FC2ブログ

横浜水道みちを行く

水道みち、用水路、河川、ダム発電所など水辺歩きの探訪記です。最近は街道歩きも。

其の566 江東三角地帯の治水施設を訪ねる・竪川水門

 江東三角地帯治水施設巡りの最終回です。令和元年5月10日(金)、墨田区の竪川水門を訪ねました。

隅田川テラス護岸・浜町河岸通り
都営地下鉄新宿線・馬喰横山駅下車、隅田川右岸へやって来ました。川沿いの浜町河岸通りから防潮堤天端に上り、しゃれた階段を下りるとそこは隅田川テラス護岸です。

隅田川テラス護岸の階段
階段の柵を拡大するとこのよう凝った造りになっております。
金をかけていますね・・・。


竪川水門
対岸を眺めると竪川河口はすぐ見つかりました。ゲートを上げた竪川水門が見えます。


竪川水門
ズームインしました。通航用にゲート(門扉)は上がっています。水門を挟む左右の防潮堤天端までの高さはA.P.+6.4mです。(北十間川河口・源森川水門の案内板で知りました。源森川の防潮堤と同じはずです。)


竪川水門
さらに拡大しました。高さA.P.+5.0mまで刻んだ水位目盛りがあります。伊勢湾台風クラスの高潮A.P.+5.1mを想定した目盛りですね。竪川水門内側の護岸高さは隅田川防潮堤高さに比べ明らかに低いことが、写真から見てとれます。水門がないと大変なことになります。
門扉高さは7.5mあり、いざという時に下ろすと、両側の防潮堤と面一になるはずです。

竪川水門の働きについて、現地案内板がなかったので大島川水門の案内板より引用します。
大島川水門(竪川水門)は、大横川(竪川)が隅田川に合流する地点に位置し、周辺流域を高潮の侵入から守るための防潮水門です。
台風などによる高潮や津波が発生し河川の水位が上昇した時、地盤高の低い地域では浸水などの災害が起きる恐れがあります。このような時に水門を閉鎖し災害を防ぎます。また、大きな地震があった時も直ちに水門を閉鎖して水害を防ぎます。

(東京都江東治水事務所案内板より抜粋)

竪川水門の概要です。大島川水門と同規模です。
型式:鋼製単葉ローラーゲート
規模:有効幅11m×2連  門扉高さ7.5m
完成:昭和34年度 
 
(江東治水事務所HPより)

左側に扇橋閘門工事による通航禁止の案内が掲げてあります。期間:平成29年10月1日~平成31年7月31日


隅田川テラス護岸
竪川水門を間近で見るため対岸へ渡ります。テラス護岸を上流の両国橋のほうへぶらぶらと歩きましたよ。左側の防潮堤高さはどれくらい?たぶんA.P.+6.4mと思います。


両国橋
両国橋を潜りました。鋼鉄製の橋でしょうか?鋲の数が凄い!


両国橋親柱
両国橋右岸の親柱。暗くなると中に明かりが灯るんでしょうね。


竪川水門
隅田川左岸テラス護岸から竪川水門の眺め。進入禁止のためこれより近づけません。


竪川水門
隅田川防潮堤内側から見るとこんな感じです。これより先は進入禁止です。


竪川水門

竪川水門
竪川河口に架かる一之橋から見た竪川水門です。


竪川
一之橋より竪川上流(東方向)を望む。およそ1.5km先で南流する大横川に合流します。同じ江東内部河川でも先日歩いた旧中川に比べるとまるきり趣がなく味気ない川(運河)ですね・・・。
頭上は首都高小松川線。


これで江東三角地帯(デルタ地帯)の治水施設をすべて巡ったことになります。
外郭水門×4か所、外郭ポンプ場(排水機場)×3か所、北十間川樋門、扇橋閘門など東京都の施設に加えて国交省の施設荒川ロックゲートも訪ねました。名にし負う江東ゼロメートル地帯の治水事情についてつぶさに学べたと思っています。工事中だった施設については完成を見計らって再訪するつもりです。


帰りに両国駅近くの江戸東京博物館を訪ね、特別展「江戸の街道をゆく」及び常設展を観覧しました。下の写真は常設展の原寸大に復元した日本橋です。
江戸東京博物館・復元日本橋

