横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を目指して探索探訪をします。時には独りよがりな感想意見を述べます。

其の379 妻田用水を歩く②・神奈川県厚木市妻田

 前回「其の378」の続きです。4月10日(月)に探訪しました。

妻田用水・厚木市妻田西2
南へ向かう妻田用水暗渠水路。厚木市妻田西二丁目。

妻田用水
小鮎川に架かる林妻橋東の交差点を渡ると南流から南東に向きを変えます。暗渠水路です。グレーチングフタのサイズは70×140cm位。フタ越しに用水の流れを確認できます。

妻田用水
南東向きの流れがここで南向きに変わります。上流の北西方向を見ました。グレーチングフタから中を覗くとコンクリートの柱が立っていました。柱に角落板を落とし込むための溝が切ってあったので、かつてここで堰上げし東側へ分水していたと思われます。右側の道は児童館、妻田神社方面からの道です。

「明治天皇妻田行在所附御膳水」記念碑
「明治天皇妻田行在所附御膳水」記念碑←画像クリックで拡大 
妻田用水路沿い立派な門構えの屋敷の一角に記念碑が建っています。「明治天皇妻田行在所附御膳水」と刻まれています。行在所(あんざいしょ)とは天皇が行幸された時の宿泊所。


妻田用水暗渠・厚木市妻田西1-3
南下する妻田用水暗渠。歩道になっているので分りやすいです。ここは妻田西1-3。

妻田用水
R246、R129直前まで来ました。この辺りでは南東へ向かっています。

R246、129厚木市
国道跨線橋より南方を望む。妻田用水は国道地下を右から左へ渡っています。

妻田用水・厚木市妻田南
国道を渡りました。妻田用水路の上は歩道として利用されています。眼前に厚木市のマンホールフタがあります。

厚木市都市下水マンホールフタ
厚木市の都市下水マンホールフタでした。都市下水とは雨水排水路のことなのでこの辺りでは厚木市役所下水道局管理になっているようです。

妻田用水
南東へ向かう妻田用水。暗渠水路なので車は規制されています。

妻田用水
前方に見覚えのある景色が・・・。小鮎川左岸堤防です。昭和用水路が伏越で小鮎川を渡る呑口付近です。

妻田用水
小鮎川左岸堤防沿いの道路を左折します。道路舗装がはっきりそれを示しています。

妻田用水
堤防沿いの道に入りました。妻田用水は緩い下り勾配のこの道の地下を東へ向かっていると思われます。右側遊歩道地下を昭和用水が西向きに流れています。妻田用水とは逆方向の流れです。

青松寺
その先青松寺前。青松寺の東側を北から来た干無川が小鮎川に合流しています。妻田用水流末のゴールは直前です。

干無川河口付近・妻田用水が合流
干無川に到着しました。干無川右岸から下流方向を見ました。右側が青松寺です。右岸に追いかけてきた妻田用水が合流しています。ほんとうは干無川左岸から撮りたかったのですがフェンスがあり撮影不可。幸い妻田用水の流れがあったのでこのように確認することができました。

干無川河口付近・妻田用水が合流
合流部のアップです。荻野川で取水された用水が干無川を経由し荻野川下流の小鮎川へ戻って行きます。
干無川を渡る昭和用水水路橋が見えます。その奥干無川樋管ゲートの下の水面に、小鮎川からの日が差しています。

今昔マップ(1896~1909)によると今日たどった妻田用水路沿いは明治の昔からある古い道で、用水路東側に田んぼがあったこと、今は都市化によりそれが全くなくなってしまったことが分かります。そんな中、今に残る貴重な田んぼを見ることができました。
県の資料によると白根堰の管理者は白根・中村・木売場自治会とあります。正に今日歩いた用水路沿いにある地区で、かつて用水の恩恵を受けていた旧妻田村の字名と一致します。


