

昨秋とはうって変わり植物が茂る北側と南側の田んぼです。
現在は洪水期なので城山ダム(津久井湖)は、前回11月に訪ねた時より水位を4~5m下げ大雨に備えています。棚田の石垣基部まで見えますね。
三井植物浄化施設とは? 初回探訪記「其の613」に書きましたが、水生植物による窒素・リン等の栄養塩類の除去や湖水の生態環境改善の一環として作られた棚田施設です。一言でいえば津久井湖の湖水を浄化するための施設です。水生植物はハス、クレソン、ハンゲショウ、セリ、アサザ、コウホネ、キショウブなど。
施設の管理者は神奈川県企業庁相模川水系ダム管理事務所です。

上段の田んぼに注ぐ施設棟(揚水ポンプ所)から送られた湖水。水は、中段下段と自然流下し浄化した水は最後に津久井湖へ戻って行きます。

ハス(ハス科)の田んぼ。花期は7~8月。ピンク色の花を咲かせるそうです。これからですね。

同じ田んぼのアヤメ科のショウブに似た植物。キショウブであれば花期は5、6月なので一足違いかも。

これは田んぼ一面に茂るハンゲショウです。

拡大しました。まだ開花前です。房状に垂れているのはつぼみですね。
ハンゲショウ(ドクダミ科)花期6~8月
夏至から11日目の半夏生の頃に花が咲くことからこの名で呼ばれ、花が咲く頃になると葉の半分が白くなる。 (案内板より)
参考までに今年の夏至は6月21日、半夏生は7月1日です。

これは何でしょう?イグサ科の仲間かな?案内板に掲載なく全く分かりません。

いろいろな水生植物。田んぼの中で勢力争いをしているみたいです。水中にはオタマジャクシやカワニナ、タニシなどの貝類が棲んでいます。
コウホネ(河骨)の黄色い花との出会いを密かに期待していたのですが花期は6~9月。ちょっと早かったみたいですね。


おしまいに拙ブログではおなじみのトロッコの歴史看板と傍に咲くアカバナユウゲショウです。現在地:三井はその1番目の看板です。詳しくは横浜水道創設水道導水路をご覧ください。
上記「横浜水道創設水道導水路」はリンク切れとなりました。右サイドバーリンクにコピー版を貼り付けました。(2021/02)
参考記事
其の613 三井植物浄化施設を訪ねる (2019/11投稿)
三井植物浄化施設の位置です。(地理院地図より)
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