横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその水源を目指して探索探訪をします。時には独りよがりな感想意見を述べます。

其の489 新戸用水路を歩く②・相模原市南区新戸

 前回の続きです。新戸用水支線用水路を日枝神橋の終点までたどった後、幹線用水路に戻りました。

新戸用水路
前回載せた写真②の先の暗渠水路です。点検用フタがあります。足元の草は刈り取ってあるので歩けますが前方は藪です。

新戸用水路
鬱蒼とした藪のトンネルを抜け、開けたところに出てきました。
やれやれ、ほっと一安心。

新戸用水路
暗渠の幹線用水路はずうっと続いています。南進します。

新戸用水路
暗渠用水路は電柱に突き当たっています。電柱下の桝の中を見ると流れは左(東)へ向かっています。

新戸用水路
左折し一筋目を右折し南下すると、琵琶の木の前でまた突き当りです。流れは東へ向かっています。右側の坂道を下ると台地下へ出ますが、用水路は頑なに標高を維持しながら台地上を概ね南の方へ向かっています。なぜでしょう? 探訪後今昔マップで確認すると台地の南側と鳩川右岸に挟まれた平地に水田記号が見られたので、なるほどと腑に落ちました。

今昔マップです。(今昔マップon the webより)

新戸集落の地図です。集落の北側に水田があります。前回見た今に残る田んぼです。台地南側の縁と鳩川の間にも水田記号が見えます。現在は田んぼから住宅地に変遷しています。

新戸用水路
東へ向かう暗渠の新戸用水路。

新戸用水路の支線用水路
分水桝から南へ向かう暗渠の支線用水路。幹線用水路の水量が少ないため流れはありません。この水路は屋敷境界を流れ下り白山姫神社の東側を流れ、台地下の釣瓶下公園付近から鳩川右岸に合流しています。何のために屋敷境界を通したのでしょう? 台地下の田んぼへのバイパスになりますが、水路沿いの屋敷の生活用水として使っていたかも知れません。

途中、陣屋小路の内藤清成の陣屋跡、酒まんじゅう店付近を通過しました。
内藤清成の陣屋跡
陣屋小路地名標柱
内藤清成の陣屋跡と陣屋小路地名標柱。
徳川時代に新戸村、磯部村などの相州五千石を所領していた内藤清成は、ここに「内藤陣屋」と呼ばれる屋敷を構えていました。そのため、この路地を「陣屋小路」と言います。 (地名標柱より)

酒まんじゅうのお店。ふっくら。
酒まんじゅうのお店。ふっくら。

新戸用水路
陣屋小路を越えると下り坂になりました。暗渠水路は続きます。
下り坂なので新戸用水路の終点は間近です。

新戸用水路
坂の下、鳩川に架かる四国橋手前で暗渠水路は道路から右手の方へ入って行きます。

新戸用水路
暗渠フタの上をたどるとこんなところに出てきました。これより先は民家の庭先なので歩けませんが、鳩川は目と鼻の先です。

新戸用水路
迂回して鳩川右岸から暗渠用水路上流を見ました。

新戸用水路終点・鳩川右岸の吐口
鳩川左岸から見た暗渠水路吐口です。フラップゲートが見えます。上の写真は、樹木の左側、緑色のフェンス越に撮影。

鳩川源流探訪で見つけた新戸用水探訪はこれでおしまいです。
陣屋小路地名標柱にあるように新戸は江戸の昔から鳩川右岸の台地に開けた集落です。集落内を流れる新戸用水は当時から農業や生活用水として重要な働きをしてきたんでしょうね・・・。

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其の488 新戸用水路を歩く①・相模原市南区新戸

 今年一月、鳩川源流を探訪した時に取水堰を見つけました。
6月4日(月)、取水堰から始まる新戸用水路を終点まで歩いてきました。支線用水路も歩いたので2回に分けて発表します。

新戸用水取水堰
県道46号線武井橋上流の取水堰にやってきました。落差工の上に高さ50cm位の固定堰を設け、右岸に取入れ口があります。落差工下の右岸の丸い開口(土砂吐または余水吐)の上に水色の取水ゲートが見えます。

新戸用水取水施設
左側が取水ゲートです。現在通水していますが、3日くらい前に来たときは、ゲート前に堆積した土砂の除去作業をやっていました。

新戸用水取水施設
上流側から見た取水ゲートです。左側の水路は土砂吐(または余水吐)と思われます。農閑期に取水を終えるとゲートを閉じるので取水口から入った水は土砂吐からそのまま鳩川に戻ります。また降雨増水時はここから鳩川に戻すと思われます。

新戸用水路
取水施設から田んぼへ向かう新戸用水路。

新戸用水路
県道46号線手前の新戸用水路。

新戸用水路
武井橋のたもと、県道を潜った新戸用水路。前方で暗渠になり右側道路を横断します。

新戸用水路
道路右側沿いを流れ、この桝で右折します。右折しないで直進すると鳩川沿いになり標高が下がります。右折することで標高を保ったまま鳩川右岸台地上の田んぼに水を送ることが出来ます。この水路は新戸用水の幹線用水路です。