妻田用水の始まり、白根堰付近の地図です。(今昔マップ on the webより)
設定は1896~1909年(明治29~42年)。
大きな地図は右欄サイドバーからリンクできます。検索窓に「厚木市妻田村」と入力すると開きます。

干無川河口付近、妻田用水流末の位置です。


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其の378 妻田用水を歩く①・神奈川県厚木市妻田

 4月10日(月)花曇り、厚木市在住の地元ティーさんおすすめの荻野川から始まる用水路・妻田用水を歩いてきました。2回に分けて発表します。

妻田薬師
小田急線本厚木駅からバスで妻田薬師下車。妻田薬師前を通り荻野川に架かる白根橋へ向かいます。

妻田薬師の楠木
妻田薬師境内の巨木「妻田の楠」です。でか過ぎで吃驚仰天!
神奈川県下有数の太さを誇る巨木・古木で県指定天然記念物、「かながわの銘木100選」に選定。
樹高22m、胸高周囲11m、 樹齢約800年(伝承)。

(案内板より)

荻野川
白根橋から上流を見ると取水堰があります。今日歩く妻田用水はこの堰から取水しています。県の資料によると堰の名前は白根堰と言います。明治時代の今昔マップを見るとこの辺りは妻田村白根となっています。

荻野川の白根堰・妻田用水取水口
白根橋を渡り右岸から見ました。堰はコンクリートの固定堰です。取水口はスライド式樋管ゲートです。堰下流にもフラップ式樋管ゲートが見えます。雨水排水樋管ゲートと思われます。

荻野川・妻田用水取水口
取水口のアップです。二段構えのスクリーンを通過した水は樋管ゲートから用水路へ入りますが、通水の有無はここからは分りません。

荻野川・妻田用水取水口
取水口から見た荻野川。荻野川が大きく右(南)へカーブする地点に取水口は設置されています。

妻田用水
堤防を潜った妻田用水の始まり。荻野川左岸堤防内側沿いを流下しています。流れの有無が気になっていました。幸いに通水しています。探訪しやすくて助かります。手前を水路橋が左右に渡っています。先ほど見た雨水排水路です。
この先で妻田用水路と相模川右岸幹線用水路(西部用水)が立体交差しています。

相模川右岸幹線用水路(西部用水)
荻野川左岸堤防から見た西部用水路です。三田スポーツ広場付近で開渠水路から地下(暗渠と隧道)を流れた西部用水がこの地点(出口)で開渠となり姿を現したところです。出たあと左カーブし荻野川左岸沿いに流下します。
妻田用水は西部用水隧道の上を通過していると思われます。(末尾の地図参照)。

西部用水路と妻田用水路
白根橋左岸堤防内側沿いを並行して流れる西部用水路(左側)と妻田用水路(右側)。上流を望む。

西部用水路と妻田用水路
同下流を望む。左側の暗渠水路が妻田用水。駐車場を挟んで堤防内側沿いを流れるのが西部用水路です。

西部用水路と妻田用水路
駐車場のはずれで両用水路は急接近して並んで流れます。左側暗渠水路が妻田用水。右が西部用水路。西部用水はまだ通水していません。通水すれば水路から溢れんばかりに(相模川左岸磯部頭首工で取水した)用水が流れます。 「其の25 小鮎川サイフォンを見つけました」。

西部用水路と妻田用水路
その先で妻田用水路は左へ離れていきます。

荻野川左岸の桜並木
花を見るために荻野川堤防に上がってみました。花曇りで日差しが桜に届きません。せっかくの満開の桜は見映えが今一といったところです。

妻田用水
妻田用水です。用水の流れがあるのでたどりやすいですね。
「用水路 ここからどこへ 行くのだろう」   doushigawa
最終の流末まで追いかけます。

妻田用水
その先で暗渠になります。簡易除塵機をロープで吊り上げています。

妻田用水
一般道を進んでいくと交差点角で開渠水路となって出現。

妻田用水
このように断続的に暗渠開渠を繰り返します。

妻田用水
生垣・桃の花・用水路のせせらぎがある風景。町に潤いがあって良い感じですね・・・。

下小鮎橋たもとの双体道祖神
これは妻田用水路西の下小鮎橋たもとの双体道祖神です。
新しい方は平成九年十一月吉日再建。男女仲睦まじい道祖神です。片隅にごろ石が保管してあります。

