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横浜水道みちを行く

横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその取水源を探訪します。

其の663 再び三井植物浄化施設を訪ねる・相模原市緑区三井

 およそ半年ぶり、6月8日(月)に三井植物浄化施設を訪ね植物が繁茂した棚田の様子を見てきました。

三井植物浄化施設
三井植物浄化施設・相模原市緑区三井
昨秋とはうって変わり植物が茂る北側と南側の田んぼです。
現在は洪水期なので城山ダム(津久井湖)は、前回11月に訪ねた時より水位を4~5m下げ大雨に備えています。棚田の石垣基部まで見えますね。

三井植物浄化施設とは? 初回探訪記「其の613」に書きましたが、水生植物による窒素・リン等の栄養塩類の除去や湖水の生態環境改善の一環として作られた棚田施設です。一言でいえば津久井湖の湖水を浄化するための施設です。水生植物はハス、クレソン、ハンゲショウ、セリ、アサザ、コウホネ、キショウブなど。
施設の管理者は神奈川県企業庁相模川水系ダム管理事務所です。


三井植物浄化施設
上段の田んぼに注ぐ施設棟(揚水ポンプ所)から送られた湖水。水は、中段下段と自然流下し浄化した水は最後に津久井湖へ戻って行きます。


三井植物浄化施設・ハス
ハス(ハス科)の田んぼ。花期は7~8月。ピンク色の花を咲かせるそうです。これからですね。


三井植物浄化施設
同じ田んぼのアヤメ科のショウブに似た植物。キショウブであれば花期は5、6月なので一足違いかも。


三井植物浄化施設・ハンゲショウ
これは田んぼ一面に茂るハンゲショウです。

三井植物浄化施設・ハンゲショウ
拡大しました。まだ開花前です。房状に垂れているのはつぼみですね。
ハンゲショウ(ドクダミ科)花期6~8月
夏至から11日目の半夏生の頃に花が咲くことからこの名で呼ばれ、花が咲く頃になると葉の半分が白くなる。
 (案内板より)
参考までに今年の夏至は6月21日、半夏生は7月1日です。


三井植物浄化施設
これは何でしょう?イグサ科の仲間かな?案内板に掲載なく全く分かりません。


三井植物浄化施設
いろいろな水生植物。田んぼの中で勢力争いをしているみたいです。水中にはオタマジャクシやカワニナ、タニシなどの貝類が棲んでいます。
コウホネ(河骨)の黄色い花との出会いを密かに期待していたのですが花期は6~9月。ちょっと早かったみたいですね。


横浜水道・トロッコの歴史看板  アカバナユウゲショウ
おしまいに拙ブログではおなじみのトロッコの歴史看板と傍に咲くアカバナユウゲショウです。現在地:三井はその1番目の看板です。詳しくは横浜水道創設水道導水路をご覧ください。

上記「横浜水道創設水道導水路」はリンク切れとなりました。右サイドバーリンクにコピー版を貼り付けました。(2021/02)


参考記事
其の613 三井植物浄化施設を訪ねる (2019/11投稿)


三井植物浄化施設の位置です。(地理院地図より)


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其の613 三井植物浄化施設を訪ねる・相模原市緑区三井

 先日、大門ダム(清里湖)を訪ね、そこに植生浄化施設があることを知りました。じつは城山ダム(津久井湖)にも似た施設があるのです。で、さっそく見に行きました。

三井植物浄化施設
津久井湖岸に設置された三井植物浄化施設の棚田です。
ここは相模原市緑区三井(みどりくみい)。



場所はここです。植物浄化施設は貸しボート屋さんを挟んで南北に設置されています。上の写真は南側の棚田です。


三井植物浄化施設案内板
三井植物浄化施設とは? 現地に案内板がありました。
水生植物による窒素・リン等の栄養塩類の除去や湖水の生態環境改善の一環として作られた棚田施設です・・・。
とあり、目的は大門ダムの施設と同じです。
水生植物はハス、クレソン、ハンゲショウ、セリ、アサザ、コウホネ、キショウブなど。