新戸用水路
田んぼ脇に出てきた暗渠の新戸用水路。前方で開渠になります。

新戸用水路
田んぼに水を入れる様子。角落しで水位を上げています。

新戸用水路と田んぼ
水張り前と水張り中の田んぼ。新戸用水は6月2日か3日に通水したばかりです。

新戸用水路
また暗渠になります。用水路の幅は約50cmでした。

新戸用水路
写真① この桝で左側の支線用水路へ分水しています。

新戸用水路支線
支線用水路をたどると田んぼがありました。

新戸用水路沿いの田んぼ
水張り開始直後でした。新戸用水の田んぼを見たのはこれが最後です。

新戸用水路排水路
支線用水路の余水排水は坂道を流れ下り、谷を流れる鳩川に戻って行きます。

新戸用水路。余水排水
鳩川へ戻って行く支線用水路の余水排水。ホント短い水の旅でした。

新戸用水路
さて写真①に戻りその先の新戸用水幹線用水路をたどります。
暗渠水路が続きます。これより下流に田んぼはありませんが、グレーチングの点検口を覗くとわずかに流れがあります。

新戸用水路
その先、民家の脇を暗渠水路は流れています。

新戸用水路
写真② 左側(東側)へ向かう分水桝があります。水量が少なく分水していません。一応たどりましたが東側道路沿いを幹線用水路と並行して南に進み日枝神橋上流の鳩川に放流口がありました。

新戸用水路支線
支線を終点までたどりました。台地上を南進する支線用水路。

新戸用水路支線
日枝神社前、日枝神橋です。暗渠の支線用水路の桝。このあと近くの雨水下水管に合流し鳩川に放流しています。

日枝神橋上流側の雨水下水管吐口。
日枝神橋上流側の雨水下水管吐口。

支線用水路まで追っかけたので長くなりました。
今回はここまでです。次回に続きます。

新戸用水取水堰の位置です。

其の485 谷戸田の用水路を歩く・相模原市緑区川尻

 5月20日(日)晴れ、今季初めて用水路を歩いてきました。
田植えの時期を迎えたので、今年3月に探訪した穴川沿いの谷戸田をあらためて見に行きました。

城北地区の用水路・相模原市緑区
県道48号線から穴川沿いの農道に入りました。まず始めに目についたのがこの桝です。農業用水路末端の桝です。中を覗くと幸い通水中です。田んぼへ用水を送った後の余水排水ですね。農道地下を横断し穴川に放流しています。

穴川の落差工
余水排水放流口上流の落差工です。農業用水の取水堰を兼ねていますが、稼働していないです。今は使われていないようです。取水の様子を見たかったのですが残念。

城北地区の田んぼと用水路・相模原市緑区
落差工上流、穴川左岸の田んぼです。田植えはすでに終わっています。農道と田んぼの間を細い用水路が走っています。
この用水路を上流へたどれば取水堰が見られます。

城北地区の田んぼと用水路・相模原市緑区
谷戸田の風景です。手前の田んぼは代掻きが終わり田植え待ち、奥は水張り前の状態ですね。

城北地区の畑と用水路・相模原市緑区
用水路に沿って上流へ歩きます。こちらは野菜畑です。ブロッコリー、玉ねぎ、ジャガイモなどが見えます。

城北地区の田んぼと用水路・相模原市緑区
その上流の田んぼです。穴川は正面の山すそ沿いを流れています。

穴川の農業用取水堰
その上流に取水堰がありました。管理橋が架かっています。余水排水放流口からわずか15分ほどで到着です。

穴川の農業用取水堰
管理橋から見た角落し堰です。角落しとはよく言ったもので角材を落とし込んで堰き止めています。左側に用水路へ行く取水口が見えます。

城北地区の田んぼと用水路・相模原市緑区
取水口から桝に入り下流へ向かう用水路。用水路は上流から通じていますが、上流からの通水はまだありません。

城北地区の谷戸田・相模原市緑区
取水口付近から見た上流の谷戸田の風景。草が繁っています。これから田起しをするのでしょうね。10人ほどのご一行さんがぞろぞろ歩いています。穴川が流れる谷戸、小松川が流れる南側の谷戸(小松川・城北地区)は環境省の重要里地里山に選定されているので里地里山散策と言ったところでしょうか。

城北地区バンジ谷戸・相模原市緑区
あっさり用水路の起点終点を極めたので、近くのバンジ谷戸を散策しました。バンジ谷戸を流れる「城山自然ふれあい水路」を上流へたどります。この水路は穴川の支流になります。