妻田用水
妻田用水路へ戻りました。左岸(東側)で分水しています。ここは妻田西一丁目31。東の方に田んぼがあるようです。振り返ると開渠の妻田用水を見たのはこれが最後でした。

妻田用水を引く田んぼ
細い分水路をたどるとやはり田んぼがありました。ここは電柱の住居表示では妻田西二丁目6です。

干無川・厚木市妻田西
この田んぼは北から流れてきた干無川が東に向きを変える地点にあり、田んぼの余水排水は(今は田んぼに用水を引いていないのでそのまま)干無川へ排水していました。

途中ですが田んぼを見たところで続きは次回に。追っかけ発表します。

荻野川の取水口の位置です。

其の359 武蔵水路・謎のロープと水球&ダムカード

 武蔵水路(延長14.5km)を歩いて最後まで謎のままだったロープと水球。設置理由が拙ブログ読者の方からの情報で判明しました。
「誤って水路に落ちた人がつかまるためにロープを流している。ロープは末端に水球を付け沈まないように、またつかまりやすいようにコブを付けてある。」
なるほどね・・・。この話を聞くまで浮遊ゴミを引っかける装置と思っていました。この一言で腑に落ちました。武蔵水路は至るところフェンスで囲われているので一般人が水路に転落はあり得ず、水路管理者である水資源機構の作業者が対象と思われます。

「謎のロープと水球」の設置理由が分かったので画像を見ながら振り返ってみます。

武蔵水路・赤見台放流口ゲート
赤見台放流口ゲート下流のロープ。8本のロープを流しています。確かにコブがあります。

武蔵水路のロープと水球
国道17号伏越下流のロープ。水球にゴミが付着しています。

武蔵水路・水路中央の隔壁
武蔵水路は「2連コンクリート開水路」です。ここは中央の厚さ25cmの隔壁板が切り欠いてあります。管理用の橋が架けてあります。

武蔵水路・水路中央の着脱式隔壁
こちらは隔壁板を取り付けた水路。隔壁板は着脱式です。なお隔壁板とは私が勝手に呼んでいるだけで正式名は分りません。
隔壁板の着脱はクレーンで行うと思いますが、微細な位置調整は管理橋で作業者が行うと思います。管理橋に手すりはないので万が一の転落事故があり得ます。2連コンクリート護岸は垂直でつかまるところがありません。このようなところの下流にロープを流していたような気がします。
素人目線でこのような危険と思われるところを取り上げました。武蔵水路には制水ゲート、河川からの放流口ゲートや水門、水位測定器など様々な施設があります。これらの施設の点検時に転落の危険性があり、その下流側にロープが設置されていたかも知れません。

事業者や専門家(プロ)は万が一を想定して設計施工をするんですね・・・。甲府盆地に天井川・坪川と低地河川・五明川の立体交差があるのですが「其の213」、その時も専門家による万が一を感じました。素人には想像もつかない天井川の川底が抜けた時を想定した配慮でした。
読者様には有益な情報を提供いただきありがとうございました。お蔭さまですっきりしました。


おしまいに珍しい武蔵水路のダムカードの紹介です。えっ、水路なのにダムカード? 利根大堰との2枚セットです。
利根大堰を見学したら忘れないでもらってください。利根導水総合事業所で配布しています。

武蔵水路ダムカード
武蔵水路のダムカードです。右上に「FWI浄化用水」と書いてあります。普通はアルファベットのみですが「浄化用水」と日本語で書いてあるところが珍しく面白いと思います。アルファベットはダムの役割(目的)を表しています(目的記号)。
Fはlood Control 洪水調節
武蔵水路の内水排除機能を指していると思います。
Wはater Supply 水道用水
Iはndustrial Water 工業用水