江戸東京博物館・復元日本橋  江戸東京博物館・復元日本橋  江戸東京博物館・復元日本橋

日本橋の規模は全長28間(約51m)、幅4間2尺(約8m)。
ここでは北側半分の14間を復元。用材は、橋杭、梁、桁、親柱などは槻を、高欄、床板などは桧を使っているそうです。
常設展は民俗好きには堪えられない見どころが満載です。これはほんの一部です。


竪川川水門の位置(中央十字線)です。
 
スポンサーサイト

其の565 江東三角地帯の治水施設を訪ねる・木下川排水機場

 前回の「旧中川かさ上げ護岸の歴史」を見たあと旧中川を遡り、上流端にある木下川排水機場を訪ねました。

旧中川の送電線橋、水管橋
平井橋上流で見た面白い風景。どちらも水色なので水管橋と思ったら、施設標によると手前は東京電力パワーグリッドの地中送電線でした。旧中川を橋で渡っています。並行する上流側の橋は「工水」の表示あり、東京水道の工業用水管橋と思われます。


旧中川
旧中川
江東新橋からは左岸沿いを歩きました。スタート地点の中川大橋付近と同じ緩傾斜護岸で高水敷に遊歩道が整備されています。旧中川全体が親水公園化されています。

杭より岸辺寄りは水深が浅く葦が繁り小魚の恰好の棲みかになっています。観察するとメダカより小さな稚魚(1cm位)が集まり真っ黒な大きな塊となって移動していました。浅場はボラのような大きな天敵から身を守る安全地帯なんですね。それと稚魚が暮らせるのは溶存酸素など水質が良好に保全されている証と言えると思います。


吾妻第二ポンプ所排水樋管ゲート
右岸に樋管ゲートがあります。背後の建物は東京都下水道局吾嬬第二ポンプ所です。前回見た木場ポンプ所、小松川ポンプ所と同じ雨水排水のための施設です。本来は自然流下で砂町水再生センターへ行くはずが低地帯なのでポンプに頼らざるを得ないのでしょう。ポンプ所が多いですね。雨水に限り旧中川へ放流していると思います。


旧中川と墨田清掃工場
中平井橋まで遡ってきました。前方の巨大煙突は墨田清掃工場です。


旧中川の桜並木
樹齢がまだ若い桜並木が続きます。来春また来たいですね・・。


木下川排水機場
桜並木が途絶えたところで突如木下川排水機場が出現。旧中川の上流端です。見えるのは除塵機のスクリーンのみ。

木下川排水機場は只今耐震補強工事中です。工事案内板によると工期は平成32年3月中旬までとあり、令和2年ですね。
右側の建物がポンプ棟、左側は電気室、事務室、制御盤室、発電機室などの建屋です。排水能力はポンプ5台で51t/秒。
ちなみに下流端の小名木川排水機場はポンプ4台で72t/秒。

木下川排水機場は平常時も稼働する排水機場ですが、見たところ流れがないですね。案内板によるとポンプの改修工事も行っているので現在排水は休止中みたいです。

木下川排水機場のもう一つの機能は、旧中川の水質の保全再生を図るため荒川から維持浄化用水を取入れていることです。排水と真逆のことをやっています。サイフォンを設置し荒川からの取水量増加を図る整備を行っているそうです。工事完成は平成31年度。北十間川樋門もサイフォン化するので同時進行していますね。

江東三角地帯を歩いてみて、江東内部河川の東側河川に流入する維持浄化用水は次の5か所が思い当りました。(5)扇橋閘門は通船の度に西側河川から東側河川へ通水するので維持浄化用水としました。
(1) 北十間川樋門(隅田川⇒北十間川~旧中川)
(2) 木下川排水機場(荒川⇒旧中川)
(3) 横十間川親水公園(隅田川⇒小名木川~旧中川)
マイクロ水力発電所がある公園です。
(4) 仙台堀川公園(隅田川⇒小名木川~旧中川)
(5) 扇橋閘門(隅田川⇒小名木川~旧中川)


江戸川区平井7・荒川右岸堤防
左手に木下川排水機場を見ながら進むと荒川の土手下に出ましたよ! 高低差が凄いです。荒川は隅田川の放水路(荒川放水路)として開削された人工河川です。昔の人は偉いですね~。


木下川排水機場正門
荒川の土手から見た木下川排水機場正門です。見学会ではないので表から眺めるだけです。


木下川排水機場排水樋管ゲート
これは荒川土手(荒川右岸堤防)から見た木下川排水機場排水樋管ゲートです。ゲートは2門で1門は閉じています。入口側のスクリーンが6門もあったのでなんかアンバランスですね。