三井植物浄化施設の棚田
上下段の田んぼ境は玉石積みです。水に浸かった跡が残っています。本来田んぼには水を浄化する水生植物が繁っているはずですが、今の季節、枯れています。田んぼの中は掘り返されて穴だらけです。どろんこ遊びを好むイノシシの仕業?
泥の中の餌をあさったかも知れませんね。


津久井湖・三井植物浄化施設の棚田
最下段の田んぼ。枯れた葉っぱはハスでしょうか。


ここで水の流れを観察します。
三井植物浄化施設の棚田

三井植物浄化施設の棚田・送水渠
山側から上段の棚田に向かって開渠が引かれています。開渠の始まり近くに直径20cmくらいの神奈川県マーク入りのバルブ(止水栓)フタがあり、それを開けることで棚田に水が流れるようになっています。つまり水道管のようなものが地下に敷設されているわけです。水道管は後述の施設棟から来ていると思います。


三井植物浄化施設の棚田
右が上段の棚田、左が下段の棚田。順次連絡水路から下の棚田に流れていきます。最後は湖岸寄りの田んぼから津久井湖に流れ込んでいます。


三井植物浄化施設の棚田
これは貸しボート屋さんの北側にある棚田です。


三井植物浄化施設の棚田
北側の棚田も石積みです。畦道を奥へ歩きます。


三井植物浄化施設の棚田の送水渠
北側棚田の水源がありました。山側の玉石造りの開渠と背後の建物は施設棟です。


三井植物浄化施設の施設棟
施設棟です。大門ダム(清里湖)の植生浄化施設は清里湖に合流する河川水を浄化する施設でした。三井には合流する河川がありません。ここは津久井湖の湖水を浄化するための施設です。施設棟には表札も何もないのですが、津久井湖から揚水し、棚田に送水するための施設と思われます。柵の中に吸水池もなく水気がないのでポンプ施設には見えないですね。
案内板にあったように施設の管理者は神奈川県企業庁相模川水系ダム管理事務所です。

以上、三井植物浄化施設内を一巡りしました。ここには水生植物の花期のころに再訪したいですね。特に珍しいコウホネ(河骨)の花などを観賞したいです。


横浜水道みち・トロッコの歴史看板

横浜水道みち・トロッコの歴史看板
三井植物浄化施設案内板の隣に立つ横浜水道みちトロッコの歴史看板です。この看板を探すため7年前に自転車できたことがありますが、看板は当時と全く変わっていないですね。太陽光風雨雪に劣化することなく文字や地図も変色なしで、きちんと読めます。表面を樹脂で保護していると思うのですがすごい技術ですね・・・。驚き!

三井用水取入所からここまで1km 現在地:三井
とありますが、三井用水取入所は沼本ダムの際(ここから約2.8km上流)にあります。

看板にはこんなことが書いてあります。
この水道みちは、津久井郡三井村(現:相模原市津久井町)から横浜村の野毛山浄水場(横浜市西区)まで約44kmを、1887年(明治20年)我が国最初の近代水道として創設されました。運搬手段のなかった当時、鉄管や資機材の運搬用としてレールを敷き、トロッコを使用し水道管を敷設しました。横浜市民への給水の一歩と近代消防の一歩を共に歩んだ道です。
(トロッコの歴史看板より)

この看板は横浜市水道局が近代水道創設120周年を記念し設置しました。設置場所は創設当時の路線上の26か所です。現在地:三井はその1番目の看板です。
詳しくは導水線路「緑道プロムナード」の看板概要図をご覧ください。

上記「緑道プロムナード」の看板概要図はリンク切れとなりました。右サイドバーリンクにコピー版を貼り付けました。(2021/02追記)


以下は帰り道で見た橋です。
津久井湖と三井大橋

三井そよかぜ橋・三弦トラス吊り橋

三井そよかぜ橋・三弦トラス吊り橋
帰り道で色鮮やかな美しい橋を横目に津久井湖を渡りました。津久井湖をまたぐ三井大橋と並行する人道橋・三井そよかぜ橋です。
三井大橋は橋長:212mの鋼ランガー橋。かながわの橋100選。
三井そよかぜ橋は三弦トラス吊り橋です。7年前に通ったときは架橋工事中でした。