利根大堰ダムカード
利根大堰のダムカードです。右上に「AWI」と書いてあります。
Aはgricultural Water 農業用水
WとIは水道用水と工業用水です。右下MBは可動堰の意。
(水資源機構広報誌「水とともに」No.143より)


其の355 武蔵水路を歩く⑤ 埼玉県行田市~鴻巣市

 前回からの続きでこのシリーズ最終回です。武蔵水路を歩く三日目は12月30日(金)晴れ、北風がやや強い日に探訪しました。前回は箕田伏越まで進みました。

武蔵水路を横断する伏越・三枚橋
その先で見た武蔵水路を横断する伏越です。
三枚橋付近、右岸の伏越呑口施設。西から来た用水路が武蔵水路左岸へ伏越で渡ります。

武蔵水路を横断する伏越・三枚橋
武蔵水路左岸の伏越吐口。現在流れはありません。通水時の水際線跡が残っています。

武蔵水路を横断する伏越・二枚橋
こちらは二枚橋付近、右岸の用水路呑口施設。西側と南側から来た用水路がここで合流しています。武蔵水路左岸へ伏越で渡ります。

武蔵水路を横断する伏越・二枚橋
武蔵水路左岸から見た上記伏越吐口施設。

武蔵水路・糠田制水ゲート
武蔵水路最後の制水ゲート、糠田制水ゲートです。前回見た箕田制水ゲートと全く同じ仕様です。

武蔵水路・糠田制水ゲート下流
その下流は水路が広がり池のようになっています。前方の橋は新糠田橋。右側に水資源機構糠田排水機場があります。

糠田排水樋管と糠田排水機場
新糠田橋より下流を望む。正面は荒川左岸堤防を貫く糠田樋管です。
右側の建物が糠田排水機場です。除塵機が並んでいます。

糠田排水機場標札
「独立行政法人 水資源機構 糠田排水機場」正門の表札。

糠田樋管
糠田樋管のアップです。ここが武蔵水路の終点です。今は平常時なのでゲートは開の状態です。堤防の向こう側から日が差し水面が光っています。流れるがまま自然流下で荒川に合流しています。

荒川左岸堤防・海から64.0km地点
荒川左岸堤防に上りました。利根大堰から約14.5km、ようやく荒川に到達しました。標識に「荒川左岸64.0km」。だだっ広い川で流れが見えません。

糠田樋管・糠田排水機場
先ほど新糠田橋から見た糠田樋管を逆の荒川堤防から見ました。左手前は調圧水槽、その奥が排水機場の建屋。

糠田樋管(川表)
堤防外側(川表)糠田樋管です。広い河川敷を荒川本流へ向かう武蔵水路流末。糠田樋管は川裏と川表から荒川堤防を挟むように2基設置してあります。樋管ゲートはいざという時(荒川が洪水時)荒川堤防の役目を果たすので安全のためでしょうか。

糠田樋管ゲート(強制排水樋管) 

糠田樋管ゲート(強制排水樋管)
上流側にもう一基樋管が設置してあります。銘板によると「糠田樋管ゲート」と言います。糠田樋管ゲート下流の水路は糠田樋管下流の水路に合流しています。

糠田排水機場の役割
上下流の樋管の働きについて図解入りの案内板があります。
分りやすく解説してあるので紹介します。画像をクリックすると拡大します。
図の中で「自然樋管」が糠田樋管(川裏、川表)を指し、「強制排水樋管」は上流側の糠田樋管ゲートのことです。
糠田排水機場の役割
武蔵水路の最下流は荒川に合流しています。平常時は「自然樋管」から荒川に水を流していますが、洪水時には荒川の水位が武蔵水路の水位より高くなり、武蔵水路の水を流すことができなくなります。そのため、洪水時には「自然樋管」を閉め、糠田排水機場のポンプにより荒川の水位より高い位置にある水槽(調圧水槽)に水を上げ、「強制排水樋管」から荒川に排水します。