木下川排水機場・排す樋管ゲート
荒川堤防外側から樋管ゲートを見ました。水流を全く感じません。旧中川へ浄化維持用水を取り入れているので流れがあるはずなんですけどね。片方のゲートを開けているのはそのためと思います。


木下川排水機場・排水樋管ゲート
荒川河川敷より木下川排水機場・排水樋管ゲート遠景。


木下川排水機場・樋管ゲートを背に荒川を望む
上記より荒川を望む。対岸の水門は中川と荒川を結ぶ水門。
この辺りの荒川は水位がA.P.±0m~+2.1mの間で変化する感潮河川です。今日歩いた旧中川はA.P.-1.0mの水位低下河川でした。その差は最大3.1mになります。外郭ポンプ場(木下川排水機場)の重要さが分りますね。

今昔マップ(1896~1909)を開くと荒川放水路開削前の中川が見られます。今昔マップは右サイドバーにリンクあり。


荒川右岸堤防・墨田区東墨田3
帰りは八広駅まで荒川右岸堤防を上流へ歩きました。


荒川右岸堤防・墨田区墨田2
京成線八広駅手前で高潮堤防整備工事をやっていました。国交省発注工事で高潮と洪水に強い堤防にする工事です。


今回のスタート平井橋の位置(中央十字線)です。


其の564 江東三角地帯の治水施設・旧中川かさ上げ護岸の歴史

 江東三角地帯の治水施設を巡っています。4月28日(日)、
旧中川を歩いてきました。

中川大橋より旧中川上流を望む
都営新宿線東大島駅から再び中川大橋へやって来ました。
中川大橋より旧中川上流を望む。上流の橋は東大島駅です。


中川大橋より旧中川下流を望む
下流側を見ると「旧中川・川の駅」にスカイダックが停車中です。下流の橋は平成橋でその下流に荒川ロックゲート、その隣旧中川下流端に小名木川排水機場がありますが、どちらも4月に探訪しました。


旧中川・川の駅、江東区中川船番所資料館
「旧中川・川の駅」とバックの建物は江東区中川船番所資料館です。


江東区中川船番所資料館・観覧券
せっかくなので見学しました。観覧券(200円也)です。
カット写真は「歌川広重 名所江戸百景 中川口」。


中川船番所
復元した中川船番所です。寛文元年(1661年)深川番所からここ中川口へ移転。深川番所は小名木川の河口(萬年橋北詰に番所跡)にありました。入り鉄砲に出女を取り締まったので関所ですね。明治2年(1869年)全国の関所廃止に伴い中川番所も廃止。


江東区中川船番所資料館・民俗展示
同館2階の郷土の歴史民俗展示。「昭和30年代の江東区中川さん宅」。年寄りにはむかし懐かしいものばかりですね。(^σ^)


旧中川・東大島駅付近
広々とした高水敷の河川敷に下り、公園のように整備された散策路を旧中川上流端の木下川排水機場まで治水施設を見ながらぶらぶらと歩きました。旧中川が江東三角地帯(デルタ地帯)の治水施設そのものなんですけどね。


アカバナユウゲショウ
歩き始めてすぐ今シーズン初めてアカバナユウゲショウと対面で~す。嬉しいですね~。


旧中川の逆井橋
逆井橋まで遡って来ました。高架橋は首都高小松川線です。


木場ポンプ所雨水下水管吐口
逆井橋下流右岸に雨水下水管の吐口がありました。注意看板によると東京都下水道局木場ポンプ所の雨水下水管放流口です。小名木川を歩いた時には、このような施設は一つも見かけなかったので、江東内部河川探訪で初めて見る施設です。


逆井の渡し跡の碑
逆井橋のたもとに立つ「逆井の渡し跡」の碑です。
逆井の渡し(さかさいのわたし)は、江戸時代から明治時代初期まで中川にあった渡しで、亀戸村と西小松川村を結んでいました。 (江東区設置の案内板より抜粋)


旧中川のボラ
逆井橋付近では魚も見つけましたよ。江東内部河川歩きで見る初めての魚です。数匹が群れていました。大きさは一尺以上ありボラと思われます。ここより上流いたるところで見かけましたがどこから入り込んだのでしょうかね。


旧中川散策路
旧中川高水敷に設置された散策路を行く。護岸は傾斜護岸で小名木川のような運河の垂直護岸とは異なり、旧中川ならではの風景を自然に作り出していますね・・・。初めのうちは右岸を歩きました。