其の547 農業集落排水施設を見てきました・相模原市緑区牧野

 前回の「根小屋の富士塚」に続き相模原市の話題です。
今回は水がらみの話です。昨年、相模原市立博物館FWで緑区牧野地区石像物巡りに行きました。そこで偶然道端の農業集落排水施設を見つけ、市内に農業集落排水なる施設があることを初めて知りました。(驚)
2月18日(月)晴れ、その全容をつかむため周辺を視察してきました。と言ってもただ表から眺めただけですが・・・。

相模ダム
R412を走ったので久しぶりに相模ダムに寄りました。冬場の渇水のせいか水位が下がっています。


相模ダムより相模発電所を望む
ダム堤体上の管理橋・築井大橋からの眺めです。神奈川県営相模発電所と変電設備が見えます。
相模湖で貯めた水は相模発電所の水車を回したあと維持水として流れ、下流の沼本ダムで再び貯め津久井分水池経由神奈川県営水道、横浜水道、川崎水道へ送られ上水道・工業用水として利用されています。その一部は東京分水として多摩川を越え東京都まで行っています。


相模ダム・70周年記念ダムカード
一昨年入手した相模ダム70周年記念ダムカードです。
相模ダムは昭和22(1947)年6月に完成。平成29(2017)年に満70周年を迎えました。

相模ダム・70周年記念ダムカード
70周年記念ダムカード裏面です。目的記号に注目。
畑かん事業が中止になり上の新しいVerではA(かんがい用水)が抜けています。


相模湖の勝瀬橋
R412からR20(甲州街道)に入り勝瀬橋を渡りました。相模湖右岸から見た勝瀬橋です。ケーブルで吊っていますが、このタイプの橋は「斜張橋」と言うそうです。


勝瀬橋より相模湖を望む
勝瀬橋より相模湖を望む。美しい湖面です。相模湖は神奈川県の重要な水がめの一つです。きれいな水質を常時保つ必要があります。農業集落排水建設目的の一つですね。


藤野町の農業集落排水施設
さて、日連から県道76号線に入り一路南下、丘陵地帯の牧野(まぎの)地区中尾へやって来ました。上り坂左側金網フェンスで囲った物置のような施設がFWで偶然見つけた農業集落排水施設です。「No.2ポンプ制御盤 農業集落排水」と表示してあります。相模原市HPを参照すると「マンホールポンプ施設(非常時自家用発電施設)」とあり、ポンプと発電機能を持った施設のようです。


中尾生活改善センター
そのまま坂を上って行くと左手高台に広場があり中尾生活改善センターがあります。


中尾生活改善センター付近慰霊塔
その上、丘の頂にも広場があり慰霊碑と忠魂碑が立っていました。丘の向こう側谷筋に農業集落排水処理施設があります。どのようなところかあとで訪ねます。


中尾生活改善センターより牧野地区の眺め
中尾生活改善センターから牧野地区の眺め。丘陵あり谷あり高低差が激しい地形です。

ところで農業集落排水ってなんでしょう?一言で言うと都市部で普通に見られる公共下水道の農村版です。ミニ公共下水道ですね。


中尾生活改善センター付近坂道
中尾生活改善センター近くの坂道に二石六地蔵と庚申塔が立っています。坂道の上の方に住宅があり、この道路地下に住宅から出た汚水を流すための下水管が敷設してあります。


農業集落排水マンホールフタ・藤野町
坂道にこのようなマンホールフタがありそれと分かります。
「ふじのまち」「農業集落排水」と書かれ、藤野町の鳥・ヤマセミが描かれています。農業集落排水施設は藤野町が相模原市と合併(平成19年)する以前に造られた施設です。


二石六地蔵・庚申塔
二石六地蔵と庚申塔を拡大しました。上に日輪月輪、恐ろしい形相の青面金剛が武器と宝輪を持っています。定番の三猿も刻まれています。造立は享和年間(1801~1803年)。


神奈川県営水道マンホールフタ
近くの坂下T字路にも神奈川県営水道のマンホールフタと共に農業集落排水のフタが並んでいました。


県道76号線・緑区牧野中尾
中尾生活改善センターから県道まで下りてきました。県道にも農業集落排水のマンホールフタがありましたよ。右側水色のフタ三枚は県営水道仕切弁です。