*「樋管」とは河川堤防の中をトンネルのように通りぬける構造物です。堤内地からの排水や河川水の取水等を目的とし河川堤防の効用を兼ね備えた施設です。 

(水資源機構現地案内板より)

荒川洪水時の様子・糠田樋管付近
荒川が洪水になるとこんな風になります。糠田樋管の管理橋すれすれまで水位が上がっています。怖いですね・・・。
(水資源機構現地案内板写真より)

糠田樋管より富士山を望む
糠田樋管を背に荒川堤防より富士山を望む。平安な探訪日和で良かったです・・・。


おしまいに荒川堤防下の石像二体です。武蔵水路歩きで初めての石像です。武蔵水路を完歩したこともあり気持ちが安らぎほっとします。画像をクリックすると拡大します。馬頭観音・糠田排水機場付近 
三面八臂(三つの顔に腕が八本)の馬頭観音像。

庚申塔・糠田排水機場付近 
庚申塔です。六臂の青面金剛、二鶏、三猿も彫られています。いずれも造立年は判読できず。

延べ三日かけて武蔵水路を歩きました。当初の予定通り8か所の伏越を見ました。その他の水門、放流口ゲートなどの内水排除施設、武蔵水路を横断する用排水路の伏越なども見られて良かったですね。利根大堰、沈砂池の壮大さ、武蔵水路の役割と狙いそのスケールの大きなことを目と足で実感しました。
冊子「生まれ変わる武蔵水路(武蔵水路改築事業)」のサブタイトルに~1300万人の生活用水を確保しながらの改築工事~とあります。日本の人口の一割をこの水路でまかなっているわけです。加えて隅田川の浄化や水路周辺地域の内水排除も行います。改めて驚嘆です。凄いことをやりましたね・・・。

それと私的には(どうでもいいことなんですが)こんなことに気づきました。武蔵水路には途中に排水口がなかったですね。水門や放流口ゲートはすべて内水を受け入れる施設でした。農業用水路を歩くと河川と交差する際に河川に排水するための余水吐や排水ゲートを必ず見かけるのですが武蔵水路では一か所もなかったです。唯一の出口は終点の糠田樋管のみです。私が気付かなかっただけで余水吐位はどこかに有ったかも知れないですね。

参考資料等
・水資源機構「生まれ変わる武蔵水路」
・月刊ダム日本No.854別冊
 「生まれ変わる武蔵水路(武蔵水路改築事業)」
・現地案内板、銘板等

関連する荒川下流の秋ヶ瀬取水堰探訪記を次回発表する予定です。

今回のスタート箕田伏越の位置です。

其の354 武蔵水路を歩く④ 埼玉県行田市~鴻巣市

 前回の続きです。前回は川面放流口ゲート付近の箕田2号用水路サイホンまで進みました。武蔵水路を歩く三日目は12月30日(金)晴れ、北風がやや強い日に探訪しました。この風が幸いして富士山がくっきりと眺望でき良かったです・・・。

今日はJR高崎線北鴻巣駅からの歩きです。初めは武蔵水路六つ目の伏越・国道17号伏越(ふせこし・サイホン)です。武蔵水路は下図のように「2連コンクリート開水路」が原則です。

武蔵水路標準断面図
武蔵水路の標準断面図です。画像クリックで拡大します。
幅14.45m(7.10m×2連) 水深2.30m
(付近の水資源機構の案内板より)
武蔵水路は場所により少しずつ幅や水深が異なります。

武蔵水路・R17号線付近
R17(国道17号線)糟田橋上流から武蔵水路下流を望む。左側水路がトンネルに入って行きます。トンネルの入り口が国道17号伏越の入口になります。右側水路は開水路のままです。

R17糟田橋より武蔵水路下流を望む
R17糟田橋より下流を望む。右側開水路のみです。つまり左側水路のみが伏越でR17を潜っていることになります。その理由は糟田橋左岸側橋台が支障となり左側水路を開水路で通すスペースがなかったことによります。上流から見て橋台の左下方を伏越管(4m×4m)が通っています。