江東治水事務所の「江東内部河川の整備」案内板
中川新橋付近の堤防上に設置された看板。東京都江東治水事務所の「江東内部河川の整備」について詳しく書かれ、じっくり読めば勉強になります。


江東内部河川の整備
案内板の一部を拡大しました。江東内部河川の整備についての説明。画像をクリックすると拡大します。


旧中川・ふれあい橋付近
アーチ型の橋・ふれあい橋まで遡りました。東京スカイツリーが見えます。水の流れを感じません。江東内部河川の東側河川は水位を人工的にA.P.-1.0mに抑えている水位低下河川です。


旧中川・小松川ポンプ所雨水下水吐口
左岸に樋管ゲートが見えます。地図を見ると小松川ポンプ所とあるので、先ほど見た木場ポンプ所と同じ雨水下水管の吐口と思われます。江東デルタ地帯に大雨が降ると雨水下水管を通して旧中川に流れ込むので外郭ポンプ施設の小名木川排水機場や木下川排水機場がフル稼働し、荒川へ排水することで旧中川が溢れるのを防いでいるんですね。西側地域は清澄排水機場がその役目を果たしています。


旧中川・総武本線
JR総武本線を潜ります。ツツジが見頃でした。


旧中川・江東新橋
江東新橋まで来ました。右側は江東区が整備した防災船着場です。


江東新橋より旧中川上流・北十間川を望む
江東新橋から上流を眺めました。左手から北十間川が合流しています。前回探訪した北十間川樋門で取り入れた隅田川の水が、ここで旧中川に合流します。両川共水位はA.P.-1.0mに抑えている水位低下河川です。全く流れを感じませんが、4月に見学した小名木川排水機場が平常時排水しているのでゆっくりと南方向へ流れていると思います。


「旧中川かさ上げ護岸」の遺構
江東新橋を左岸に渡ったところに「旧中川かさ上げ護岸」の遺構が保存してありました。


旧中川かさ上げ護岸の遺構
まるで露頭で見られる地層のようですね~。
昭和30年度竣工 A.P.+2.8mから上へ
昭和41年度竣工 A.P.+3.6mまで凄まじい嵩上げです。
江東三角地帯(デルタ地帯)のこの辺りでは11年間で0.8m地盤沈下したことになります。東京湾平均満潮位はA.P.+2.1mなので、今私が立っているところまで水に浸されたことになりますね。現在旧中川は人工的にA.P.-1.0mに抑えて管理する水位低下河川です。その差は3.1mもあります。

A.P.(Arakawa Peil)とは、荒川工事基準面のことで、標高(東京湾平均海面T.P.)0mの時、A.P.+1.134mとなります。
(東京都江東治水事務所案内板より)


「旧中川かさ上げ護岸の歴史」案内板
「旧中川かさ上げ護岸の歴史」案内板です。書いてある内容は「小名木川かさ上げ護岸の歴史」とほぼ同じです。

今回はここまでです。引き続き旧中川を遡上します。次回は旧中川上流端にある木下川排水機場を訪ねます。


今回のスタート中川大橋の位置(中央十字線)です。


其の563 江東三角地帯の治水施設を訪ねる・北十間川樋門

 いよいよ令和時代に入りましたね・・・。
五月一日、新しい朝が来ていつもと変わらぬ日常の始まりですが、この日から新元号令和。我が家では玄関先に日の丸を掲げ、新天皇陛下即位を奉祝しました。

さて、拙ブログは平成から引き続き江東三角地帯の話です。
源森川水門に続いて北十間川樋門を見に行きました。

北十間川
源森橋から見た北十間川の東方向です。只今東京都建設局による北十間川護岸建設工事が行われています。今回の探訪先・北十間川樋門は正面大小2基のクレーン下辺り(小梅橋東側)にあります。


北十間川樋門
北十間川樋門
北側道路へ回り込みました。側面から見た北十間川樋門です。門扉(ゲート)を上げ下げする水色の巻上機が林立しています。本来であれば小梅橋から樋門を一望できるのですが、北十間川護岸建設工事と北十間川樋門耐震対策工事のため近づけません。残念ながら横から見るのが精一杯です。
江東治水事務所HPで北十間川樋門を見ることが出来ます。

北十間川樋門は(源森川水門経由隅田川の水を)水質浄化用水として取り入れる取水口としての役目があるのですが、江東河川事務所HPによると平成31年度中にサイフォンを設置し樋門は撤去するそうです。樋門の代わりに堤防(護岸)を築きその上にサイフォン管を通すということです。北十間川樋門は今日の訪問が見納めになるかも知れませんね。