相模原市緑区牧野中尾
そこから西方向の谷へ下る道が分かれているのですが、県道からマンホールが見えました。下の道へ下りて確認します。


農業集落排水のマンホールフタ
やはり農業集落排水のマンホールフタです。


汚水桝・藤野町牧野中尾
道路際個人宅敷地内に円形の汚水桝があります。住宅から排水される汚水(バス・トイレ・洗面所・洗濯機・キッチンなど)はすべてこの桝に入り道路地下に敷設した下水管に流れて行きます。
都市の町中にある公共下水道と同じ仕組みですね。分流式なので雨水は別系統(道路側溝~雨水下水管)です。


ポンプ制御盤・藤野町牧野中尾
近くで見つけたポンプ制御盤です。牧野地区は高低差が激しいのでポンプは必須なんでしょうね。自然流下式と併用していると思います。
以上でおおよその事情が分かったので、最後に排水処理場を見に行きました。


大久和排水処理施設入口
県道517号線から脇道へ入ります。目の前のマンホールフタは農業集落排水のフタです。排水処理施設はこれより西の谷筋にあります。


大久和排水処理施設
大久和排水処理施設です。川上川右岸沿いに設置されています。川上川は下流で相模川水系の秋山川に合流しています。


大久和排水処理施設
正門前の「農業集落排水事業 大久和排水処理施設」プレート。


大久和排水処理施設
川上川左岸から見ました。水管橋が架かっています。西の方から来た下水管と思われます。川を渡り処理施設の中へ入っています。


大久和排水処理施設
西側坂道を上り確かめると件のマンホールフタが。間違いないなく下水管ですね。下水管は東西から処理施設へ集まっていることになります。


大久和排水処理施設・排水管更新工事案内板
正門前の工事案内看板。処理水の排水管更新工事をやっていました。


大久和排水処理施設
大久和排水処理施設の裏側の様子です。放流管は見当たらないですね。排水管更新工事はこれより下流で行っていました。右岸の護岸に放流管添架用の金具が列をなして取り付けてあったので、もっと下流で放流していると思われます。工事中で近寄れなかったのですが、いつか確かめたいと思います。


大久和排水処理施設の概要です。
① 建設目的
相模湖をはじめとする公共用水域の水質保全と快適な生活環境を目指す。
② 事業計画区域戸数
大久和、中尾及び川上の一部で129戸(処理計画人口580人)
計画汚水量1日157立方メートル
③ 施設概要
大久和排水処理施設 連続流入間欠ばっ気+砂ろ過
④ 供用開始状況
平成8年4月1日
 
(相模原市HPより抜粋引用)


私は相模川左岸流域下水道の終末処理場(茅ヶ崎市・柳島管理センター)を見学したことがあるのですが、処理水の相模湾への放流水質はBOD3.2mg/Lでした。川上川は秋山川に合流し最後に相模湖へ流れ込むのでその水質が気になります。BOD値は如何ほどでしょうか。浄水場のような砂ろ過を取り入れているのできっとそれ以上の水質なんでしょうね。BODは数値が低いほどきれいな水です。


最初の施設「No.2ポンプ制御盤」の位置です。


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其の310 手賀川浄化施設を訪ねる・千葉県我孫子市・柏市

 湖北台円筒分水や手賀沼円筒分水を探訪した時に手賀川浄化施設の前を通りました。施設の中に入り見学したわけでなく、ただ前を通っただけですが興味ある施設なので取り上げます。
掲載写真は(6/2湖北台円筒分水、6/11手賀沼円筒分水)探訪時に撮影したものです。

手賀曙橋より手賀川下流を望む
これは手賀曙橋から眺めた手賀川下流方向です。この橋のすぐ上流に調節水門があり、その上流から手賀沼になります。ここは手賀川の最上流部にあたるところです。左側にゴミ除けの黄色のブイが浮いています。