城北地区バンジ谷戸・相模原市緑区
3月に歩いた時は寒々とした風景でしたが、二つある池には花菖蒲やスイレンが咲き景色が一変しています。

城北地区バンジ谷戸のメダカ・相模原市緑区
メダカもいましたよ。

バンジ谷戸保全活動地案内板
「小松・城北」里山を守る会のバンジ谷戸保全活動地案内板。

穴川支流のバンジ谷戸
これは3月に来たときに、池から見たバンジ谷戸です。

城北地区バンジ谷戸・相模原市緑区
バンジ谷戸をさらに奥へ進むとあずまやもあります。

城北地区バンジ谷戸・相模原市緑区
散策小径はまだ奥へ続いていますが、何が出るか分らないのでこの辺でUターンしました。ブーツを履いていれば心配無用なんですが、これ以上進むと藪漕ぎになりそうです。

「城山自然ふれあい水路」の穴川合流点(中心十字線)の位置です。今回は谷戸地形が分かりやすい「色別標高図」です。

地理院地図「標準図」を開き、左上の「情報」ボタン、「起伏を示した地図」、「色別標高図」の順にクリックすると「色別標高図」になります。「選択中の情報」窓の中の「色別標高図」を再度クリックすると瞬時に「標準図」に戻ります。大きい地図は右欄サイドバーからリンク出来ます。

其の444 中津川の仙台下頭首工・神奈川県愛川町角田

 前回「其の443」の帰り道で仙台下頭首工の前を通りました。
3年前にこの頭首工から始まる用水路を歩いたことがあるのでとても懐かしいです・・・。その時は左岸を探訪しましたが右岸から頭首工を見るのは今日が初めてです。あんまり懐かしいので記録として短く投稿します。

仙台下頭首工・神奈川県愛川町角田

仙台下頭首工・神奈川県愛川町角田
仙台下頭首工全景です。全長77mの固定堰です。
左岸の取水門が見えます。(画像クリックで拡大します)


仙台下頭首工・神奈川県愛川町角田

仙台下頭首工・神奈川県愛川町角田
左岸からは見えなかった魚道も目の前にあります。

仙台下頭首工・神奈川県愛川町角田
左岸の取水門です。


仙台下頭首工の概要を「其の164」より引用します。
仙台下頭首工の概要
頭首工の名前:仙台下頭首工
施設の概要:固定堰 L=77m
      幅1.16m 高さ1.5m 2門
      導流堤 L=95m
築造者:不明
築造年月:昭和24年度(供用開始昭和25年度)
取水量:慣行水利権0.97㎥/秒
沿革:200年前に開削され漸次これを拡張し現在に至る。

(愛川町提供資料より抜粋)


「其の164 仙台下頭首工を訪ねる」 (2014/7投稿)


仙台下頭首工の位置です。

其の442 田んぼの水はどこから③・神奈川県愛川町角田

 今年9月に愛川町八菅山から角田地区の田んぼの水はどこから来るかを探訪し「其の419、420」で発表しました。取水施設は木々が繁り見られなかったのですが、落葉が舞う季節になったので再訪しました。成果はありましたよ。(^σ^)/
今回は「其の420」の続編です。12月12日(火)晴れの日に探訪しました。

中津川の角田大橋
中津川に架かる角田大橋です。取水施設は右岸の橋のたもとで、施設へ下りる階段が左側フェンスの中にあります。

丸山耕地水利組合取水施設
階段周りの今日の風景。「危険 立入禁止 丸山耕地水利組合」の看板がかかっています。

丸山耕地水利組合取水施設
フェンスの中に入れないので身を乗り出すようにして撮りました。9月に探訪した時には見えなかった水面が見えます。急階段の手すりやゲート巻上機の上部も見えます。再探訪してよかったです・・・。

丸山耕地水利組合取水施設
ズームアップしました。六脚ブロックを並べた固定堰で堰上げをしています。

丸山耕地水利組合取水施設
上部だけですがゲート巻上機も捉えました。

中津川・角田大橋右岸
角田大橋を渡り左岸から見た取水施設。肉眼では中央にゲート巻上機が見えます。

丸山耕地水利組合取水施設
ズームアップしました。急階段を下りたところにあるゲート巻上機をバッチリ捉えました。今は冬なので取水はしていません。

丸山耕地水利組合の用水路施設
角田大橋からおよそ150m下流にある丸山耕地整理竣工記念碑脇にある施設。取水施設から隧道でここへ送られます。ちょっとした池のようになっているので沈砂池と思われます。隧道出口右側に土砂吐ゲートあり。用水は私が立っている足下のゲートを通過し用水路から田んぼへ向かいます。

丸山耕地水利組合の用水路
沈砂池の先です。中津川右岸堤防沿いの丸山耕地水利組合の用水路と田んぼ。

丸山耕地水利組合の用水路排水施設
田んぼ南端の余水吐兼排水ゲート。先ほど角田大橋で見た看板と同じ看板がかかっています。その先は尾山水利組合の田んぼへ向かう暗渠用水路の入口です。「其の420」で発表しました。

ここで興味深いものを発見しました。次回発表します。

角田大橋の位置です。

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