の話ではこの辺りに青大将や毒蛇のヤマカガシが出るそうです。私は一度だけですが中津川左岸、仙台下用水路内の菖蒲田でヤマカガシを見たことがあります。するするっと動きが早く茶色と黒のまだら模様は気持ち悪かったですね・・・。今日は出てこないでほしいです。

尾山水利組合の用水路終点
用水路の終点近くです。余水排水は前方の沢に合流します。沢の近くにマムシが出るそうです。要注意。沢は八菅橋上流で中津川に合流しています。
フェンスに尾山水利組合(用水路管理者)の注意看板がかかっています。

愛川町八菅山の田んぼ・電気柵
この田んぼは周囲を害獣除けの電気柵で囲ってあります。外部電源はなく太陽光パネルで発電しているようです。この辺りの害獣は山から下りてくるイノシシだそうです。農家にとっては収穫直前の稲が荒らされたらたまったもんじゃないですからね。

尾山水利組合の用水路・愛川町八菅山、中津
田んぼを南北に縦断する幹線用排水路。左側が用水路で右側が排水路。

尾山水利組合の用排水路・愛川町八菅山、中津
上流から見た幹線用排水路。左側が排水路で右側は用水路。

愛川町尾山水利組合の田んぼ・開田記念碑
農道沿いに立つ開田記念碑です。昭和18年4月建立。

農道や畦道を歩いているとイナゴが次から次へと舞い上がり田んぼの中に逃げて行きます。ここは農薬を使っていないようでイナゴの天国です。イナゴの写真をいっぱい撮りました。

愛川町尾山水利組合の田んぼのイナゴ
害獣除けネットの上のおんぶイナゴ。

愛川町尾山水利組合の田んぼのイナゴ 愛川町尾山水利組合の田んぼのイナゴ

愛川町尾山水利組合の田んぼのおんぶイナゴ 愛川町尾山水利組合の田んぼのおんぶイナゴ
下2枚もおんぶイナゴです。画像クリックで拡大。

八菅山の砂防ダム
八菅山登尾入口前の農道から50mほど山へ入ると砂防ダムがあります。万が一の土石流から田んぼを守るためでしょうね。

八菅山沢沿いの彼岸花
近くの沢沿いの彼岸花のつぼみ。もうすぐ秋分ですね・・・。

愛川町尾山水利組合の田んぼ
中津川右岸道路沿いから見た田んぼの風景。黄金色に染まるのはもう少し先みたいです。ゆっくりした色づきが幸いして今日の探訪が実現しました。乾いた用水路は見たくないですからね。

用水取入れ風景・愛川町尾山水利組合の田んぼ
用水取入れの様子。角落しで堰上げし塩ビパイプで取り入れています。稲はまだ緑色、パイプの角度で水量を調節しています。右側の田んぼは色づいたので給水を止め乾いています。
出会った農家の方の話では稲の色づき具合を見てきめ細かく水量調節をしているそうです。

愛川町尾山水利組合の田んぼ
尾山水利組合の田んぼの北端に来て振り返りました。右手に八菅山、山裾に沢が流れ田んぼが広がっています。この辺りには山と田んぼと水辺の環境に適したイトトンボが生息しているそうです。それも珍しい絶滅危惧種のモートンイトトンボです。練馬から調査に来た愛好家の方に教えてもらいました。

あれこれ興味があり道草をするので時間がかかります。次回に続きます。「田んぼの水はどこから」?を究められるでしょうか。

八菅神社例大祭火渡りの模様と横須賀水道管路隧道の記事は
「其の377」で投稿しました。


尾山水利組合の田んぼ南端の位置です。

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