手賀川浄化施設・曙樋管
黄色ブイの奥、左岸堤防を見ると水門があります。100mほど下流にもよく似た水門があります。初めにこの二つの水門に興味を持ちました。
上流側のこの施設は「曙樋管」と言います。ゴミ除けのスクリーンがあり取水施設と分ります。手賀川浄化施設の取入れ口になります。ゲートは閉じています。

手賀川樋管、樋管ゲート銘板
堤体に貼付けの曙樋管と曙樋管ゲートの銘板です。
1997年(平成9年)に建設省関東地方建設局が造った施設です。

手賀川浄化施設・若鮎樋管
100mほど下流の若鮎樋管です。

手賀川浄化施設・若鮎樋管
若鮎樋管の樋管ゲート。こちらは手賀川浄化施設できれいにした水の放流口なのでスクリーンはなし。後述しますが現在手賀川浄化施設は運転停止中なのでゲートは閉じています。

若鮎樋管の銘板
堤体に貼付けの若鮎樋管の銘板です。曙樋管と同じく1997年(平成9年)に建設省関東地方建設局が造った施設です。

若鮎樋管より手賀川を望む
若鮎樋管より手賀川を望む。

手賀川浄化施設・青色の導水管
手賀川左岸堤防上道路沿いの大口径の青色パイプ施設。
径1350位ありそうです。これは何でしょうかね?利根川下流河川事務所に照会しました。曙樋管裏の取水ポンプからの導水管で手賀川浄化施設へ送水する施設だそうです。

手賀川浄化施設・中央操作室
これは青色パイプ施設の隣にある手賀川浄化施設中央操作室です。手動操作施設で通常は庁舎からの遠隔操作で運転をしていると思われます。

曝気装置
これは何でしょう?道路近くにある施設です。大きなコンクリート製の円形水槽で水車を回し曝気をしています。鳥よけネットで覆っているので隣のフィッシングセンターの施設と思われます。河川事務所に確認したところ手賀川浄化施設とは無関係の施設でした。

手賀川浄化施設
これは手賀川浄化施設沿いの道路です。西側フェンス内が手賀川浄化施設です。湖北駅から調節水門へ通じる道です。歩道がなくひっきりなしに車が通る危険この上ない道です。しかし歩かないとこの施設の存在に気づくことはないと思います。

手賀川浄化施設
北東側から見た手賀川浄化施設。浄化方式は礫間接触酸化法です。このコンクリート容器の中に礫が詰まっていると思います。

手賀川浄化施設
南東側から見た手賀川浄化施設。手前に第1系列の表示があり、奥に向って第2第3系列と思われます。

利根川下流河川事務所提供の手賀川浄化施設概要です。
面積:13,000㎡
施設規模:3㎥/秒
本体施設:幅29.6m×長さ71.1m×3系列
浄化方式:礫間接触酸化法
なお、東北大地震により施設に被害があり現在は運転を停止しているそうです。


今年に入り探訪した平瀬川浄化施設、野川浄化施設、仙川浄化施設と同じ浄化方式です。平瀬川と野川は多摩川河川敷の砂利をそのまま利用し、河川敷のない仙川は川底の下に礫槽を設けました。こちらは地上にコンクリートの礫槽を設けました。色々なやり方があるんですね・・・。施設は運転停止中と言うことで残念ながら若鮎樋管から放流の浄化水を見ることはできませんでした。

6月20日付け読売新聞朝刊に第18回日本水大賞の記事が載っていました。「手賀沼守れ せっけん運動」の見出しでNPO法人せっけんの街が市民活動賞を受賞とあります。記事から一部引用します。
グループが、家庭などから出る食用油を資源として回収し、せっけんに作り変える活動を始めたのは、約30年前。柏市や隣接自治体にまたがる手賀沼の水質が1970年代、生活雑排水の影響により悪化し、全国の湖沼でワースト1になったことが背景にある。
今回取り上げた手賀川浄化施設が造られたのも同様の背景と思います。手賀沼の浄化については北千葉導水事業のように利根川の水を手賀沼に注水してきれいにするようなスケールの大きな対策もとられています。

湖北台円筒分水、手賀沼円筒分水と二つの円筒分水を探訪したお蔭で色々と勉強させてもらいました。(^σ^)