R17粕田橋下流の武蔵水路
糟田橋下流で2連コンクリート開水路に戻ります。国道17号伏越は武蔵水路改築工事の際に新設されました。糟田橋橋梁はそのまま(車を通しながらの水路改築工事)で難工事だったそうです。

武蔵水路経路図、施設図
武蔵水路経路と施設名図です。クリックすると拡大します。
(付近の水資源機構案内板より)

武蔵水路・赤見台放流口ゲート
次の施設は赤見台放流口ゲートです。内水排除のための施設です。ロープは何のためか分りますね。何度も紹介しました。

武蔵水路・JR高崎線伏越
七つ目の伏越はJR高崎線を潜る伏越です。これは高崎線北側の伏越呑口です。武蔵水路改築前は台形開水路でしたが高崎線の橋台が狭いため2連コンクリート開水路化が難しく2連のサイホン構造に変更されました。電車を通しながらの工事のため大変な難工事だったそうです。

武蔵水路・高崎線と立体交差
武蔵水路を渡る高崎線。サイホン化されたので武蔵水路の上はコンクリートで覆われています。

武蔵水路・高崎線を潜る遊歩道
武蔵水路左岸沿いの遊歩道を歩きましたが、遊歩道も地下に潜り高崎線を潜ります。

JR高崎線を潜る地下道
高崎線下の地下道です。まるで自ら武蔵水路の水のように高崎線を伏越で潜っているような気分で面白いですね・・・。地下道の右下深いところをサイホン管が通っています。

武蔵水路・JR高崎線伏越吐口
これは高崎線南側の高崎線伏越吐口です。

武蔵水路・富士山橋付近の富士山
富士山橋付近から富士山を望む。ズームアップで撮りました。荒川左岸堤防が見えます。もう少しで終点に到達します。少し上流の万願寺橋からも望めましたが電線が多く余り見映えがしません。

武蔵水路・箕田制水ゲート
次の施設、箕田制水ゲートです。

武蔵水路・箕田制水ゲート銘板
箕田制水ゲート銘板です。
型式:ステンレス鋼製ローラーゲート
門数:2門
純径間:7.10m×2.85m

幅7.10mは冒頭に載せた標準断面図数値と一致しています。
どの施設にも銘板が貼ってあるので施設名が分かります。

武蔵水路・箕田伏越呑口
武蔵水路八つ目の伏越は箕田伏越です。足立北部排水路を伏越で潜ります。これは箕田制水ゲート下流の箕田伏越呑口です。

武蔵水路・箕田伏越銘板
箕田伏越呑口側、中央隔壁に埋め込まれた「箕田伏越」銘板。

武蔵水路・箕田サイフォンの看板
呑口上の水資源機構「武蔵水路 箕田サイフォン」の看板。ここは鴻巣市箕田167番地。伏越はサイフォン・サイホン・逆サイフォンなどいろいろな呼び方をされています。

足立北部排水路
足立北部排水路下流を望む。橋の欄干先が箕田伏越の吐口です。

武蔵水路・箕田伏越吐口
足立北部排水路を潜った武蔵水路・箕田伏越吐口です。武蔵水路改築工事で伏越管の中に鋼管を通し、耐震補強がされました。

箕田伏越付近の冬みず田んぼ
箕田伏越付近の冬みず田んぼ。去年の冬海老名市へ冬みず田んぼを初めて見に行きました。鴻巣市でもやっていました!

武蔵水路終点直前まで進みましたが今回はここまでです。続きは追っかけ投稿いたします。

参考資料等
・水資源機構「生まれ変わる武蔵水路」
・月刊ダム日本No.854別冊
 「生まれ変わる武蔵水路(武蔵水路改築事業)」
・現地案内板、銘板等

今回の始まり国道17号伏越・箕田橋の位置です。


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