北十間川樋門耐震対策工事現場
東武橋を渡り東側から見た北十間川樋門耐震対策工事現場です。
小梅橋・東武橋間の内99.5mが工事区間です。北十間川樋門が樋門ゲートから奥行99.5mもあることが分りましたが、只今施工中で、中の様子はさっぱりわかりません。工事完了後(工期は2020.2月末)にもう一度出直しですね。


北十間川樋門耐震対策工事現場
北十間川樋門耐震対策工事現場
これは東武橋から見た北十間川西方向(工事中の北十間川樋門)です。上の写真は橋上から。下は橋の下から見たところです。
北十間川樋門は扇橋閘門と共に江東内部河川を東西に分ける重要な施設です。西側地域河川はA.P.±0m~+2.1mの範囲内で水位が変化する感潮河川。東側地域河川は人工的にA.P.-1.0mに抑えて管理する水位低下河川です。東西の落差は最大3.1mに達します。
扇橋閘門は前扉後扉があり理解しやすいのですが、こちらはどのような仕組みで落差調節しているのか、私的には最大の関心事でした。今日見た限り窺い知るのは少々困難な感じ。一年後に出直します。(^σ^)
そのさいはサイフォン施設もぜひ見たいものです。


北十間川・東武橋
テラス護岸から見た東武橋。橋の下に北十間川樋門耐震対策工事が見えます。


北十間川
東武橋より北十間川下流を望む。東側地域河川はA.P.-1.0mに抑えた水位低下河川です。西側の北十間川に比べ確かに低く感じます。


北十間川・東京スカイツリー前
突然噴水が始まりましたよ! 左側は東京スカイツリーです。観光客の目を楽しませるのが目的かも知れませんが、本当の狙いは水質保全のための曝気と思います。荒川の彩湖でもそんな施設がありました。相模ダム(相模湖)や城山ダム(津久井湖)でもアオコ発生を抑えるためにエアレーションをやっていますね。


北十間川・水質浄化施設
北十間川・水質浄化施設案内板
水質保全と言えば東武橋西側に北十間川水質浄化施設がありました。
墨田区が設置した木炭接触酸化法を用いた河川水の浄化装置です。浄化装置は横切っているソーラーパネル地下に設置されています。揚水ポンプ、曝気装置のエネルギーはソーラーパネル発電を利用しています。
多摩川水系の平瀬川浄化施設、仙川浄化施設などを見学したことがあるのですがその方式は礫間接触酸化でした。木炭を用いた方式は初めて知りました。


北十間川・水質浄化施設
東武橋西側の北十間川水質浄化施設吐口です。水色の水管橋の向こう側レンガ模様の施設で下半分はゴミが入らないようにスクリーンで囲っています。


大横川親水公園管理事務所
近くの大横川親水公園を漫ろ歩きしたのでちょっとだけ載せますね。昔、北十間川樋門耐震対策工事現場から南へ大横川(運河)が分岐していました。現在は堅川までの間1.8kmを埋立て大横川親水公園(昭和56年埋立て開始、平成5年完成)となっています。これは北十間川樋門耐震対策工事現場南側の大横川親水公園管理事務所です。


大横川親水公園・凸面鏡
園内に設置の凸面鏡に写る東京スカイツリー。


大横川の業平橋
管理事務所南側の業平橋です。そのまま残る現役の橋です。


大横川親水公園・業平橋
業平橋の下はこんな風になっています。


大横川親水公園・業平橋
大横川親水公園内南側から見た業平橋。


大横川親水公園・釣り堀
釣り堀がありましたよ。護岸がそのまま残っています。

大横川親水公園・海抜-0.7mの看板
釣り堀前の看板。海抜-0.7m。海抜ゼロメートル以下と聞いても、慣れたのでさして驚かないですね。


アカバナユウゲショウ
おしまいに令和元年、新天皇陛下即位の日に咲くアカバナユウゲショウです。5月1日相模原市にて撮影。これから11月頃まで水辺歩きの旅に彩りを添えてくれるはずです。