平瀬川浄化施設は「其の292」、野川浄化施設は「其の293」、仙川浄化施設は「其の301」で投稿しました。

手賀川浄化施設の位置です。



其の302 仙川の浄化施設から谷戸川・谷沢川へ

 前回「其の301」の探訪で仙川浄化施設の概要が分かったので浄化水の送り先、谷戸川と谷沢川の様子を見に行きました。谷沢川は等々力渓谷から河口まで歩いたことがあるので上流部の川の表情に興味がありました。どんな川かな・・?楽しみでしたが結果は・・・。5月15日(日)晴れの日に探訪しました。

首都高・用賀駅付近
東急田園都市線用賀駅近くの首都高です。

谷沢川・田中橋付近
谷沢川は首都高高架橋の下を流れていました。田中橋下流より上流を望む。清流ではありません。水量はわずかです。
仙川浄化施設を出た浄化水は谷戸川、谷沢川の順に送られます。行程の都合で谷沢川から先に見て行きます。

谷沢川・田中橋下流
同下流を望む。両岸は駐輪場です。川底、両岸ともコンクリートで固めた雨水幹線のような川です。等々力渓谷を流れる谷沢川とはイメージがかけ離れすぎですが、街中なのでまあこんなもんかも知れません。

谷沢川・仙川浄化水の放流施設
仙川からの浄化水は西方から来るので、右岸の放流管に注目して歩いていたら、寿橋下流左岸にこんな施設が。傍らに仙川浄化施設で見た説明パネルとよく似たパネルが立っています。これが谷沢川への放流施設でした。

ここから2kmほど離れた仙川に浄化施設を造り、礫間接触酸化法できれいにした水をここまで送り、当公園の噴水やせせらぎの水として谷沢川に流している。水量豊かな魚や水生昆虫が住める谷沢川・等々力渓谷を取り戻すためにこの水が役立っている。 (説明パネルより要旨)

仙川浄化施設説明パネルクリック拡大
前回載せた関係する河川図です。地図で測るとここからおよそ2.2km下流から等々力渓谷が始まっています。

谷沢川・仙川浄化水の放流施設
右岸にも人工的なせせらぎがありました。これは仙川浄化施設から送られてきた浄化水の吐出口です。親水公園風にし、ひと手間かけてから谷沢川へ放流しています。

谷沢川・仙川浄化水の放流口
せせらぎの末端で谷沢川へ落すようになっています。谷沢川へ落ちる浄化水を見たかったのですが、なぜか今日は流れがありません。残念でした!今日は看板に偽りありですね。用賀駅は二子玉川駅の次の駅なので日を改めて再訪したいと思います。

谷戸川・四之橋
次に谷戸川の様子を見に行きました。首都高沿いに西へ向かいます。谷戸川に架かる四之橋です。水管橋が架かっています。黒色の太い管が仙川浄化施設からの浄化水導水管です。労することなくあっさり見つけました。
右岸の白いボックスは分水弁現場盤です。関係施設と思います。

仙川浄化施設・四之橋Φ350水管橋
水管橋中央の空気抜き弁に名札かかけてあります。「礫間浄化施設 世田谷区 Φ350 平成5年3月」。仙川浄化施設からΦ350の鋼管で送っていることが分かりました。

四之橋より谷戸川下流を望む
四之橋から谷戸川下流を望む。谷沢川に比べ水量が豊かできれいな自然な川です。仙川の浄化水をどこから谷戸川へ落としているのかは発見できず。このあとは谷戸川を下流へたどりました。

七之橋より谷戸川上流を望む
七之橋より谷戸川上流を望む。

谷戸川・もみじが丘バス停
谷戸川の上にバス停があります。岡本もみじが丘バス停でした。

丸子川に谷戸川が合流・世田谷区岡本2
下山橋上流、岡本公園のはずれで丸子川(こちら側の川)へ合流する谷戸川。丸子川源流を探訪した時「其の299」でここを通りました。
谷沢川、谷戸川探訪はここで終え、静嘉堂文庫前から二子川行きのバスに乗車しもう一つの目的地へ向かいました。         

用賀駅近く寿橋の位置です。



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