北十間川樋門の位置(中央十字線)です。


其の562 江東三角地帯の治水施設を訪ねる・源森川水門

 4月16日(火)、源森川水門を訪ねました。江東三角地帯外郭水門では新小名木川水門、大島川水門に次いで三つ目です。

吾妻橋より隅田川上流を望む
最寄駅の浅草駅(東京メトロ・都営地下鉄)から吾妻橋にやってきました。隅田川上流をを望む。眼前は水上バス乗り場です。


隅田川右岸テラス護岸・吾妻橋上流
源森川水門(げんもりがわすいもん)は隅田川左岸に面しています。対岸から源森川水門を眺望するため、右岸テラス護岸を上流へ300mほど歩きました。テラス護岸から見た吾妻橋です。


東京スカイツリーと源森川水門
どこにいても東を向けば東京スカイツリーが・・・。
首都高の下に源森川水門を見つけましたよ。


源森川水門
源森川水門に正対しズームインしました。今日は好天、平常時です。通航のため高さ7.5mの門扉は上に引き上げてあります。


隅田川吾妻橋付近の八重桜
隅田川吾妻橋付近の八重桜
染井吉野は終わりましたが水上バス付近の八重桜がまだ余韻を残しております。笑顔の外国人観光客が八重桜の下で記念撮影していました。数人写っていますがみな外国人ばかりで内国産は私だけ。和服姿の女性は東南アジア系の方でしたね。貸衣装屋があるんでしょうか。さすが観光名所中の名所浅草です。


隅田川吾妻橋付近の水鳥
野鳥観察もしましたよ。水かきがあるので水鳥ですね。ググったのですが、名前が分りません。


隅田川吾妻橋より左岸の眺め
源森川水門を間近で見るため吾妻橋を渡ります。黄金色の雲の形をしたヘンなものがありますよ。なんじゃこれは!?
ググると、アサヒビール・スーパードライホール屋上のオブジェで、燃え盛る炎をデザインしたものだそうです。人いきれがする雑踏が苦手で山野中心に歩いている私は疎いんですよね・・・。初めて見ました。


墨田区役所・勝海舟像
墨田区役所前の勝海舟像前を通りました。幕末の英雄・勝海舟は文政6年(1823年)江戸本所亀沢町で生まれました。
(碑文より)


源森川水門
北十間川河口の源森川水門です。門扉高さは7.5mあります。
左右の防潮堤は高さ十分で迫力がありますね。案内板によると防潮堤の高さはA.P.+6.4mだそうです。非常時に門扉を閉鎖するとちょうど防潮堤天端と面一になるよう設計されていると思います。


源森川水門・水位目盛
水門脇の水位目盛りです。A.P.+2~+5まで刻んであります。伊勢湾台風クラスの高潮がA.P.+5.1mなので、そんな高潮が襲ってくると目盛りの一番上まで水位が上がります。「なんだ、大して高くないじゃん」と思われるかもしれませんが、高い防潮堤でしっかり固めてあるのでそう感じるだけです。防潮堤や防潮水門がなければ堤防内側地域は間違いなく水害に遭います。防潮堤の高さはA.P.+6.4mに整備してあるので高潮に十分対応できています。
只今現在の水位はA.P.+1m位でしょうか。今まで見た外郭水門設置河川同様、北十間川も感潮河川です。

源森川水門の概要です。
・形式:鋼製単葉ローラーゲート
・径間:11m×1連
・門扉高さ:7.5m
・竣工:昭和34年度
・平成28年度に耐震化工事が完了、門扉等が新しくなりました。

(東京都江東治水事務所HPより)


江東三角地帯イメージ断面図
案内板に江東三角地帯のイメージ断面図が載っていました。分りやすい図で参考になります。右端の枠外A.P.値は以下の通りです。これまで繰り返し記しましたが念のため。画像をクリックすると拡大します。
計画高潮位  A.P.+5.1m
満潮位    A.P.+2.1m
干潮位    A.P.±0m

水門の設置目的なども書いてありましたが、一言でいえば防潮水門です。前回の大島川水門やその前の亀島川水門と同じ内容なので省略します。


北十間川・枕橋
源森川水門から一つ上流の橋・枕橋です。古風でおしゃれなデザインの街路灯。ひときわ目立ちますね。


北十間川河口の源森川水門
枕橋から源森川水門を望む。北十間川の河口です。


枕橋より北十間川上流を望む
枕橋より北十間川上流(東方向)を望む。只今東京都建設局による北十間川護岸建設工事が行われています。右岸の護岸が新しくなっています。今行っているのは浚渫工事ですね。

次回はこの上流の北十間川樋門を取り上げる予定です。


源森川水門の位置(中央十字線)です。


次のページ

FC2Ad